先月号の記事でも買いたいが、作家が安定して執筆できる環境の整備、作家と編集部双方の信頼関係の構築、誌面構成と編集部運営の公正さににスケジューリングの管理を、きららが次の20年を迎える為にも本当に改めてそこら辺を厳にして貰いたい。
という事で今回も好き勝手に語ります。
過去の感想記事↓↓↓↓↓
今月号情報
2023年9月28日発売
価格:470円(税込)
◎表紙・巻頭カラー
ゆとりーぬ「ひよ&びびっと!」
Quro「恋する
肉丸「ばっどがーる」
深見真・藤真拓哉「たくあかっ!」
◎センターカラー
はちべもつ「のけもののまち」※次号休載
◎センターカラー
ちうね「紡ぐ乙女と大正の月」
りの「はらぺこ少女と探偵と」
浜弓場 双「おちこぼれフルーツタルト」※次号休載
ずんずんPJ・卯匡「ずんだもんTV!」
◎センターカラー
こだまり「メールブルーの
山本アヒル「うさパン焼いて悪いかよ!」
あfろ「mono」
伊藤いづも「まちカドまぞく」
◎センターカラー
科戸コウ「鶴舞カンパニー」
むぐら「escape into the light」
カヅホ「キルミーベイベー」
空くれない「マルチプレイ」
椎野せら「異世界アイドル、推参です!」
◎休載
卯花つかさ「ごきげんよう、一局いかが?」
こめつぶ「ササエルの中には誰もいない」
蒼樹うめ「ひだまりスケッチ」
桜Qり「ポンポコタヌキとへっぽこ王子」
そういえばキャラットの掲載枠ってこんな少なかったっけと感じたが、ここ最近は20枠程度で固定されているのでいつも通りのようである。ただ掲載トリ枠の『異世界アイドル、推参です!』から読者アンケートの頁までもう1枠載せられる余裕があったからふとそう感じただけかもしれないが。
誌面上では記載漏れになってますが、『おちこぼれフルーツタルト』は次号休載です[*1]。
連載作品感想
ひよ&びびっと!
《ゆとりーぬ》
なんとか試験での赤点は回避したものの、4話でひよにドッキリを仕掛けられた事を根に持っていたのか今回活動休止ドッキリを仕掛ける彩であったが、それをひよに引掛けるのは余りにも命知らずの蛮行だったように思う。奇行に走るくらいにガチ勢であるひよにとっては嘘でも推しの活動休止は余りも耐え難い悲報であるが、それで人間の限界を越える身体能力を発揮したり小戸森家の窓ガラスをぶち破ったり、更には彩の母に熱烈プレゼンをしたりと本当ひよはブレないなと思う、というか改めてひよの非人間疑惑が深まったようにも思う。悲報に耐えられず奇行に走ったひよもひよであるが、こんな酷過ぎるドッキリを仕掛けた彩にも責任の一端はあると思う、というか半分以上は彩が悪い。
それにしてもひよの熱烈プレゼンを受けて「凸された」と語る彩の母[*2]はなんかそういうものへの理解が深いなって感じる。というか自室の窓ガラスを破壊され辱めにも似たプレゼンを母にされた彩の方が、仕掛けた側なのに大分ダメージが入っているのはある種の因果応報なのだろうか…。
第1巻は発売中!
