渓埜胡保の戯言

語彙力のない主観と偏見に満ちた自己満足なブログなので期待しないでください…

【感想】まんがタイムきららMAX 2023年9月号

 

先月号の記事でも書いたがいろいろと新連載作品が出てくるのは純粋に嬉しい一方で、暫くは完結作品が出てこない状況の中でどう枠をやりくりしていくのかが気になる。ゲスト枠を削るのか、交代で休載を取らせるのか、或いは大量完結の前触れか、今後誌面をどう展開していくのか気になるところである。

という事で今月もいろいろ語ります。

 

過去の感想↓↓↓↓↓

w811b8y198stx8.hatenablog.com

 

 

 

今月号情報

2023年7月19日発売
価格:420円

◎新連載・表紙・巻頭カラー

はんざわかおり『アイドルビーバック!』

なじみ 『コンビニ夜勤のあくまちゃん』※次号休載
しぴー 『ラスボスは逃げ出した▽』
有馬 『エイティエイトを2でわって』
笠間裕之・宮月もそこ 『さうのあっ!』
*sow* 『わからせろ!ナマイキツネ様
相馬一 メイドさんハジメテの友達』

◎センターカラー

O仮名だモ『へるしーへありーすけありー』

双葉陽 『ばーがー・ふぉー・ゆー!』
大倉きお『この教室には×××がいる!』
ぴよちま『ポコ@ポコ』

◎センターカラー

Koi ご注文はうさぎですか?

行町咄 『ハコイリクリエイト』
相崎うたう 『瑠東さんには敵いません!』

◎センターカラー

宇崎うそ 『ななどなどなど』

はも 『マグロちゃんは食べられたい!』
山本裕一『居合ぱにっく』
バニライタチ白魔導士はゾンビの夢を見るか?』

◎センターカラー

つみきつき 『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

メイス 『リリカお嬢様に振り回される!』※次号休載
ムクロメSAN値直葬!闇バイト』
はまじあき 『ぼっち・ざ・ろっく!』

◎休載

さいにゃん『てくてくっ!秘密リサーチ』
こかむも『ぬるめた』
カコベン『ギャルとネクラの吸血関係』
スーパーまさら・よしだひでゆき『私、異世界で奴隷にされちゃいました(泣)しかもご主人様は性格の悪いエルフの女王様!(でも超美人←ここ大事)無能すぎて罵られまくるけど同僚のオークが癒やし系だし里のエルフは可愛いし結構楽しんでる私です。』

先月号に於いて今月休載と告知していた 『SAN値直葬!闇バイト』 は2頁掲載、産休すると言いながら毎月2頁載せていた 『ななどなどなど』 といい休載を覆さないといけない流れでもあるのだろうか。そんな流れは常態化して欲しくは無いが…。

 

連載作品感想

【新連載】アイドルビーバック!
はんざわかおり

4月号で『こみっくがーるず』の連載を終えたはんざわ先生が新作を引っ提げて早くもきららMAXに帰還!

所属していた地下グループが解散したあんじゅと神と評されるボカロPとの出逢い。アイドルに憧れ自分自身で推すくらいに所属グループが好きでこれ以上のアイドルなんていない、故に業界から身を引いたあんじゅであったが、そんなあんじゅが神からプロデュースさせてと直談判されて、果たしてこの出逢いは何処へと突き進む事か。

という事で努力をするも実らず別の道を進み出したところで再びアイドル復帰を持ち掛けられるという第1話であったが、自分としては冒頭から最後までとても強くまるで手本のような展開の流れだなと感じた。はんざわ先生が新たに描く夢を目指し進む話であるが、ふたりにこれからどんな事が起こるのか、次号以降も期待したいところである。

ところであんじゅってどこかかおす先生っぽさを感じるような気がする。そのかおす先生は何してるんですか一体、美姫とくりすも。

※「VOCALOID(ボーカロイド)」ならびに「ボカロ」はヤマハ株式会社の登録商標です。

こみっくがーるず』も引き続き宜しく御願いします

 

