渓埜胡保の戯言

語彙力のない主観と偏見に満ちた自己満足なブログなので期待しないでください…

【感想】まんがタイムきららMAX 2023年12月号

 

ごちうさアニメ3期の放送から今年で3年、そろそろ次に向けての話が出てきてもいいのでは思うところではある。原作側もアニメ側も各方面で展開を続けていくつもりではあるみたいだから、単にスケジュールの問題なのか他の問題なのか、どっちにしてもこればかりは気長に待つしかない。

て事で巻号上では今年最後のきららMAXもいろいろ語っていきます。

 

過去の感想記事↓↓↓↓↓

w811b8y198stx8.hatenablog.com

 

 

 

今月号情報

2023年10月19日発売
価格:470円(税込)

◎表紙・巻頭カラー

Koi 『ご注文はうさぎですか?』

双葉陽 『ばーがー・ふぉー・ゆー!』
つみきつき 『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』
さいにゃん『てくてくっ!秘密リサーチ』
なじみ 『コンビニ夜勤のあくまちゃん』
ムクロメ 『SAN値直葬!闇バイト』
*sow* 『わからせろ!ナマイキツネ様』
こかむも 『ぬるめた』

◎センターカラー

市川ヒロ・土管『スポチャン!』

はも 『マグロちゃんは食べられたい!』
日南りむ『#神絵師になりたい!』
相馬一 『メイドさんはハジメテの友達』

◎センターカラー

有馬 『エイティエイトを2でわって』

カコベン 『ギャルとネクラの吸血関係』
スーパーまさら・よしだひでゆき 『私、異世界で奴隷にされちゃいました(泣)しかもご主人様は性格の悪いエルフの女王様!(でも超美人←ここ大事)無能すぎて罵られまくるけど同僚のオークが癒やし系だし里のエルフは可愛いし結構楽しんでる私です。』

◎最終回

メイス 『リリカお嬢様に振り回される!』

笠間裕之・宮月もそこ 『さうのあっ!』
ヒビキさん『theバーニングお嬢様!!』
バニライタチ 『白魔導士はゾンビの夢を見るか?』※次号休載
ものん『あこがれエフェメール』

◎センターカラー

はんざわかおり『アイドルビーバック!』

◎最終回

相崎うたう 『瑠東さんには敵いません!』

◎休載

はまじあき『ぼっち・ざ・ろっく!』
行町咄『ハコイリクリエイト』
しぴー『ラスボスは逃げ出した▽』
宇崎うそ『ななどなどなど』※暫くの間

先月号とは逆に今月号はそれなりに休載作品が出た印象、その分ゲスト枠も増えたが依然掲載枠と連載数がほぼイコールな状況である。とはいえ今月号と次号で完結作品が出る事からある程度纏まった枠は確保できるのでは自分は見ている。

 

連載作品感想

ご注文はうさぎですか?
《Koi》

何だかんだで文化祭のステージは乗り切ったものの、自分が波乱の根源となった事を気にしてその事を切り出せずに面倒を拗らせたチノに対して、未だ未だ姉度が足りないのかそんな思いを読み取れないココア。今回もまたどこかズレた方向で前向きになるココアが見た光景は単なる白昼夢か幻覚だったのか、それとも本当にラビットハウスで起きた出来事だったのか…。

6巻のハロウィン回や9巻のエイプリルフール回、そして11巻の銀河鉄道回とちょいちょい定期的に天野こずえ作品のような不思議事象が起きている木組みの家と石畳の街であるが、今回はココアが来るよりも前のチノの本質に迫るものであったと感じる。白昼夢の中のチノは、おじいちゃんがいれば寂しくないというのは嘘では無いのだろうが、ひとり店の中にいるときの表情は[*1]決して寂しくないなんて事は無いのでは、という風に思わせる。そんな話し相手が余りいなかったこの頃からしたら、ココアが大丈夫と言えるくらいチノが抱えていた想いはもう既に過去のものとなっているだろうか。
2月号の夏祭り回では自覚は無くともどこかティッピーがこれまでとは違う事に気付いているかのように見えたココアであったが、今回の出来事であの時どこかで感じていた疑惑は確信へと変わったのだろうか。普段チノが思っている事については全然だけどもこういう事に関しての察する力は意外と高そうなココアだから、その可能性は有り得そうである。

