渓埜胡保の戯言

語彙力のない主観と偏見に満ちた自己満足なブログなので期待しないでください…

【感想】まんがタイムきららキャラット -2024年4月号-

 

連載開始から20年を迎えていよいよやまぶき高校とひだまり荘での日々も残り僅かという展開に入ってきている『ひだまりスケッチ』であるが、蒼樹先生の体調もあってなかなか思うように掲載できない状況が続き、確かにゴールは眼前に見えているのになかなか近付かない、完結を迎える凡その時期が全然見通せないという状況が続いている。
とはいえ長くキャラットで看板作品の一角を担ってきた『ひだまりスケッチ』が完結まで秒読みに入っているのは間違いないと思うし、そこはその時まで気長に待つしかなさそうである。

という事で今回も主観と偏見で身勝手に語っていきます。

 

※24.03.05:一部追記と誤字の修正
※24.03.06:まちカドまぞく考察記事リンクを追記

 

⇩過去の感想記事⇩

w811b8y198stx8.hatenablog.com

 

 

 

今月号情報

発売:2024年2月28日
第20巻第4号 通巻222号
価格:470円(税込)

◎表紙・巻頭カラー

蒼樹うめ「ひだまりスケッチ」

Quro「恋する小惑星アステロイド※次号休載
とめきち「押しかけ女房、コドモ付き!」
肉丸「ばっどがーる」

◎センターカラー

卯花つかさ「ごきげんよう、一局いかが?」

あfろ「mono」
海星なび「魔法少女は羞恥心で強くなる」

◎センターカラー

ぴらそん「はるか咲きそふ、刻どきの」

優しい内臓「このままモブじゃ終われない!」

◎最終回・センターカラー

ちうね「紡ぐ乙女と大正の月」

伊藤いづも「まちカドまぞく」
MOJI「あのこのにっき」
ずんずんPJ・卯匡「ずんだもんTV!」

◎センターカラー

はちべもつ「のけもののまち」

ゆとりーぬ「ひよ&びびっと!」
りの「はらぺこ少女と探偵と」
猫にゃん「Vドライブ!」
山本アヒル「うさパン焼いて悪いかよ!」
はらこっぺ「まんまるの恋慕」
カヅホ「キルミーベイベー」

◎休載

むぐら「escape into the light」
深見真・藤真拓哉「たくあかっ!」
浜弓場 双「おちこぼれフルーツタルト」
桜Qり「ポンポコタヌキとへっぽこ王子」

先月号で7本、先々月号で6本の掲載だったゲスト作品だが、今月号は4本と直近2号と比べたら少なめな数である。まぁ一部既存連載作品が増頁で掲載して[*1]その分ゲスト掲載枠が減ったようではあるが[*2]

 

連載作品感想

ひだまりスケッチ 
《蒼樹うめ》

ひとまず美大受験が一段落してひと息つくゆのと宮子、そしてこれまで騒げなかった分いろいろと盛り上がろうとするひだまり荘の面々。一応既に1校合格はしているものの、受験直後でこうも負けが込みまくるのは受験生には精神的に大変宜しく無いと思う、てかいくらなんでも弱過ぎだろゆの…。まぁでも不意打ちで勝って満足気だったからそれはそれで良かったのかなとは思う、実際競い合いなんてものはそういうものだろうしその為ならば手段なんぞ知らんってものだろうし。
それはそれとして今更だけども吉野屋先生がいつも通り過ぎるのはホント大丈夫なんだろうか、あと宇佐美受験後に中山と真美にカラオケへ連行された五十嵐はその後無事に帰れたのだろうか…。

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恋する小惑星アステロイド [#73]
《Quro》

いよいよ始動した星空サマーキャンプ(仮)、みらとあおは石垣のきらチャレで経験があるとはいえ環境も設備も異なる中で[*3]最適な撮影条件を探って試行錯誤を重ねていく。なかなかに骨が折れる作業ではあるが、どんな物事もこうやって幾度となく数と経験を重ねていって最適解を探っていったり最良のものを生み出していくから、いまはその序盤も序盤なところにいるのだろうと感じる。
そんな手探りの状況ではあるが、ここでも強みを発揮してくるこれまでつくってきた繋がり。この凡そ2年半で様々な経験を積み重ねてきて、その集大成と言ってもいいような今回の観測であるが、その積み重ねをどこまで生かしてものにできる事だろうか。