恋する小惑星
《Quro》
前回の地質標本館訪問から先生の実家でBBQ会となった今回、そんな中で小惑星を探すという目標や進路の話も出てきて、確実に先へと進みつつあるのだなと実感する。前年に続ききらチャレへの参加を目指す一方で、新たにはじまる星空サマーキャンプ(仮)に参加するとうい選択肢も出てきて、最終的に行き着く目標は同じでもそこに至るまでの道や選択肢は幾つもあるし、その道を増やす事もできるものであると実感させる。サマーキャンプの企画をモンローが伝で見つけてきたのは[*3]、前回の化石鑑定でのいろんな分野との繋がり合いと同様なのかなと思う。そんなやりたい事もそれを目指す道も段々と増えているが、そんな中でそれぞれが目標に向けてどんな道に進む事になるのか、それを選び決めるのは悩ましくもあり楽しさでもあるのだと思う。
ところでじいちゃんが奮発していろいろと天文機材を買い揃えていたが、ただならぬオーラを出していたばあちゃんからあのあといろいろ追及されたのだろうか…。
ばっどがーる
《肉丸》
前に電話でのやりとりはあったものの対面では劇中時間でひと月半、連載期間では2年程間が空いたADCと頭取まりあの話。確かに2年もあればいろんな事が大きく変化するものではあるが、しかしいくらいまの時代やまりあ達の年齢や教育の範疇を越えている事を差し引いても、なんだかあらぬ方向へとADCの規模が拡大していて本当なんだか怖く感じる。しかも大分レイアウトもネーミングもアウトな雑誌を発行していたり芳〇社の6割がADC会員として取り込まれたり[*4]、ホントにいろんな意味で怖さを感じる。ていうか肉丸先生がこんな好き放題な内容を描いた事を許してしまって大丈夫なのだろうか編集部も〇文社も…。
そんなまりあに呼び出された優は自宅を雑誌の保管場所にされようとしたり、ADCの内紛で巻き込まれ事故を喰らったりと、今回はADCメンバーの言動がヤバ過ぎて優のヤバさは全然発揮できていなかった。まぁ優以外にもヤバイ奴は山程いる、というよりもヤバくない人を探す方がこの漫画は難しい。
まりあが「賢者の汁」と称するアトリニウム原液は一体どう採取製造したのだろうか、以前水花が所持していた濃縮したものは未だ説明がつかなくも無いがADCはどのような手段でこれを手にしたのか、まぁ深く考えない方が良さそうである。キャンプ回で濃縮成分を吸引した時は大分キマっていたが、果たして原液を吸引したら優に命はあるのだろうか…。
たくあかっ!
《深見真・藤真拓哉》
茶々の相談編完結回。すっかり沼に嵌った紗音の熱意で節税対策をするというところからなんか凄い話の広がり方をしたような気がするが、一応これも業務の範疇という事でいいのだろうか。まぁでも自分や相手の中にある大切な物や推せるものを知る事で、単なる税務相談だけでなくもっと新しい道も開ける、という事なのだろうか。事務的に事を進めていく燎子とは異なり相手に寄りそうのが紗音の良さなのかもしれない、というのは8月号の記事でも語ったが、そういう想いが新たな道を開かせたのだろうか。
しかし紗音に大切な物は何かと聞かれたときの回想で資本論を手にしていたのは[*5]、その歳でそれを推せる燎子はなんか違う意味で変だなって感じる。恵利は余りにも変態茶坊主過ぎてもう手遅れだと思う…。
のけもののまち
《はちべもつ》
迎えた祭り当日となったが当然そんな簡単に事が進むという事は無く、ネルとマキはこの期に及んでも尚平常運転なうえに急な雨でいろいろどうにもならない状況に。それでも不器用ながらも気を遣ったネルの菓子づくりでなんとか乗り切れたかなとは思う。その結果主婦層に人気が出るというネル本人にとっては困惑していそうな事にもなったが。
ひとまず祭りは乗り切れたし、尚も態度は相変わらずではあるがマキも多少は歩み寄る姿勢をみせたし、不測の事はあったもののなんとか丸く収まって良かったなとは思う。いろんなものが集う中でこういう和気藹々とした光景を見ると、この町の未来は明るそうであるし、ジッペイがいた限界クソ田舎とは[*6]まるで真逆なように感じる。
第1巻は11/27発売!
RPG不動産
《険持ちよ》
琴音達の行動によって大戦が回避された世界。大戦も起きずその火種となった出来事も無く、それは間違いなくずっと目指していた人魔共存の平和な世界であり、誰かがいなくなる事でしか実現できなかった平和とは異なる、それぞれの関係を取り持ったからこそ実現できた誰もいなくならない世界であった。そんな平和となった変わった世界で、琴音は王都へと旅立つ…。
次号、最終回!
1年近く続いた巨悪サトナ編から過去改変編がはじまった辺りでそろそろかなとは感じていたが、過去改変というのがやや力業に感じていたので欲を言うならもう少しじっくりと話を展開できていればな、と自分は感じる。
ひとまず目指していた平和は実現したものの、過去が変わったこの世界でもこれまで積み重ねてきた繋がりは、何よりも様々な苦難を共にしたRPG不動産一同の繋がりは続いているのか。世界が平和になってもこれまでの事が無かった事になるならそれは目指していた世界ではないと思うが、果たしていろんな人の居場所を探し続けてきた彼女達の物語はどのような結末を迎えるのだろうか…。
ところで世界が平和になった影響を一番受けていそうなのは、大戦が起きなかった事でネクロマンサーとしての活躍の場が全然無かったリリィだと思う…[*7]。
完結の第6巻は11/27発売!
