渓埜胡保の戯言

語彙力のない主観と偏見に満ちた自己満足なブログなので期待しないでください…

【感想】2023夏アニメ纏め

 

いつもよりも滅茶苦茶大幅に更新が遅れたものの、今回も夏アニメを主観と偏見で振り返っていきます。見終わってから大分日が経ってから書いた作品もあって全然内容が伴ってないものもある気がするが、そこはどうか余り気しないで欲しい。そもそもこのブログにあげてる記事なんて大体そんな感じだし…。

 

 

 

各作品感想

AYAKA ‐あやか‐

いろいろあって他人と関われなくなった幸人と島の人達との繋がりを軸に、島の危機と自身の事実と向き合っていく成長もの。特に何が良くて何が悪いというものは無かったけれども、自身の力が何か分からず想いを抱え込んで塞いでいた序盤の頃から誰かの為に、特に終盤の自分自身を捧げた尽義を救おうと突っ走れるまでに幸人が想いを出せるようになって、人としてとても大きくなったなと感じる[*1]。そこまで注目を浴びてる印象は無かったものの、無難に良かった作品かなとは思う。それだけにどこか物足りなさを感じなくも無いのだが…。

 

Lv1魔王とワンルーム勇者

10年前の戦いから転生した直後の魔王と見る影もなくすっかり堕落した勇者の妙な同居生活という表向きの展開の一方で、平和を掴み取りながら火種と不穏要素を抱えとても平和とは程遠い人類の愚かさを描いた作品だったのかなと思う。それぞれの目指す道に反して周りの思惑に振り回され、再び相まみえた元パーティーメンバーの戦いはどこまでも汚くみっともなく泥臭く、守る大きなものなんてものはクソくらいな只々自分自身の醜さを晒し押し付け合う戦いだったという風に思えた。ひとまず王国と共和国の戦乱はどうにか収まったものの未だ未だ火種ときな臭さは残ってるし、真の意味での人類の平和は当分訪れそうに無さそうである。

 

もののがたり

今年冬放送の第一章に続き放送した今回の第二章。これまで通り京都で人と付喪神が、チンピラとヤクザの戦いを繰り広げる展開となったが、新たに現れたヤクザと遂に相まみえた因縁且つ余りに強大なヤクザとの抗争と長月家の危機、その中で徐々に変化していく兵馬の心情。相変わらず不器用でクソ真面目なのは変わらない兵馬であったが、自分自身の為から誰かを守る為の戦いへと変わっていったのは大きな変化であり成長であると思う。結局ぼたんとの進展は何ともいえない状況だが、でもこの大きな戦い、もといヤクザ抗争を経て以前よりも近い距離になったのは間違いないと思う。
アニメは因縁との邂逅と対峙で幕引きとなったが、原作の方は無事完結したとの事なのでどうかアニメでも最後まで描き通して欲しいと思うところだが、果たしてどうだろうか…[*2]。あと匣のcv.が結構な大物だったのはなんか以外だった、というか声優の無駄遣いもいいところである。

 

自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う

あり得ない死に方をしたうえに転生したら自販機とかいうぶっとんだような設定ではあったけれども、いろんな人と関わっていくうちに自分が自販機である事や自販機としてのアイデンティティを確立していったのかなって気がするし、使おうと思えば使えなくない念話を取得しないのもやはりアイデンティティによるところが大きいのだろうか。とはいえ念話なんて使わなくてもラッミスとは大分意思疎通できてるから、これからも自販機として生きて行くんだろうなとは思う。
盗難されたり階層割れに落ちたり結構酷い目に遭い続けた印象だけれども、この先でもより酷い目に遭ったりするのだろうか、とりあえず2期でもどう自販機としての役目やアイデンティティをつくっていくのかには注目したい。

 

魔王学院の不適合者II
 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~

時間は大分空いたものの、まずは無事に2期前半が終わって一安心というところだろうか。1期序盤から言われ続けてきた偽りの魔王と対峙した今回であったが、決して偽りなどでは無い愛が最後に勝ったというところなんだろうか。相変わらず設定背景や用語などで苦労するところはあったけれども、2000年を経てやっと愛が結実して良かったと思う。ひとまず大きな問題は片付いたものの新たに疑念も生じて2期後編へと続いたが、この先もどんな無双をみせてくれるだろうか。

 