それにしても白昼夢、Daydreamといえばアニメ1期の主題歌であるDaydream cafeを思い浮かべるが、ありえるかもしれない不思議な世界を意識して入れてきたのだろうか…。

CompleteBlend4巻は10/27発売!

 

ばーがー・ふぉー・ゆー!
《双葉陽》

新たにテイクアウト宅配サービスを始める事になったこの店舗であったが、ただでさえ店員面子が大分曲者揃いだというのに新たに出てきた配達員で元店員のあいすも負けず劣らずな曲者であり、思った事を火の玉ストレートの如くぶつけてくるという性格であり、なんだかこむぎとは逆の意味でコミュニケーションに難があるのではと感じさせる。とはいえ火の玉ストレートなところ以外は普通にコミュケーションはできているし観察眼もあって指摘するところはしっかりと指摘しているから[*2]、そういう意味では割と教え上手なのではと思う。まぁ余りにド直球過ぎる事を言い放つのは問題ではあるけれども。
にしてもあいすも喜多郁代同様に名前弄りを大分気にしていたが、そんな事を何も考えずに言いやがるこむぎは本当にそういうところだと思う、どこかコミュニケーションに難があるのは。あと前回の出来事でやり込んでいるゲームキャラの中の人が透だと察したこむぎであるが、このふたりの関係もこの先どう転んでいく事になるだろうか…。

第1巻は11/27発売!

seiga.nicovideo.jp

 

性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。
《つみきつき》

前回サツキと呑んでそのまま寝落ちたからか発熱を起こしたつくし、やってる事やその内容はともかくとしてこうやって誰かの為に行動を起こせるという点はユーリの成長であり、ユーリの一番の変化なのかなと感じる。そんな成長や変化はつくしも倫もサツキも感慨深いところではあるが、それにしても揃いも揃ってユーリを舐めた目で見過ぎではないだろうか。確かにユーリがどこか庇護欲を掻き立てられるような感じを出している事は否定しないが、だからといってずっと裏稼業をしてきたユーリからしたら心外以外の何物でもない。
やってる事や内容はともかくと先述したが、ユーリが製造した卵焼きとは似て非なる毒をそうと知らずにつくしが食したのは、製造後のユーリの事後処理が粗末だっただけな気がする。

第1巻は12/26発売!

seiga.nicovideo.jp

 

てくてくっ!秘密リサーチ
《さいにゃん》

7月号の回では日本最初の鉄道路線の終点である横浜を巡っていたが、今回は去る10月14日の鉄道の日に合わせて起点の新橋周辺を巡ったひぐれ、すかい、マリンの一行。横浜回の時はその前の世田谷城址回の一件もあってその場にいないのにマリンへの対抗意識を燃やしていたひぐれであったが、その後の8月号の猿島回や前回の新宿新都心回を経て結構打ち解けてきているのかなと感じる。場所や名が変わってもそこに昔存在していたものはいまでも残っていて、そういうところに何だかこの作品のテーマというものを感じさせる。
そういえば自己防衛ネタはもう少し最近のイメージだったのだが、いまから凡そ7年前のものだと知って結構驚いている[*3][*4]。7年前だと当時小学校の2年か3年くらいの年齢であるからひぐれが知らない反応をしても無理はない年齢なのだろうが[*5]、逆にすかいは何処で自己防衛ネタを知ったのだろうか。あと東海道だけでは飽き足らず山陽九州まで歌い出した鉄道唱歌だが[*6]、あのあと一体どこまで走破したのだろうか。

seiga.nicovideo.jp

 

