渓埜胡保の戯言

語彙力のない主観と偏見に満ちた自己満足なブログなので期待しないでください…

【感想】まんがタイムきららMAX 2024年2月号

 

無印とキャラットが休載しがちな作品が多く感じる印象の中で、いまのきららMAXはどの作品も連載が安定しているのは良い傾向だろうか。1年前は完結していく作品ばかりで新たに連載する作品がなかなか出てこなくてどうなる事かと思ったが結局は杞憂だったようである、現在1年前みたいのMAXに近いような状況になっていると感じるキャラットもそうであって欲しいと願うところだがどうなるだろうか。

そんな訳で今月号もいろいろ語ります。

 

過去の感想記事↓↓↓↓↓

w811b8y198stx8.hatenablog.com

 

 

 

今月号情報

2023年12月19日発売
価格:470円(税込)

◎表紙・巻頭カラー

つみきつき 『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

はまじあき 『ぼっち・ざ・ろっく!』
はんざわかおり『アイドルビーバック!』
有馬 『エイティエイトを2でわって』
さいにゃん『てくてくっ!秘密リサーチ』
笠間裕之・宮月もそこ 『さうのあっ!』
双葉陽 『ばーがー・ふぉー・ゆー!』

◎新連載・センターカラー

市川ヒロ・土管 『スポチャン!』

しぴー 『ラスボスは逃げ出した▽』
なじみ 『コンビニ夜勤のあくまちゃん』
こかむも 『ぬるめた』

◎新連載・センターカラー

O仮名だモ 『へるしーへありーすけありー』

行町咄 『ハコイリクリエイト』
相馬一 『メイドさんはハジメテの友達』
ムクロメ 『SAN値直葬!闇バイト』

◎センターカラー

よるのまど『あかね空怪異譚』

カコベン 『ギャルとネクラの吸血関係』
うるし『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』
*sow* 『わからせろ!ナマイキツネ様』

◎センターカラー

Koi 『ご注文はうさぎですか?』

はづきのか『プリマヴェーラはまだ待って』

◎最終回

スーパーまさら・よしだひでゆき 『私、異世界で奴隷にされちゃいました(泣)しかもご主人様は性格の悪いエルフの女王様!(でも超美人←ここ大事)無能すぎて罵られまくるけど同僚のオークが癒やし系だし里のエルフは可愛いし結構楽しんでる私です。』

◎休載

バニライタチ『白魔導士はゾンビの夢を見るか?』
宇崎うそ『ななどなどなど』※暫くの間

休載告知を出した時は特に説明はされていなかったが、『ななどなどなど』の休載は宇崎先生の育休が理由との事[*1]。恐らくそうであろうとは分かってはいたものの、やはり産休すると言いながら4号連続で短編を掲載して連載再開しておきながら即休載というのは、正直に言って先生と編集部双方の見通しの甘さが起こした失態なのではないだろうか。兎に角このような事が再発しないよう編集部には努めて貰いたいものである。

 

連載作品感想

性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。 [#13]
《つみきつき》

バレンタインに何かつくしに贈ろうと考えるユーリの元に訪ねてきた倫とサツキ、とりあえず倫主導の下で[*2]カップケーキをつくることになったが、普段あんな自由そうな態度をしておいてこんな技能を隠し持っていたとは、ユーリとサツキが倫に負けたような気分になるのもまぁ分からなくはない。
何はともあれそのカップケーキを無事に渡せたユーリであったが、回を追う毎にユーリがつくしに対して積極的になってきているというか、いやむしろ退行しているような気がしなくもない。それが元々がこういう性格だっただからか、つくしと同居し続けて性格を変えられたのかは分からないが。そんな姿を見ていたらどんなものを贈られようともつくしも満腹になっていたに違いない、いやどんなものでもは流石に過言だろうけれども。

第1巻は12/26発売!

