渓埜胡保の戯言

語彙力のない主観と偏見に満ちた自己満足なブログなので期待しないでください…

【感想】まんがタイムきらら 2023年8月号

 

今月号でも星屑テレパスの新たなアニメ情報が解禁となった。メインキャラである同好会メンバーのキャストは恥ずかしながら存じ上げなかったが、その他のキャストはそれなりに経歴のある方で固めていく方針なのだろうか、現段階では詳細は分からないがそんな気がする。個人的には穂波を羊宮さんが担当すると聞いてより期待が高まったので、この先もどんな情報が出てくるのかを楽しみにしたい。

という事で今月号もいろいろ語ります。

 

過去の感想記事↓↓↓↓↓

w811b8y198stx8.hatenablog.com

 

 

 

今月号情報

2023年7月7日発売
価格:420円(税込)

◎表紙・巻頭カラー

わらびもちきなこ「しあわせ鳥見んぐ」

かきふらいけいおん!Shuffle」
大熊らすこ「星屑テレパス
三上小又ゆゆ式

◎センターカラー

篤見唯子スロウスタート

千種みのり「好都合セミフレンド」
あきらんぬ「キミはあくまでも。」

◎センターカラー

若鶏にこみ「かみねぐしまい」

西畑けい「きもちわるいから君がすき」
異識「あっちこっち」
檜山ユキ「妄想アカデミズム」

◎センターカラー

ミナミト「ほぐして、癒衣さん。」

北斗すい「ちみどろアイスクリーム」
春日沙生「おねロリキャバクラ」
るりえ「蜂も刺さずばうたれまい」

◎センターカラー

小森くづゆ「Vドルあーかいぶ!」

出町やなぎ・冬風まり「ライク・ア・ウィッチ!」
福きつね「それでは、ステキなセッションを。」
薗田かんきつ「ぐいもあ~る」
アスナキハル「こももこもりこまり」
鹿冬カト「オンラインのクレオメ

◎休載

むらさき*「えるくえすと!~勇者エルヴィーラは現実世界に転移しました~」※次回10月号掲載
ひさまくまこ「一畳間まんきつ暮らし!」

正直に言って今後2巻の発売を控える作品がどれも連載継続に向けて微妙そうな連載純なように思えて仕方ない、せめて1作品くらいは3巻へと繋がって欲しいと思うがどうだろうか…。

 

連載作品感想

しあわせ鳥見んぐ
《わらびもちきなこ》

結局岬だけでなくひなと翼も今泉家の農園収穫に入った今回、そんな3人を誘ったひなは重役出勤だったが、やはり生活習慣を改善しないといけないのでは無いだろうか。
今回は夢を追い続け更に高みを目指す岬の苦労と、そんな夢や追うものが無いひなの不安、抱えているものは対照的ではあるが何か焦燥感に駆られているのは岬もひなも同じなのでは、という気がする。とりあえず岬は更なる一歩を、ひなは最初の一歩を進められるかが今後の話の軸となっていきそうだろうか。ひなにとっては岬だけでなくすずと翼も目指す方向が見えていて、そんな中でひとりそれがないのは不安もそうだし孤立感も大きそうであるが、今後どう進む道を見出していく事となるだろうか。

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星屑テレパス
《大熊らすこ》

今月も増量で12頁掲載。厚く濃く読めるのは本当嬉しい限りではあるが2号連続で増頁してるから、やはりどこかで一度休養を挟んで欲しいとも思うところである。

一区切りついた前回から今回は授業をすっぽかして来た風呂での一幕。それぞれ前回起きた事の興奮が冷めずなテンションであったが、これまで3人の変化を見てきたユウが自身の変化に振り回され紆余曲折を経て、ようやく変化する事を許容できたというか宇宙人としてではないユウとしてのアイデンティティを確立しつつあるのかな、と感じる。
それにしても妬いている自覚が無いどころかそれを指摘されて全力否定しているユウは、本人の言う通り精神面では未だ未だ赤子なのかもしれない[*1]。あと灯台でコンタクトをとった一件でのユウの言動に対して[*2]、やっぱり海果あの事を気にしてたんだなと思うところであった。変わる事、知らない事、知る事を恐れ続けていた事がユウのおでこぱしー不調の要因であったが、前へ進み出したユウが今後どうユウとしての自分を見つけていく事となっていくだろうか。

という事でユウの一件が落ち着いてこの先またモデルロケットの方にも期待したいし[*3]、これから同好会として4人それぞれとしてどんな道を進んでいくのか、引き続き見守っていきたい。

最新第4巻は9/27発売!