コンビニ夜勤のあくまちゃん
《なじみ》

バレンタインデーに門音弟のここへ手づくりチョコを渡そうとエリエルが生理的嫌悪感を抑えて同様に生理的嫌悪感を抑えられないアルールに頼み込んで手伝わせる事になったが、いろいろ異物では済まされないヤバいものを投入した結果バケモノを生み出したのは一体どうしてなのか。途中までの工程には何も問題が無かっただけにこれが人間と人外の価値観の相違というものなのかもしれない。
結局このふたりではどうにもならず門音を呼んで無事完成に至って[*7]ここに渡す事ができたが、鈍感なここへ真に想いを伝えるのはなかなか骨が折れそうである。まぁエリエルが短絡的というか能天気な性格だからそんな事など気にしていないし分かってもいなさそうであるが。
それにしてもアルールに手伝わせる条件に天界の情報を流出させるのは余りにも常識にも危機意識にも欠如しているとしか言いようが無い。あとチョコに自分の頭髪を混入させるのは[*8]想いが重いを通り越して只々ドン引きするしかない、そんな想いが報われて欲しいと思うところではあるけどこんなやり方では難しそうである。

第2巻は発売中!

seiga.nicovideo.jp

 

わからせろ!ナマイキツネ様
《*sow*》

ハロウィンのコスプレ衣装合わせをしたいとともよに自宅へと呼ばれた壱与と下心を隠す事なくふたいについていった桜子。所謂痛いキャラをつくっているともよであるが娘が娘なら親も親なのか、ともよ以上に母もキャラが濃ゆいわ我が娘の黒歴史を平然と晒してくるわで、本当に全キャラが集まったら百鬼夜行ができそうなくらいにそれぞれやべー一面を持っていると感じる。とはいえ躾けるところはしっかり躾けているようだから単なるやべーやつという訳では無さそうだし、一応は親としての責務は果たしているようである。
まぁ母も母で濃いキャラであったが、如何わしいコスプレ衣装ばかりまとめ買いした父の性癖も気になるところである。今回は桜子にとってはとばっちりな気はするが、一番ノリノリでジャック・オ・ランタンを量産していたから[*9]ある意味今回一番の大罪人なのかもしれない。
ところで一体鎧の中には誰がいたのだろうか、それとも本当に呪われていたのか…。

第1巻は発売中!

seiga.nicovideo.jp

 

マグロちゃんは食べられたい!
《はも》

釣って釣られて出逢ってから常に付かず離れずでなかなかに面倒な関係が続いてきたなぎさとカジキであったが、ようやく本音で語り合えて収まるところに収まったというところだろうか。結局一番重要だったのは人かどうかや食うか食われるかとか等ではなく当人双方の気持ちであった訳だが、本当に人同士でもこうやってコミュニケーションを重ねて交わり合うというのは一筋縄ではいかないから、それを人とマグロであるなぎさとカジキが交われたのはふたりにとって大きな出来事なんだろうなと思う。
一方前回当人の意志を尊重する姿勢を示しながらも捜索に合流したまぐろであったが、なぎさとカジキの一件を見て何を思ったのか、掟に縛られないまぐろ本人の気持ちは何なのか…

 

次号、最終回!

さしみとクロ、今回のなぎさとカジキがそれぞれ共存の道を選ぶ中で、尚食べられるかどうかという異種族ものを繰り広げ平行線が交わるどころか互いを知れば知る程に離れていくみさきとまぐろ。そんなふたりが最後に交わるまでいかなくても歩み寄って欲しいと思う一方で、このまままぐろがみさきに食べられようとし続けて平行線のままの関係でいて欲しいとも思うところである。具体例はここでは書かないが、過去には最終盤にまさかの展開が起きた作品のあるきららMAX連載作品という事で、これも最後の最後に何か大きな事を起こすのではという密かな期待と不安も抱いている。果たして最後にみさきとまぐろの関係の着地点はどうなる事になるだろうか。