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ぼっち・ざ・ろっく! [#71]
《はまじあき》

前回に続き修学旅行回の後編。突然他の部屋の人が押し掛けてくるのいうのは、ただでさえ同じグループ内での関係でも精一杯なのに、こんなイベントは後藤ひとりにとってはキャパオーバーになってしまうのは仕方ないのかもしれない。まぁ後藤ひとりに話をう振っておいて目当ての喜多が戻ってきたら即そっちに流れるのはあんまり過ぎると思うけれども。
奈良公園では喜多が求める映えとは程遠い足元の現実が広がっていたが、そんな現実をいとも容易く避ける後藤ひとりの謎スキルは一体何なんだろうか。にしても2巻の江の島回に続き奈良でも後藤ひとりがヤ〇チャ状態になるとは[*3]、餌を持ってる後藤ひとりは狙い易い格好の的として見られているのだろうか。
映えの為ならどんな事でもする喜多は映えの方向を大きく間違えているとしか思えないけれども、そんな喜多なりの映えへの努力を見て楽しんでる佐々木は結構畜生なんじゃないだろうか、って気がする。そんなこんなで無事に終わった修学旅行であったが、なんか後藤ひとりの平常運転な奇行以上に喜多が映えにとことん狂わされた修学旅行だったなという印象である。

廣井きくりの深酒日記第1巻は来年2/01発売!

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アイドルビーバック! [#6]
《はんざわかおり》

何だかんだで企業面接を蹴ってライブに来た朝子も入り、ようやく3人揃って改めて再始動という運びになった。やっぱり朝子もあんじゅに人生を狂わされたひとりであるし、それ以前に夢と楽しさに血迷ったひとりであったと改めて感じさせる。朝子が入るなんて前提では勿論無いからごたつきもあったものの、それでもなんだかんだアイビバ目当て以外で来た人をも惹き付けるのだから、あんじゅ達3人と椿が秘めているものは思っているよりも大きいのではないだろうか。
その後の特典会も慌ただしく過ぎていく中、直にファンから新曲の感想を貰えたのは[*4]あんじゅも椿もきっと大きな励みになるのは確かであろう。そんな再びアイドルへと戻ってきた彼女達であるが、果たして埋もれた地下から地上への脱獄は叶う事か、どこまでもアイドルが、そしてこのグループの事が好き過ぎるこの4人はどんなものう生み出していく事になるだろうか。

今回は本当に「いい最終回だった」と言いたい気持ちであるが、未だ連載6話目だし彼女達4人のカムバックの道もいまようやくはじまったばかりである。この先乗り越えねばならない課題も山積していそうだが、もっともっと好きで埋め尽くしていく勢いでこの先も走り抜けて欲しいと願うばかりである。

第1巻は来年2/27発売!

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エイティエイトを2でわって [#13]
《有馬》

無事に音楽祭を乗り切ったものの腱鞘炎でズンドコができずすっかり暇を持て余している美弦、奏との差を埋めようと美弦なりにやろうとはしているももの、なかなかそう簡単にズンドコからは離れられないというものだろうか。でも奏の言うとおり普段やらないズンドコ以外の曲もやってみるのも一理あるように思う。
そんな中で全く意図せずダジャレを口走ってしまった美弦だが、腱鞘炎よりも重傷を負ったのではないだろうかってくらい気にしていて、なんか繊細なのか図太いのかよくわからんなって思う。あとゆずよ、真面目に解説をするのは傷口に塩を塗りたくるえげつない行為だからやめてさしあげろ。
そんなダジャレの呪いに抗いつつ翌日訪れたカフェも傍から見たらダジャレ同然のネーミングで、それで多少美弦の気も紛れていればいいかなとは思う。てか美弦と同じくらいにそこの店主も個性が強かったが、この巡り合わせは偶然では無かったりするのだろうか。
そして店主の頼みで演奏のバイトをする事になった一同であるが、音楽祭での事を経て奏にとっては改めてピアノと向き合っていこうと決意しているのだろうか。でも美弦も誘ったのは自分でもらしく無いのかなと思っていたのだろうか、美弦の圧に屈してダジャレで返したのはそういう気を紛らわせようとしたのかもしれない。

第1巻は来年1/26発売!

