渓埜胡保の戯言

語彙力のない主観と偏見に満ちた自己満足なブログなので期待しないでください…

【感想】まんがタイムきらら 2024年1月号

 

星屑テレパスのアニメ放送もいよいよ終盤への展開へと突入して、そして今月号の発売週で放送した第9話であの原作2巻の選手権の話をやったタイミングでのこの表紙というのは、控え目に言って滅茶苦茶に破壊力があり過ぎるし、それこそアニメを全話見終わってから見たらまたよりその良さが分かるのかなって思う。キャラや性格は真逆ながら本質的なところは似ているとよく評される海果と瞬であるが、そんなふたりのいろんなものを詰め込んだ今月号の表紙となっているのではないだろうか。

という事で21年目に突入した今月号もいろいろ語ります、キャラット1月号の記事でも書きましたが把握している作品は話数カウントも表記します。

 

過去の感想記事↓↓↓↓↓

w811b8y198stx8.hatenablog.com

 

 

 

今月号情報

2023年12月8日発売
価格:590円(税込)

◎特別付録

「星屑テレパス」おでこぱしークリアファイル

◎表紙・巻頭カラー

大熊らすこ「星屑テレパス」

かきふらい「けいおん!Shuffle」※次回4月号掲載
檜山ユキ 「妄想アカデミズム」
ルッチーフ 「ほうかごバスケット」

◎センターカラー

千種みのり「好都合セミフレンド」

三上小又「ゆゆ式」
むつをむつ・蒼井ゆん「異世界魔王ごっこ~魔王は姫を倒したくない!~」

◎センターカラー

西畑けい「きもちわるいから君がすき」

若鶏にこみ「かみねぐしまい」
北斗すい「ちみどろアイスクリーム」
さのださだ「ばくちぬぎ!」

◎センターカラー

篤見唯子「スロウスタート」

ミナミト「ほぐして、癒衣さん。」
sasa熊「ほしのおにわ」

◎センターカラー・最終回

福きつね「それでは、ステキなセッションを。」

アスナキハル「キミにしてあげたいコト」
春日沙生「おねロリキャバクラ」
絵井みぃ 「はじまりの剣は抜けない」
ヤマトバンビーズ「クロミちゃんがやってきた!」
ましま鳩 「おかるとすぺーす」
和里「ショコラ・スウィート」

◎リレーエッセイ My Private D☆V

千種みのり

◎休載

あきらんぬ「キミはあくまでも」
異識「あっちこっち」
ひさまくまこ「一畳間まんきつ暮らし!」
わらびもちきなこ「しあわせ鳥見んぐ」

きららキャラット同様に無印も休載がちな作品が多い印象であるが、掲載枠に並ぶくらいに連載数を入れて穴を埋めるキャラットに対して、不足分はゲスト読切で埋めていく方針のようである。

 

連載作品感想

星屑テレパス [#47]
《大熊らすこ》

先述の通りとても破壊力のある今月号の表紙であるが、そこでみせた表情は一体何だったんだと思わせるくらいに前回に引き続き瞬の尊厳破壊は続くのであった。ただでさえデリカシーの無い木梨に柄でもないメイド服を着せられたうえに、逃げ込んだ先の模擬店で絶叫する程の恐怖体験をする羽目になり、更にはメイド服姿をよりにもよって慧に見られ、もう既に瞬の尊厳ポイントはゼロ、いや最早マイナスに突入していそうなくらい徹底的に尊厳を破壊し尽くされるのであった。雷門瞬といえば尊厳破壊というイメージがすっかり読者と視聴者の間で定着している印象であるが、やはりその最大手は原作者たる大熊先生である事は間違いないであろう。
そんな瞬にメイド服を着せた木梨はデリカシーだけでは無く遠慮も喪失して逃げた瞬に代わり承諾無く海果を貸衣装スタジオのシフトに入れさせるという事をやりやがって[*1]、ただでさえ多い前科に更に罪を重ねる一連の行為はもういい加減に一括で報いを受けないといけないのではないかと思わせる。まぁ木梨と違ってデリカシーや遠慮はありそうだけども鏡さんは鏡さんで結構ノリノリであんま大差が無いようにも感じなくは無かったが…。
姉や周りの人と撮った写真を見て「クラスメイトいたんだ」と言ってる辺り穂波も穂波でなんかちょっと失礼じゃないかなと感じるが[*2]、楽しそうにしている姉の姿を見て安心した表情をみせているところは、先月号の特別編でどこか変わったと感じたところとも繋がっているし、そこに一言では表わせられない姉妹の繋がりや想いを感じさせる。
そんなこれまで夢に向かい進んできた道程の中での海果の成長を感じさせるこの文化祭編であるが、一方瞬は何故にこんなにも尊厳破壊されてしまっているのか、今月号の表紙や直近のアニメの展開とのこの温度差は一体何なのか。根は似ているとよく言われている海果と瞬であるが、こんなにも対照的なのは本当一体何の因果なのだろうか。兎に角瞬よ、どうか強く生きてくれ…。

