渓埜胡保の戯言

語彙力のない主観と偏見に満ちた自己満足なブログなので期待しないでください…

【感想】まんがタイムきらら 2023年11月号

 

🚀星屑テレパス🚀
⭐ 放 送 開 始 ⭐

 

昨年11月号でのアニメ化発表から1年、それまでの間ずっと待ち続けた甲斐があった。そう感じるアニメ1話の放送であった。原作漫画も毎号そうであるがアニメの放送も同様に期待しているので、大きく跳ねずとも自分の中での期待をこの先を越える内容になって欲しいと願うところである。この先2話以降のアニメ放送も引き続き楽しみにしていきたい。

て事で今月号もいろいろと語っていきます。

 

過去の感想記事↓↓↓↓↓

w811b8y198stx8.hatenablog.com

 

※10/17:追記修正

 

 

 

今月号情報

2023年10月6日発売
価格:590円(税込)

◎特別付録

「星屑テレパス」おでこぱシール

◎表紙・巻頭カラー

大熊らすこ「星屑テレパス」

篤見唯子「スロウスタート」
千種みのり「好都合セミフレンド」

◎センターカラー

檜山ユキ 「妄想アカデミズム」

三上小又「ゆゆ式」
わらびもちきなこ「しあわせ鳥見んぐ」
異識「あっちこっち」

◎センターカラー

ミナミト「ほぐして、癒衣さん。」

北斗すい「ちみどろアイスクリーム」
若鶏にこみ「かみねぐしまい」
sasa熊「古書ヨルトコロ」

◎センターカラー

小森くづゆ「Vドルあーかいぶ!」

あきらんぬ「キミはあくまでも。」
和里「ショコラ・スウィート」

◎センターカラー・最終回

むらさき*「えるくえすと!~勇者エルヴィーラは現実世界に転移しました~」

アスナキハル「キミにしてあげたいコト」
春日沙生「おねロリキャバクラ」
川上千乃 「ひよわなとら」
まこもとたる 「ハルノバーチャル」
ヤマトバンビーズ 「クロミちゃんがやってきた!」
シェイミン「死ねない少女は天使の夢を見る」

◎休載

ひさまくまこ「一畳間まんきつ暮らし!」
西畑けい「きもちわるいから君がすき」
福きつね「それでは、ステキなセッションを。」
かきふらい「けいおん!Shuffle」

今月号は4作が休載した影響なのか、22ある掲載枠のうち8枠7作がゲスト読切で、普段の4枠程度からほぼ倍になっているのでは石に多過ぎるのでは無いかと感じる。そこは休載時期が集中しないように各作家と上手く調整できればなと思うところではあるが、そう心掛けていても実際は難しいものなのだろうか。

 

連載作品感想

星屑テレパス
《大熊らすこ》

この記事のサムネにも使っているが、今月号の表紙がとても綺麗である。バレンタインの時期だった3月号の海果も好きであるが、ここまでいろんな事を経てきての今月号の表紙もとても甲乙つけ難いものであると思う。

そんな今月号の本編は文化祭当日を迎えた話である。練習では大分瞬にいいようにされていた海果であったが、それでも丁度はじまったアニメ1話の頃からすれば2巻の大会や3巻の部長会などを経て大きく成長しているのではないだろうか。興味を示してくれてやや気が乗っていたのもあるだろうが、展示を見に来た中学生にヲタク特有の早口語りをするなんて事は[*1]進学直ぐの頃には想像できなかった姿である。
一方で自分が楽しようとしたツケが回ったのか、本人にとっては余りに恥ずかしい格好で宣伝回りをする羽目になった瞬であるが、今回に限らず日頃の行いの結果が恐らくこの辱めを招いたのかもしれない。更に冒頭でいいようにしたツケなのか、今度は瞬が海果にいいようにされる形になり、ここでも瞬の日頃の行いが出ているのではないかと感じてしまう。絶対に本人が認めるなんて事は無いだろうが、瞬はもっと自分の可愛さに自覚を持った方がいいのでは無いだろうか。てか扉絵[*2]みたいな表情は是非今後ももっと欲しいと思うところである。

改めてにはなるが本当に海果は変わったと感じるし、瞬もまた違う意味で変わっていると感じる。

第4巻は発売中!

seiga.nicovideo.jp

COMIC FUZでは11/05まで
第1巻全12話を開放中!

comic-fuz.com

『ハッピーセピア』等を収録した作品集は11/27発売!