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てくてくっ!秘密リサーチ [#10]
《さいにゃん》

前回ひぐれとたからが新富町を巡ったのに影響されて、今回はすかいとマリンが三鷹で赤とんぼをはじめとする童謡にまつわる場所を巡る事に。これまでいつもひぐれと巡っていたから、このひぐれ不在の組み合わせというのはなんか新鮮に感じる。
歌詞からの連想というか妄想はすかいもマリンも豊かそうであるが、その対象にされてアレコレ弄られた格好なのはひぐれとしてはどうなのだろうか。その後もふたりで文化差を感じながらなやりとりが続いたが、「童心に帰る」を通り越して大分退行したすかいは[*5]この機に童心に帰るの意を調べた方が良いのではないだろうか[*6]
そんなこんなふたりでの散策を楽しんだすかいとマリンであったが、なんの説明も無くひぐれに写真や動画を送り付けてくるのはちょっとどうなんだろうかって思う。前回はたからにあらぬ姿を拡散されて、今回は急に訳分らんものが送り付けられるて、若干ひぐれの扱いがなんか雑なんじゃって気がしなくもない。
あとどうでもいいが、訪れた井の頭公園にピアノを模した歌碑があったが[*7]、この前の連載順が先述の『エイティエイトを2でわって』なのもあって、そのうちこっちでも連弾する機会はあったりするのだろうかと勝手に思ってる。

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さうのあっ! [#10]
《笠間裕之・宮月もそこ》

こかげにとってはまたも休日を侵食された格好であるが、今回は行ってみたいというリューディアの希望で浅草を訪れた一行。勿論単なる観光で終わる訳が無く改栄湯[*8][*9]でいつものサウナ浴ノルマを達成する事になったが。これにこかげは予想外みたいな反応をしていたが、この先もこの3人との関係を維持していくのを望むのであればあらゆる事象に於いてサウナからは決して逃れられない事を自覚しないといけない。とはいえ何だかんだで学校行事で行かされたときよりも、今回この4人で浅草に行ったのは決して大きなもので無くてもこかげにとてはいい思い出になったのではないだろうか。
清潔さを気にしながらも風呂に入りたがらないこかげも、サウナの事となると話が止まらなくなる芹香も、傍から見たらどっちも頭はアレなのかなと感じる。一応は委員長キャラなのに素がこんな性格だから、今回取材協力をしてくれた改栄湯に対するメタ発言をしても[*10]そんな違和感はなかったかなと思う。それにしても普段如何にも真面目そうという顔をしていて素がこれだから、もしかしたら未だ未だ芹香のヤバさはこんなものじゃ無いのではないだろうか。

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ばーがー・ふぉー・ゆー! [#15]
《双葉陽》

きらら作品の歴代幾多の陰キャも試練のイベントとなった文化祭だが、遂にこむぎにもその試練が降りかかる時が来るのであった。
バイトをはじめてからも幼馴染のまき以外とは校内での人間関係の希薄さは相変わらずで、ここで如何に関係を広げられるのかそして出し物の発起人としてどこまで手腕を発揮できるか、今後社会に出て生きていく為にもここが正念場となりそうである。ひとまずはクラスの陽キャグループと何やかんやと盛り上がったから、ひとまず出だしは順調だろうか。一方バイト先では零がこむぎに対してクソ失礼なことを思っていて、なんかコイツ面倒くさい性格してるなって感じる。まぁこむぎもこむぎで零に失礼な事を思っているところがあるからそう大差は無いのだろうけれども。
ところでバイト先の面子だけでなくまきからもマグロみたいに見えていた事から[*11]、やはり春原こむぎも後藤ひとり同様に人間の身体ではない説がより強みを増したように思う…。

第1巻は発売中!