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押しかけ女房、コドモ付き! [#3]
《とめきち》

子守りで寝不足のミライに代わってノゾミの面倒を見る華子であったが、どんな行動をするか分かったもんじゃないし未だ意思疎通もままならない時期だから、子供の面倒を見て相手をするのは心身共に大きな負荷がかかるものなのかなって感じる。実際そういう経験が自分には無いから正直全く分からないが[*4]、子供を欲しがらない若者が増えていると言われている要因のひとつはこういうところあるのかなと思わなくもない。
押しかけてきて同居をはじめてから未だ日が浅く、華子とミライの関係性がどんなものなのかは曖昧な感じではあるが、それでもゆっくりと確かに家族としての形はできつつあるのかなとも感じる。

 

ばっどがーる [#41]
《肉丸》

「そうはならんやろ」って全力で言いたいくらいに水を被りまくった清木先輩だったが、まさかそれそらも計算の内なんて事は流石に無い…、と思いたい。まぁどうであれ自然な流れで自宅へ招き入れられたのは他意があろうが無かろうが清木先輩にとっては結果ヨシというところであろう。悪い人では無いのは確かであろうが、かといって清廉潔白な人でない事も恐らく確か、それが清木清という人物ではないだろうか。何かを見た優とるー先輩が清木に何をされたかは描写されていないが、それなりに酷い目に遭った事は間違いなさそうである。

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ごきげんよう、一局いかが? [#18]
《卯花つかさ》

ひとまず千星とのW主演舞台を乗り切った冴であるが、午前の部のカーテンコールで大人数にふたりが抱擁しているとことを見られたから[*5]また冴に在らぬ噂が流れそうな気がしなくもない。演劇中につい素が出かけた千星であったが[*6]、それがいまの冴に対する想いということなのかなと思いつつ、素が出かけるくらいに脚本担当の文香がふたりの事をよく観察して書き上げたのかなとも感じる。そういう点では乃々花と純礼以外で一番冴と千星の事を理解しているのは文香なのかもしれない。
陽キャイベントの文化祭を乗り切って、少しは思い描いていた高校生活に近付けたようなないような冴は再び日常へと戻っていったが、果たしてこの演劇での効果と反響は如何程のものになるのかならないのか。

第2巻は発売中!

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mono 
《あfろ》

早朝からのパン屋巡りを経て公園で動画撮影をする一行。兎に角終始パンを食べに食べまくっていた今回だが、それぞれパンの個性が強そうだなと感じる。美味さの極地に達した猪俣の表情は放送事故レベルのものだが[*7]、何かヤバいものでも入ってるんじゃという不安に駆られるから本当そういうのは控えた方がいい。とか思ってたら普段表情が変わりにくい桜子にも伝染っていて[*8]、ある種の厄介な災害なんじゃと思わなくもない。そんな感じに途中からなんかカオスな事と化していたが、これで上位を狙える動画を撮れる事かどうか。

第4巻は4/25発売!

4月からアニメ3期が放送開始の
ゆるキャン△16巻は3/12発売!

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このままモブじゃ終われない! [#5]
《優しい内臓》

漫画の資料に使うべくピコの卒業アルバムを見に来たコモナと貴理虎であったが、人間の貴理虎から見た魔界の、それもサキュバスの学校の卒業アルバムとそこでも思い出は余りにも理解できないものであった。そして同時に貰って即燃やすくらいに学生時代の事は思い出したくないコモナも当時の事を掘り起こされて相当なダメージが入るのであった。
とりあえずキス実習をするのはまぁまだ分かる、卒アルの表紙に淫乱と書かれているのもまぁサキュバスだから理解できなくはない。

 

乳首スタンプって
何なんだよ!??