 

スロウスタート
《篤見唯子》

バイトの面接を翌日に控えて大会と対策をする事になった花名であったが、なんか大会の面接官像は大分歪んでいるような気がしなくもない。とはいえ指摘自体は割とまともだったから単に指導のやり方の問題なのだろうけれども、やっぱり面接官像が歪んでないかなって事に変わりは無いように感じる。大会自身が進行形で浪人中だから何かと花名に気を遣う事は多いが、それが気を遣っての事であってもこの指導法はどう見てもどこか歪んでいるように思えてしまう。
前回の事もあってゆっくりと進みつつはある花名ではあるものの、それでも普通ではないところを、浪人した事を突かれる事はそう簡単に乗り越えられるものではないのだなと感じる。結局面接当日ではそんな事は杞憂に終わったが、ここ最近なんか雑に扱われる事が多かったたまてにとっては面目躍如となっただろうか。

それはそれとして、花名にマゾヒスト疑惑が浮上した。以前の話で「スマホ破壊の動画ばかりおすすめされる」と言っていたが[*3]、今回は自分のスマホを破壊される事に興奮するような表情をみせて[*4]、マゾヒストで無くても「やっぱり花名ってどこかおかしいのでは」という疑惑は更に増したように思える。

 

好都合セミフレンド
《千種みのり》

授業についていけてるいけてない以前の問題で入学早々に危機的状況になったすうなの頼み込みで勉強を見る事になったルカだったが、なんとかすうなが理解できたから良かったもののルカにとっては文字通り幾つも骨を折りながら面倒を見る事になったのだなと、終わった後の表情からは[*5]そんな事を思っていそうだと感じた。
最初の小指だけの接触からすれば人との接触は段々と成長している、ような気がしなくもないすうなであるが、勉強を教えた見返りの「抱いて」というルカの提案を文字通り受け取った下系に疎いすうなだからこそできたのでは無いだろうか。どっちにしてもルカの接触に段々とすうなが慣れてきているのは確かであるが、でも溶けずに長時間耐えるのには未だ未だ時間が掛かりそうである。

第1巻は12/26発売!

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妄想アカデミズム
《檜山ユキ》

年が明けて勝負の年を迎えた莉子であるが、自分が切っ掛けで未春が酷な道を進む事になっているのではという思いは尚変わらず、このままだと東大進学という進路を変える、若しくは自ら浪人を決めるのではという気がしてならない。それは修羅道に足を突っ込む事になった未春への想い故からであるが、それは莉子自身の為にはならないだろうし、未春がそんな事を望むようには思えない。共通テストで東大を狙える結果を出せても莉子の苦悩は尚も続きそうである。
一方で同日テストを受ける未春もキス事件の事を大分拗らせていたが、妄想の末に「これまで通り勉強すればいい」という結論に落ち着いたから拗らせという点では現状は莉子よりは大丈夫そうだろうか。ただその結論に至るまでに時間を掛け過ぎた、再びキス事件のようの事が起きたり莉子への想いに振り回され続ける限り、未春がどれだけ学力をあげても駄目なのではと感じる。本当にこんな調子で未春も莉子も目指すところに辿り着けるのだろうか…。
ゆうは良くも悪くも一般人というか思っていたよりも打たれ弱そう、一葉は未春以上にいろんな意味で不安しか無いが本当にこの先無事に生きていけるのだろうか…。

第1巻は10/27発売!