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【新連載】スポチャン! [#3]
《市川ヒロ・土管》

23年12月号と24年1月号でのゲスト掲載を経て今月号から連載開始。全然芽が出ず協議から離れていたももは来日してきたアメリアとの出逢いを期に再びスポーツチャンバラをはじめる事になる。

今回は残念姫部長のレイと体験入部のときに不在だったあかりの指導の下基本動作を学ぶ事に。あかりはこの面子の中では普通ポジションのキャラという印象だけども、とりあえずヨイショしておけば余程の事が無ければ良好な関係をつくっていけそうな気がする。まぁ事ある毎に脱ぎたがる部長の制止とツッコミに苦労していそうだから、そういうところも宥めておけばより好印象をもってくれるだろうか。
一応は競技経験者だからか、間が空いているとはいえ基本動作はできていたももであったが、やはり問題は以前やっていなかったときに芽が出なかった事による自信の無さだろうか。そこはこれから経験と試合を重ねてつけていく他無いだろうし、前回一撃を入れた経験をより自信へと繋げられたらなというところである。
得意な事以外はてんで抜けてる部長の残念姫さは、なんとなく『星屑テレパス』の秋月慧と似ているような気がしなくもない。

連載開始に際して日本スポーツチャンバラ学生連盟のサイトで両先生のインタビュー記事が掲載されているので宜しければ御一読下さい

www.gakuseichanbara.com

 

ラスボスは逃げ出した▽ [#14]
《しぴー》

先月号の記事で「そういや堕天使どこ行った」と書いたが、今回はその答えが早くも出る事となった。そして種族や職業以外ではじめてリアルネームが出たのが堕天使になるとも思わなかった…。

結論を言うと堕天使レイは魔法少女を送り込んだ女神、もとい天使のノンとは同じ力を分け合った姉妹のような関係であった。天界の規律を重んじるノンに対して、本来あるべきとされる天使の姿からは外れた人情派のレイ。地上と直接関わるだけでも問題になるのに魔に堕ちるなどという事は到底許される事では無い、故にレイを天界に送還したノンであったが、こんな自由人相手に理屈だけで説き伏せられるなんて事は無かったし、むしろ自由だからこそ規律という保守思想に凝り固まったノンを逆に説き伏せられるのではという気がしなくもない。結局こんなにも思想が真逆なふたりが混じり合うなんて事は無かったが、果たして種族関係なくどっちの生き方が正しいのか、それに絶対な解なんて存在しないだろうが、ノンにとっては今回の一件は苦悩のはじまりとなりそうである。
一方そんなレイを奪還すべく天界を強襲した魔王と四天王と勇者であったが、果たしてこれが世界に新たな戦乱の火種となるかもしれない事を自覚しているのだろうか、多分魔王は大してそんな認識はしてなさそうだけども。妖狐はやる事成す事に性格の悪さが出てるから願わくば関わりたくはない、仮にも関わってしまったら絶対に敵に回してはいけない。長い事ぼっちを拗らせてる勇者は友人関係をいいように使われているが、それを自覚する日は来るのだろうか…。

第1巻は発売中!

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コンビニ夜勤のあくまちゃん [#28]
《なじみ》

健康診断を受ける事になった一同であるが、予約を入れられたのが夜勤直後の朝9時というのは、どれだけ健康体だとしても正確な結果が出ないのでは無いのだろうか。そもそも人間以外の種族が受ける事など想定している訳が無い健康診断を悪魔が受けても、それが悪魔にとっての健康体であるのか否かが判断出来やしなと思うのだが[*12]、結局のところ人間基準と悪魔基準でアルールの健康状態は一体どうなっているのだろうか[*13]
多田はこれまでの無理が祟ったからか要精密検査のE判定だったが、齢19でE判定なのは先が暗過ぎるのではないだろうか。仮に夜勤明けに受けた影響が多少あるとしてもそんなものは誤差の範疇であろう。本当にこのままだと冗談抜きで死ぬぞ…!まぁでも後述する『へるしーへありーすけありー』の七草と比べればまだ多田の方がまともだとは思うけれども。
あと検診明けで羽目を外して飲み食いしたい気持ちは滅茶苦茶に分かる。

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【新連載】へるしーへありーすけありー [#4]
《O仮名だモ》

