渓埜胡保の戯言

語彙力のない主観と偏見に満ちた自己満足なブログなので期待しないでください…

【感想】読んだ漫画の話 -23年6月~8月編-

 

今年はなかなか積み上げている旧作本になかなかてがついていないが、今年の夏は勝手に気分が落ち込む出来事もあって一時新刊も発売からひと月くらい溜め込む事態にもなった。新刊についてはなんとか全部読み切れているが相変わらず積んである旧作にはなかななか手が回らない、早急に読まないとと思いながらもぼちぼち気が向いたときにゆっくり読もうとも思うが、そこの調整は上手くやっていきたいところである。

て事でいろいろ身勝手に語ります。

 

 

 

新刊部門

ふらいんぐうぃっち【12巻】
《石塚 千尋

これまでいろいろやらかした結果余りに不名誉な二つ名をつけられかけた茜であるが、本当この人はとても凄い人なのか単に馬鹿なだけなのかよく分からない。まぁ馬鹿と天才は紙一重とも言うからそういうタイプなのだろう。でもいくらなんでも秋の運び屋をSNSに晒したからといってスマホごと抹消されたのは流石に茜に同情する。
弘前の方は短い夏も終盤となって前に夏の運び屋がやらかした余波で割と洒落にならない事に片足突っ込んだりしたが、いろんな事が起きて前巻では関係の変化も起きた夏が過ぎていき、これからはじまる秋はまたどんな事が起きていくのか楽しみに期待したい。

 

くまみこ【19巻】
《吉元 ますめ》

村で起きた異変によってリアル体験型因習村脱出ゲームという割と洒落にならない事態と化した今回。全体的にはそれぞれの想いが交錯暴走してなんだか変なテンションになっていた印象であるが、村が外界と断絶したというこの状況は只事では済まない。村からの脱出やまち、ナツ、今井それぞれの想い、そして神への対峙と、クソ田舎での日常がとんだ局面へと突入したが、いよいよ決着の時も近いという事なのだろうか…。

 

キルミーベイベー【14巻】
《カヅホ》

今回もある意味安定している頭のおかしい展開が多かった印象であるが、あぎりの言動にソーニャが被害を受けて相対的にやすながまともに見える回が多かった気がする。バンド回、水鉄砲回、犬回は特にそう感じた。それ以外の話でもなんかソーニャの扱いが雑過ぎるのではないかと感じる回が多く感じたのも今回の特徴だろうか、それもあぎりの被害を受けた結果だから一番ヤバいキャラはあぎりという事になるだろうが。
そんなこんなでバケモノが量産されたり死にオチが流行った時期を経て迎えた連載15周年、果たしてこの先どんな更なる狂気が待ち受けている事か。

 

ギャルとネクラの吸血関係【1巻】
《カコベン》

似非ギャルいよねと陰キャオタクまくる、互いの目的の為に血を吸われ吸う眷属関係になったふたりのどこか変な日々と関係を描いた今作。基本まくるが血を求めていよねに過剰なまでに迫る事が多い印象であるが、決して自分にとって利がある関係とは言えないながらも、いよねはこんな日々と関係にどこか満足していそうな気がするが、そういう事はもっとしっかりと伝えた方がいいんじゃないかって思う。そんな後半でのアクア参戦以降はふたりの抱える想いが結構出ていたのかなって感じる。
そんな単に眷属という枠には収まらなくなりつつあるふたりの関係がどんな方向へと向かっていくのか、次巻以降も見守っていきたい。

 

ポプテピピック SEASON SEVEN
大川ぶくぶ

こんなクソマンガにクソ以外の評がされる事なんて無いし、何をやってもクソになるのは分かり切っている事である。それにしてもよくこんなのが7期も続いてるなとは正直に思う。
因みにであるが、帯でこのクソマンガを絶賛したオオタニサンがいるウィー東城店は広島県に実在する書店らしい。それが分かったところで結局誰やねんって事には変わり無いし何故にこの人にオファーかかったんだろうという疑問は残るが。