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ゆゆ式
三上小又

割と普通の事を言ってるのに思わずツッコんでしまう当たり唯大分ゆずこに毒されているなと感じる。そうやってついツッコんでしまったからゆずこが悪ノリしたような流れになったが、この会話の中での野々原家って一体どうなってるんだ本当に。そんな興奮した話を聞いて「相川が興奮する話って…→唯だ」と繋がってふみに軽く当たる岡野の言動は[*4]なんだか畜生だなって感じる。その後の靴の話もそうだったけれども、今回は興奮度が異様だったんじゃないかなって思う、いや普段からそうかもしれないが。

 

スロウスタート
篤見唯子

扉絵の志音デッッッッッッッッッッ!!!

いやぁ今月は最初から破壊力というか攻撃力が高くてとても宜しいと思います。

栄依子が中学時代に水着で恥ずい思いをした話に対してギャルゲーヲタふたりがグイグイきてるというか興奮気味というか、なんかたまてと果実ってそういうのはブレないなって思う。というか何故に果実はこんなキャラになってしまったのだろうか、なんだかとんだ化け方をしたのではって感じる。それでも結果としていまの高校に編入できたのは果実にとって良かったなとも思うけれども、いろんな意味で[*5]。あと花名の妄想の限界ラインはなんか謎だなって思う、記念展の告知4コマではもっと踏み越えた妄想をしていたし、含まれる対象によって変わるのだろうか。
次回はいつぞや以来な感じがするはなたま回となりそうな予感であるが、劇中時間で11月な辺り本当にゆっくりじっくり進めているなとも感じるところである。

最新第11巻は7/27発売!

 

好都合セミフレンド
《千種みのり》

余りに無自覚過ぎて何をしてくるのか分からないすうなに振り回され続けていたルカであったが、一応はいろいろと整理がついて少しは関係が前進しただろうか、という気がする。それでもすうなの無自覚なペースに乗せられてる気はしなくも無いが、ルカをそんな気にさせた以上はその重度な陰キャコミュ障が少しでも改善できるよう努力はして欲しいところである。
という事ですうなとルカの関係が少し前進した今回であったが、ふたりの関係や脱陰キャコミュ障に向けて、そして人間関係が更に広がっていくのかどうか、試練はまだまだ続きそうである。

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キミはあくまでも。
《あきらんぬ》

今回もヴェネルに対するエクールカのセクハラは相変わらずな感じであったが、「風呂場に長居したら茹でられそう」というエクールカの考えは[*6]ちょっと身構え過ぎでは無いだろうかって気がする。ていうかこのくだり、なんか先月号のゆゆ式でもやってた気がする…。
一方でエクールカとサラロットの関係の方は、マーシャがあの重々しい状況に割り込んで来なかったらどうなっていた事か分かったもんじゃない。少なくともエクールカの素性は看破しているし、悪魔全体の事情についてもサラロットはいろいろと知っていそうである。今後事がどう動くかはヴェネルの言動次第になっていきそうであるが、未だ日は浅くとも四六時中傍にいるエクールカに対して今後どうヴェネルが動く事となるだろうか。

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かみねぐしまい
《若鶏にこみ》

まえなが一歩優位に立った前回から、今回はツギノが週末デートで挽回するべく動き出す。なんか明らかにデザインが違うものを全部一括りに靴としか見えない神は[*7]、余りにも興味関心が低いというか箱入りで育てられてきて自己意志が弱いというか、そんな風に感じる。そこは今後の姉妹との関わりでアイデンティティを確立してくかもしれないがどうだろうか。
そんなこんなでより母の目を惹くような可愛い着飾りに仕上げて、ひとまず好感度争いはツギノが優位に立っただろうか。それにしても先を越された事や普通にふたり楽しんでた事に妬くまえなも、それを「器のちいせえ奴」と言うツギノも[*8]、傍から見ればどんぐりの背比べのような醜い争いとしか思えない。

 

