渓埜胡保の戯言

語彙力のない主観と偏見に満ちた自己満足なブログなので期待しないでください…

【感想】まんがタイムきららキャラット 2023年12月号

 

先月号の記事でも書いたがタイミングの事情もあって最終回表紙がとれない作品が続いた中で、今月号『RPG不動産』が何事も無く表紙を飾って完結できたのは本当に良かったなと思うところである。きららのアニメ化作品の中だと短命の部類に入るのかもしれないが、それでも最終回表紙というものはより大団円な感じを強めてくれるのかなって思う。

という事でいろいろ好き勝手に語っていきます。

 

過去の感想記事↓↓↓↓↓

w811b8y198stx8.hatenablog.com

 

 

 

今月号情報

2023年10月27日発売
価格:470円

◎表紙・巻頭カラー・最終回

険持ちよ「RPG不動産」

深見真・藤真拓哉「たくあかっ!」
カヅホ「キルミーベイベー」
あfろ「mono」

◎センターカラー

卯花つかさ「ごきげんよう、一局いかが?」

肉丸「ばっどがーる」※次号休載
ずんずんPJ・卯匡「ずんだもんTV!」

◎センターカラー・2話掲載

優しい内臓「このままモブじゃ終われない!」

猫にゃん「Vドライブ!」

◎センターカラー

Quro「恋する小惑星アステロイド

科戸コウ「鶴舞カンパニー」
ゆとりーぬ「ひよ&びびっと!」
むぐら「escape into the light」

◎センターカラー

りの「はらぺこ少女と探偵と」

山本アヒル「うさパン焼いて悪いかよ!」

◎2話掲載

こめつぶ「ササエルの中には誰もいない」

◎最終回

椎野せら「異世界アイドル、推参です!」

藤森咲「ズルいよみのりちゃん!」
蒼樹うめ「ひだまりスケッチ」

◎休載

浜弓場 双「おちこぼれフルーツタルト」
はちべもつ「のけもののまち」
こだまり「メールブルーの旅人エトランゼ
ちうね「紡ぐ乙女と大正の月」
桜Qり「ポンポコタヌキとへっぽこ王子」
伊藤いづも「まちカドまぞく」

『ポンポコタヌキとへっぽこ王子』は昨年12月号の掲載を最後に丸1年休載が続いている。桜先生の体調が芳しく無いという話であるがTwitter [X] も長らく更新されてなく読者にとっては不安が尽きない事であると思うが、しっかりと回復に努めてから無事に完結して欲しいところである。

他にも作者の事情もあるのだろうが今月号は休載多めな印象、いまの連載時事情も含めこれについては次号予告の項で身勝手な見解を述べる事とする。

 

連載作品感想

【最終回】RPG不動産
《険持ちよ》

過去への事象介入と改変によって大戦が起らず嘘偽り無き平和となった世界。そのような出来事はラスティーレとサトナ、そしてミモのみが知る事実であり[*1]、そんな過去に介入し世界を変える出来事を起こした事を当事者達は知る事の無いものとなった。それでも改変された世界であっても再び5人は出逢い、誰かの為の居場所を探す仕事が再びはじまるのであった。

3巻からはじまった孤島編、そして4巻終盤から連載期間で1年近く続いたサトナ本性編と、全然不動産業をやってるどころじゃない状態が続いていたが、作品全体を振り返ると何だかんだでサトナがやりたい放題やっていた頃が読んでいて楽しっ方のかなって自分は思う。
ただ良くも悪くも余りにもやりたい放題し過ぎて後の展開に影響を及ぼした可能性は否定できない。結局孤島編と本性編が大きく深い傷跡を残す幕引きとなってそこから過去編へと突入したが、どうしても過去改変という行為は力業であり無理くり話を進めるもののように思えてならない。過去への介入と改変が主軸であるならそうはならないが、自分はこのやり方はこれまでの流れを断ち切ってしまうように感じてしまった。
アニメも漫画も思うように伸びなかったという商業的事情でこういう展開にせざるを得なかった可能性もあるだろうが、でも身勝手な事を言うなら改変せずにサトナに裁きを下して欲しかったなという思いはある。人魔共存の平和な世界とはなったもののラスティーレとサトナが人の国を乗っ取ったような恰好になってるのはなんか腑に落ちないし[*2]、そういえば3巻29話で鼓と響が孤島に残した監視用の精霊って結局その後の伏線にならなかったし、細かいところをつつくといろいろと埃が出てくるなって印象がしてしまう。