 

私に天使が舞い降りた!【13巻】
《椋木 ななつ》

なんか巻を追う毎にみやこに対するひなたと松本の想いが重くなっていく。すっかりこのふたりの想いの重さが目立つようになった所為か、そういえばみやこも変質者だったなというのを偶に忘れそうになる。まぁいまも花への変質行為は相変わらずではあるけれども。
102話でノアが可愛さを追及する話は本当におかしくなるくらいにノアなりに悩んでいたのだろうかとは思う、その結果得たのは恥ずかしさだけだったけれども。小依は全然信用されてない事を信用されてるみたいな感じだけども、今後成長していくのか密かに期待したい。アニメの方では6人で旅行へ出かけていたが、漫画の方でもそのうち旅行回が来たりしないだろうか…。

 

スロウスタート【11巻】
篤見唯子

前巻に続く体育祭編が決着したり、たまてと果実がギャルゲーで意気投合したり、なんかたまての扱いが雑になってるような気がする、そんな連載10年目突入の巻だったかなと思う。127話で花名と果実、栄依子と冠がそれぞれ休日をふたりで楽しんでいた中でたまてがひとりハブられてるような扱いだったのは、なんかあんまり過ぎる扱いだなって思う。あと129話での創の進路とその事に対する綴への対応は本当最悪としか言いようがない、そりゃ花名も怒髪衝天になるのも無理はない。
そんなこんなでゆっくりと続いて10年目に入ってもそれは変わらずな感じではあるが、創の進路や花名とたまての体型とか、いろんな事の変化も感じた巻だったのかなとも感じる。

 

おちこぼれフルーツタルト【7巻】
《浜弓場双》

タルト、あんみつ、ティラミス三者のドル園対決が決着して展開としては一区切りついたが、それでもそれぞのも活動や巻を追う毎に増していく変態共の痴態は今後もより勢いを増して続いていくんだろうなと、そう感じる第7巻であった。痴態はそれぞれの親も出しゃばってきてもうどこからツッコめばいいのか分からない状況と化したが、本当こんな調子で成り上がっていけるのだろうか。夢オチの話ではあるけれども遂に逮捕者が出たのはなんか今更だなって感じがしなくもない。

 

メイドインアビス【12巻】
つくしあきひと

ライザを探し潜り続けるリコさん隊と巫女を追う神秘卿スラージョ率いる呪詛船団ヘイルヘックスはいよいよ深界七層へと踏み入れる。双子のシェルミとメナエはつくし卿の度し難い性癖が滲み出たようなキャラだけども、そのふたりの事や探窟史の恥部という獣相の事、潜れば潜る度に謎が増えてこの先何が起きるか皆目見当もつかないが、段々と旅も終盤に近付きつつありまたリコさんがどんな目に遭う事になるのか。まぁそれで憧れが止まるリコさんでは無いだろうけれども。
それにしてもリコさん隊が前線基地イドフロントに来る前にスラージョがボ卿相手に大分好き放題やってたのはなんか、まぁ残念だから当然というところだろうか。

 

スローループ【8巻】
《うちのまいこ》

ここ最近出番が無かった二葉の存在感が結構強かったなと思う。そんな二葉がひよりに対して世話を焼き過ぎなのではと思ったり、小春がグイグイ近寄り過ぎてひよりに妹離れを通告されたりと、8巻全体を通して読むとそれぞれの関係の距離感がひとつのテーマだったのかなって気がする。「ひよりはずるい女」と言った二葉であったが、それは小春にとっても同じであるし恐らくは恋にとっても同様で、ひよりって本当にどうしようもない人たらしで魔性の女なのでは無いのではと感じてしまう。
次巻は引き続き海凪姉妹の距離感や沖縄マグロ編とまだまだ目が離せない話が続きそうである。あと我が娘の事を何だと思ってんだという藍子親のナチュラルに失礼な発言はやっぱり連載時同様に単行本で読んでもホント失礼だなとしか感じない。