Vドライブ!
《猫にゃん》
なんやかんやでVルスと戦う事になった愛梨だったが、事務所が余りにも悲惨過ぎて未だ愛梨がいたボロアパートの方がマシなのは間違いない。2号キャラの白は素とVライバーとしてのキャラの差が激しいし、ナーコの事になるとなんか見境が無くなるしで、愛梨とは違う方向で変人キャラだなって感じる。白は愛梨の戦う意志や戦闘力を危惧していたが、それに対して承認欲求の為なら命を懸けられると返す愛梨は、本当に根っからの承認欲求モンスターなのだと感じる。
まぁ愛梨が戦えるかどうか以前にそもそも愛梨を雇用できる余裕が無い事務所の財務状況は流石に救いようが無いし、ひょっとしなくてもナーコにまともなマネジメント能力なんて無いのでは、という疑惑も自分の中で浮上している。愛梨と白の
愛梨も白も癖の強いキャラであるが、それ以上に全く首が回らないブラック事務所をどう立て直していくのか。そもそもこんなところとやつらに世界を託して本当に大丈夫なのだろうか…。
紡ぐ乙女と大正の月
《ちうね》
長くなったので折り畳みます
▼▼CLICK▼▼
結婚するまでの有限の時間をより大事にして日々を過ごす紡と唯月、そして紡は大正で二度目のクリスマスを迎える。唯月は今年もパーティーに出て公爵令嬢としての務めを果たしていたが、旭や初野に婚約相手である橘公の次男が気にかける中、死んだ目をしていた去年とは違って余裕を感じさせる振る舞いであった[*8]。それはこのパーティーが終われば邸宅で紡が帰りを待っているから、今年は紡とふたりでクリスマスパーティーを楽しめるから、それ以外の何でも無いしそれが唯月の原動力となっているのは間違いないであろう。
一方七緒さんに土下座で前借りをつくったか否かは置いといて唯月の帰りを待ちながらパーティーの準備を進めるが、そんな中飾りつけの最中にバランスを崩した紡。強い衝撃音の後に意識が覚醒した紡がいたのは………
そんな事になったとは知る由も無く物凄く浮かれた気分で邸宅に戻った唯月であったが、紡が待っている部屋は無人。尚も紡のサプライズとドッキリを期待する唯月の浮かれ気分は一体このあとどう転がっていく事になるのだろうか…。
帝都一帯を襲う”来たるあの日”までの猶予は残り9ヶ月、少なくともそれまでは紡も留まっているのではと勝手に思ってしまっていたが[*9]、紡の突然の帰還という展開でこの先どう話が進んでいくのか余計に読め無くなってきた。恐らくは何らかの切っ掛けで”来たるあの日”の事を知る事になるだろうし、それを知って他人事でいられる紡ではもう無いと思う。仮に再び戻れたとしてもどうこの先に起こる事実を伝え最悪を回避するのか、この先乗り越えなければいけない試練は山積している。
一方で紡がいたからここまで耐えてこれた唯月は、今回の事態が起きて平穏でいられるとは到底思えないし、それそこ自棄になって何を起こすか分からないかもしれない。と考えると”来たるあの日”よりも前に紡が戻って唯月を止めなければいけない事態が起こる可能性もある、とすると9ヶ月なんて言っている場合は無いのかもしれない。
前回掲載した8月号の回で「絶対にどこにも行かない」と言っておきながら、いくら不可抗力な面があるとはいえたった1話でこんな事になってしまうとは、紡自身に責任は無いが本当に酷い女だと感じてしまう。いろいろと手を焼きながらも唯月変わらせた紡ぐにはは七緒さんもどこか恩を感じていそうではあるが、そんなこれまで積み重ねた繋がりを断つような事態となって、それぞれの時代でこの先どう生きて現実と向き合い抗っていくのだろうか…。
既に大分長くなってしまっているが最後にもうひとつ。
ちうね先生が無印8月号のMy Private D☆V[*10]のコーナーに寄稿したドキドキでビジュアルなシチュエーションが結構エグさを感じさせる性癖であったが、まさに今月号のつむつきの展開こそここで暴露した先生の性癖そのものなのではないだろうか、と感じる。そう思うと自分で生み出したキャラをこんな目に遭わせるなんて、ちうね先生は相当に罪深いのではないだろうか。