きもちわるいから君がすき
西畑けい

ひとまずCHIMATSURIを回避して依子と霧乃のラブ同盟を締結するに至った訳だが、なんというかネーミングの時点できもちわるい。そして霧乃が透と割とディープな関係をお望みであった事もきもしわるいし、互いの望みを聞いて互いに引くのもきもちわるい、依子の収集癖を聞いて「きもちわるい」と言いかける霧乃も[*9]なんだかきもちわるい。そんなきもちわるさの詰まったラブ同盟であるが、霧乃に「司を自分のものにしたくないのか」と聞かれて、そんな事考えもしなかった以前に「お前は何を言ってるんだ」という表情をみせた依子だったが[*10]、この霧乃の何気ない問が今後依子を動かす事となるのかどうか…。
そんな目指すゴールは既に切っているという依子の司との関係は、愛されたいとか世話を焼かれたいという、母娘のような関係なのではという気がしなくもない。依子が司を好きになったのは自分に関心を持ってくれて叱責してくれたから、出逢った中学当時から家族とは疎遠だった依子にとって自分に関心や愛を持って接してくれる事に飢えていた、或いはそんな親子関係を望んでいた。だから自分に愛を持って接してくれたあの日に依子は司とゴールしていた、のでは無いだろうか。愛され世話を焼かれちゃんと褒めてくれたり叱責してくれる、そんないまの関係から先に進んでしまう事は親子から他人の関係になってしまう、だから依子は異常なまでに現状維持に固執しているのでは、と思う。今月の扉絵を見るに[*11]、精神面というか愛される事への固執はとても幼いのでは無いだろうか。
依子がここまでにきもちわるくなったのは家庭環境が大きく影響していそうであるが、一体どうすれば依子の飢えた愛を満たす事ができるのか、仮に満たされて先へと進めるのか。依子の収集癖やホームスピーカーに録り損ねた「きもちわるい」は司からの最大級の叱責を求めているから?本当にいけない事をしてそれに本気で全力に向き合って叱責して欲しいから?それが司に対する依子の関係で愛の形なのだろうか。
ずっと周りから愛されず愛に飢えた結果が御影依子というきもちわるい存在を生み出したように感じるが、この飢えに飢えて歪んだ想いと関係はどこへと向かうのか、ゴールした先へと突き進む事はあるのか。未だ未だこの先どう動いてくか気が抜け無さそうである。

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あっちこっち
《異識》

結婚にまつわる伝承を語り合う回ではあったが、なんか最後は伊御にいいところをもってかれたような気がする。言った伊御本人も恥ずくなりながらではあったが、それでもこんな事を言えてしまうから伝承なんてどうという事も無いという気になってしまうように思う。まぁアレコ伝承に振り回されていたという事は化かされ続けていたのと同じだったのでは無いだろうか。

 

妄想アカデミズム
《檜山ユキ》

前回なんか変な方向に努力をして寝込んだ未春であったが、とりあえずは大丈夫そうで良かっただろうか。一葉はいろいろとゆうに依存しきっていて受験より前にそこをどうにかしないといけない気がする、試験出願をしたかどうかも覚えていないようじゃ先が思いやられる。
その後写真を眺めながら未春の成長と思いを知った莉子、想いが止まらなくなった莉子は寝ている未春を…

 

ヤった???
これはヤったのか?????

 

妄想の未春と現実の莉子、ふたりの想いが重なり合ったが果たして本当にヤったのか或いは未遂か。一葉の言った通り、未春と莉子のふたりきりになって何も起きないはずは無かったが、果たしてふたりの妄想はこの先現実となるのかどうか。そんな転機となりそうな今回の話であった。
それにしても莉子って未春が絡むととことんポンコツ化するなって思う。

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ちみどろアイスクリーム
《北斗すい》

今回はギャル系でありSUGOI DEKAI絵麻に誘され偲音、そして日向がいろいろと遊び倒す事に。委員長としてもだし性格上でもそんな事を看過できない日向であったが、偲音の件もあって割とすんなり折れた辺り、生かし続けないといけないという思いだけでは無いような、自覚は無さそうだけど日向はそんな感じに思ってそうである。
そんな中で刺激が強いゲームでまた偲音が大変な事になっていたが、そんな明らかに普通ではない状況で全く気にも留めない絵麻は結構図太そうな性格な気がする。というか自分に対しいての恥じらいも薄そうで、なんだか偲音とは違う意味で危うさを感じる。
とりあえず今回も何事も無く済んだが、本当この日常を守り抜くのに日向の負担は大きいような気がする。そこら辺は絵麻を上手く引き入れられれば多少変わりそうだがどうだろうか。

 

おねロリキャバクラ
春日沙生

奏多の初スマホに対して手鞠がいろいろといろはを伝授したり世話を焼こうとしたりな回。奏多と手鞠はこれまで出てきたカップリングの中でとても強く感じると同時にとても面倒そうな関係だなって思う。まぁ手鞠の過保護さが面倒になってる事の大半を占めてそうだから、そこを折り合いつけられれば割とすんなり深い関係になりそうだがどうだろうか。なんだかここに来てとても想いが重い関係が出てきて、それぞれが今後どう動いていくのか気になるところである。