コンビニ夜勤のあくまちゃん
《なじみ》

アルールの実家帰省回。大分個性強めな親だなという感じではあったが、なんだか愛し愛されてる家庭なのかなと感じた。そんなただ単に我が子を愛でたいだけに呼び出した訳だが、肝心の本来の目的の方はやっぱりそんな事で大丈夫なのだろうか本当に。
なんか父娘は全然悪魔やるのに向いてないなって感じであったが、逆に母の方は向き過ぎているというか光野と気が合いそうである[*1]、てかむしろいっそ光野が悪魔になれ!多田はまぁ死んだ顔だのニンゲンつらい代表って認識で合ってはいるが[*2]、それはそれでちゃんと多田の事を見ているのだろうかと感じなくもない。そんな多田への土産物は果たして人間が口にしても問題の無い代物なのだろうか…。
あとアルールってちゃんと髪を整えるといい感じのところの娘に見えて普段との違いを感じるのも良いなと思う、いや実際いいところの娘なのだが。

第2巻は9/27発売!

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ラスボスは逃げ出した▽
《しぴー》

転生してきた魔法少女がきつくてヤバかった話。成功報酬である2世界を往来する力を聞いて罪を犯す気満々な辺り[*3]、似たような能力持ちな『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』のミツハ殿よりもヤバそうなのは間違いなさそうだし、本当に「これだから最近の若者は…」と言いたくなるくらい頭のネジが数本抜けてるような奴だと感じる。
それにしても何故にこれほどまでに世界の理は戦乱を起こしたがるのか。世界平和の為と言えば聞こえがいいがやろうとしている事は魔族のジェノサイドでしかないし、勇者と魔王が描く平和と日常など許さないという構えであるが、一体狂っているのは勇者と魔王なのかそれとも世界の理か。そんな一撃ぶっ放したら文字通り必殺しそうな魔法少女の攻撃力だが、平和主義な魔王と相まみえた時彼女にも何かしらの変化は起きるのかどうか、今後も気の抜けない展開になりそうである。
一方その頃の魔王は本当に周りから愛されてるのか貶されてるのか相変わらず分からん扱いをされてるなって感じる…。

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エイティエイトを2でわって
《有馬》

音楽祭に向けて動き出した美弦と奏であったが、今になってこれまで積み重ねてきた結果が如実に出てきて流石の美弦も「差が酷い」と身を以って感じていたが[*4]、このままじゃいけないという意欲は出てきたから後の土台補強に期待したいところである。
そもそもの素質もあるのだろうけれども、美弦と奏で目指してたものや積み重ねがそのまま人間性にも出ているなと思う。まぁ美弦の場合は指導者がフリーダムだった影響も大きそうではあるが。奏はやたら人前でひとりで弾きたがらないのが気になるところだが、いろいろと抱えていそうではあるし、そこは音楽祭への練習同様に美弦と回数を積み重ねて攻めていく他無さそうである。

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さうのあっ!
《笠間裕之・宮月もそこ》

女子高生が学校の敷地内で斧やら鉈を持ったり振り回すのは傍から見ていたら異常というか危険な光景にしか見え無さそうである。という事で校内の白樺の木を拝借してヴィヒタづくりをしようとするリューディアと芹香と放課後に合流した槇と、またしても巻き込まれたこかげ。結局今回も逃げられず最後は新興宗教の儀式じみた光景になっていたが[*5][*6]、もうこかげは観念してその風呂に入りたくない姿勢から脱した方がいいのでは無いだろうか。
ここ昨今の情勢もあってどこの銭湯も経営が苦境になっているとは自分も聞いた事があるが、入湯料を上げられないなら他のもので売り上げを伸ばそうというのは間違いではない。ただリューディアがイメージしていたヴィヒタの売り方はいろいろ問題があるし、しっかりビジネスとして売るなら課題山積であろう。あくまで趣味としてのサウナ浴がテーマの作品ではあるが、今後銭湯経営の話もやっていく事になったりするのだろうか。

saas.actibookone.com

 