 

花唄メモワール【1巻】
《一ノ瀬けい》

高3の夏、特にやりたい事のない梅がバイトで来た曾祖母の旅館で偶然飛ばされた大正12年の年の瀬、再び現代へ戻ってきて知るその後起こる出来事を回避するべく梅は大正で生きる事を決める。
雑誌連載でも追ってるし毎号感想記事でもいろいろ書いてるけれども、改めて読み返すと1巻収録分の最初の4話は毎話怒涛の展開だったなと感じる。特に2話3話の引きはいい意味で予想外の展開になって「一体この先どう話が転ぶんだ」と想いながら次号の掲載を待ったものである。
そんな梅がやりたい事と生き方へと歩んでいく序章の1巻であるが、果たして飛んだ先の大正で起こる出来事を回避できる事となるのか、引き続き展開に注目していきたい。

 

ばっどがーる【3巻】
《肉丸》

回を追う毎に優のアホさと亜鳥への想いは暴走していって、優以外のキャラのアホさも同様に暴走していってる気がする。それと同時に涼の優に対する想いも重さを増している印象で、番外編では本編以上に涼の重さが強調されてるように思う。そんな根幹は想い人にいろいろと狂わされた人の話なのだろうが、基本的にはアホ共がアホする話だから普段はそういうのを余り感じないけれども、たまにそれが顔を出してくるのはちょっと心臓に悪いなって感じる。あとちょいちょい会話とアホしてる合間に豆知識を挟んでくるのは一体何なんだろうか、本当アホじゃなきゃ普通なのになと思わずにいられない。

 

【完結】またぞろ。【3巻】
《幌田》

広幡姉妹の問題、巴が留年した経緯、そして楓の進級と、最後までいろいろ大変な事が起きた印象がするが、全てが丸く収まった訳では無くともそれなりに纏まった最後だったのでは無いだろうか。
最終回が掲載した号のきららキャラット感想記事でも書いたが、殊自身は結局良くも悪くもこの1年を通してまるで成長していないように思うが、それでも1年前よりは前を向けるように、少しは下手なりに上手く人間をやれるようになったのではという気がする。終始誰かに支えられてばかりの殊であったが、3巻での広幡姉妹の話のように殊がいた事でどうにかなった事もちょいちょいあるから、殊本人が何かした自覚が無くても誰かの為にはなっていたのかなとは思う。まぁそもそもの問題の発端が殊自身なのがタチが悪くも感じるが…。
描き下ろしでは進級が現実的でなくなった頃の殊の話が描かれたが、アレコレどうするか夜通し考えた結果決めたのが散髪というのは、少しでも現状から何か変わたいと行動する、周りからは僅かな一歩でも殊にとっては大きな一歩目だったのだろうかと感じる。結果的には後押ししてくれた二條先生には本当頭が上がらないと思う。

 

ぼっち・ざ・ろっく!【6巻】
《はまじあき》

結束バンドとしても4人それぞれとしても勝負の年へと向かっていく展開であったが、兎に角どっちも上手くいって欲しいなと思うところである。大分空回りながらも後藤ひとりなりにバンドの為に動いたり、虹夏がいろいろと仕切ったり、喜多は進路でいろいろ揉めたりしながらそれぞれの目指すところに進んでるのかなって思う、山田は金クズ過ぎてもう駄目な気しかしない。司馬さんが片付けられないダメ人間と発覚したり喜多久留代が妄想強めの人だったりと、年長側の癖も段々強くなってきていると感じるというか、年長側で一番まともなのが佐藤愛子な時点でなんか終わってる気がする。
それはそれとして続く7巻は4人にとってこれまでの人生で大きな山場、目標に向けてそれぞれどう進む事になるだろうか。