 

…てか直接描かなければきららって乳首を描いても許されるんだ[*9]、そっちの方が驚きなんだが。そんなものを見て言葉が出てこない貴理虎もそうだが、まさかピコに宛てて描いた絵の周りを知らない女の乳首に囲まれるなんて事実はコモナには耐えられないものであった。更にピコの乳首を貰う機会を逃した事も執筆に影響が出るレベルで耐えられないものであった。
まぁともかくコモナと貴理虎にとてつもないダメージが入った卒アル鑑賞であったが、それにしてもこんな学生時代から一体何処でこんなにも差がついてしまったのだろうかピコとコモナは…。

 

そしてここを起点としてこのあとの掲載2作がまさかあんな事になろうとは、そんな事を想像できた読者はいたのだろうか…。

 

【最終回】紡ぐ乙女と大正の月 [#41]
《ちうね》

大分長くなったので折り畳みます
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一体どのような結末を迎えるのか、ふたりの誓いと想いは何処へと辿り着く事になるのか、前回の掲載から様々な可能性に思いを巡らせながら大増量20頁で迎えた最終回。2巻ラストで起きた時の首相の遭難同様に起こった近代日本史に残る一大災禍、そんな変えようのなかった歴史の中での小さな改変であるが、ふたりにとってその意味はとても大きなものであろう。
そんなこんなで無事に唯月を助けるという目的を達し、再び現代へと戻る時が迫りつつある紡。そしてふたりで迎えた最後の夜…

 

 

こいつら
百合エッチ
したんだ
!!!!!

 

  ⇩元ネタ⇩

引用元:#オリジナル 非リアきつね - Battaのイラスト - pixiv
©Batta

確かにちうね先生は元々そういう方向で作品を描いていた人ではあるが、まさか連載最終回でこれまで抑え込んできたであろう性癖と性欲をこんなにも開放するとは想像できなかった。
99頁で紡を押し倒して一晩の夢が欲しいと願う唯月、その願いを受け止める紡、唇を重ね合う紡と唯月。続く100頁で着物がはだける唯月、その唯月の左胸を吸う紡握りしめ合うふたりの手。そして101頁での事後。劇中で描写されたのは上記の通りだが、それはそれはきっととても激しい夜だったのは想像に難くないし、恐らくこれら以上の事もふたりはやっているであろう、てか絶対にやってる、そうであって欲しい。

きららMAX1月号で完結した『マグロちゃんは食べられたい!』を真っ先に読んだ結果滅茶苦茶に情緒を乱されてそのあと読んだ作品が全然頭に入らなかった経験から、つむつき最終回は一番最後に読む事にしていたが、その結果はこれまで読んだ18作品の事を、後述する『まちカドまぞく』で受けた衝撃と情報の波をも一瞬で葬り去る爆弾級の百合エッチ展開であった。

 

以下最終回読了直後にTwitter [X] に投稿した感想(折り畳みます)
▼▼CLICK▼▼

 

…て事でここからはちょっと真面目に語っていきます。

先述したように紡が知る通りに起きた歴史の中で唯月を助けるという、歴史の中では小さくともふたりにとっては大きな改変を起こした。そしてそれを果たした以上は紡がいつ再び現代に戻ってもおかしくない状況となった。それでも唯月の傍にいると誓い何度でもまた大正に戻る決意の紡に対して、下手したら戻れず死にかねない行為であり、自分の為に紡のこの先の人生を犠牲にする事を良しとしない唯月。そこで唯月は切り出したのは再び互いの日常へと戻る事、現代で何事も無い平穏を過ごす紡、公爵令嬢としての責務を全うし、そしてこの先起きる激動の時代を生きて行く事になる唯月、そんな日常へと再び戻る事であった。そして本来なら有り得なかったいまここにいる生を百年先へと繋ぐ事、それが助けられた紡に対してできる唯月の最大の事だったのだろう。そう決意を固めても、いまこの時だけは公爵令嬢ではないひとりの女性として、きっとこれが最後の夜になるかもしれない紡との日々と想いを残したい、だから最後に自分の我儘を貫き通したいという思いが紡と唯月の百合エッチ展開に繋がったのであろう。
紡が再び現代へ戻ってからの、この先唯月が生きて行く事になる歴史は激動の渦中へと向かう事となる。唯月の決意を聞き入れて紡もこれ以上は歴史に干渉する事はできないが、向こうの時間で2年間過ごしてきて唯月の様々な想いや表情を見てきた、だからこそこの先起こる事を乗り越えて再び戻った現代へと繋げられる、と紡は信じ託したのだと思う。そしてその決意の通り、最後の夜から80年が経った2003年11月27日、紡が生を受けた日まで唯月は助けられた生を繋いてその誓いを果たすのであった。にしてもこの当時唯月は98歳、それ以降については語られていないが[*10][*11]、本当よくここまで誓いを果たして生を繋いだものであると感じる。
一方の紡、一度目は事故だったもののそんな目に遭いながら深夜の学校に忍び込んで自ら本棚を倒したなんて行為はどう考えても頭がおかしいとしか思えない。そんな訳でトータルで2ヶ月も高校生活を棒に振ったうえ上記の異常行動でぼっちのまま高校一年目が終わり二度目の春を迎える。そこで出逢ったのは唯月が確かに現代まで誓いを果たして現代まで生を繋いだ証、最後の夜に交換し合った髪留めと玄孫である月夜との出逢い。あの日誓った事をここまで唯月が繋いだという事を紡が確信するのには大した時間はかからなかった事であろう。
何の因果か現代から飛んだ先の大正で様々な想いや繋がり、そして最愛の人の生を先へと繋いだ紡、最愛の人に助けられた生を現代にいたるまで後世へと繋いだ唯月、そんなふたりが大正で紡いだものは現代へと確かに繋がりこうして再び出逢いを果たした。そして現代で再び紡がれる繋がりや想いもきっと更に後世へと繋がっていく、そう強く願いたいところである。