てんぷる

寺という環境にいながらどいつもこいつも欲望と煩悩とエロに塗れたぶっとび系な作品ではあったけれども、親に人生を狂わされ縛られてそれに抗おうとする者、家が抱える問題と向き合おうとする者、家と親に従おうとする者と、話の根幹は各キャラと家や親との関係性なのかなって思う。そんなそれぞれが抱える家族という繋がりの問題に対して、寺の中という繋がりでどう変化していくかを描いた成長ものでもあり、エロや頭がおかしい展開はありながらも繋がりを大事にした作品であった、と自分は感じた。

 

ライアー・ライアー

序盤は「なんだよそれは」とツッコミたいような内容のゲームだったり、知略謀略系の作品故になかなか内容を把握するのに苦労するゲームが多く感じたけれども、巻き込まれ事故的につく羽目になった嘘が最初のふたりだけのものから周りの多くの人も巻き込む事になって、より嘘の重みが増していったなと感じる。ギリギリで編入したという設定の割にここぞという時の思い付きが強いのはなんか矛盾してるような気がするが[*3]、それでもそういう力があるという点では七つ星の素質自体はあるのだろうか。いまは偽りでしか無いがそのうち名実共に七つ星になる日も近い、のかもしれない…。

 

おかしな転生

菓子愛と目標であるお菓子の国づくりという軸はブレていなかったからそういう意味ではタイトル詐欺では無いのだが、それ以上に策略謀略が吹き荒れる貴族社会の面倒さとクソさの方が目立ったように感じた。いろんな作品において貴族社会のアレコレは描かれているが、これを見ていて心底「転生しても貴族にだけはなりたくない、不平等さがあっても平民になりたい」と思った。そう思う程に自分の感覚では貴族社会なんて余りにもクソ過ぎた。
とはいえ菓子づくりでからできた繋がりも多いから、そういうものを大切にしていけば目標もいずれは叶ったりするのかもしれない。

 

死神坊ちゃんと黒メイド

前期から変わらずともより増したとも感じる熱愛さを出した2期であるが、いろいろと起きた中でも特にそれぞれの関係の変化に焦点が当たったように思う。ようやく交際関係に発展したカフとザインがその例であるし、ウォルターと出逢って態度が軟化したダレスもそうである。そして呪いの件も段々と明かされてきたりそれぞれができる事に向けて動き出したりと、より話が動いていったように思う。そんな加速していく愛と呪いの話であるが、完結編となる3期でどう決着する事になるだろうか。

 

あやかしトライアングル

ひとまずこれも無事完走できてよかったかなとは思うところ。作者が作者だからエロに振ってる部分は大きくとても破廉恥だったけれども、そんな中でふたりの想いはこの先どうなっていくかは気になるところ。どっちも想いは同じなんだからどっちかが踏み出せば即終了しそうではあるが、女体化という特殊な状況がそれをより難しくしているのだろうか。


悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。

行動目的が国と民の為であって我が身の破滅回避は行動順としては低い位置ではあったものの、国と民の為の行動が自分自身の定められた運命も大きく変える事はあるのだろうか。決して自分の破滅回避を諦めている訳では無いだろうけれども、それ以上にこの一生を国と民に捧げる事に注力しているから必然的に自分の事は後の方になっていくのだと思う。そんな行動原理で動いているからラスボスかからは遠のいていると思いたいが、果たしてこの先どう運命が変わっていく事だろうか。
それにしてもこの王女は定期的にセクハラに遭っていたような気がする…。


好きな子がめがねを忘れた

回を追う毎に東をはじめとするクラスメイトに「お前らもっと小村と三重の外堀をも埋めまくれよ!」という思いを強くしながら見ていた。結局のところ昔から小村に対する三重の想いは何も変わっていないようであるが、そんな昔の事を小村は何も覚えちゃないのは割と酷な話なのではないだろうか。もう少し小村が自分に自信を持てれば変わるのかもしれないが、なかなか面倒に拗らせてるから難しそうである。

 

白聖女と黒牧師

『好きな子がめがねを忘れた』同様に外堀を埋めてくれと切望したくなるアニメだった。ローレンスにとってセシリアは出逢った時からずっと聖女であって、最終盤で僅かに関係が進展はあったもののなかなか大きな前進というのは難しそうである。ふたりがくっつくのは周りの人の悲願なのかもしれないけれど、そんな想いを抜きにしても段階を踏みながらもっと仲を深めていって欲しいなとは思うところである。

 

スパイ教室

冬に放送した前編同様にどこか抜けてるように感じる展開が多かった印象ではあるものの[*4]、それでも任務やパレスでの日々を経て段々と力はつけているのかなとは思う。とはいえ灯火の8人が成長すると同時にクラウスのチート化も進んでいるから、余計にクラウスに降参と言わせるのは無理ゲーと化しているような気がする。段々と共和国と帝国の影の争いが激化していく中でこの先どんな任務が待ち受ける事になるだろうか。

 

はたらく魔王さま!!