完結の第2巻は12/26発売!

seiga.nicovideo.jp

 

エイティエイトを2でわって
《有馬》

迎えた音楽祭当日、美弦は自身の演奏本番よりも食い意地の方に引っ張られたり、来夢は情緒が凄い事になっていてどこか不審者みたいな感じになっていてと、良くも悪くも当日を迎えてもいつも通りという感じだろうか。
肝心の演奏の方は先発の来夢とゆずは特に来夢が物凄くノリながら、というかゆずへの想いに塗れながらも無事に弾き終えて、短時間で場を盛り上げられるだけの技量はつけられたのかなと感じる。そして後発でトリの美弦と奏、1曲目は無事に弾き終えたものの前回奏が引っ掛かった「力が抜け過ぎな美弦の演奏」のフラグがこの本番で回収される事態に[*10]。やはり奏にとって正念場となったこの音楽祭であるが、なんとか乗り切って過去から少しでも前進できるだろうか。

seiga.nicovideo.jp

 

ギャルとネクラの吸血関係
《カコベン》

前回再会したゆうからあの後読者モデルのイベントチケット入手していたいよね、それにまくるを誘ったものの鈍感が過ぎるというか状況理解が追いついていないというか、多少距離が縮まったような感じがしても相変わらずこのふたりはなんだか面倒だなって感じる。溢れる推しへの想いをこれでもかと語るいよねにまくるは引いていたというか面倒がられていたが、まくるもヲタ語りしてるときもそう大差は無いと思う。そんないよねが自分以外の誰かに夢中になっている事にどこか嫌悪感を示すまくるだったが[*11]、それは眷属としてではなく親しい友人としての感情からでは、と自分は思う。
一方で母の説得に手こずっているまくる姉であるが、同様に島の掟に背いた不届き物の捜索も難航していた。そんな不届き物の疑惑が浮上したのはいよねが推している読者モデル、そんな彼女とふたりきりの状況になり寝取られそうな事になったが、いよねの主として、そして親しき友としてこの危機をまくるは回避できるだろうか。

seiga.nicovideo.jp

 

さうのあっ!
《笠間裕之・宮月もそこ》

絶賛好評の自作コーヒーではあるもののお礼ばかり貰い過ぎて定価を決めて正式に販売に踏み切りたいリューディア、とはいえいち高校生には許可取りや申請に資金面でのハードルが高い。そこでリューディアに花の湯の下宿を紹介した、花の湯店主孫の瞳に諸々の事を頼って販売と開業に向けて動き出す事に。そんなこんなで定価100円で販売に漕ぎ着けたもののお礼御祝儀の波は止まらず、販売経営の難しさを知るリューディアなのであった。とりあえず御祝儀は素直に受け取るとしても、価格は今後の鋭意検討が必要そうである。
一応飲食業を新規開業できるだけの技能とコネはあるようだが、祖母相手には非常にだらしなく金銭にルーズそうな瞳はこかげとは違う方向で不安になるキャラだと感じる。今回、というよりほぼ毎回いいところは無いこかげであるが、ゲーマーの知識と技量を今後活かせる場面は出てくるだろうか。あと冒頭の下校シーンで他3人と同じ場にいながら2回あった4人横並びの場面で槇が二度も吹き出しに隠れて足元しか描かれてなかったが[*12]、一体槇に何か恨みでもあるのだろうか宮月先生は…。

seiga.nicovideo.jp

 