正直に言えばもっと大正でのいろんな出来事を見たかったというのはあるし、4巻範囲が巻きの展開になり気味だったのは勿体無いなと感じるところではあるし、個人的にはもっと紡と雪佳の話とか八重子の話とかを見たかったなと思う。とはいえ無事にこうやって完結を迎えられて本当に良かったと思うところだし、作品としてはこれで完結ではあるが、どうか後世へと語り継がれ紡がれるような作品になって欲しいなと思うと事である。

 

そして先述の『このままモブじゃ終われない!』でキス実演と乳首スタンプが飛び出し、『紡ぐ乙女と大正の月』で百合エッチが繰り広げられてとエロ展開が続いた訳だが、この流れでこのあとまさかあんな事が起こるとは…。

 

完結の第4巻は3/27発売!

あとちうね先生曰く七緒さん番外編[*12]は4巻に収録されるとの事[*13]。他の番外編については言及がないものの、執筆時点では3巻発売以降に掲載された番外編[*14]はいづれもきららベースで公開しているので、未だ読んだ事の無い方やまた読み返したい方は是非。

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まちカドまぞく [#89]
《伊藤いづも》

焼失したさたんや時代のコロッケレシピを復元するべく杏里の夢へと潜るシャミ子、レシプ復元の件を桃には内密で進めたい小倉、隠し事がダダ洩れでシャミ子についてきたごせんぞ。ひとまずレシピ復元という目的は達成したものの…

 

出典:『まちカドまぞく』83丁目
まんがタイムきららキャラット 2022年5月号掲載
©伊藤いづも / 芳文社

今回いろいろと開示された情報の波、そして夢の中でシャミ子が見たガチホラー展開、そんなのを受けてしまったら負荷に耐えられずアップデート前の小倉同様に死ぬしかない状態になってしまう。それくらいに衝撃が強く、そして今後の展開を左右しかねない重要な回であったと感じる。

そしてキス実習と乳首スタンプの『このままモブじゃ終われない!』、百合エッチが繰り広げられた『紡ぐ乙女と大正の月』と続き、ガチホラーの『まちカドまぞく』で盛大に落とすという今月号掲載の並びは、余りにも内容と展開の落差と温度差が激しくて大きく体調を崩しそう、それこそやっぱり死ぬしかなくなるものである。

 

まぁざっくり今回89丁目の感想としてはこんな感じ。ここからは自分なりに今回示された情報を元に考察…、をこの記事内でしていこうと思っていたが、ちょっと書きたい事が多くて文章量と執筆時間がどれくらいになるのか全く見通しが立たないので、感想記事の早期執筆と更新を優先させる事として、考察については別途記事を建ててしていく事とします

 

