渓埜胡保の戯言

語彙力のない主観と偏見に満ちた自己満足なブログなので期待しないでください…

【感想】読んだ漫画の話 -23年1月2月編-

 

また新たな定期更新記事にていければなと思ってます、タイトルの通り読んだ漫画の感想や思った事等を纏まりなく書き殴りしていく記事です。一応ちょっとした感想自体はTwitter読書メーターで書いてはいるけれども、ここではもう少し踏み込んだり書ききれない事を語っていければなと考えてます。

一応2ヶ月ごとに更新していくつもりですが、読んだ冊数次第ではひと月単位で更新するかもです。あとまんがタイムきらら各誌で連載している作品についてはそっちの感想記事も参照にしてください。

 

 

 

新刊部門

シメジ シミュレーション【4巻】
《つくみず》

しめじ姉が世界を改変した前巻ラスト、ただでさえカオス味のあった世界がよりカオスさを増しても日々の日常はちょっと変わったくらいで実は何も変わっていないのかもしれない。そんな中文化祭で起きた更なる世界改編、そしてこのカオスでイカれた世界の日常の中で自問するしめじが本当にやりたい事は…。
巻を追う毎に加速度的にカオスさが増しているけれども、改変前ですら大分カオスだったのに今回4巻はそれが一気に跳ね上がったなという印象。それそこ文字通り『何でもできる世界』と化した訳だが、ラストでその最後の鍵が外されてしめじとまじめ達の世界と日常はどうなっていく事か。本当どうしたらこんな世界をつくみず先生はつくり出せるのであろうか。続く5巻以降も更なるカオスの加速に期待が止まらない。

 

恋する小惑星ステロイド【5巻】
《Quro》

各話細かい感想は連載きらら感想記事でも語っているのでここでは割愛するが、勧誘回のあとの描き下ろしでしっかり地学部らしさは出せているのかなと感じた。それが勧誘に繋がるかと言うとそういうものでは無いのだろうが…。それと巻頭描き下ろしであのあと千景と悠がどんな事になったのかが気になるのでどこかの機会でその一部始終を拝みたい。
最後にあとがきでQuro先生がいまのこの時世に対して大分いろいろと溜め込んでたものを吐き出していたのは只々同情しかなかった…、いや本当にそれは原作読者もアニメ視聴者も同じ思いですよ。

 

世話やきキツネの仙狐さん【12巻】
《リムコロ》

先祖代々から続く中野に憑りついてきた怨念の解呪、それを行うべく執り行われる結婚とそれぞれの中野への想い、そして中野と仙狐さんが下す決断…。
という事で連載の方は不定期で引き続いていくものの、これまでの決着とこれからの往く道を描く一応の完結編となった12巻。連載更新を追ってる時はいよいよ終局が近付いてそれぞれの関係や繋がりがどうなっていくかと不安になりながら読んでいたが、今後への課題を残しつつも無事丸く収まってひと安心というところか。とはいえまさか中野と仙狐さんが狐づくりする事になるとは思わなかった、実際両人がそういう行為に及んだ訳では無いが。
そんなこんなでいろんな幸せを願いつつ今後の狐育て編に期待したい。

 

ほうかご再テンセイ!【2巻】
《そめちめ》

細かい事はフォワード感想記事を参照にして欲しいが、2巻は全体を通して詩星が他人と繋がる事についてに焦点が当たっていたなという印象。その一方でいまのの日常が脅かされる危機にあったり、詩星の繋がりの話とラストの理空さんの対比が印象的だった。
フォワード感想記事で何度も言っているが、作者の趣味や癖が隠せていない展開や内容の一方で、10年前に突然変化して薄氷の上で成立しているようないまの日常がどうなっていくのか、いまの日常を破壊しようとする存在もいる中でそれぞれの日常とは何なのかというテーマと向き合い続けているのではと感じる。10年前に突如変化してそれぞれ築いた繋がりや日常が今後どう変化していく事になるのか、目が離せない展開が続きそうである。