とはいえ作品全体は決して悪い訳では無いし、ひとまず無事大団円となった事は素直に良かったと思うところである。いろんな人の居場所を探しつくり続けてきた琴音達の想いや願いは当人が覚えてなくともこうやって結実した訳だし、新たな世界でもこれからも居場所を探しつくり続けていく事になるのは間違いない。そういう意味では常に不動産業をやれていたのかなって思うところである。

完結の第6巻は11/27発売!

表紙のラスティーレと化けの皮形態のサトナという構図は本編の展開からしたら有り得ないものとなっているが、改変前のもしかしたら有り得たかも知れない世界線のふたりの妄想、なのかもしれない…。

 

たくあかっ!
《深見真・藤真拓哉》

事務所でのバイトが長続きしないと思われていたのは流石に酷く感じるが、でもこんなキャラだから紗音がそう思われても仕方ないのかなとは思う。そんなキャラに反して割と学力があるらしいから余計そう感じるのかもしれないが。
燎子の事を哀しき税理マシーンと評するのはどうなんだろうって思うが、これまでの例えになっていない紗音の例えの中では割としっかり例えられてるのかなって気はする。でも燎子に息抜きの方法を聞いておいて「頼りにならない」って思うのはちょっと酷いと思う、まぁ常人には全く参考にならない息抜きだったのは確かだが[*3]
そんな中で次の依頼人は難関私立を目指す我が娘の為に資金を工面したい母親。公立校ばかりの県住みすとしては小中でわざわざ私立に行く事はとても理解し難いものだが[*4]、母娘それぞれの想いに応える事ができるだろうか。

 

キルミーベイベー
《カヅホ》

今後はサーカス興行に手を出したあぎりであったが、素人以下の低レベルなものだったり力の入れどころを間違えていたり、今更であるが本当あぎりは正気とは思えない。あぎりがあぎりであれば編集部のコメントもとても正気とは思えない[*5]、まぁ過去何度も死にオチをしてるからといっていくらなんでも命を軽く見過ぎではないだろうか。本当あぎりが出てくる回は普段以上に狂っていて一体どうツッコんだらいいのか分からなくなる、あのやすなのヤバさが霞むか発揮できないレベルだし、諸悪の根源もいいところである。

 

mono
《あfろ》

ここ暫く春乃がメインの話が続いててすっかり忘れていたが、そもそもこの漫画はシネフォト研究部を舞台にした部活系漫画である。という事でまともな活動は多分モキュメンタリー映画の撮影以来な気がするが、今回はパン祭りの食レポ動画コンテストに参加する事に。部としてはこういうもので何かしらの結果は残したいところなのだろうが、それよりも単に参加してみたいから参加する訳であり、結果そのものはまた違うのかなという気もする。一体どんなものに仕上げていくのか気になるところであるが、とりあえず食レポ自体は猪俣先輩に任せた方が現状は良さそうな気がする…。

ゆるキャン△15巻は11/10発売!