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ゆゆ式
《三上小又》

探し求めて見つからなかったと思っていたものが既に見つけていたと知った時の想いはとても複雑なものなのかなって思う、その後のゆずこ含め3人のテンションは間違いなくやばい日になったのは間違いない。
ここら辺の年頃というのは負傷をする事に何か経験値や実績を得たと感じるものなのだろうか、そしてそれに対して周りからいろいろされたいと思う年頃なのかもしれない、余り自分はそう思った事は無かったが。何だかんだでゆずこも実績を解除できたから、この日もやばい日になったかもしれない。

 

しあわせ鳥見んぐ
《わらびもちきなこ》

前回すずとひなが山に向かうのにあるまじき格好で集合してふたりの装備を買い揃えた事で早々からつまずいた蔵王遠征であるが、それでもつまづいた分はヨタカで大分取り戻せたのではないだろうか。
トラツグミの鳴き声は確かに夜中に聞くととても不気味に感じるものであるが[*6]、だからといってバケモノと言われるのは何か理由付けをして安心感を得ようとする人間の愚かさからなのだろうか。それにしても今回のすずといい[*7]9月号の回での翼もといトリさんといい、こうも無自覚にひなにクリティカルを入れてくるのは一体何なんだろうか。そんなひなが抱える想いも、そんな事とは知らないすずと翼の発言も、そういうものを全部ひっくるめて人間の本質とはこういうものなのだろうか。
どれだけどんなに周りから身勝手な事を思われても本当の自分はそんなものでは無いと唱え続ければ、それが誰かに届く事はあるのだろうか、そうで無ければ余りにも報われないが。まずは自ら唱えるところからであるが、ひなの抱える想いも報われて欲しいものである。

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あっちこっち
《異識》

何か夏バテに効きそうな料理を聞こうぐらいの考えで電話を掛けた真宵に対して、何を聞かれるまでもなく自らつくりに向かう伊御は本当話が早くて助かる。それにしてもつみきを口説くかのような事は[*8]姫ではなく直接本人に言った方がいいのではないだろうか、そんな事を伊御が言ったら弱ってるつみきがどんな事になるか分かったものではないけれども。結果としては伊御がつくった料理も伊御の想いもつみきに美味しく頂かれたのは間違いない。真宵は前回に続き今回もつみきに落とされていたが、本当に任せて大丈夫だったのだろうか…。

 

ちみどろアイスクリーム
《北斗すい》

前回の一件もあって偲音を通じて思わぬ接点ができた絵麻と寧々の話。本当にどこまでも自分の好きな事に物凄く筋が通っている寧々だったけれども、そんな変なところをどーんと受け止める絵麻との関係は、偲音と日向とはまた違うものを読者にみせてくれるのではないかという期待を抱かずにはいられれない。それにしても寧々にこんな想いをさせるとは、なんだか絵麻は罪な女なのではという気がしなくもない。こんなにも寧々の好きなものを受け止めるところとか、最後のところとか[*9]、一体この先どこまで進むのだろうかこのふたりの関係性は。