23年9月号他でのゲスト掲載を経て今月号から連載開始。とても生きている人間とは思えない程の不健康体と化した芸大生[*14]の七草は、課題とその規則によってクソ不味い七草の血を飲まなければいけない羽目になった野衾のヨモギ主導の下、七草健康体化計画が発動…、してはいるけど未だ実行はできていない。あと間違っても105頁で描かれているようなバトルものでも決してない。

今回は夜中に大学の教室へと他の芸大生と入り浸る話であったが、集まった面子は超がつく不健康の七草、煙草狂いの真理、そしてギャンブラーかおる子と、本当まともな奴が誰もいない。てかこんな形で芸大生の認識を歪めてしまって怒られたりしないのだろうか…[*15]
ラジオ体操はしっかり真面目にやると意外と体力を消費するとは聞くけれども、いろんな意味で人間として終わってるコイツラにはそれどころでは済まないある種のバケモノだったかもしれない。目標としては低くはあるだろうけれども、まずはラジオ体操をまともにできない事には健康体化計画の完遂など到底無理であろう。そんな訳で改めて始動した計画…、と思ったけれども揃いも揃って二度寝して結局未だ始動せず、余りにも惨状が酷過ぎて本当に先が思いやられる。

 

ハコイリクリエイト [#19]
《行町咄》

代理で以前いた会社の案件を引き受けた凛々であったが、相手側のマーケティング担当が相当な曲者なうえに代理店側もそんな言動に乗っかるという状況で、こんなのは誰が担当になっても精神的に参ってしまいそうである。借りを返すべく引き受けはしたものの、こんな曲者相手にどう納得させられる事か。
一方凛々が担当していたイベント企画に代理で入ったハイルは矢原から凛々のこの企画への想いを聞いて俄然火が付いたが、ハイルもなんとかやり切れることだろうか。まぁ向上意欲があるのは良い事だけども画力を向上させるのは間違いなく優先度が限りなく低い課題である。
あとすっかりダブルピースのハイルがフリー素材と化してるなって思う[*16]、まぁ前にリアルでも素材配布をしてたし今更ではあるけれども…。

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ギャルとネクラの吸血関係 [#19]
《カコベン》

そういえばいよねに吸血鬼の魔眼が効かないのは一体何なのか。まくるだけでなくららの魔眼も効かなかった事から原因を探る事となったが、魔眼を無効化していたのはいよねが身に着けていたネックレス、それも母曰くいよねの祖母が嘗て親交があった吸血鬼から同族除けとして貰ったものだという。ひとまずこれで魔眼が効かなかった原因は分かったものの、ネックレスが無かったらいよねとまくるの関係はこんな風にはなっていなかったし、そういう意味ではふたりの眷属関係を成立させているキーアイテムとも言えるものである。そんなものを外したら、これまで無効化されてきた分が一気に雪崩れ込みでもしたら…。根拠なんて何も無いものの、ふとまくるが感じたこの不安。ららの寝取り騒動が一段落したと思ったら別の危険性が浮上して、暫くはふたりの関係は試練続きとなりそうだろうか。
ところで先月号の記事で「ららに肩入れ気味だったいよねの行動はとんだ失態」と書いたが、一応その言動はマズかったと自覚して詫びを入れたから[*17]、ひとまずこの件については相殺できただろうか。まぁまくるが素直に受け取ってくれなかったから正直納得できないところだろうけれども。

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わからせろ!ナマイキツネ様 [#17]
《*sow*》

そういえばこの漫画って掲載時のリアルでのイベント事に合わせた話を書いているなと思うけれども、今回はリアルがクリスマスシーズンという事で劇中でもクリスマスの話となった。
商店街会長から神社からもクリスマスイベントに参加して欲しいと頼まれた桜子は何気に作画ソフトを使いこなしてる壱与に企画案を任せる事にしたが、まぁあの壱与が素直に企画を出すなんて事は無い訳なのであった。それでも何だかんだ参拝客からの評判は良かったから予算度外視で企画を立ててなければイイハナシダナーで終わっていただろうが、この漫画がクソ生意気な壱与をわからせる話である以上そんな都合よく終わりはしなかったのであった。
回を追う毎に他の怪異共の暴走キャラのヤバさが強く出る事があってやや壱与が霞む事もあるが、そんな中で今回は原点に立ち返った話なのかなと感じる。とはいえ流石に晒しプレイにするのは何たる罰当たりな行為をするんだ桜子と思う、こんなでも一応は御祭神な訳だし。