表題の『ハッピーセピア』や『あるじのいぬまに!』
先月号掲載の特別編を収録した
大熊先生の作品集は発売中!

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あと大熊先生がはじめてきららに持ち込んだ漫画原稿が先生のFANBOXで公開されているので、興味があれば是非…。

www.fanbox.cc

 

妄想アカデミズム [#16]
《檜山ユキ》

本当に東大に進んでいいのかと莉子が思い悩む中で偶然目にする未春の同日テストの結果。ちょっと気が迷ってキスしただけなのにこの想いがこんなにも複雑怪奇な難題と化して、進路を変えるか自主的に浪人をするのではとも思っていたが、余程未春の結果に堪えられず2日目の二次試験はそれどころじゃなかったのか、普通に入試を落としたのはまたなんか意外だなと自分は感じる。
幼少の事の事を思い出させて未春が東大を目指す切っ掛けをつくったものの、成長している面はあるものの結果として未春に修羅道を歩ませている事への責任感は大きいだろうし、それだけに今回の結果もなかなかに耐え難いものであるのは間違いないであろう。そんな莉子をどうにかできるのは自分を好きでいてくれて同時に莉子の事が好きな未春しかない。未春が莉子の為に東大を目指しているなら莉子が東大を目指す動機とその想いは、果たしてどんな解を導き出す事になるか。

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ほうかごバスケット [#2]
《ルッチーフ》

前回に続きつばさの指導の下シュートを入れようと限界寸前な腕を動かすけい、イメージ通りの軌道で入れようとアンダースローを選んだのはつばさの中には無かった選択であったが、そんなつばさの見立て通りにけいはこの先頭角を現していくのかどうか。けいが暫くはつばさと会う事は無いだろうと思っていそうな中で間を置かずまたすぐ出くわすのはベタな展開ではあるものの[*3]、この出逢いは偶然では無かったのではないかなとも感じさせる。まぁ結果的にペンを借りパクしたままにならなくて良かったのではないだろうかけいは。
ふたりの出逢いを描いた後編の話であったが、先月号の記事でも書いたようにどんな競技とスタイルでこの先ふたりはバスケットに向き合っていく事になるだろうか。

 

好都合セミフレンド [#11]
《千種みのり》

なかなかエロ知識の事を切り出せないルカがすうなに「隠している事を知りたい」と迫られ、ルカのプライドの高さで余計に教えるしかない状況となって、ひとまずはフレンチキスでその場を凌ごうとしたルカであったが、だがルカは謎に大胆なすうなの底力を甘く見ていた。結局これまでも何度かあった、軽くすうなを弄るつもりが逆に弄る以上の反撃を受けるルカといういつもの構図である。全員が全員そうである訳では無いが、陰キャコミュ障というのは時として予想だにしない大胆な行動に出る事が多々あるから、そういう点ではすうなも油断ならない注意人物なのかもしれない。
とはいえ結局本当のエロ知識、セ〇レの意味は今回も言い出せなかったとも隠蔽しきったともいえる状況であるが、またも懲りずに有耶無耶にしてすうなに教えた報いを遅かれ早かれルカが受ける気しかしない。とはいえ本当の事を教えていたら比喩抜きですうなは蒸発死していただろうから[*4]、結局どうセ〇レやエロ知識を伝えればいいのかは今後も続きそうなとても悩ましい問題である。

第1巻は12/26発売!