白魔導士はゾンビの夢を見るか?
《バニライタチ》

レサナで頭部を大きく抉られても尚しぶとさと悪足掻きをみせた今回の尾つきであったが、前回の羊ヶ丘での戦闘同様にアヤのむぅーん現象が起きて今度こそどうにか乗り切る事ができた、アヤが言う作戦通りとはとても言えない内容ではあったが。
アヤが人間離れした身体能力を発揮するこのむぅーん現象であるが、アヤが尾つきに接触、厳密には尾つきに噛まれるなどしてアヤの体液と交わる事が発現条件なようである。今回の描写からして治癒力も向上している可能性も十分有り得そうである。そんな尾つきとはそもそも何なのか、アヤのむぅーん現象が発現する鍵である事から尾つきの体組織がアヤに移植されたから体液が交わったときに限って発現するのか、或いは逆に秘めた身体能力を持つアヤの体組織が尾つきに使われているのか。なかなかパンデミックの謎という主軸が進まなくてもどかしいところではあるが[*13]、こればかりは今後の展開を待つ他無い。
もしかしたらアヤがレサナで異常な快感を覚えるのもむぅーん現象や尾つきが関わっているのかもしれない。

seiga.nicovideo.jp

 

アイドルビーバック!
《はんざわかおり》

ライブ出演に向けて慈雨を引き戻したいあんじゅ、一方で幾つか勧誘を受けるも移籍先を決めかねている慈雨。こんな地下グループであんじゅと朝子と共に最後まで居続けた慈雨は、北海道からたまたま来た渋谷であんじゅに勧誘を受けた時からずっと”楽しい”を求め続けてきて、ようやくそれが何なのかを理解しただろうか。それはグループ活動末期の必死になっていたときの作り笑いとは違う、本当に底から”楽しい”と思えるあんじゅがいたから、今も昔もそのあんじゅの”楽しい”に慈雨の人生は大きく変えられたのであった。まぁそんな事を思い起こさせたのがあんじゅのダサくて珍妙過ぎる踊りというのは[*14]傍から見てる朝子や椿からしたらどこか複雑な思いなのかもしれないが。その踊りに即興で合わせられる慈雨の潜在能力はとても高いと思うけれども。
それにしても慈雨を勧誘した結成前の時点で辞退者続出というのは[*15]プロデューサーの手腕に大きな問題があるとしか思えないし、この時点で既にグループの末路は決まっていたのかもしれない。ひとまず慈雨を引き戻して再出発に向けて前進はしたものの、就活中の朝子の胸の内はどうなのだろうか。

seiga.nicovideo.jp

 

【最終回】瑠東さんには敵いません!
《相崎うたう》

過去の瑠東に起きた事、それは小学校時代にずっと親しかったグループの中で起きた些細な出来事、親しい仲だったから故に素の瑠東の言動に否と言い出せず暗に空気を読む事を強要させ続けていた事。そんな瑠東にとって自分が嫌な事を親しい人に対してハッキリ否と言える和村にとっての普通は瑠東にとってはとても特別で、そんな和村に優しさを感じながらも中途半端になってこんな事をずっと切り出せずにいた。
取り繕っていては誰とも親しくなれないと思いながらも、また知らぬうちにあんな事を起こしたくないと思っていた瑠東。この瑠東との特別を手放したくないと思いながらも、もっと瑠東には周りと親しくなって欲しいと思う和村。どっちも矛盾した想いを抱えながらもどっちも叶わぬ事はとても寂しい、そんなふたりがようやく交われたのだと自分は感じた。
結局瑠東が素の自分を出せるかとクラス内の陽キャ陰キャグループは違う問題であって、瑠東が素の自分を曝け出せても和村との関係が変わる訳では無いし、互いをより知って交わり合ってもこの先も和村は瑠東には敵わなさそうである。

今月号の『マグロちゃんは食べられたい!』のなぎさとカジキもそうであったが、瑠東と和村もようやく収まるところに収まったと思う。前回和村のクソ面倒なくらいの重い想いから残り1話でどう纏めるかと思った事だが、しっかりタイトルも回収して綺麗に終われたのではないだろうか。結局カラーページは縁遠い存在となってしまったが、最終回で4頁増を貰えただけ未だよかったのだろうかと感じる。今月で最終回ではあるが本当に良い作品だったと思うし、相崎先生の次回作にも期待したいところだが、最後のコメント文からして[*16]既に新作に向けて動いているみたいなので、そこは気長に待ちたいところである。