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ご注文はうさぎですか?
《Koi》

ココアとチノ、エルとナツメの姉妹交換回となり、ココアとエル姉組、そしてチノとナツメの妹組の話となった。
確かにココアとチノは血縁上も戸籍上も姉妹では無いが、そんな事実をエルがふと急に投げかけるのはココア程まで行かなくてもちょっと心臓に悪いなって感じる。とはいえ仮にふたりが全力で否定しても傍から見ればふたりが姉妹である事は否定しようのない事実であると思う。ココアのお姉ちゃん道は上手くいってるかどうかよく分からないところもあるが、てんでダメと思わせて包容力を出してきたりするから油断ならない。
チノの中でのお姉ちゃん像はココアよりもモカの方が強いようであるが、道に迷うナツメを相手にしていてココアの気持ちを理解したり、ナツメに振り回される形で道なき道を進むシストとなったりと、何だかんだでココアの影響はもろに受けているのかなと感じる。ナツメが「姉を支える為に妹がいる」と言っていたように[*18]、姉になった事で真に姉の事を知れたのではないだろうか。そんな改めて姉妹というものを互いに知る話であったと思う。
ところで姉妹交換の話を聞いて凄いオーラを出しながら食いついてきたフユだったが、果たしてその想いの矛先が向いているのはココアなのかチノなのか、それとも神沙姉妹なのか、果たして…。

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ゲスト作品感想

あかね空怪異譚
《よるのまど》

人ならざるモノが視える事で妙な事に遭いやすい明日羽は学校の廊下で見知らぬ女に出逢う。翌日明日羽が怪異と遭遇したとろこに件の女、伝承の守り神と同じ名をかたるアモンに霊力供給という名の明日羽へのキスによって人外の力を発揮してこの場を切り抜ける。霊力供給、キスをすれば守ってあげられるというアモンであるが、過去一番の妙な事に遭遇した明日羽の今後はどうなる事か。
新たにきららに同情したバケモノ枠であり、キスからはじまったこの関係、どんなバランスになるかは分からないがバケモノとの戦いもありつつな百合ものとなっていくのだろうか。普通ではないふたりが出逢ってどんな事がはじまっていくのか、先の展開に期待したいところである。
能力を顕現させたアモンは元の可愛さを残しつつも格好良さも垣間見える雰囲気だなと感じるけれども[*19]、怪異相手には強気なのに御器噛り相手にはとんだヘタレと化すのはギャップ萌えってやつだろうか[*20]。あとオカルトへの熱が普通じゃない深青は今後ふたりの関係に入っていく事はあるのだろうか、このままだと明日羽がアモンに寝取られそうだからちょっと気掛かりである。

 

追放令嬢は技能実習生になりました。 ~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~
《うるし》

アーシャを追って親交のある、というよりアーシャへの想いが重いクロエが日本を訪れる。クロエの来訪はアーシャには国と世界に戻れる可能性であったものの、全てを捨ててアーシャと生涯添い遂げる覚悟なクロエの重い想いがそんな可能性を盛大に粉砕するのであった。結局技能実習生という名のブラック労働からの退路を断たれた格好となったが、何だかんだ不満を漏らしつつもそだちが教えた事はしっかり覚えているし、やたら上からものを見る態度で無ければ普通にできた令嬢だったのではと思うが、そういう態度だから侍女が毒殺未遂を起こしたのではと思わなくも無いし、そういう意味では自業自得なんじゃって気もする。そんな態度に惚れたようであるクロエはちょっとどうかしているような気がしなくも無いけれども…。

次号から連載開始!
連載化によって苦行に縛られ続ける羽目になったという点は 『さうのあっ!』のこかげもそんな感じだなって気がするが、こかげが尚も風呂とサウナへの抵抗を続けている一方でアーシャはどこまで野菜への忌避嫌悪を貫いていく事になるのか。彼女にとって過酷で苦行の日々ははじまったばかりである。