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ゆゆ式
《三上小又》

おいしそうな唯のカニハサミを諦めないゆずこ、真冬にふと泳ぎたくなる縁、本来泳ぎが不得手な生物ながら水路や空路で渡ろうとする人類、今回はそんな相反する事と諦めない事がテーマというところだろうか。白と黒も相反するものの代表ではあるが、興奮という点ではどちらもそう大差は無かったようであるけれども。
雪が降る中温水プールで泳ぎたいという縁に対して「毒食って病院行く感じ」とゆずこが例えるのは[*5]、例えとしては極端な気もするけれどもそれくらいに傍から見たら異常にも感じてしまう考えというものなのだろうか。そんな例えが出てくるゆずこもなかなかに傍から見たら異常そうではあるが、まぁ普段からどこか異常な気がしなくも無いけれども。

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異世界魔王ごっこ ~魔王は姫を倒したくない!~ [#2]
《むつをむつ・蒼井ゆん》

不本意に魔王として召喚され、推しキャラとは敵対関係になり、魔王をやめれば死というなかなかのハードモード生活がはじまった乃々。配下の悪魔を適当に説得して単身シェル、もといシエルの居る城へと乗り込みどうにか世界平和の可能性を見出すものの、だがそんな事を魔王の業は許さないのであった。
魔王の業、即ちいまの世界を蹂躙して悪魔による世界を創るというテンプレ的な魔王の所業から外れる事を許さない、さもなくば脅しなどでは無く本当に死にかねない[*6]。そんな人魔共存の世界平和を実現する事が許されない呪いに乃々はかけられたのである。先月号でも言及したが、きららMAXで連載中の『ラスボスは逃げ出した▽』で何の因果か魔王にされて平和を望みながら世の理がそれを許さないのと同様に、乃々も平和を許されないという状況となってしまっているが、本当このふたりにはどうかこの先強く生きて欲しいものである。
召喚術を使った悪魔側は呪いとかよく分からないけど使った的な事を言っていたが[*7]、乃々に意図しない事を言わせてる辺り本当は全部分かってるんじゃないかって気がしなくもない。そうなら本当の事は聞かれないと話さないQBと大差無いが、向こうが一応相手の意志を尊重して契約しているのに対して[*8]、一方的に召喚され業を負わされた乃々からしたら到底許し難い話であろう。そんなハードモードな状況ではあるが、それでもシエルの可愛さは自身の命のよりも重く尊いものだったようである。

 

きもちわるいから君がすき [#22]
《西畑けい》

ちょっと長いので折り畳みます
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第五の女
体育教師の芦屋参戦!

 