 

ごきげんよう、一局いかが?
《卯花つかさ》

冴がどうにか宿題を片付けた夏休み明け、一大イベントの文化祭を控え千星を主演にした演劇をする事になった中で冴にも出演させようと、もとい道連れにしようとする千星。陰キャ気質の冴がいくら千星の頼みとはいえそんな事など承諾する訳も無く麻雀で雌雄を決しようとするも、対局結果がどうであれ察しが良過ぎる発起人兼脚本家の手でW主演に祭り上げられ、端から冴に逃げ場など無かった格好となった。
今回の対局は舞台にあがらせたい千星とあがりたくない冴の対決であったが、未だ未だド素人の乃々花が当たり障りなくやろうなどと思うのは何年も早過ぎる。というか玄人とはいえ当たり障りなくやれる純礼が単に凄過ぎるだけな気がするし、そういうところに玄人さというか強さを感じる。それにしても結局最後は自分達多くの読者と同じ事を乃々花は思っていて[*6]、そこはよく言ってくれたと思うところである。

 

ばっどがーる
《肉丸》

梅雨真っ只中でそれぞれ自身の頭髪に振り回される話。冒頭から凄い勢いで突っ走ていくような展開に、またも謎に増えていく高等知識にと、本当毎回飛んだ話をやってるなと感じさせる。
自宅のヘアアイロンが使用中だからと何事も無く優の家に借りに来る涼は、なんだかそういうところに想いの重さを感じなくもない。てか亜鳥を抜くまで頭髪を伸ばそうとする涼は、そんなところで張り合ってなんだかみみっちいなって思う。そんな涼以上にるー先輩の頭髪爆発は凄い事になっていたが、こんな事でもいろいろと弄られてしまうのは最早運命なのだろうか。謎に螺髪ブームが起きたのは本当に謎でしかないが、それよりも亜鳥という存在や概念はどこまで万能なのだろうか。アトリニウムの件といい亜鳥をイメージすれば頭髪もどうにでもなるとか、そのうち亜鳥を御神体にして新興宗教でもつくれそうな気がする。

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Vドライブ!
《猫にゃん》

※記事内のキャラ表記については今月号分より誌面柱スペースに記載されているキャラ紹介での表記に準拠する事とします

 

前回ナーコのその場の思い付きで百合営業と共同生活を強いられる事になったきらりとニノ、勿論上手くいく訳など無く早くも破綻しそうな状況でナーコの秘策として息を合わせる特訓としてふたりが参加する事になったダンスレッスン。だがそこの双子トレーナーは既にVルスに乗っ取られ済み、今回のレッスンもふたりの不和を拡大させて始末する為の策であったが、結局仲がクソ悪化したのに何故に肝心なところだけはこうもピッタリと息が合ってしまうのか。今回のVルスからしたらとんだ大誤算だったのは間違いない。
今回はきらりとニノ、どちらも大なり小なり重いものを背負っている事が語られたが[*7]、ずっとひとりだった事がきらりの承認欲求モンスターを加速させたのではないだろうかという気がする。一方ニノは、今回のVルスを倒してから乗っ取られたトレーナーの姿を見ていない点からすると、乗っ取られたら人間として戻ってこれない、考えたくはないがニノが自ら手をかけた可能性は十分有り得そうである。そんな過去を背負い生きてきたふたりであるが、思っていた以上に世界の脅威であるVスルを相手に、事務所経営もそうだがこんな仲の状態で世界を守り切れるのだろうか。そして次回登場の3人目は一体どんな癖の強いキャラをしているのだろうか。
ところでだけども、不和を起こさせる策の前振りとはいえキルミーダンスをさせるのは[*8]余りにもレベルが高過ぎやしないだろうか。

 

恋する小惑星アステロイド
《Quro》

みらの誕生日を控え講義そっちのけで帰省してきた姉みさ。論理的な性格故か気持ちや想いというものを表現する事はどうみ不得手なみさであるが、それでもずっと見てきたみらの気持ちや想い、そして成長は他の誰よりも分かっているのかなと感じる。そういうみさに姉らしさというものを感じるが、同時になんだかどこかオカンみたいな感じがしなくもない。小さな興味からはじまっていまここまで進んできたみらであるが、そんな歩みを誰よりも見てきたみさにとって妹の成長は感慨深いのは確かであろう。