はらぺこ少女と探偵と
《りの》
大飯食いにも関わらず昼食の弁当を忘れた音都とその弁当を届けに来た律歌が高校の謎解き行事に挑む事に。普段は自身の探偵観に拘り過ぎたりマッドネス探偵への想い入れが強過ぎてとても役に立つとは感じない律歌であるが、一応探偵を自称してるだけはあって[*11]こういう推理や謎解き系には滅法強いのだなと思わせた。まぁ元々の優秀さを普段の残念行動が全て棒に振ってしまっているので、結局今回の話は余計に律歌の残念さを増長させただけな気もする。まぁ音都は音都で自分の食い意地を律歌にも押し付けようとするのは良くない事だと思う。
おちこぼれフルーツタルト
《浜弓場 双》
ネズミ壮で起きた制服盗難事件、当然の如くニナとイノに嫌疑がかかったものの、タルトの5人全員がそれぞれ違うメンバーの制服を自室に持ち込んだという、揃いも揃ってやべー事に走ってしまった今回である。そして「ちょっと着てみたくなった」という弁明も打ち明けるタイミングも5人揃って息が合い過ぎて、本当にこの変態共には呆れるというか謎の安定感がするというかよく分からない。93頁左4コマ目はどう見ても汚いア〇トレイ〇としか思えない構図だったが、コイツラの場合は全員変態である、勿論それはあんみつもティラミスも同様である。先月号の記事でも書いたが『ばっどがーる』といい『キルミーベイベー』といい何故にこうも変人が跋扈しているのだろうかキャラットは、まぁここに限った話では無いのだが。
メールブルーの旅人
《こだまり》
前回シレーヌシステムの事実を知って寝付けないくらいに人間とは何なのかが分からなくなったハカセ。ひとりになりたくても周りはそうさせず、でも人である以上どうしても人を求めてしまう。そして纏まらない考えを対話の中で言語化してく為にクマノミを都合よく使っている自身への嫌悪感、でも使ってくれないと困るというクマノミ。結局AIが相手であっても自分の事も相手の事も人というものが何かを知るというのは、古来より課せられた人類の難題なんだと思うし、人類の普通とは何かもまた難題である。
もう生物種としての人間が自分しかいない世界でも機械は稼働をやめずいつかは壊れ朽ちていく。それはクマノミも同様であり、もっと人と関わり対話したいという本人の思いからやはりメールブルーにクマノミを住まわせた方がいいのではと考えるハカセだが、なんか何となくいずれ大きなディスコミュニケーションを起こすのではという感じがする。ふたりの関係というのはどこか脆さがあると、改めてそう感じた。
うさパン焼いて悪いかよ!
《山本アヒル》
新作パンの食べ過ぎで増体重となったハチは大分無謀な絶食ダイエットを行うも、はじめる前よりも日に日に状態は悪化。それでもクマが強く押し切って健康的な方向にシフトさせられたから、ひとまずは大丈夫そうだろうか。体重を気にするのは特にこの年代にとっては重大な問題ではあるが、強引な減量を続けて明らかにヤバくなってもやめようとしないのはその後の健康にも関わってくるから、本当にこんな事はやってはいけない。
それはそれとしてハチに対して配慮もデリカシーもない兄とヤヤが屠られたのは残念ながら当然としか言えない、兄に至っては二度も屠られて懲りないというか何も学んでないとしか思えない。
mono
《あfろ》
なんとかクロクマ先生の助言もあって呪いの猫AR騒動は終息したものの、こんな生気を吸い取られるような曰くが憑くとは一体何があったらこんな事になるのだろうか。その回収した呪いでなんか大変そうな事にはなっていたが、まぁクロクマ先生なら大丈夫であろう。
一方そもそもの目的だった春乃の減量運動はなんとかひと月かけて伊勢までVR帰省したものの、知らぬうちに移住してたうえに元実家は更地化してたというのはあんまり過ぎるオチであるし、既にありもしない実家にひと月かけて帰省したこれまでの意味とは一体何だったのか、なんだか余りにもやりきれない…。
ゆるキャン△15巻は11/10発売!