芦屋自体は過去にも授業の二人組であぶれた透と組んだときにも出ていたし、この頃から「実はきもちわるい女」とか「ラブレター事件の主犯」とか言われていたと記憶しているが、それがラブレター事件はともかく本当にきもちわる女だったとは。それもすきの対象である透を自分好みの性格や嗜好に修正しようとするタイプのきもちわるさである。司が使ったスプーンを舐める依子とどっちがきもちわるいかと言われるとそう大差無さそうだけれども、自分好みに修正しようをするタチの悪さで芦屋が勝りそうではないだろうか。
霧乃にとっては依子とのラブ同盟締結で透との黄金らぶちゅっちゅが見えてきたところでNTR危機という状況であるが、果たして大人相手にどんな手を打つ事か。霧乃と芦屋の戦いの最中で依子が助太刀に入ったらとても燃えそうな展開になりそうであるがどうだろうか、霧乃相手に完封してラブ同盟を締結させた戦果があるから、透を修正する過程で芦屋が迂闊に依子にも害を成す事をすればどうなるか分かったものではない。ただそんな燃えるかもしれない展開も絵面や台詞はいつも通りきもちわるさ塗れになりそうであるけれども…。
そんな新たな争いの火種となっている透は相変わらず過ぎなうえに、今回も「またしても何も知らない西宮透」である。それに先月号の小冊子の項でも書いたが、こんなにも謎に自信に満ち溢れているのは本当に何なんだろうか。何が一騎当千のコミュ力だ、何が天下無双の豪傑だ、辛辣な事を言ってしまえばお前のコミュ力などゴミレベルだぞ!しかも話しかけたのが透経由で霧乃の事を知りたいからてのがまた透らしいというか、霧乃といい芦屋といい依子といいきもちわるい女以外には目にも留められない存在なんだろうかって気がする。それはそれとして関わってくる女が揃いも揃ってきもちわるい女ばかりと、余りにも女難過ぎてちょっと可哀そうに思えてくるけれども。
芦屋が透の存在を認識したのは霧乃とそう大差は無さそうであるが、霧乃同様に透と出逢った事できもちわるくなってしまったのか、それとも元々或いは過去に何かあってきもちわるくなってしまったのか、そこの掘り下げはまた追々と行われる事であろう。1巻4話では「透がいつか二人組を作れるまで一緒に組んでやる」と言っていたが、既にきもちわるい女3人とのつながりができているいま、芦屋はその事実を認めるだろうか。その後に「もしそうなったら組む相手がいなくなって寂しくなる」とも言っているが、透が自分以外の誰かと組む事は認めそうには無さそうだし、この発言も社交辞令的なものではなく本心丸出しの発言なのだと思う。
透を自分好みに修正しようとする芦屋であるが、そんな芦屋好みに修正された透など透とは似て非なる別人だろうし、そんな事を霧乃が許す訳が無いし、そんなのは霧乃がすきなった透ではない。そんな透を守れるのかどうか、芦屋参戦でどんな戦いが繰り広げられる事になるだろうか…。

余談(折り畳みます)
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ところで芦屋の修正リスト[*9]の中で透に薦められた本として『1984年』があった。全体主義国家のディストピアを描いたオーウェルの小説であるが、これから芦屋が透を修正しようとしている事を暗示しているようにも思うし、芦屋のコメント通りに知的に見せたいという透の性格を表しているのだとも思う。まぁ透が知的に見せようとして薦めたなら結局自爆しそうな気しかしないが。
あと兵庫県の地名をキャラのネーミングの元ネタに使っているこの作品であるが、芦屋市は西宮市と神戸市の間に挟まるような形に位置していて、言うなれば透と霧乃という百合の間に芦屋が挟まろうとしているのを表しているも同然である。そこまで西畑先生が考えてネーミングをつけているかは分からないが…。

第2巻は12/26発売!

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かみねぐしまい [#10]
《若鶏にこみ》

いやぁなんというか、余りにも背負ってるものがクソ重過ぎではないだろうかあやさんは、それこそこんな悲運など無に帰してくれと神に願いたいと思うレベルではないだろうかこんな仕打ちは。あと本当どうでもいいけど今後感想記事であやさんは母若しくは社長と呼ぶことにする、理由は特にない、自分の気まぐれである。

そんな母が隠している事を突き止めようと、その事を知っている神に口を割らせるべく懐柔しようと田端に助力を求めるまえな。結局知りたかった懐柔法はまえなにとって分かったような分からないようなという感じそうであったが、でも人生経験がある分しっかりとした答えを返せる辺りは流石大人というところだろうか。若しくは社長と関わったり様々な事を経てきたからかもしれないが、それにしてもなんか社長への想いが重くないだろうか田端は。
まえなに「なんでも願いが一つ叶うなら何を願う」と聞かれた田端は社長と在りし日の社長姉の光景を思い浮かべながら「ファンタジックなヤツは叶わない方がいい」と返した[*10]。自分の妄想でしかないが、恐らく田端が思ったのは以前のような社長姉妹の何気無い日常だろうか。だがそんな事が叶ってしまったら誰かの人生が大きく変わりかねない、社長が幸福になるしわ寄せがどこかで生じたり、いまある関係が大きく変わるかもしれない。在りし日の社長姉との日常は田端にとってはいまの日常よりも何にも代え難いものなのかもしれないが、そんな不幸を否定するのを良しとはしないしそれはいまの日常の否定に繋がる。やろうと思えば人類滅亡もできるのだから生命創造や死者蘇生もできそうであるが、そんな文字通りなんでもできる神に何を願うのか。誰かの為を真に想う事と同じくらいに、ファンタジックとリアリティックの境界線というのも願いを叶えるに値するかの判断に重要となりそうである。
連載も10話目となり1巻範囲も終盤戦という状況、いろんな事に触れて関わっていく中で未だ未だクソガキな榊姉妹はどんな願いを見出し叶えたいと思うだろうか。