 

放課後ていぼう日誌【10巻】
《小坂泰之》

7巻からはじまった合宿の完結編。今回も相変わらずにいろんな顔芸をした陽渚だけれども、5日間の合宿で少しは成長したのではないかと思う。最初期の頃なら即卒倒していたであろうスッポンの解体も頭を落とすところまではなんとか耐えられたし、無人島編に続いて生理現象的な方面で更に謎のワイルドさがついたし、まだまだできない事や慣れない事の方が多くはあるが、できない慣れないなりにすこしずづ進んではいるかなという合宿編だった。そんなこんなで次巻以降、地元での釣りにも期待したいところである。因みに夏海の諸々のトラウマ製造はあのあと陽渚に赦されたのだろうか…。

そういえば夏にドラマやるみたいです。部長の訛りや魚捌きもだけれども陽渚の顔芸をどこまで原作に近付けられる事となるのか否か、果たして…。アニメ2期も待ってますよ。

 

ご注文はうさぎですか?【11巻】
《Koi》

きららMAXでの感想記事でも語ったけれども、遅かれ早かれいずれ来たると思っていたティッピー、おじいちゃんとの別れがこのタイミングで来たのは只々驚いた。話としてはずっと前から変化していく日常とその中で変わらないものや、それぞれが目指していく道や夢の話を丁寧にやっているなという印象だけれども、11巻でもそういう話に重きが置かれたかなと思うし、それぞれの道を進んでもいつかきっと同じところに戻ってくるという信頼が海回を読んでいて感じる。そんなそれぞれが目指す道の途上でどんな変化や成長が起きていくのか、まだまだ見守っていきたい。

ところでちょいちょい出てくる狩手結良がなんかこの作品の異物と思ってしまうくらいいなんだか場違いな雰囲気を出してる気がするのは何なんだ一体…。

 

RPG不動産【5巻】
険持ちよ

遂に明らかになる黒幕サトナの本性とセレニアの過去と因縁、前巻に引き続き常に綱渡りな状況ではあれるけれどもやっとメンバー揃って逆襲へ、というところまでが5巻の範囲。
決して話がつまらない訳では無いし孤島編終盤に向けて盛り上がってはいるけれども、前巻中盤以降から連載期間でそろそろ2年近く不動産業をやってない、それどころじゃない事態になっているけれどもそれでいいのだろうか。連載の方ではじまった新編も引き続き不動産業どころじゃないし、今回5巻はとうとう不動産業の欠片も出てこず完全にタイトル詐欺となってしまった。それが悪い訳では無いが、初期の労働系日常ものの雰囲気は一体何処へと行ってしまったのだろうか…。とはいえ誰かの居場所を探したり守るという不動産業の心持ちみたいなものはこんな状況になっても貫いてはいるのかなとは感じている。
とりあえず5巻はここまで良くも悪くも普通の人だったルフリアがしっかり腹を括ってくれて、ようやく一皮剥けたのかなと感じるところである。

 

メールブルーの旅人エトランゼ【1巻】
《こだまり》

最初にこれだけ言っておくと、巻末描き下ろしのワケとベラが見た目相応な癖を持ってたのはなんか意外かなと感じた、なんかこういう覗き見じみたシチュエーションはいろいろと妄想が捗るなとも思う。
どの世界の話もいろいろと感じたり考察するところがあるなというこの漫画だけれども、ここでは特に思ったり感じた話をふたつあげる。

◎第9話:外の世界
祖父の墓参で外に出たハカセクマノミがAI化した墓守のユウおばさんと会う話。人としての喜怒哀楽をユウおばさんがAI化で捨ててしまったと感じるし、彼女とのやりとりでそういう生々しい感情のやりとりや人との繋がりもきっと悪いものではなかったとハカセは感じたのかなと、そういう風に思えた。