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かみねぐしまい
《若鶏にこみ》

一時帰国してきた母を楽させようとして、そんな状況でも尚張り合うツギノとまえなはブレないというか、本当にどこまで互いの事がそんなに気に食わないんだよと感じさせる。
そんな我が子ではあるものの、どこまでも守りたく愛する想いに嘘は無くて、我が子を真に想うからこそ神に願ってでも叶えたいものがある。そんなツギノとまえなが願い事を決められなかったときに、神に願ってでも叶えたいあやの願いとは一体…。少なくとも榊家の根幹を揺るがしかねないものであって、その事実を中学生のツギノとまえなが受け止めるには未だ早いもののようであるが、前回明かされた家庭事情といい今回も重大そうな事実を抱えている事が描かれるなど、前回今回と一気に流れが変わった印象である。
あくまであやの願いはツギノとまえなが成人するまでの間事実を秘匿し続ける事であるが、酒を呑み明かしたり深夜に外出したりと所謂背徳的な事ができるような歳になれば、そうやっていろんな事ができるようになって受け止められるようになれば、そういう事ができないいまの歳ではとても明かすに明かせないとあやは思っているようである。とはいえ未だ中学生とはいえ段々と成長して大人へと近付いていく年頃、いまはそうで無くても、背徳的な事ができなくても、その抱える事実を受け止められるまでに成長していく可能性は無いとは言い切れない。そうなれば本当の事を言い出せない苦悩から解放されるが、ふたりにそんな急成長は望めるのだろうか。
今回あやの願いと想いを見聞きして真に願いを叶えたいと思った神であったが、願いを叶えるに値する人間というのは真に誰かの事を想い愛し守ろうとする人、というのがひとつの基準になるのではと思う。だとすればこの先ツギノとまえながどうしても誰かを守り抜きたいものの為に神に願ってでも叶えたい事とは、そんな願いはふたりに芽生えるのだろうか。神自身はそういう事に対して自覚はしていないが、少なくとも誘導尋問で願いを聞き出そうと不正したのよりは[*10]遥かに願いを叶えるに値するのは確かである。

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Vドルあーかいぶ!
《小森くづゆ》

迎えたイベント当日、先月号の記事で真冬が倒れたら洒落にならないとか言ってたらこの大一番という日にこんな事になって、「だから言ったじゃねぇかよ!」と思わずにはいられなかった。まぁただでさえ人手が少ないし真冬のワンマン経営なところはあるから必然的にこうなったともいえなくも無いが、でもやっぱりブラックな事務所運営だったから結局全然大丈夫な訳など何も無かった。
そんなイベントの目玉であり纏め役を欠く状況になったが、それでもステージに立つからには、メンバーとしてこれまでいろいろやってきたからには、このまま何もしないなんて考えはない。ここまで来たからにはどう転ぼうが一蓮托生、それぞれの想いを胸にステージの幕が上がる…。

 

次号、最終回!

無印の連載作品は短命に終わっても最終回でセンターカラーを取るイメージであったが、後述するが次号新連載が一気に3本入る影響なのか最終回前にセンターカラーの回が回ってくる事となった。別に最終回でセンターカラーを取らせる決まりがある訳では無いだろうが[*11]、でもスケジュールを調整して最終回にカラーを回せなかったのかなという気もする。
それはそれとして真冬に誘われてはじめたリコの活動とフラグメイトの往く道に何があるのか、最後までその活動を見届けたい。

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キミはあくまでも。
《あきらんぬ》

地獄の執行者として数多の人間と悪魔を裁いてきたサラロット、それが自身の役割であって強欲で罪を犯した意識などまるでない人間を見下して相手にするには都合が良かった。聖堂を管理する一家を堕落させようと内部に入り込んだのは計画通りであっても、マーシャとの出逢いと接触は単なる偶然であり打算でしか無かったが、でも日を追う毎にサラロットの中でマーシャの存在は大きなものになっていた。当然執行者として、悪魔としてそんな事をサラロットが認めるなんて事は無いだろうが、マーシャから貰った貝殻を見ながら物思いに耽るような表情をみせるという事は[*12]そういう事なのだろう。
そんな自身の想いを仮に自覚しても認める事は無いし、同様に悪魔の役割を果たそうとするどころかヴェネルを不幸にしないと言うエクールカを見過ごすなんて事も無い。ならばと悪魔らしく強硬手段に打って出たサラロットであるが、果たしてそれぞれの想いは何処へと行き着く事になるだろうか。

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おねロリキャバクラ
《春日沙生》

楓だけでなく美波までもがキャバ通いをしているという事実からなんかいろいろと完全に理解した穂乃果であったが、でもそれによって職場環境が以前よりも改善しているという点では決して穂乃果にとっても悪い事では無いのは確かである。そうなったのがキャバ通いが切っ掛けなのはなんだか最悪に感じるし、穂乃果もそこはどうにも引っ掛かってしまうのは仕方ないところではあるけれども。結局キャバ通いを続けているところもどこか頼りないところも含めて楓の事が気になって仕方ないのは、一応は常識人枠のキャラであるものの穂乃果もどこかヤバいところを感じさせる。そんな事を本人が思ってなくてもそう思わずにはいられない。