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ちみどろアイスクリーム [#10]
《北斗すい》

先月号の海回で猛暑で腐りかける事態になったのを受けて、過剰なまでに体を冷却させて登校してきた偲音、流石にやり過ぎではあったがどうこの夏を乗り切るか案を出し合う事になった一同。何だかんだ脱線もしつつ最終的には母が送迎するという結論になったが、そこに至るまでの過程で話が脱線して恐れさせられまくった日向にとっては無駄にメンタルを削られただけに終わって、本当にこの意味の無くなった時間は何なったんだととても納得できていないのは間違いないであろう。まぁこれまでも無駄に日向だけが被害を受けるという事はあったから、なんか受難の星に産まれてしまったのだろうかという気がしなくもない。にしてもそういうのが好きとはいえ寧々はもう少し好きな想いを抑えた方が良いのではないだろうか、って気がしなくもない。

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ばくちぬぎ! [#2]
《さのださだ》

妹の幻に嵌められる格好で負けたら社会的に死ぬ脱衣ギャンブルへと踏み入れる事になったミクルもとい奇跡、なんとか豪運体質で部長の紅音との入部をかけたギャンブルを制したものの、負けたら絶対に出してはいけないところが出てしまうし人によってはそれ以前に体型で男バレの可能性もあるという、これから未だ先の長い人生の為にもこんなところで死ぬわけにはいかない危なさはとても大きなと思う。まぁ勝ったら勝ったで相手の下着や生肌を拝む事になってしまうから、それはそれで別の意味で危険ではあるけれども。
勝ちはしたもののこの一戦で奇跡のメンタルは大幅に減った事は間違いないが、それでも他ならぬ妹の頼みならばと美少女ギャンブラーとして脱衣ギャンブルへと挑む事を決意する辺り、幻には結構甘いのかなと感じさせる。あと反応を見る限り部長は少しマゾが入っているような気がしなくもない。

 

スロウスタート [#138]
《篤見唯子》

リアルの方では寒暖差の変動が激しい日々が続いているが、その一方で本格的な冬本番へと突入したのがこの劇中世界である。そんな冬の話で花名と果実が盛り上がるのを見て分かりやすいまでに妬いてるたまてだったが[*11]、果実とギャルゲーの話で盛り上がるという抱える想いとは真逆の行動をしていて[*12]、栄依子と冠が呆れるくらいに本当に百地たまてという女はクソ面倒くさいなと感じる。結局お前は花名と果実のどっちが本命なのかと問い質したいところである、勿論どっちも取るという選択肢は用意しない。
一方で徐々に社会復帰しつつあった大会はふとした拍子でトラウマスイッチが入って[*13]、やはり人間というものはそう簡単に過去の事を払拭したり振り切れるように大半の人は出来てないのかなと感じる。ざっと劇中での9ヶ月で花名も大会も徐々に進みつつはあるが、花名のバイト面接の件もそうだが踏み外したり出遅れた事実というのは本当なかなかに大きな跡を残すし、それこそ下手したらこの先もずっと引き摺りかねないものなのかなと思う。そんなこの先更に冬が本格化していく中で、どうこの事実を融雪してく事だろうか。