 

ひよ&びびっと!
《ゆとりーぬ》

同業である自分を差し置いて彩と踊った一般人のひよに対し対抗心を燃やす痴女露出系底辺配信者のプリティーシアン。全然人気が伸びずあれやこれやと迷走を重ねたうえに彩の威を借りてのし上がろうとする魂胆は、余程切羽詰まってるというか思い詰めてるというか、それ以上になんか人として最低な事をしようとしてるなと感じる。別に人気になろうだなんて微塵にも思ってないひよからしたら、なんか知らんが変質者に絡まれたうえに勝負を吹っ掛けられてと巻き込まれ事故もいいところだと思うし、新手のやべーやつが現れた事でひよがヤバさを全然発揮できてなかったように感じる[*9]。まぁこれまで彩があげた動画全てを細部まで記憶把握しているのはガチ勢を通り越してヤバさを感じなくは無いところだけども…。

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escape into the light
《むぐら》

『ぼっち・ざ・ろっく!』5巻では後藤ひとりが編曲作業の焦りと焦燥感で即身仏と化していたが、片平つむぎはみきのライブに向けた準備で多忙となった結果3週間でミイラと化す事になった。程度の差はあれどどちもら陰キャ気質な性格ではあるがまさかこんなとこまでも共通する事になってしまうとは、やはりいまのきららキャラは大なり小なり人間の身体ではない可能性が増したような気がする…[*10]
そんなみきの、miraiの本格的な活動再開に向けて動く中でもつむぎとみきは相変わらずな関係なようにも思うが、めあが「イチャついてる」とか「カップル通り越して夫婦」とふたりを弄るくらいには徐々にふたりの距離感は近くなりつつあるのかなと感じる。それに対してつむぎもみきも否定しない辺り[*11]、めあの弄りも案外的を獲ているのではないだろうか。
そんな活動再開に向けて動くふたりやふねみであるが、今後は新旧みきの女の争いへと突入していきそうだろうか、未だ未だこの先乗り越えねばいけない事は山積していそうである。

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はらぺこ少女と探偵と
《りの》

響のコネで船上パーティーにお呼ばれされた律歌と音都であったが、ふたりには余りにもこんなところは場違いすぎるなと感じる。勿論言うまでも無く場違いなのは音都よりも律歌の方であるが。そんな船上パーティーという場で、それも豪華客船ともなれば事件が起きない訳など無いのがこの手のジャンルにおけるお決まりの展開である。そんな船内の異変に気付く音都に対して全くそんな事も思わない律歌であるが、やっぱりお前探偵に向いてないのではないだろうか、と感じてしまう。先月号の話で推理系や謎解き系に滅法強い事が描かれたり、マッドネス探偵を愛読していてこういうシチュエーションは分かっていそうなのに、意外と探偵の素質はありそうなのに何故にこうも残念なのか…。結局今回も音都主導で解決していく流れになりそうな予感であるが、そろそろ律歌もらしいところをみせてくれないだろうか。

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うさパン焼いて悪いかよ!
《山本アヒル》

誰にも遭遇せずに目当ての服を買いに行ったハチであるが、勿論そう上手くいくなんて事は無く結局いつもの面々に遭遇する事に。それでも何だかんだで目当ての服は買えたものの、不慮の事故な部分はあるとはいえクマからしたらとんだどばっちりを受けたようなものである。まぁハチがどんな状況か確認せずに更衣室に入ってきたクマの非は大きいけれども、とはいえここまでされるのはあんまり過ぎる…。あと前回ハチに屠られておいても尚態度が変わらないヤヤは幾つ命があっても足りない気がする。