最後にもうひとつ、これは自分の身勝手過ぎる妄想でしか無いが、空き教室からクラス教室に戻るまでの間で[*17]瑠東と和村は絶対にヤっている、そうとしか思えない。

完結の第3巻は12/26発売!

seiga.nicovideo.jp

 

ゲスト作品感想

スポチャン!
《市川ヒロ・土管》

過去にもゲスト経験のある市川先生と『いのち短し善せよ乙女』を連載していた土管先生の作品。調べたところ同名のタイトルで市川先生が単独で17年3月号と4月号に掲載していたようであるが、当時の自分はいまみたいにガッツリときららを追ってないし、このタイトルを知ったのは今回がはじめてなので、関連性については分かりかねる。

才能があると煽てられた事で調子に乗ってスポーツチャンバラをはじめるも芽が出ずすっかり見る専門となったももであったが、スポチャン部に入部志望のアメリアに付き添った事で部長で変人のレイと手合わせする事になり、ももは再びスポーツチャンバラへと踏み入れる事になる。
アメリアの妙に強い日本文化の拘りよりも、余りにも残念変人な部長が気になって仕方ない。とはいえかなりの手練れで実力者である事から、馬鹿と天才は紙一重を地で行くようなタイプなのかなと思う。そんな部長の攻撃を交わし続けるももは回避極振りタイプのようだが、極振り過ぎて攻め手に欠けるのが痛いところ。果たして部長相手にどう食い下がっていく事だろうか。
試合描写はコマ枠を使って遠近感を出すような演出に目が行ったが[*18]、この先どんな試合描写をしていくのかにも期待したい。

 

#神絵師になりたい!
《日南りむ》

残念な事にリアルに於いて呟くSNSはマスク氏の手によってすっかり絵師には居づらい場所となってしまった[*19]、新たにSNSをはじめようという絵師さんがいるなら呟くSNSはやめた方がいい、というのが自分の見解である。

そんなSNSにアカウントをつくり大量のフォロワーを得て神絵師になろうとする道は果てしなく険しく、決して一朝一夕で成し遂げられるものでは無いが、綾が言っていたように自分が好きな事をあげ続けていけば自ずとフォロワーもついてくるというものだろうか。呟くSNSでは無いけど後藤ひとりも似たような感じでギターヒーローとして多くの登録者数を持つようになった訳だし。
そんなSNS活動と神絵師への道は未だ未だ先が長いが、本当にこういうのは地道に決まった事を更新できる人のみに許された称号なのだと思う。

 

theバーニングお嬢様!!
《ヒビキさん》

漫画家を目指すもなかなか上手くいかない風のいる漫研に入部希望してきたのは、まるで某元有名テニスプレイヤーの如く無駄に熱く、そして声と書く字もクソでかい花火であった。そんな花火の推し漫画も暑苦しいものであり、それを布教する花火の熱意と圧も凄いもので、相手が何を思っていようが知らねェ!というかの如く推してきて、兎に角花火がクソ熱過ぎて風の燻る思いを吹き飛ばすくらいの勢いであった。
本当に勢いで突っ走っていくようなノリの作品であったが、一体こんなテンションでどこまで花火は突っ走り続けるのだろうか。にしても漫画を経口摂取したり体内に埋め込んで読ませようとする発想は一体何のだろうか…。

 

あこがれエフェメール
《ものん》

テンプレきらら作品みたいな憧れながらも人とのコミュニケーションが上手くいかず、高校では余り人との距離を詰めず空気でいようと願うなずな。そんな想いとは裏腹になずな自身が空気でいようとしても周りが距離を詰めてくる。それでも空気でいようとするなずなが変なのか、そんな事など知らぬと詰め寄る周りが変なのか、或いはその両方か。なずなにとっては自身が求めていた日常そのものであり、決して自分とは縁のないものであると思っていたが、ここまで詰め寄られてしまうと空気になる事は出来ないし、否応なく望んでいた日常へと踏み入れるしか無さそうである。そこからなずなが望む日常へと真に踏み入れるかは今後のコミュニケーション次第だろうか。