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おねロリキャバクラ [#22]
《春日沙生》

「好きって言ってくれる人が好き」と凛に言われ好きの想いを凛に伝えようとする楓、若干迷走しながらもひとまず伝えられたのは大きな成果ではないだろうか。でも凛からは次に向けてなんか物凄い期待をされているが、果たして楓のメンタルと財布は無事で済む事だろうか。凛は楓に対して更にカネを越えた関係と想いへと踏み込みつつあるように感じるが、凛もビジネスではない想いを楓にぶつけるのもそう遠くはないだろうか。

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ゲスト作品感想

ほしのおにわ
《sasa熊》

床に伏してもう残り幾許も無かったミライは神を自称するリリィによって完治、リリィに振り回されながらも、星になる事でしか解放されないと思っていたミライは親の想いに触れて生への喜びを深く実感するのであった。

ミライを完治させなければリリィは存在を維持できないし、自分も延命できるし「ミライも生きられる」的なノリで本人の意志確認をすっ飛ばして完治させたのは、人と神との価値観の違いというものだろうか[*14]。まぁ良かれと思ってやった事がされた相手にとっては見当違いも甚だしいというのはありふれた事だろうから、恐らくそれもそういうものなんだろうと思う。そういう意味ではミライも親の想いを蔑ろにして身勝手な事をしようとしたようなもんだから、ミライもリリィの事は全然言えないのかなと感じる。
結局何だかんだで昔絵本で読んだようなところには行けなかったとも行かずに済んだともいえるミライであるが、もう来ないと思っていた明日へとこれからどうするんで行く事になるだろうか。

 

キミにしてあげたいコト
《アスナキハル》

まぁ言動からしてやっぱりそうだよねって感じはしなくもないが、それはそれとして只々辛いだけだった昔の事からは進めたし、抱いていた不安が杞憂なくらいにナツカはずっと覚えていたし、シロも人型になってまで留まり続けていたのだから、それだけ互いに想い合っていたのだからこの先も決して辛いだけのものでは無いと思うし、そうあって欲しいと願うところである。

 

はじまりの剣は抜けない
《絵井みぃ》

全然何も覚えてなくても周囲の物証からとんだ黒歴史を生み出していたと認識するヒスイ、しかもそれは彼女が思っていたよりも遥かに規模がデカい、友人の咲と共に街ひとつ動かしてしまう程のとんでもない黒歴史であった。そんな事実を短時間に摂取されるのはいまのシラフなヒスイにはとても耐え難いものであったが、どこを向いても嘗て自分が生み出した黒歴史だらけの街で果たして生き続けられる事だろうか…。
後年になって自分でつくった黒歴史に悶えるという経験は大なり小なり多くの人がしていそうだが、何も分からない昔の自分がこんな事をしていたなんていまの自分がそれを許容する事ができるのだろうか。少なくともヒスイはできなかったが、果たして昔の事が全て戻ってきてシラフではなくなった時にどうなる事か、一体どうこの功罪と向き合っていく事になるのか。常にHPを削られ続ける日々ははじまったばかりである。

 

クロミちゃんがやってきた!
《ヤマトバンビーズ 》

見た目や格好が変わっても内面まで変わる訳じゃ無いからそう簡単に何か変わるって事は無いが、それでもカナデなりに社会復帰しようとしているのは本人としては大きな前進ではないだろうか。とはいえ楽な方へと流されがちな感じだし復帰していくには根気よくやっていかないといけなさそうだが。クロミは全く聞き馴染みの無い横文字に苦労はしているがしっかりと接客はできているだろうか。そんな彼女が求める同年代のヒト型の友人をつくる為にも、そしてクロミと同じ学校に行く為にも、どうかカナデには強くなって欲しいと願うところである。

 

 

おかるとすぺーす
《ましま鳩》

調査の為に地球に来訪したユメは調査先である学校で本人の意志とは関係なくオカ研に入れさせられる。過去に強いトラウマを姉に刻まれてからオカルトだけは絶対にダメと否定するも、部の存続の為に全く引く気が無い部員や偶然拾い懐かれたケサランパサラン(らしき生物)を世話するべく結局入部する事に。自身が地球人類からしたらオカルトの存在ながらオカルトから逃げたいユメの明日はどうなる事か。
そんな世話をする事になったケサランパサラン(らしき生物)は見た目は凄い可愛い感じなのに食事のときは物凄くSAN値が削れるような形態になるのは、「いやお前クリオネじゃないんだから」という感じである。ただでさえ入りたくもない部に入らされよく分からんバケモノの世話をさせられ、こんな状況でここで上手くいきていけるのだろうか。それこそユメ自身がオカルトの存在だと知れたら部員に何をされる事になるか…。