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ゲスト作品感想

古書ヨルトコロ
《sasa熊》

滅多に人が来ないという本屋に来て店主の夜見の下で働く事になったさくら。その本屋に来るのは人に忘れられた本、誰に読まれる事も無く「もう一度読まれたい」と願った本。その願いを成就するべく日記を元に生まれたさくらと夜見であり、自分自身も誰かに読まれたいという想いを抑えて流れ着いた本をひとり読んできた夜見は、また独りになる事を恐れさくらには本当の事を言えずにいたが、それを知っても人としてここにいたいというさくらの想いに変わりは無かった。
誰かに本を読まれたいと思い誰かが本を読みたいと思う限りはその報われないなんて事は無く、そう互いに思い続ける限り新たな出逢いはこの先もあって、本が本を想い続けているうちは独りになるなんて事は無い、と願いたい。

 

ショコラ・スウィート
《和里》

パティシエを目指し以前食べたケーキをつくっている洋菓子店に入る優菓であったが、現店長の明寿和の手腕が余りにも宜しくないのか店の経営は危機的状況、菓子づくりのいろはもまともに分かっていない優菓は先輩の涼菓のもとでこの状況の打破とつくりたいものをつくる事ができるのか。
つくりたいもののイメージだけは仕上がっているものの腕や知識はド素人レベルの優菓に、是が非でも涼菓から絶対につくらせてはいけないと思われている店長明寿和。ただでさえ涼菓にとっては店長で手一杯そうなのにそれに加えて新人の優菓が入ってきて、ひとりだけ負担が増大したようにも思えるが上手い事回していけるのだろうか。問題だらけの洋菓子店のこれからは前途多難そうである。

 

キミにしてあげたいコト
《アスナキハル》

丑三つ時になると校舎に現れ彷徨う幽霊が出逢ったのは、ずっと共に過ごしてきた犬と別れてから何事にも感情が希薄になった人。そんな感情を思い出させる代わりに生前できなかった事を叶えようと提案してはじまったこの関係は、共に昔に置いてきたものを探そうとするふたりの関係は何を生み出す事になるのか。
なんだか遭遇した相手が悪かったというよりは元々がそんなに怖さを感じ無さそうで、折れたプライドに更に追い打ちをかける事になるが、そんな人ならざる、そもそも挙動や言動からして人だったかどうかも怪しそうな彼女は、誰かを驚かすのにはとても向いてないように思う。夜の間だけしか交わり合えないという関係はとても儚く、故により大切になっていくのでは無いのだろうか。

 

ひよわなとら
《川上千乃》

天界の神が気まぐれで出した干支募集のお触れは、日々を飢え明日への余裕の無い來の運命を大きく変えるものとなった。
一にも二にも飯で飯の為なら考え無しに突っ込む性格とはいえ、ここまで考え無しに突っ込んでいく來は大分無自覚に危ない橋を渡っていきそうな気がして、こんなのでよくここまで生きていけたなという気がする。そんな來も世話になる事になった羽二も割と面倒そうなところはあるが、でも何だかんだで収まる所には収まった格好だろうか。
独りだった來にとってこの出逢いはこれまでの日々を大きく変えるものとなったが、羽二にとっても決して悪くは無い出逢いとなったのでは、と感じる。

 