 

プリマヴェーラはまだ待って
《はづきのか》

14歳の誕生日に自分が女神の子孫であると母から告げられる未花、子孫の中からリーダーを選ぶべく幼馴染の香芽をパートナーにして彼女の幸福度をあげる事になったが、危なっかしさも感じる未花は真に女神となれるだろうか。
パートナーの幸福度をどれだけあげられるかが選抜基準であるから、より双方の関係が長く深い方が有利なように思えるけれども、どうなのだろうか実際のところは。香芽は未花が傍にいてくれるだけで幸福そうであるけれども、万物に絶対なんてものは無く、ふたりの関係も決して永劫に続くものでは無い。香芽が感じているその幸福は言える時に直接未花に伝えた方が双方の為になるのでは、と自分は思うところである。

因みにであるが『プリマヴェーラ』とはイタリア語で春の意であり、神話の登場人物を描いたボッティチェッリの絵画である[*21]。女神の子孫達によるリーダー選抜戦という中で、未だ真に女神になるよりもいまのこの関係と時間を大事にしたい未花と香芽の想いを表したタイトルではないか、と自分は思う。全然見当違いだったらスンマセン…。

 

次号予告

次号のきららMAXの表紙&巻頭カラーは、大人気連載の有馬『エイティエイトを2でわって』!待望のコミックス第1巻が1月26日ついに発売です!センターカラーは新連載のうるし『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』、初登場スペシャルゲストのかぜぱな『涼井さんの推しメシ』、そして大人気連載のKoi『ご注文はうさぎですか?』とこかむも『ぬるめた』です!きららMAX3月号は1月18日発売!

引用:まんがタイムきららWeb

次号は第1巻の発売を来月に控える『エイティエイトを2でわって』が表紙で登場、前作『はんどすたんど!』から数えて有馬先生はじめての表紙担当となる。
同じく来月に最新4巻を発売する『ぬるめた』がこのタイミングで表紙を取らないという事は、新たなメディア展開が出てくる可能性はまた暫く無さそうという事だろうか。連載が長期化するのは読者としては喜ばしいのだろうが、きららのメディア展開の事情を考えると3巻4巻辺りでメディア化の話が出ないと可能性が厳しくなってしまう印象なので、この先1年どのような動向になるかは気にした方がいいだろうか。

 

新刊情報

発売中

 

12/26発売

 

1/26発売

 

終わりに

先月号の記事は最終回を迎えた『マグロちゃんは食べられたい!』の想いをこれでもかと書き殴った記事となったが、今回は文章量の偏りはこんなにも極度なものでは無い、と思っている。ただ思ったり感じた事を特に整理もせずそのまま書いてしまう傾向にあるから、もう少し簡潔に纏められるようにした方がいいのかなと思わなくもない。別に連載きらら感想記事に限った事では無いが、こうやってブログで長文を纏めて書くのは本当なかなかに難しいものである。

 

て事で今回はここまで、次も期待しないでください。

 


※脚注

*1:編集部Twitte [X] の投稿

*2:というかほぼ倫が全部つくったようなものだが

*3:17頁

*4:32・33頁

*5:51頁

*6:「子供のような無邪気で純真な心に帰る」の意だから、幼児はまだしも乳児まで帰るのはやっぱり行き過ぎてると思う

*7:53頁

*8:台東区三ノ輪に実在する銭湯

*9:改栄湯公式サイト

*10:60頁

*11:67頁

*12:血圧測定でアルールが上33の下4、イレイナが上200オーバー

*13:でもイレイナは引っ掛かったとは語られないからよく分からないところである

*14:正確には芸術学部在籍の大学生、この記事では便宜上芸大生と表記する事とする

*15:まともな部類の芸大生を見たいのであれば無印連載の『しあわせ鳥見んぐ』をどうぞ

*16:118頁

*17:149頁

*18:178頁

*19:144頁

*20:145頁

*21:プリマヴェーラ - Wikipedia