※24.03.06追記

考察記事を更新しました

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のけもののまち [#14]
《はちべもつ》

言い合いになっていたそもそもの発端は傍から見たらとてもくだらないものであったが、食を巡る宗教戦争というのは思っているよりも根深いものであるから、こんな事で言い合う事もそれをくだらないで片付けるのもどっちも問題があるのかなって気がする。
まぁそれはそれとして、それなりに長く深い付き合いになってるからネルもルフナもそう簡単には離れられはしないのかなと感じるし、それぐらいに互いの繋がりは太いものなのだと感じる。とはいえネルのあらぬところまで知っているルフナはどうかしてるとしか思えないが、逆にネルもルフナのあらぬところを知っていたりするのだろうか。

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ひよ&びびっと! [#21]
《ゆとりーぬ》

生徒指導の小鳥遊に目をつけられ彩が校内での撮影がやりにくくなっていると感じ、彩の校内での撮影の場を守るべく行動を起こすひよであったが、厳しくはあるが小鳥遊は生徒との距離は近いタイプだったし、ひよが行動を起こす切っ掛けとなった出来事もひよが思っていたような事は何も無く、今回は特にひよの一人相撲が余りにも過ぎる回であった。特に根拠の無い主観によって行動した結果、彩を守るどころかひよ自身が盛大に自滅する結果となったのはちょっと笑えない。とりあえず彩にも先生にもファンクラブメンバーにもその他大勢にも、ひよはこのあと謝罪行脚をする必要がある。

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はらぺこ少女と探偵と [#11]
《りの》

7話8話の豪華客船回で盗難事件を起こした大怪盗シトリンから届いた犯行予告、その絵画が収蔵されている美術館に警備に駆り出される事となった律歌達3人。ただまぁいくら少しでも人手が欲しいから呼ばれたとはいえ、こうもいつも通り過ぎるのはちょっと緊張感が無さ過ぎなんじゃないだろうか、緊張し過ぎて硬くなるよりはいいのかもしれないけれども。でもいつも通り過ぎるからそりゃ館長に無能と言われてもそれはどう見ても事実でしかない、全く素質が無い訳じゃないのに何故それを活かしきれないのだろうか律歌は。とはいえ事の真相へと迫って大手柄を挙げるのは案外こういう無能だったりする事もある。図らずともシトリンに迫りつつあるようである3人だが、果たしてどこまで渡り合う事ができるだろうか。
ところで今回の大人数での警備に対して「マッドネス探偵でもそれで解決した話が合った」と話す律歌だったが[*15]、警備員を盾にして依頼主を守るとか余りにもド鬼畜過ぎやしないだろうか。そいうところがマッドネスMadness=狂気といわれる所以なのだろうが。

第1巻は4/25発売!

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Vドライブ! [#7]
《猫にゃん》

何なんだよメスガキラーメン職人って属性は…。まぁ今回はそんなVルスを相手にドクターとのコラボ配信の場でラーメン対決に挑む事となったきらり達であったが、散々イキり倒して対決も優位に進めて強敵感を出してはいたものの、ファンが増えて少し強くなったきらりに呆気なく葬られるという余りにも呆気ない最期を迎える事となった。しかもメスガキな性格故か同じVルスからも死ぬ程に嫌われまくっていて、ここまでくるとちょっと何だか不憫に感じてくる。
まぁ今回の話の主軸はきらりの精神的な成長であったから、そういう意味ではいいようにその糧にされたというところだろうか。先月号の記事で懸念していた通り案の定空回り気味だったきらりであったが、やっている事の本質を見落とさずに活動をするというのはなかなかに難しいものであると感じる。勝つ事のみを目的としていた故にきらりとガオが最初につくったラーメンでは敵わなかった、だが審査員のドクターの舌を楽しませようとして再びつくったきらりのラーメンはメスガキに敵うものだった[*16]。それはVライバー活動も同様で、視聴者を楽しませようとすれば自ずと登録者が増えてよりチヤホヤされるようになる、そしてよりVルスと渡り合えるようになっていく、という事であろう。そんな事をきらりへの遠慮と気遣いから言い出せなかったガオだったが、一方でニノはきらりに対してそんなものは無いから本質の部分を伝えられたのだと思う。まぁニノにそんな意図は微塵たりとも無かっただろうが。
という事で少しは強くなって道程は未だ長いもののちょっとはニノとガオに近付けたきらり、改めて本質を見つめ直してこの先どこまで強くなっていけるだろうか。あと余談であるが、ラーメン勝負が決したあとのニノのアホ面がなんかちょっとツボに嵌ってる[*17]。清楚系キャラとは一体何だったのか…。

第1巻は5/27発売!