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【最終回】異世界アイドル、推参です!
《椎野せら》

良くも悪くもゲリラライブでもいつも通りなリアであったが、それでも何だかんだで想いと意志は母に伝わっただろうか。まぁまさか我が子に黒歴史を暴かれるなんて思いもしなかっただろうが[*12]、でもそういうところは母から娘へと受け継がれたのかなとも感じるし、目指す夢を追わずにはいられない性分な血筋なのかもしれない。未だ未だ咲良の気苦労は続いているしいろいろ前途多難なところはあるだろうが、それでもリジェルが更なる一歩目を踏み出して咲良の気苦労も少しは報われたのではないだろうかと思うところである。

キャラットでアイドルものといえば『おちこぼれフルーツタルト』といういろいろぶっ飛んだ先輩がいるが、そこには及ばずともこの作品もそれなりにぶっ飛んではいたのかなとは思う。結局百合営業の話がどうなったのかはちょっと気になるし、カトレアとの絡みもまた見たかったところではある。何よりも次巻が発売されずに完結するというのは椎野先生の都合とはいえ非常に残念なところだが、きららベースなりCOMIC FUZなりで未収録分を恒久的に配信して欲しいところである[*13]

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ひだまりスケッチ
《蒼樹うめ》

本命の亜麻美受験はなんともいえない手応えだったようであるが、それでも他の大学に合格して少しはゆのの肩の荷も軽くなっただろうと思う。そんなゆの本人よりも沙英の方が異様なテンションになっていて、ちょっと最近の沙英は一体どうしたのだろうかと感じるところである。人間なんてものは進級進学したくらいでそう何か大きく変わるものでは無いのだろうが、多分ゆのもそんな感じでこれまでの3年間と変わらず新たな4年を過ごすのかなって思う。まぁゆのの場合は内面よりも外見の方が大学生らしくなく見えるのだろうが。
そんなゆのの肩の荷が軽くなった一方で翌日共に宇佐美を受ける五十嵐は大分余裕が無さそうな状況だが、果たしてどうにか乗り切れるのだろうか…。

 

ゲスト作品感想

このままモブじゃ終われない!
《優しい内臓》

2月号まで『死神ドットコム』を連載していた優しい内臓先生の最新作。夢を捨てきれず人間界で漫画家を目指すも全く芽が出ないサキュバスのピコ、一方で同級生だったコモナは漫画家として人気を築いていて、彼女の弟子兼アシスタントの貴理虎にすらピコは及ばないというある種の惨状というかオーバーキル。そんなピコをエロ漫画の参考にと呼び出したコモナは誰にも見せられない歪んだ重い想いを抱えているのであった。
なんというかコモナと無印連載の『きもちわるいから君がすき』に出てくる女共と一体どっちが想い人への想いが歪み重いのだろうかと感じるところであるが、こんなやべー女に捕まったピコの行く先は何処になる事だろうか。コモナはふとした切っ掛けでメンヘラ化しそうな気がしなくも無いけれども、一体何処でこんなにも想いが歪んでしまったのだろうか。そんなふたりの素性も事情も知らない貴理虎がどう関わっていくのかも気になるところである、果たしてこの漫画は新たなきららの問題児となれるだろうか。

 

鶴舞カンパニー
《科戸コウ》

先輩面して出てきた割には今も昔も余り成長を感じない生糸は「さてはお前ポンコツなのでは?」と思わなくもない。とはいえそんな先輩のやらかし談義は入社初日の亀花の身に染みた事は間違いないであろう。それと生糸はどうか以前のやらかしたトラウマから脱却して欲しいものである。そんな初日の仕事を終えたが、卯咲も含めこれからいろいろ関わり合う事になる他の特待生ふたりとはどんな関係をつくっていけるだろうか。

 

ズルいよみのりちゃん!
《藤森咲》

自分が全然勝てないからといっていくらなんでも往生際が悪過ぎやしないだろうかみのりは、そこまでして勝ってやらせたい事が余りにもみみっちいから余計に酷さが増しているように感じる。一方いとの付き合いたいというのはどんな意味合いだったのか、真意はともかく結局往生際が悪くはぐらかしてくるみのりの言動はズルいというか卑怯だなと思う。

 

次号予告

初表紙&巻頭カラーは、コミックス第1巻が11/27発売のはちべもつ「のけもののまち」! センターカラーには、むぐら「escape into the light」、猫にゃん「Vドライブ!」、山本アヒル「うさパン焼いて悪いかよ!」、そして最終回を迎えるこめつぶ「ササエルの中には誰もいない」が登場! 次号もまんがタイムきららキャラットをよろしくお願いします!!