昨年放送した前編よりは作画も話の展開もまともになったかなと感じる。前編は出稼ぎの話で5話使ったのが全然話が進まないと感じた要因だったけれども、逆に今回の後編は様々な思惑が絡んだり1期からの大きな問題が片付いたりと大きく話が進んだ印象だった。それぞれの目指すものに向けて、新たな世界征服の理想に向けて、大きな一歩目を踏み出したように感じた。

 

レベル1だけどユニークスキルで最強です

結局こうやって誰かに認めてもらえたり受け入れてもらえるかっていうのは巡り合わせ次第じゃ無いのかなって思わなくはないし、そういうものが上手く噛み合わないとこういう日々からは遠ざかる一方なのではとも思う。万物がダンジョンでドロップするというのはぶっ飛んでいるというか、最終盤のような事態が起きたら全てが即詰みになる怖さはあるけれども、そんな世界で有利になるスキルを持っていても巡り合わせ次第ではここまで充実した生活なんてものは無かったかもしれない。別にこの作品以外にも言える事だししつこく繰り返すが、巡り合わせは本当に重要だと思う。

 

聖者無双
 ~サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道~

無双と言いながら殆ど修行に明け暮れていて全然無双していなかった印象であるが[*5]、それでも突発的に超人的な力を得るよりもこうやって地道に積み重ねながら徐々に強さを得ていくのは、自分の中では割と印象は良かったかなと思う。真に無双していくのはこの先なのだろうけれども、その無双していく最初の一歩というところで終わったのはなんだか勿体無くも感じ、その所為でタイトル詐欺になってしまったいるのはなんだかとんだ被害なのでは、と思わなくもない。

 

AIの遺電子

人間らしさとは、機械と人間との線引きは、心とは何かをとことん追求していたなと感じる。提示される問題に対して作品として明確な解を出していない点はどこかスッキリしない部分もあったが、人や心という今後現実でも起こり得るかもしれない問題をどう捉えるのか、それぞれに様々な人や心に対する考えがあって、それはどれも明確な善悪で線引きできないものである、と自分は思った。
AIの技術発達では現代でも様々な議論がされているが、4話で出てきたAIによるドラマ生成は丁度アメリカで起きた俳優組合のストライキと重なって、最早現実でもフィクションの出来事では済まされない段階にまで来ているのではと感じさせた。あとはどこまで人が関わるのか、どこまでAIの介入を認めるのかは本当に難しい問題であって、適材適所の線引きや判断は現実でもそう簡単にいきそうには無いと思う。
最後に、心なんてものは結局はそれぞれが勝手にあるものだと思い込んでるものであって、人にもAIにも心なんてものは最初から無いのかもしれない。
…と自分は思っている。

 

うちの会社の小さい先輩の話

なんだか片瀬ってどこかムッツリスケベなようなところがあったように思う。ひとまず先輩後輩の関係から少しは進展したようには思うけれども、他のラブコメ作品同様にこれも周りの外堀埋めが無い事には難しそうだろうか。それにしても主任のラ波感[*6]探知スキルは一体何だったんだろうかアレは…。

 

実は俺、最強でした?