ハルノバーチャル
《まこもとたる》

現実での人付き合いに悩みVR技術を活用した高校へと進学した春乃、そこでの出逢いは性格とかノリとかを気にする事も無く恥ずかしいくらいにいまを楽しむ、これまで春乃が抱いていた事を払拭するものであった。
人付き合いの良し悪しなんてものはある種の巡り合わせなような気もするし、そういう意味では場所なんてものは関係無いのかもしれない。とはいえこれまでとは違う環境に身を置くのはとても大きな事で、それが春乃のこの出逢いに繋がったのかなとも思う。そんな環境へと踏み入れた他3人が抱える事情も気になるところであるが、彼女達であればそんな事を気にする事も無く日々を楽しんでいきそうに思う。
それにしてもVR環境での課題消化の強制は[*13]後々に新手のハラスメントを生み出すのではという恐ろしさを感じる…。

 

クロミちゃんがやってきた!
《ヤマトバンビーズ 》

ヒト型で同年代の友達を求めて人間界へと来た半魔のクロミは人見知りで厨二趣味のカナデと出逢う。そんなカナデの母が経営するコンカフェで住み込みバイトをする事になったクロミとの生活でによって、籠りがちなカナデはどう変わっていく事になるのだろうか。
噛み合ってるようでどこか噛み合ってないようにも感じるふたりの出逢いであったが、カナデにとっては自分と同じ厨二キャラ、もとい本物の妖魔であるクロミとの出逢いは何かが変わるような兆しがあったのではないか、とギャルへのコスプレもとい変身[*14]を見ていて感じた。社会復帰をするには大分根気よくいく必要がありそうだが、クロミ求めるヒト型で同年代の友達の為にもどうかカナデには乗り越えて欲しいものである。
それにしても魔王とその妻といい、その妻とカナデ母といい、クロミを襲う気満々なカナデ母といい、親世代は揃いも揃ってガチレズ過ぎるのだがどうなっているのだろうか。そんな関係にクロミとカナデもこの先なっていったりするのだろうか…。

 

死ねない少女は天使の夢を見る
《シェイミン》

写真を撮ろうとする伊織に笑顔を迫られるも、そんな恥ずかしい事をするなら死ぬ方がマシと全然求められる表情になれない志瑠。それでもどういう訳か敷地内に入り込んだ猛獣から身を挺して守った[*15]伊織に自分が無事な事を安心されて助けた事を感謝された志瑠の感情は、何か新たに生きる意味を見つけたのではないだろうかという気がする。とはいえその後石見も加え3人で撮った写真の表情で恥ずか死に走るのは、何だかさっきの雰囲気を自らぶち壊してくれたように感じる。
前回今回と志瑠の中で想いの変化が起きたり生きる意味を見出しているのではという場面はあるものの、尚も相変わらず何かにつけて自死へと走るのは全然ブレないし、致死する事が無いと分かっていても伊織や石見からしたら余りに心臓に悪過ぎる。願望や体の事もあるとはいえ、この先志瑠自身の命の重さが変化していく事はあるのだろうか。

 

次号予告

次号で「まんがタイムきらら」は独立創刊20周年! TVアニメ10月9日放送開始の「星屑テレパス」(大熊らすこ)が表紙を飾ります♪ 巻頭カラーは「ゆゆ式」(三上小又)! そのほかセンターカラーは、「けいおん!Shuffle」(かきふらい)、新連載3作品「ほうかごバスケット」(ルッチーフ)&「異世界魔王ごっこ~魔王は姫を倒したくない!~」(むつをむつ&蒼井ゆん)&「ばくちぬぎ!」(さのださだ)です! さらに、特別付録の20周年記念小冊子もついてきます!! そして重大発表も…? 皆さま、来月の「まんがタイムきらら」もお楽しみに♪

引用:まんがタイムきららWeb

まんがホーム及びまんがタイムオリジナルの増刊誌を経てまんがタイムきららは次号で遂に独立創刊20周年。これまでの20年で様々な歴史と作品をつくってきたきららであるが、次の20年に向けて果たしてどんな歴史と作品をつくっていく事になるだろうか。