◎第11話:学校の世界
クマノミが短期留学の体で高校のロボ研部員と関わる話。理屈理論では分かっていても真に人間の感情感覚を分かって無いのではと思うクマノミに対して人間同士でも分からないと返す部員や、その様子をただ傍観するハカセと、決して互いに全てを理解し合い無いし踏み込む事はできないのかなと感じた。特に終盤のコマ割りの構図は我々読者視聴者が漫画やアニメの日常系世界に入れないのと同様に、ハカセも入れも馴染めもしない事を実感させるものだなと思う。

まだまだ語りたい事は多いですがこんなところです、巻頭カラーページはそれぞれ訪れた世界のイメージがより広がるように感じた、カラーというのもあるけれどもそれぞれの住人がどんな日常を送っているかを、決して多くは無い情報量で伝えられているなと、そう思えた。

 

積み本・旧作部門

佐藤さんはPJK【全2巻】
《わらびもちきなこ》

昨年は『神様とクインテット』を読み初め本に選んでしまいなんか変な意味で失敗したなと思ったが、今年の読み初めはそういう事にならなくて良かったのかなって思う。

自身の目的を果たすべく10年もの間高校3年を留年し続けるプロフェッショナル女子高生、略してPJKの佐藤さん。時が経つにつれて手段が目的になっていた中での千春達との出逢いは再び10年前のあの時へと戻してくれたに違いない。最後はこれまでのPJK活動が報われたのかなって思うしいまもこれからも青春してるのかなと感じた。
欲を言えばもっと佐藤さんの戻ってきた青春を見たかったというのはあるが、そんな事を言ってしまえば他の乙してしまった漫画もそういう最終話前から最終話までの間を読みたいっていうのは多々あるのでキリが無くなってしまうが。
それとめいがとことん残念というか方向性を間違っているというかな感じだったけれども、メイン4人の中ではある意味一番青春していたかもしれない。

 

しあわせ鳥見んぐ【1・2巻】
《わらびもちきなこ》

先述したわらびもち先生が現在まんがタイムきららで連載中の作品。芸大生のすずとバードウォッチャーの翼が鳥見活動を通じて抱えている想いに迫っていく内容だけれども、絵の個性に悩むすずにスポットが当たった1巻も過去の選択を気にする翼スポットの2巻も、問題提起から解決に向けての流れが1巻も2巻もひとつの作品としての完成度がとても高く感じた。その中で出てきた近過ぎても遠過ぎても良くない距離感の話や外に出てみなければ分からない事とか、なんだか鳥見活動を通じた壮大な人生の話をやっているなって自分は思ったしそれは決して過言では無いと思う。
あとは4コマという縦軸や構図の中で如何に画を魅せていくか、どう大きな見せ場でその壁をぶち破るかも考えてやっているのかなって感じた。

 

宇宙ヨメ【全2巻】
《原 悠衣》

原先生がCOMIC FUZで『魔女は満月に咲く』の連載をはじめたので取り急いで積んでいた過去作を手に取った次第。
意中の相手に告白できずストーキングを繰り返すヘタレ男にいろいろと面倒そうな女共が群がっていく展開だったが、2巻完結故か展開が駆け足気味で各ヒロインへの想いがなんか弱く感じたのは残念かなと思うところ。意中の相手への印象は大体悪い方向にしか進まなかった気がするけれども、そういうところも含めて終盤はやれることはやれたとは思うし、そういう点では決して悪くはない出逢いだったのではないかと思う。まぁヘタれたり周りに振り回されてなければ多少は上手く事が進んでいたのだろうけれども…。

comic-fuz.com

 

終わりに

Twitterの方では度々呟いているけれども、現在絶賛積み本を為に溜め込んでしまって早く処理しなければと思ってはいるのだが、結局1月2月といろいろあって全然読めずじまいになってしまった。年が明けてからの出だしがこんなじゃ絶対に良くないのでどうにか頑張って3月以降は少しでも減らせればなと思うところである。まぁ全然やる気を入れられない自分の性格上口だけになってしまう可能性は十分にあるのだが…。

 

て事で今回はここまで、次も期待しないでください。