わからせろ!ナマイキツネ様
《*sow*》

なかなか結果が出ずアイドルを引退しようかと思い詰めるほのかがアレコレ挽回の策を考える回、ではあるが相談した相手が余りにも悪過ぎた。きもすき依子と同レベルがそれ以上にヤバい桜子LOVE勢なマカロンに絶賛厨二真っ只中な焔と、どれもほのかの方向性を更に迷走させるだけでしかなかったが、貶したつもりだったのにそれでほのかが再起した事で結果壱与のアドバイスが一番まともだったというのはとんだバグな気がする。勿論壱与本人としても納得いかない結果だろうが。
壱与は言うまでも無いが、きもちわるいレベルでヤバいマカロンと厨二的にヤバい焔、そしてどこかズレているほのかが一堂に会してしまった結果、とんだ異常空間と化してしまった気がする。そして他のキャラが出てきてそのヤバさが際立つと相対的に壱与がまともに見えてしまうのもまた深刻なバグのような気がする。弄りが全然通じないやべーやつが増えていってこの先も壱与の気苦労が耐えそうに無いが、本当大丈夫なんだろうか…。

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ばーがー・ふぉー・ゆー!
《双葉陽》

期間限定商品のコンペを行う事になった今回。それぞれつくりあげてきたものはどれも個性的というか個性が出過ぎているというか、そんなものが大渋滞を起こしたような気がする。結果もいの案が採用されたが、見た目や味だけでなく褒賞10万円への無欲さも大きいのでは無いのかなって思う。透は余りにも10万円に執着し過ぎていていたし、そういう人間性もこのコンペでは大きな要素になっていたりするのかも知れない、別にそんな事は無いとしても。
零は透への愛が重過ぎ、ころもは見た目可愛いけれども利権の問題、こむぎは全部載せし過ぎというものであったが、強過ぎる個性の中でもそれぞれの好きな想いは形にできていたのでは無いだろうか、その個性が強過ぎるけれども。そんなそれぞれの個性が見えた回であったが、その後こむぎは無事試験を終えられたのだろうか…。

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ご注文はうさぎですか?
《Koi》

文化祭当日、はしゃいでるなんてレベルではない格好で来たナツメとエルであったが、そのドレスコードの知識は一体何処から仕入れたのだろうか。
それはそれとして3組揃って不思議の国のアリスで出し物がコンセプト被りを起こす事になったが、同じコンセプトでも内容は三者三様な模様。今回一番手は千夜のクラスだったが、如何にも千夜らしい発想だなと思うし狩手結良も関与していていろいろと納得しかない。それぞれ出口から出てくるときの反応はそれぞれのキャラが出ててたなと感じる、特にナツメの恥ずかしさを隠せない表情はなんか堪らない[*7]
そんなイベント事の真っ只中でもさらっと先への話を出してくるのは、否応なくこの日々の終わりが近付きつつある現実を突きつけられるようで、こんな一瞬の出来事は決してずっと続くものではないと改めて思う。そんなこれからの不安を感じながらも、リゼがシャロの手をとったくだりから[*8]きっとこの先も繋がえりあっていけると感じさせる。
そんな初回から波乱な感じもする文化祭編だが、残り2クラスは一体どんなものを出してくる事となるのか…。

 