そんな創刊20周年を迎える次号は新連載作品が一気に3本登場。
ルッチーフ先生は2月号で5年間続いた『奥さまは新妻ちゃん』の連載を終えてからのカムバック、タイトルからして新作はいま何かと話題のバスケットボールものになるようである。
むつを先生と蒼井先生は幾度かのゲスト読切を経て連載作品を持つ事になった。22年2月号から初登場ゲストで3話掲載した『ぐーたら魔王のドキドキ世界滅亡計画』のリブート作品になるとの事である[*16]
さのだ先生はキャラット22年10月号他で『女装男子校の X X アウトサイダー』を3話掲載していたが、タイトルからして今作もどこかきらららしからぬ内容となりそうな予感なので個人的に期待したいところである。

新連載各先生の投稿(Twitter [X] )
(以下折り畳み)
▼▼CLICK▼▼

そして創刊20周年という節目で重大発表があるとの事だが、一体どんな内容になるだろうか。
アニメ化という線は星屑テレパスが放送中である事やその星屑テレパスが次号も表皮である事から、仮に発表したところで印象に欠けてしまうのでその可能性は無さそうに思う。次号で発表が無くてもその次の24年1月号以降での発表予告という可能性も無くは無いだろうが[*17]、少なくとも次号でアニメ化決定という発表は無いと見ている。
それとも21年11月の名古屋開催が最後になっているまんがタイムきらら展の新規開催、及びきらら展を発展させた新たなイベント展覧会の開催告知だろうか。2017年が最後の開催となっているまんがタイムきららフェスタに関わる告知の可能性とかも有り得るだろうか、若しくはきららファンタジアの後継となるゲームの発表とかだろうか。
とはいえこういうものは重大発表と銘打っていても実際の内容は然程重大さを感じられないというものも多いので、そこは余り期待せずに待った方が良さそうに思う。

12月号は11/09発売!

 

新刊情報

10/27発売

 

終わりに(という名の星テレ語り)

星屑テレパスのアニメ放送がはじまり、どうかこの儚くも青春に真っ直ぐで力強い、可愛いだけじゃない星屑テレパスをどうかこの機に多くの人に見て欲しいという思いを強く抱いている。
ただ深夜アニメの宿命故に地上波の放送局はTOKYO MXとサンテレビ、及び作品の舞台モデルである静岡県のSBS静岡放送に限られ、大部分の地域で地上波での視聴はできない。BS日テレや有料のAT-Xと衛星放送が受信可能であれば全国どこでも視聴可能であるが、どの家庭にも受信環境が備わっているとは限らない。
地上波は放送地域外で衛星は受信環境が無い、そうなると残るはインターネットによる配信サービス。このブログ記事を読めているのであれば全国どこにいてもアニメを楽しむ事ができるのである。

ただ星屑テレパスの配信はFODの独占見放題配信TVerでの最新話1週間無料配信となった。ある程度の纏まった収益が見込めるという点が製作側にとっての独占配信の利点であると思われるが、視聴可能な選択肢が大幅に狭まってしまう為に視聴者にとっては優しくないビジネスとなってしまう。一応他のプラットフォームでもレンタル配信をしている分完全な単独独占配信となるよりも状況はまだ良い方なのかもしれないが。

そういう訳であるが、FODでは第1話はどうやら無料開放している模様、これが恒久的なものであるかは分からないが、第1話を恒久的に無料開放するのであれば「第1話放送を見逃してしまった」という人もFODの1話とTVerの無料2話を見れば続く3話には追いつける事になる。まぁ恒久的な無料配信が本当かどうかは分からないので分かり次第そこは追記します。

 

==10/17追記==

FODは第1話恒常無料でほぼ確定の模様です[*18]。という事なので未だ星屑テレパスを見た事の無い皆さんにお願いです

第3話が放送される10/24までにFODで第1話を見てくれ!
そしてFODに加入するなりTVerなりで第2話も見てくれ!
そうすれば最新回の第3話に追いつける!!!
星屑テレパスに追いつくなら来週までのいまこの1週間だぞ!!!!!