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Vドルあーかいぶ!
《小森くづゆ》

リコが偶然バイノーラルマイクを見つけた事で真冬の黒歴史が掘り返され、そしてASMRボイスを録る事になった一同。別にASMR=変態なんていう事は無いだろうけれども、そう思いたくなるくらい真冬の中では黒歴史だったのだろうか…。
今回は紬が変な方向で才能を発揮したり、録音中にバブみを感じてオギャったりと、なんだかいつも以上にノリが変な事になっていた気がする。リアルで夏を楽しんだ前回からのこの落差は一体…。リコはなんか変な癖に目覚めるし、ひなは割と身も蓋も無い事を言っちゃうし、本当なんか終始おかしいテンションだったなと思う。あと絵美は何なんだよその仮面芸は。

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ゲスト作品感想

ライク・ア・ウィッチ!
《出町やなぎ・冬風まり》

一度ネットで晒してしまったものは全部抹消したと思っていても必ずどこかで永劫にその痕跡は漂い続ける、そんな痛々しい中二時代の黒歴史を橋からバンジーしていた電波そうな女に暴かれた由羅は「共に魔女を目指そう」と持ち掛けられる。ドン引きしながらそれに付き合うも、眼前で起きた出来事は偶然なのかそれとも本物か…。この痛々しさを現代教育に対して責を問うのはなんか違うような気もするけれども、かつて描いた妄想は痛い妄想のままで終わるのかそれとも現実となるのか、果たして。

 

ぐいもあ~る
《薗田かんきつ》

大分ほのが酷い目に遭ったような気がするが、何はともあれ無事クロエの悪魔契約が終わってとりあえず一安心というところだろうか。そんな入学すぐから濃い出来事が起きてもっと魔法を知りたいと沸き立つ一同、飽きそうにない日々はこの先もまだまだ続いていきそうである。個人的には続くのであれば是非読みたい一作だと感じるが、それが叶わなくとも薗田先生の作品をもっと読みたいしまた載ると願いたい。

 

こももこもりこまり
アスナキハル》

陰キャには眩し過ぎる陽の気に当てられ過ぎる現実から逃げて尚陽の気からは逃れられはしないけれども、それでも陰なありのままの自分を許容してくれる人が身近にいるのはとても心強いのかなと感じる。だからこの先陽の気に当てられても上手くやっていけるのかな、と思いたい。無自覚に精神的に追い込む陽もいればちゃんと寄り添ってくれる陽もいる、そんな話だったかなと思う。

 

オンラインのクレオメ
《鹿冬カト》

妄想対象で推しの夕莉に自分の事を認知されていたばかりか密室でふたりきりの状況になりいろいろ限界になっていたつくしであったが、何はともあれ突然の公式からの供給過多で舞い上がったりしつつ、表でも裏でもより深い仲になれたのではと思う。単に推しを直視なんてできないつくし、以前何かあったっぽい夕莉、そんな事情で表と裏を使い分けていたふたりだが、より両方の互いの事を知って表での繋がりも裏での妄想活動もより今後捗っていくのでは無いだろうか、というかそうであって欲しい。

因みにであるが、タイトルにも入っている『クレオメ(和名:セイヨウフウチョウソウ花言葉は「秘密のひととき」「あなたの容姿に酔う」、まさにこのふたりの関係と人間性を現している花言葉ではないかなと感じる。

 

次号予告

次号は、コミックス第9巻絶賛発売中の「あっちこっち」(異識)が表紙&巻頭カラーを飾ります♪ センターカラーは、ゆゆ式(三上小又)、「好都合セミフレンド」(千種みのり)、「きもちわるいから君がすき」(西畑けい)、「おねロリキャバクラ」(春日沙生)です! 皆さま、来月の「まんがタイムきらら」もお楽しみに♪

引用:まんがタイムきららWeb

次号『あっちこっち』は2021年5月号以来に表紙で登場、今月号に続き次号も掲載そして表紙カラーではあるが、なかなか異識先生が万全とはいかない状況は続いていそうなので、そこは可能な限り負担を減らして今後も連載を続けて欲しいなと願うところである。

9月号は8/09発売!

 

新刊情報

7/27発売

 

終わりに

2巻の発売を今後控える作品はどれも更に連載を続けられるか微妙そうな連載順な印象であるが、それ以外だと今月表紙の『しあわせ鳥見んぐ』は常に上位で安定しているので『星屑テレパス』の次に来そうな作品候補であり、恐らくは3巻以降も続くのではとみている。何かあるなら年末から年明け、『星屑テレパス』のアニメ放送終了後になりそうだが、この先無印の新たな中堅となれるのかどうか、引き続き注視していきたい。

 

て事で今回はここまで、次も期待しないでください。

 


※脚注

*1:25頁

*2:3月号掲載

*3:未だ彗が瞬に借金返して無いし

*4:34頁

*5:なかなかつくれなかった友人関係ができた意味でもギャルゲー同志と繋がれた意味でも

*6:63頁

*7:77頁

*8:80頁

*9:84頁

*10:85頁

*11:81頁