ハコイリクリエイト
《行町咄》

真論から伝えられた案件をこなすべくひとり作業に没頭するハイルであったが、ハイルが真論に意識が向いて本来の目的とターゲットから逸脱する事や、そうなると見越して作業期間を設定する辺り、会長が伊達にハイルを過保護に育てただけの事はないなと感じる。それだけハイルの人間性を理解していてこの案件を出したり真論を使いに出したりと、意地が悪いくらいにハイルの事を理解していて、同時にこれくらいの案件をこなせないようでは独り立ちさせられないというある種の期待もあるのかなと思う。わざわざこんな案件を出したり指摘するところはしっかり指摘する辺り会長も真論も悪い人では無いが、残り1週間で巻き返せる事となるだろうか。

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瑠東さんには敵いません!
《相崎うたう》

和村が教科書を忘れた結果隣に瑠東が来るイベントが発生、そして如何に多くい相手をドキッとさせられたかを争い合う展開に。まぁ物理的に距離が急接近して互いにいちゃつき合ってるようにしか、傍から見たらそんな感じなのかもしれない。とりあえず前回久保太田に毒されて文美だったが今回はこんなイベントが起きてやや御乱心気味と[*9]、本当早いところ普段通りの文美に戻って欲しいものである。
勝負の方は互いに引き分けとなったが、なんだかどっちもチョロくはないかなっていう気がする。というか瑠東も和村も互いに意識過剰なところがあるように思う。

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ななどなどなど
《宇崎うそ》

結局宇崎先生の産休とは一体何だったのか、産休と称した4号連続の短編掲載を経て今月から本編再開である。

前回悲喜交々なクラス替えではじまった2年編であるが、いくら人では無いとしても1年も学校に通っていながらななどが人扱いされてないのはなんかあんまり過ぎると思う。結局そんなに不満を漏らすなら本当小町と同じクラスで良かったのではと思うが[*10]、ななどにとって重要なのは人扱いされる事だから、なんとも難しいような問題な気がする。
一方同じクラスになるも知ってる人がほぼいなく顔見知り程度な関係でしかないるるとこのみは、結構な火傷を負いつつも共に小さくとも大きな一歩を踏めたのではという気がする。そうやってるるが精神的に成長していくのは良い傾向ではあるが、なんだかるるとの距離感が遠くなった萌は本当どうする事か、早くも2年編は波乱の予感である。
あと嶺さんのおっさん趣味でななどの特注制服の出番が早々に終わったのは勿体無いというか、1年かけてつくった茶々の苦労は一体何だったんだろうって気がする…。

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マグロちゃんは食べられたい!
《はも》

とんだ悪夢を見てマグロ断ちをした結果再び欠乏症を起こしたみさきであるが、あれだけ深刻そうに本当にまぐろを食べる事になるのではと思い悩んでおいて結局即落ちしてしまう辺り[*11]、みさきはブレないというかチョロいというかそんな気がする。
そんな「こんなんでいいのかよ…」と突っ込みたくなるようなオチではあったが、やはり着々とまぐろがみさきに食べられる布石は着々と積み上がっているような気がしてならない。今回もまぐろは相変わらずな言動だったし、やっぱり感じ合えても分かり合うなど出来やしないのではとしか思えなくなる。
奇行に走るくらいマグロが好き過ぎるみさきであるが、この先もそんな姿勢を貫けるのか、マグロ好きな生き方をしていけるのか、ふたりの関係性は本当に気が抜けないと感じる。

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白魔導士はゾンビの夢を見るか?
《バニライタチ》

電チャリで道南を目指すリルー一行に対して中古車で平地ルートから道南を目指すサキとフジオ。以前の回で出てきた[*12]蘇生についてもフジオの回想内で今回語られたが、自身の命を贄に人ひとりを蘇生できるなら十分な代償だろうか。ただ両親のどっちかしか蘇生できないし、一応魔法に素質ありなサキが使っても、素質は無いが仮にフジオが使っても、結局家族が欠ける事に変わりは無い。この先実際使う時が選ぶ時が来たとして、行使できるのかどちらかを選べるのだろ。
そんな旅の道中でサキの新たな同胞シロフクロウを拾い介抱したふたりであるが、漁ってきた医療品でなんとか回復させた今回の出来事が今後の旅をどう変化させるのか、蘇生させようとするサキの目的にも変化を与える事となるのか。少なくとも何か意味のある出逢いであると感じる。