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うさパン焼いて悪いかよ! [#22]
《山本アヒル》

ハチの不意な発言で文化祭の出し物がかわいい喫茶店に決まる事に。自分がかわいい趣味である事をこれ以上周りに露見させまいと出し物に関わろうとしないハチであったが、委員長が唐突なカミングアウトをした事もあって少しはハチも自分の趣味に素直になれたようである。まぁ今回の事が無くてもパン屋でバイトしている事とかは周知の事実だったようだから[*18]、遅かれ早かれどこかで露見はしていたのだろうが。
まぁそんなハチが少し前進できた今回だったが、度肝お前マジで何なんだよ…。

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キルミーベイベー 
《カヅホ》

先月号のキャラットでは『Vドライブ!』でドクターが運転する車にきらりが撥ねられていたが、今月号ではやすなが、それも二度も撥ねられるという事故(むしろ事件)が起きたのは一体どうなってるんだ。優とるー先輩が清木に何かをされた『ばっどがーる』といい、ガチホラー展開だった『まちカドまぞく』といい、そもそもが事件の起きやすい環境である『はらぺこ少女と探偵と』といい、今月は犯罪者予備軍が跋扈している『おちこぼれフルーツタルト』が休載しているというのに余りにもキャラットの治安がゴミクソに悪くて、なんだか世も末だなっていう風に感じてしまう…。

そんな今回のキルミーは、いつもの如く豪華賞品に釣られたやすなによってダンスコンテストに出場させられる事となったソーニャであったが、お前らは一度ダンスという意味を辞書で調べた方がいいんじゃないだろうか、ってくらいにいつも通り滅茶苦茶していた。結局最後は暴力で解決しているんなら格闘大会とかにした方が、と思ったけどもそのネタは既にやっていた気がする。やすなはいつになくド畜生だったなと感じたけれど、ホント何なんだろコイツは…。

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ゲスト作品感想

魔法少女は羞恥心で強くなる 
《海星なび》

真侑と氷室先輩の前に現れた魔界からの敵ノクタン。以前氷室先輩が死力を尽くして弱体化させたとはいえ尚その力は強大であったが、羞恥心ではない複雑な感情の力で真侑はノクタンを一蹴するのであった。
羞恥心を煽る格好にさせて感覚を麻痺させる=羞恥慣れして弱体化というのはまぁ理に適ってなくはないが、ホントなんかとんだ設定と戦い方だなって改めて感じさせる。そして羞恥心=戦闘力とはいえ余りに強過ぎる羞恥心は逆に力を発揮できないのもまた問題というか、システム的な欠陥なのだろうか。まぁそこは変身者本人の気の持ちようなだけかもしれないが。

 

6月号から連載開始!

…という事で引き続き真侑が読者に生き恥を晒し続ける事となってしまったが、何だかんだで世界の行く末を懸けた責任重大な役目を負う事となった真侑。生き恥塗れな人生の中で少しでもそんな自分を変えられるのか、先輩への想いの行方はどうなる事か、今後もその戦いに注目していきたい。

 

はるか咲きそふ、刻どきの 
《ぴらそん》

現実よりも少し先の、人形オートマトンが経済や生活の基盤となって自動化社会が進んだ世界。窮屈で無機質な東京での暮らしから人間味のある生活を求めて、高校進学を期に叔母の瑚乃海が住む尾道へと越してきた悠季だったが、どんな巡り合わせなのか瑚乃海から新たに導入した人形の面倒を見るよう頼まれる。人間味のある生活を求めて来た先での機質なものとの出逢いは、悠季をどう変えていく事になるのか。
そんな近未来的と前時代的の、有機と無機の狭間での生活となった訳だが、ちょいちょい管理というワードが出てくるところに漠然と不安な感じがしなくもない。まぁある程度の管理や自動化は人類の発展には必要なのだろうが、余りに行き過ぎるとそれで自滅しかねない気もする。そんな人類の可能性と末路は『メールブルーの旅人エトランゼ』でも描かれていたけれども。ともかく想像していたのとは違うものになりそうな悠季の新生活だが、果たしてどうなる事だろうか。

 