恐らく3話まで見れば星屑テレパスとはどんな作品なのかが真に分ると思うので[*19]、少しでも興味があるならどうか見てください。本当にどうかお願いします…。

あと星屑テレパスがどんな作品なのかについて、他の方が書かれた作品紹介記事も載せておきます。

cemetrygates1919.hatenablog.com

此方は以前フォワードで『観音寺睡蓮の苦悩』を連載していたカエルDX先生が単行本第1巻の発売前に描かれた紹介記事です

kaerudx.com

==追記此処迄==

 

この記事を執筆し終えて更新したのが10月15日、つまりは第2話放送の前日。この記事を16日の第2話放送までに読んでいるのであればどうかいますぐ第1話を見てそのまま第2話も見て欲しい。兎にも角にもいますぐ第1話を見て星屑テレパスとは如何なる作品なのかという事に触れて欲しいのである[*20]
その後は放送期間中だけでも毎月976円を貢いでFODで追うのも良し、画質に拘らないのであればTVerで追うのも良し、何か事情や拘りがあるのなら他のプラットフォームでレンタルするのも良しである。

2話以降はどの放送でも配信でも追ってもいいと思っているが、兎に角自分が言いたい事としては

 

星屑テレパス第1話を
いますぐ見てくれ!!!

 

ぶっちゃけてしまうと第1話を見て「なんか合わねぇな」と思うのであれば無理に引き留めるつもりは無いが、それでも先ずはものの試し程度でいいので第1話を見て欲しい。それで「このアニメ良いな」とか「なんかハマりそうだな」と思ってくれるなら嬉しい限りである。兎にも角にも本ッッッ当に有無を言わずに騙されたと思って星屑テレパス第1話を見て欲しい、大熊先生が発明したおでこぱしーを見て欲しい、可愛いだけがきらら作品では無い事を知って欲しい、この儚くも真っ直ぐ力強い青春劇を見守って欲しい。
最後に改めてになるが
星屑テレパスを見てくれ!!!
そして欲を言うなら原作もブルーレイも買ってくれ!!!!!
あと来月発売の作品集も買ってくれ!!!!!!!!

columbia.jp

columbia.jp

 

因みにですが個人的にはFODよりも早く視聴可能なAT-Xを勧めたい。衛星放送の受信環境や視聴料のネックはあるが[*21]、星屑テレパス以外にも最速放送作品があるのでマウントを取りたい方には高い視聴料を払う価値のあるチャンネルであると思っている。
あと杉田智和と中村悠一(あとたまにゲスト)がただゲームをするだけの『東京エンカウント弐』も見られます!

 

アニメに関する大熊先生の投稿(Twitter [X] )
(以下折り畳み)
▼▼CLICK▼▼

 

最後に、この度大熊先生がYouTubeにチャンネルを開設しました。BS日テレの放送時間に視聴配信をしていくとの事なので興味のある方は是非覗いてみてください[*22]

www.youtube.com

 

て事で今回はここまで、次も期待しないでください。

 


※脚注

*1:10頁

*2:5頁

*3:11巻step.122

*4:21頁

*5:30頁

*6:参考動画(YouTube)

*7:61頁

*8:68頁

*9:88頁

*10:9月号掲載回

*11:実際他誌では最終回センターカラーの方が珍しい印象がする

*12:122頁

*13:184頁

*14:192頁

*15:というよりも自死願望を達成するべく志瑠が自ら食われにいっただけな気もする

*16:蒼井先生の投稿(Twitter [X] )

*17:過去にキャラットで19年3月号から3号連続で『まちカドまぞく』『恋する小惑星』『おちこぼれフルーツタルト』のアニメ化を発表しているので、無印でもその可能性が無いとは言い切れない

*18:勿論予告なく変更される可能性はありますが

*19:感じ方や捉え方には個人差があります

*20:まぁ放送前に事前PVを見て0話切りしている自分がこんな事を強く言える立場に無いのは重々承知はしているが…

*21:現在毎月1980円、来年2月以降は2180円

*22:配信内容の性質上事前に放送若しくは配信で最新回を視聴しておくことをお勧めする