まちカドまぞく
《伊藤いづも》
暗黒役所の業務再開で保険証が発行された事を期に健診を受ける事になったシャミ子、その健診先の病院で鉢合わせた、屋根から落ちて受診しに来た小倉と足首を折った杏里。そんな負傷をもかいふくの杖で治癒できるのは流石チートアイテムというところであるが、あくまでもシャミ子の想像力が治癒の根源であるから、その想像が上手くいかないととんでもない事になる。そんなかいふくされた杏里の骨はどうなっているのか…、まぁ大丈夫だとは思いたい。
そんなかいふくの杖の力を見込んで杏里がシャミ子に頼んだのは、屋号が「さたんや」だった時代に焼失した名物コロッケのレシピメモ。その頼みに対して俄然やる気のシャミ子な一方で、何か危機感を覚えるバージョンアップした小倉。ひとまずシャミ子の強い意志を尊重して桃には内密で事を進める闇営業まぞくになる事を提案する小倉であったが、レシピ復元と小倉の危機感はどうなる事となるか。
「さたんや」という屋号は6巻の小桃編、以前多魔で起きた桃と誰何を巡る話に於いて、魔族の戸籍を探している最中に立ち寄った店がここであった[*12]。当時の店はその後火災に遭ったという事であるが、単なるありふれた原因の火災だったのか、それとも光闇関連によるものなのか。それに誰何が絡んでいるかは分からないが、今回の復元計画に小倉が危機感を抱いている事からしてその可能性はありそうである。
一部では「杏里はまぞくで黒幕なのでは」と推測する読者もいるようだが、杏里の頼みもシャミ子の力を、なんとかの杖を行使させようと誘導しているようにも思えなくも無い。流石に深読みし過ぎなだけかもしれないが、でもレシピ復元で何も起きないという事は無いのではとも思う。
杏里のレシピ復元の頼みはなにか裏があるのか、小倉の危機感とは何なのか、シャミ子は闇営業を果たせるのか、なんだかこれから再びきな臭くなっていきそうな予感がする…。
escape into the light
《むぐら》
前回無事にMVが完成しmirai活動再開となる楽曲公開日、さくらこはなんか割と他人事みたいな態度であったがつむぎ、みき、ふねみはとても気が気ではない状況で、余裕があるような態度をしていたみきが全然落ち着けていないのだから、それだけ活動再開に向けて思うところはあったのだろう。それでも無事に公開されて反応もまずまずというところで、活動再開はまずまずの滑り出しだったのではないだろうか。
本当に態度や性格は相変わらずであるけれども少しは角が取れたように感じるし[*13]、何だかんだでつむぎともやれているし、みきは多少は変わったというか少し成長したのかなとは思う。そんなこれからの活動に向けていろんな案が出てきたが、仮にこれらを全部やるとしてこの仕事量を捌き切れるのだろうかつむぎは…、この先更にマネージャーとしての手腕が問われそうである。
キルミーベイベー
《カヅホ》
新たなターゲットに関する手掛かりを探しに学校の図書室に来たソーニャであったが、キャラとは全く似つかない図書委員だったやすなが薦める本に翻弄される事に。というか推薦人がやすなという点を差し引いても、図書室に蔵書するには余りにも問題があり過ぎるものばかりはのは一体どうなっているのだろうかこの学校は、表紙が人皮だったりガチで呪われている本とかが[*14]一体どんな経緯で蔵書されたのか分からなさ過ぎる。結局目当ての古文書は内容がてんで分かるものでは無かったし、そんなのが無くても本による殴打でターゲットを倒せてしまったから、ここまで古文書を探していた無駄な時間は何だったのかと感じる。でもトドメを刺した本も呪われた本らしいから物理だけでなく呪物によるブーストがかかって倒せたのかもしれない…。
異世界アイドル、推参です!
《椎野せら》
前回さくらが画策した百合営業がその後どうなったかは分からないが、全然帰ってこないし連絡もしない事からリアの母と妹が接触してくる。何の沙汰も無く自由人過ぎるリアを家に戻そうとするのはまぁ親心してはそうなるのも無理は無いが、でもリアの自業自得とこれまでの行いの所為としか言いようが無い。それでも戻る気も活動をやめる気も無いリア、百聞は一見に如かずと母と妹を呼び出しリジェルのゲリラライブを敢行する。
次号、最終回!