あのこのにっき 
《MOJI》

距離が近めなひなせともあがこの先関係に進展があるのかは勿論気になるところであるが、それ以上に距離が近そうな愛子と沙英の関係も大いに気になるところである。愛子からの助言もあって前回よりかは進歩しつつあるひなせだが、とりあえずはピンク色な内容にはならなさそうで済むだろうか。ひなのの文章力もそうであるが、それぞれが抱える想いも上手く形にする事ができるのかどうか、いろいろと気になるところは多いなと感じる。それにしてももあが描いた謎生物は一体何だったのだろうか…[*19]

 

まんまるの恋慕 
《はらこっぺ》

結局のところ望との関係はちょっと進展したような無いような、という感じのひまるであったが、それでも会話を交えるようにはなったからそういう点では進展はあったのだと思う。まぁ想いは全然伝えられてないからその点では未だ未だではあるが…。本当あともう一押しで場の雰囲気と勢いさえあれば想いは伝えられそうに思うが、そう簡単にはいかないのが恋する人の難しさというものだろうか。

 

次号予告

表紙&巻頭カラーは、コミックス第4巻が4月25日発売のあfろ「mono」! センターカラーには、コミックス第1巻が3月27日発売のむぐら「escape into the light」、とめきち「押しかけ女房、コドモ付き!」、4号連続スペシャルゲストの豪烈・弥太郎「輝!聖キラーラ女学院」、3号連続スペシャルゲストのなず「アンドロイドのレシピ」が登場! 次号もまんがタイムきららキャラットをよろしくお願いします!!

引用:まんがタイムきららWeb

次号は『mono』が22年12月号以来に表紙で登場。4月からの『ゆるキャン△』アニメ3期の放送を控えているが、その流れに乗って且つ最新4巻の発売を控えて『mono』でも何か動きはあるだろうか。来月号はそこがひとつの注目点になりそうである。

弥太郎先生は3作目のきらら登場。なんか余りにもド直球なタイトルだようにと感じるが、どんな作品になる事か。

5月号は3/28発売!

 

新刊情報

3/27発売

 

終わりに

今回のキャラットは本当治安が悪かったし、更になんかとんでもない展開が起きたりと、いろいろと終始情緒を乱された印象であった。特に『紡ぐ乙女と大正の月』が最後の最後に物凄いものをお出ししてきたのは驚いたし、年齢制限がつく百合同人でやるような事を公式がやりやがったという印象だったが、それはそれとして改めてだけどもいろいろとあった中で無事に丸く収まり完結したのは本当良かったなと思うところである。
ただ結果論的にはこうやって中堅作品から先へと進めず完結して[*20]、果たしてどの作品が先への段階へと進むのか。キャラットへの不安を感じる人も多いだろうが、今後も動向には注視していきたいし、そういう点では次号表紙の『mono』の動向は一層注目したいところである。まぁ中堅から先へ進めなかったからといって作品の良さが損なわれる訳ではないが。

 

て事で今回はここまで、次も期待しないでください。

引き続き『まちカドまぞく』の考察記事を執筆していくので、早期に更新できるよう善処します。

 


※脚注

*1:特に最終回を迎えた『紡ぐ乙女と大正の月』が20頁の大増量掲載だった影響は大きいと思われる

*2:その影響か(次回の掲載号について明言は無かったが)先月号で4話目の掲載が予告されていた『フォロースルー』は今月号未掲載

*3:16・17頁で使用している望遠鏡の解説有り

*4:未だ未だ独身だし親戚相手にもそんな経験はない

*5:52頁

*6:役のネーミングが紛らわしいってのもあるだろうが

*7:61頁

*8:62頁

*9:87頁

*10:103頁での描写から既に日常的な生活は困難な状況ではあったようだが

*11:仮に2020年の春までまで生きていれば113歳、現在(記事執筆時)存命の長寿者が115歳なので更に生を繋いで現代で紡と会う事も無理な話ではない

*12:23年4月号掲載

*13:ちうね先生Twiter [X]

*14:23年2月号の回と3月号の雪佳プリン回

*15:162頁

*16:まぁきらりと比べたらクソ雑魚とまで扱き下ろすのはあんまり過ぎるけれどもドクター…

*17:177頁

*18:180頁

*19:130頁

*20:アニメ化がされて無く、単行本が3巻まで発売され、且つ連載が継続しているものを中堅作品とする