所謂自由気まま悠々自適に過ごしたい願望とは裏腹に面倒厄介事が押し寄せてくる系の作品。妹のシャルは可愛いのだが兄ハルトの影響を受け過ぎてすっかりヲタク化しているのは本当にどうしてなのか…。とはいえ決して当たらずとも遠からずな線を行っているようにも思うから、そういう意味ではシャルを始末しようと動いたクソババア閃光姫の危惧は正しかったもしれない。終盤で学園編に入って周りが喧しくなってきてこれからと感じるところで終わったが、続きはあるのだろうか。流石にこの〆はなんか無性に先が気になって仕方ないというかそういう思いになってしまう。

 

英雄教室

力は殆ど無いとはいえ勇者無双が過ぎるノリではあったし、ずっと戦いばかりで人との接し方もどうかしてる場面も多かったように思う。それでも真っ直ぐにぶつかって積み重ねてきた繋がりは決して小さいものでは無くて、それが今後の更なる繋がりへの可能性を残したのかなと感じる。

 

七つの魔剣が支配する

一応復讐劇というジャンルではあったが劇中で復讐を果たしたのは前半でのひとりのみだったのは、なんだかジャンルと内容が伴っていないように感じてしまう。まぁ舞台である学園が物騒過ぎるのが日常と化していて、後半はそんな物騒さに巻き込まれて復讐どころではなかってというところだろうか。もう少しテンポが速く展開しても良かったのではとも感じるし、なんだか勿体無い作品だったのかなというところだろうか。

 

Twitter無き世界のアニメ実況活動 第2話

春アニメの感想記事でも書いたネット上でのアニメ実況事情を主観と偏見で身勝手に語るコーナー、その第二弾である。ていうか前回記事をあげてから運営企業もSNSサービスも名称をXとかいう絶望的過ぎるネーミングに改称して本当にTwitter無き世界となってしまい、いくらなんでも余りにも悪過ぎる冗談であると感じる。尚個人的な信条により各用語については改称前の、Twitter時代のものをここでは使うものとする。

春アニメは7月に最終話放送が食い込んだ『君は放課後インソムニア』を含めてリアタイ実況していた作品は全て最終話までTwitterで実況する事ができたが、夏アニメは7月に入ってすぐにマスク氏が読み込み制限を強行。『AYAKA ‐あやか‐』『Lv1魔王とワンルーム勇者』『もののがたり』の各初回はTwitterでのリアタイ実況をしたものの、それ以降はTweetDeckの挙動や今後の運用が不安定になった事もあってニコニコ実況へと避難。その後新たにサブスク会員向けサービスのXproへと移行して8月中旬に旧来のTweetDeckは完全終了。これによってアニメ実況活動の場はXなどという訳の分からない検索性が最悪なネーミングと化したTwitterからニコニコ実況へと完全に移住する事となった。
いろいろ細かい勝手は違うものの、TweetDeck運用時代のTwitterもニコニコ実況もリアルタイムで視聴者が同時に盛り上がれるという点では変わりないから、引き続きリアルタイムで反応を見ながらアニメを楽しむというスタイル自体に変化はない。ただ強いて言うならば、地上波や無料BS放送と比較して視聴者の絶対数が少ないAT-Xが過疎を通り越してほぼほぼ無人状態になっているのがちょっと痛いなと感じるところではある。そんな事情でAT-Xでの視聴は実況せずにひとり寂しく見ている状況にあるが、それでも全体的に見れば多くの作品はこれまで通り変わらずにアニメ実況活動を行えている。
先述の通りTweetDeckがサブスク会員向けのXproへと移行した事、結局一時的としている読み込み制限が緩和されど解除されたという明確な情報が無い事、これら2点の状況によってTwitterのリアルタイム性が大幅に欠如した事。Xと化したTwitter無き世界に於いて今後アニメ実況活動をする事は、いまの状況に於いても仮に今後状況が改善されようとも金輪際有り得ない、と思っている。最早Twitterはアニメに限らずリアルタイムで盛り上がれる場所では無くなった、未だ未だ情報源としては強力なサービスであるものの、そんなTwitterに最早用など何もない。

て事でTwitter無き世界となっていまはニコニコ実況という新天地でアニメ実況活動を引き続き行っている。あと視聴したアニメの感想はいまはAnnictに投げている、そういう状況にあるのでやはりTwitterに要など無いのである。

annict.com

 

て事で今回はここまで、秋アニメの感想も期待しないでください。

 


※脚注

*1:実際には姿は人でも人ではなかったのだが…

*2:尚例に漏れず自分はアニメしか追ってないです

*3:そういうのはラノベあるあるではあるけれども

*4:どうしてもポンコツ感が拭えないリリィの所為な気がしなくもない

*5:最終話の予告でもメタ発言していたが

*6:『未確認で進行形』アニメ3話のサブタイトル『ラブコメの波動を感じる』から