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性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。
《つみきつき》

転職先が決まらないつくしを見かねてバイト先のメイドカフェを紹介する倫、当然のようにユーリも働く羽目になったが、普段の言動の所為でユーリが接客するといまにも冥途戦争がはじまりそうな気がしてならない。まさかメイドとは聞いてなく年齢的にも不安を感じていたつくしであるが、冥途戦争の方は36で現役の人もいるからそういう意味では大丈夫だと思う。そんなつくしとユーリが身を投じたメイドカフェという場とキャラの濃いバイトリーダーとの出逢い、何事も起こらないという事は無さそうだがどうこの日々が変化していく事となるだろうか。
それにしても来店してきたステレオタイプなオタクはキャラが濃過ぎるという結構チョロいというか、一方で素質があっても魅力を感じないと酷評するのはで自称メイドマエストロとしてどうなんだとか、一体何だったんだろうかコイツは…。

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ぼっち・ざ・ろっく!
《はまじあき》

喜多家参戦なライブ当日、何だかんだで一応ひとまずは丸く収まったという事になるのだが、それでも結局それでいいのか喜多お前はって感じはしなくもない。一応自分にしか感じられない事を大事にしたいという尤もらしい理由はあるが、後藤ひとりの分まで学生生活をしようとしたり、そもそも前者の理由も後藤ひとりに言われたからであって、やっぱり喜多は後藤ひとりに人生狂わされているなと感じる。それでも「他のメンバーのような特出した才が無いからそれに憧れる」という喜多の想いは[*13]なんだか『星座になれたら』とリンクしているのかなと感じさせる。
陽キャな父と同じ想いで夢を追っていた久留代と、しっかりと郁代は親の血も性格をどっちも継承しているんだなと感じさせたが、その夢を追っていた当時の経験が良くも悪くもいまの久留代の人間性をつくりあげたのかなって気はする。同時に同じ轍は踏ませまいと我が娘を守ろうとする久留代なりの愛もあったのかなとは思う、結果はとんだ空回りだったけれども。
そんな喜多家を巡るひと悶着が起きた年の瀬となったが、シングルリリースを控えていよいよ大きな局面を迎える結束バンドだが、目指すバンドとそれぞれの夢がこの先どうなっていく事か。未だ未だ目が離せない展開になりそうである。
あと山田リョウは擁護できる要素が全く見当たらない、本当どこまで評判を堕とせば気が済むのだろうかコイツは…。

最新6巻とアンソロ2巻は8/25発売!

COMIC FUZで廣井きくりスピンオフ、はじまってます。

comic-fuz.com

 

ゲスト作品感想

へるしーへありーすけありー
《O仮名だモ》

何故にこんな状態になってしまうまで放置してしまったのか…。高校までの可愛らしさは一体何処へ、大学で絵に没頭し迷走した結果とても人間とは思えないまでに病的に漂白した七草。そんな彼女が出逢った吸血系のマイナーな妖、ヨモギからも酷評される深刻なレベルの不健康さで、この先1年間ヨモギが血を吸う為にも健康になるのを半ば強要される事になった七草であるが、とても人間とは思えないこの不健康さをどこまで改善出来る事となるか。七草は七草で絵の題材に迷っている最中だし、ヨモギから何か着想を得て互いにwin-winな関係になれれば最良だろうが、互いに難題なこの問題をどう乗り越えていく事となるだろうか。

 