 

次号予告

次号のきららMAXの表紙は、大人気連載のはまじあき『ぼっち・ざ・ろっく!』!巻頭カラーは大人気連載の双葉陽『ばーがー・ふぉー・ゆー!』です!センターカラーはスペシャルゲストのうるし『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』、そして大人気連載のKoi『ご注文はうさぎですか?』と行町咄『ハコイリクリエイト』とカコベン『ギャルとネクラの吸血関係』です!きららMAX1月号は11月17日発売!

引用:まんがタイムきららWeb

次号は『ぼっち・ざ・ろっく!』が10月号以来に表紙で登場、前回は巻頭カラーも予告されながら日程調整の問題でカラーページを『ぬるめた』に譲る事になったが、今回は表紙のみでの登場との事である。

うるし先生は4月号から3話掲載した『ももいろ*てぃーぱーてぃ』以来の登場、前作は脳内ピンク塗れの内容であったが今回はいちジャンル化しつつある追放ものになるようである。

『マグロちゃんは食べられたい!』は次号完結、特にアナウンスがされていない事については先月号の件も含めてこれ以上は言及しないです。これで今月で完結した『リリカお嬢様に振り回される!』と『瑠東さんには敵いません!』と合わせて3枠が空くが、ある程度ゲスト枠を確保するなら早くて次々号辺りで1本新連載が出てくるだろうか。

また誌面上でアナウンスはされていないが、9月号と10月号で掲載した『へるしーへありーすけありー』は次号第3話を掲載するとの事である[*20]

 

新刊情報

11/27発売

 

終わりに

今月号で『瑠東さんには敵いません!』が完結し、そして『マグロちゃんは食べられたい!』が次号で完結する事については、どうしようも無い事であるという風に思うようにはしているが、とはいえ全く辛く無いというのは嘘になる。かといって先月号のフォワードからはじまった『オールドヨコハマラジオアワー』のなぎさみたいにタイムリープを繰り返してでも最終回を阻止したいかと言われると、自分はそういう風には思わない。
『マグロちゃんは食べられたい!』は昨年10/10のマグロの日にきららベースで当時の更新最新話まで無料開放したり、1巻発売に合わせてフォトフレーム企画を行ったりと、編集部としては強く推していたようであるが、実際はそれに見合う数字を出せなかったというのが次号最終話という結果なのであろう。この作品に限らず編集部が売り出りしたい作品が実際その通りにいかないというのは多々あるし、それが商業として作品をつくっていく難しさなのかもしれない。まぁその作り手側と買い手側の相違がマーケティングの専門部署が無いからなのかどうかは知らんが。

そんなこんなで作り手側の売っていく難しさや買い手側の推していく難しさはあるのだろうが、自分には推したい作品を可能な限り推していく事しかできないから、そうやって少しでも作品が長く続くように努めていきたい。

 

て事で今回はここまで、次も期待しないでください。

 


※脚注

*1:8頁

*2:18・19頁

*3:自己防衛おじさん (じこぼうえいおじさん)とは【ピクシブ百科事典】

*4:占い師の鉄平。 - Wikipedia

*5:33頁

*6:35・36頁

*7:というかほぼ門音がつくったも同然であるが

*8:43頁

*9:59頁

*10:112頁

*11:117頁

*12:139・140頁

*13:やや休載がちになっているし更に次号は休載である

*14:184頁

*15:173頁

*16:202頁

*17:199・200頁

*18:78・79頁

*19:特にR-18や非実在未成年を描く絵師にとっては

*20:O仮名だモ先生の投稿(Twitter [X] )