引用:まんがタイムきららWeb

次号は『のけもののまち』が表紙初登場。キャラットでも増えてきた第1巻発売前後の祝儀的な表紙であるが、同様のパターンで表紙を取った『ササエルの中には誰もいない』は次号で最終回。どうやらきららMAX同様に表紙と取っても結果が出なければ容赦なく切られる方針なようである。

今月号で『RPG不動産』と『異世界アイドル、推参です!』、次号で『ササエルの中には誰もいない』が完結となって3枠が空くものの、掲載されたのが21作に対して今月号時点で連載しているのは22作と掲載枠を超過している状態。現在のキャラットはアニメ化をした作品がいまも多く連載していて、それ以外の作品も力の強い作品があるにはあるのだが、だが様々な事情で毎号安定した連載が難しくなっている作品が多い印象である。連載数の掲載枠超過も恐らくはそのような事情で少しでも穴を埋めようとしているのではないか、と勝手に思っている。
今後については、次々号以降も空きやすい穴が埋まる見込みが無いのであれば引き続き枠超過で新規連載を増やしていくかもしれないし、安定した連載がこの先見込めるのであれば暫くは新規作品の追加は無いかもしれない。とはいえ終わる作品ばかりで新しい作品が無い事への不安は確かにあるが、いまの段階で一喜一憂するのは時期尚早なのではとも思うところである。
ただ力のある既存の連載作品がなかなか安定して載らないのはいくらそれぞれに事情があるとしても問題ではあるだろうから、そういうところもいろいろ含めて今後の動向を注視していきたい。

2024年1月号は11/28発売!

 

新刊情報

11/27発売

 

12/26発売

 

終わりに

今年に入ってからのキャラットは様々な層から新規読者の開拓を試みようとしているように感じるが、一方で力のある作品の連載がなかなか安定しなかったり、その所為もあるのか誌面全体としてもやや力不足な面があるのは否定できない状況にあると感じている。きららの独立創刊から20年、キャラット創刊から18年という中でいまはこの先の行く末を占う分岐点に立たされているのではないだろうか、という気がしなくもない。
とはいえこう長く続いていれば谷も山もあるものだから、余程この状況が長期化しない限りは下手に騒ぎ立てるのは逆効果になるのかなと思う。それでも騒ぎ立てずにいられないのが人間の性、なかなか冷静に俯瞰して状況を見るのは難しいものである。
自分としては少しでも新規作品や中堅候補がこの先伸びていけるように、推したいと思うものはしっかりと推していきたいとなと思うところである。

 

て事で今回はここまで、次も期待しないでください。

 


※脚注

*1:多分当時その場にいた他の魔族も知っていそうな気はするが

*2:子細は描写されてないので実際どうなのかは分からないが

*3:18頁

*4:公立しかほぼ選択肢が無いのと、そこまでして行く意味が本当にあるのかという懐疑感

*5:23・30頁

*6:52頁

*7:100頁

*8:97頁

*9:あぎりが出てる回でやすなのヤバさが霞む『キルミーベイベー』みたいな感じ

*10:そもそも第1話(2月号掲載)でmiraiの活動休止を聞いて溶けかけてたし

*11:138・139頁

*12:177頁

*13:一応参考までに2巻未発売で完結した『ゆえに、アイドル革命!』はきららベースで未収録分を配信しているのでこれもそうであって欲しいと思うところである