この教室には×××がいる!
《大倉きお》

ここ最近見かけなかった幽霊系作品、劇中でそうだと断言されてはいないがテンプレ過ぎる特徴だからそれで間違いはないと思う。
そんな教室に漂う明らかに人ではない存在が視えて気になって仕方ない現国教師の結であるが、退散させようとするも結局まるで効果は無く逆に視えている事を認知され、果たしてこの先どう関わっていく事となるか。今回はほぼ結の独り語りだったが次回以降どんな絡みをみせてくれるのか、それとも引き続き結の独り語りとなるのか、次の展開にも期待したいところである。

 

ポコ@ポコ
《ぴよちま》

前作『SOS!!!!!ショッピング』でもそうだったけれども、キャラのネーミングが余りにもド直球すぎて何だかなぁと思いつつも結構思い切ってるなぁと感じなくもない。
今回はズレた知識を持って地球に来訪してきた自称どこにでもいるふつうの宇宙人と地球のヒキニートの話であるが、互いにドン引きしながらはじまったばかりの同居生活はそれなりにやっていけそうなのかな、と感じる。家事のくだりは定番を通り越して異様な事になっていたが、インスタント食品に毒されてなんかこのままヒキニート化しなければなと思うところである。あと第三種接近遭遇をしながら反応が薄いのは所謂テンプレ展開から脱しようとする試みなのかなと勝手に思ってる。それにしても前作に続き今回も大分濃いのを出してきたなと思わずにいられない。

 

居合ぱにっく
《山本裕一》

居合演武に憧れ居合部に入りたいマコと、そんな居合部の創部を目指すリム、精神的に強くなりたいとリムがマコに居合を指導する。という話であるが、なんか読んでてどこに話の軸を置きたのか見えなかったのと、話の流れに纏まりが無いように自分は感じた。ミミをマコが威圧するところも余り緊張感を感じないし、そもそもミミの存在って蛇足なのではとも思ってしまう。
どんなものでも作品を酷評するような事は余りしたくは無いが、この作品の良さを見つけられなかったというのが自分の評価である。自分がそう思ってるだけで他の読者はそうでは無いのかも知れないが…。

 

次号予告

次号のきららMAXの表紙&巻頭カラーは、大人気連載のはまじあき『ぼっち・ざ・ろっく!』!紙の雑誌にはコミックス第6巻の発売を記念した特別付録「山田が修復をミスったぼっちちゃん」特製ギターピックが付きます!センターカラーは大人気連載の Koiご注文はうさぎですか?と相馬一メイドさんハジメテの友達』と双葉陽『ばーがー・ふぉー・ゆー!』とさいにゃん『てくてくっ!秘密リサーチ』です!きららMAX10月号は8月19日発売! 

引用:まんがタイムきららWeb

次号は『ぼっち・ざ・ろっく!』が5月号以来に表紙で登場。そしてアニメ放送期間外にも関わらず付録付きという好待遇であるが、その特典の内容は公式がこんな大々的に後藤ひとり弄りをしてしまっていいのだろうかという感じはする。人の心は無いのだろうか…。
それはそれとして前回アニメ放送期間で付録がついたときは完売状態になったので[*14]、どうしても付録を入手したいのであれば事前に購入予約をしておく事を強く勧める。間違っても転売されたものを買おうなどしないで貰いたい。

 

終わりに

冒頭でも書いた通り新しい作品が増える事は良い事ではあるが、それで掲載枠を圧迫してしまような事になってしまっては本末転倒であると思う。昨年秋の新作が全然出てこない状況を憂いていたと思ったら逆に新作が増え過ぎても憂うているのは、なんだか身勝手過ぎる事で悩んでいるのかなって思わなくもない。そんないまのきららMAXであるが、誌面や各作品をどのように展開していくのか見守りたいところである。

 

て事で今回はここまで、次も期待しないでください。

 


※脚注

*1:26頁

*2:28頁

*3:31頁

*4:45頁

*5:54頁

*6:ただ単にウィスキングしているだけ

*7:109頁

*8:114頁

*9:124頁

*10:140頁

*11:154頁

*12:3月号の回

*13:199頁

*14:1月号、2月号