 

ショコラ・スウィート
《和里》

就職して即早朝起床を強いるのは酷なような気もするが、そこはこれから慣れていって早朝生活に順応していくしか無さそうである。そんな菓子づくりの過酷さを肌で実感しながらもひとまずイメージした通りのものに仕上がったが、果たして経営再建の一手となれるかどうか。前途多難そうな日常は、まぁまずある程度ひとりでつくれるようにならないと真にはじまったとは言えないだろうか…[*15]。店長はやっぱりいろんな意味で駄目そうだが、まずはこの女をどうにかする事が先決なんじゃって気がしなくもない。

 

次号予告

次号は、コミックス第1巻12/26発売の「好都合セミフレンド」(千種みのり)が表紙&巻頭カラーを飾ります♪ センターカラーは、コミックス第1巻1月26日発売の「キミはあくまでも。」(あきらんぬ)、「かみねぐしまい」(若鶏にこみ)、「妄想アカデミズム」(檜山ユキ)、「おねロリキャバクラ」(春日沙生)です! 来月年明けの「まんがタイムきらら」もお楽しみに♪

引用:まんがタイムきららWeb

『星屑テレパス』のアニメ放送が終わってから次にどの作品が取る事かと思っていたが、年明け次号の表紙は今月末に第1巻が発売させる『好都合セミフレンド』となった。単行本の宣伝且つ発売の祝儀的な意味合いが強い選定であろうが、現在の連載や展開状況と単行本発売の状況から見れば一番妥当な選定であろうか。
年明け以降に2巻3巻の発売を予定している、或いは予想される作品が表紙を取るかどうか、その号で何か発表があるかどうかも気になるところではある。今年のきらら界隈はメディア展開ではこれという大きな発表が無かっただけに、来年はひとつくらいはあって欲しいと願うところである。

2月号は来年1/09発売!

 

新刊情報

1/26発売

 

終わりに

先述の通り今年は余り大きな発表が無かったきらら界隈、21年目の歴史へと突入して来年こそは何か来て欲しいと思うところだが、果たして一体どうなる事か。こればかりは本当気長に発表があるまで待つ他無いのだが、なかなか中堅作品が育たず候補止まりに終わってしまう印象もあるから、更なる展開を目指し願って作品を推していくというのはとても難しく大変なものであると実感させられる。それでもこの先も自分がきらら作品を追っていく事に変わりは無いが、出来る範囲で出来る事はやっていこうと思う。

 

そして最後にもうひとつ(※以下プロモーションを含みます)

星屑テレパスを配信しているFODが
来年1月9日まで初月200円キャンペーン中!!!

 

・住んでいる地域は地上波で放送していない
・自宅で衛星放送が視聴できる環境が無い
・途中見逃してしまった回がある
・気になっていたけれども悩んでるうちに追い逃した
・月額976円に躊躇っていた

それがいまなら初月200円でプレミアム登録中!
星屑テレパス全12話が1話あたり約16円67銭で視聴可能!

 

もう一度見返したい人も
既に何周何十周と見返した人も
これから見たい人も

年末年始のお供に是非星屑テレパスを!
今年の冬は星屑テレパスで乗り切ろう!!!

 

て事で今回はここまで、次も期待しないでください。

 


※脚注

*1:9頁

*2:12頁

*3:38頁

*4:47頁

*5:55頁

*6:無論あくまで脅し止まりの可能性もあるかもしれないが

*7:63頁

*8:契約せざるを得ない状況をつくる事はあるけれども

*9:81頁

*10:90頁

*11:108頁

*12:110頁

*13:112・113頁

*14:ミライを極端な環境に連れ回す辺りは特にそう感じる

*15:流石にそれは厳し過ぎるだろうか