ここ最近は更なる連載継続が微妙そうに感じる連載順ではあったものの、とはいえ何度か休載もあってここで終わるには2巻を出せるストックは溜まっていないのではと思っていたが、椎野先生曰く自己都合での完結であり2巻は発売されないとの事である[*15]。
2巻が発売されないで完結したのは無印で21年6月号まで連載していた『ゆえに、アイドル革命!』以来との事。日本のアイドルが異世界に行って活動をするという内容の作品であったが、それから2年が経って逆に異世界から日本に来てアイドル活動をするこの漫画が同じ道を辿るというのはどんな因果なのだろうか。
いくら先生の都合とはいえ単行本が出ずに完結するのはどこか引っ掛かりを感じてしまうが、リジェル3人のこれまでの活動は最後に何を起こす事になるのかを見届けたい。
ゲスト作品感想
鶴舞カンパニー
《科戸コウ》
憧れていた声優を目指し養成所のオーディションを受けに来た亀花、そこの受験生は自身が想像していたものとはまるで違うハイレベルな人だらけであった。そんな夢は夢で終わった声優であったが、マネージャーになってみてはという誘いを受けて再び亀花は声優業界に踏み入れる事になる。
多くの人から注目を浴びる声優、の人達を陰で支えるマネージャーという職業は普段スポットが当たる事は無いものであるが、目指していた夢と道は違えど同じ声優という業界、そんな亀花がここでこれからどんな道を進む事になるのだろうか。
にしてもオーディションで自作の詠唱をやったのか、結果的にただ単に黒歴史を晒しただけで終わったように思えて、そういう点では痕跡は残しはしたのだろうか…。
マルチプレイ
《空くれない》
9月号以来3話目の掲載。歓迎会のついでに配信で対戦ゲームをやる事になり、それまでの間ゲームの操作に慣れる為に練習を兼ねてプレイする事になったが、こういう時に人間の本性は露になるものである。まぁルリ子は普通に自業自得でしか無しこの仕打ちに対して弁明を許される立場には無いと思う。あとハルが乗った脱出用ヘリがカ〇コン製で無い事を祈りたい。
次号予告
表紙&巻頭カラーは、感動の最終回を迎える険持ちよ「RPG不動産」! センターカラーには、卯花つかさ「ごきげんよう、一局いかが?」、Quro「恋する小惑星」、りの「はらぺこ少女と探偵と」に加え、3話連続ゲストで一挙2話掲載の優しい内臓「このままモブじゃ終われない!」が登場! 次号もまんがタイムきららキャラットをよろしくお願いします!!
引用:まんがタイムきららWeb
次号は6年間の連載に完結を迎える『RPG不動産』が表紙で登場、ここ直近キャラットに於いてアニメ化作品の連載最終回は他のタイミングが重なって表紙を取れない例が続いていたが[*16][*17]、無事に表紙を取って堂々完結を迎えられたのは本当に良かったと思う。
ゲスト連載には2月号まで『死神ドットコム』を連載していた優しい内臓先生が登場する。個人的な話になるが以前買ったまま未だ手をつけられていないので、次号までに時間があれば『死神ドットコム』は読んでおきたい。
先述の通り『異世界アイドル、推参です!』も次号で完結を迎える。
12月号は10/27発売!
終わりに
ここ最近のキャラットはなかなか次の中堅候補[*18]となる作品が育たないようにも感じるが、今月号の時点でアニメ化作品が6作も連載中であるから現状はそこまで注力をする必要性が無いのでは、と思わなくもない。ただこれらの作品が相次いで完結したら状況は変わるだろうし、既存だけでなく新たな読者層を取り込む為にも次の中堅候補の作品は育てていく必要があると感じる。一応いろんなところから新規読者を開拓しようとしてはいるようであるが、果たしてどんな結果が出る事となるだろうか。
て事で今回はここまで、次も期待しないでください。
※脚注
*2:11頁
*3:18頁
*4:22頁
*5:33頁
*6:7月号掲載回
*7:原作1巻5話、アニメ3話で登場
*8:76頁:初野の台詞から
*9:展開全体の終盤でそういう展開になると思っていたらそれより前で起きたごちうさ11巻ラストみたいな感じ
*10:通称性癖暴露コーナー
*11:名実共に探偵ではある、こんなでも一応…
*12:75丁目、96頁
*13:先月号の記事でも書いたが
*14:166頁
*16:創刊200号とRPG不動産アニメ放送が被った22年6月号完結の『ブレンド・S』
*17:まちカドまぞくアニメ2期制作決定と被った20年10月号完結の『アニマエール!』
*18:ここではアニメ化がされて無く、単行本が3巻まで発売され、且つ連載が継続しているものを中堅作品と定義する