自分は連載を追っていないし作品にも触れた事が無いのでアレコレと言及してもいい立場なのかとは思うけれども…。
未メディア化ながらも10巻凡そ5年の間連載が続いたのにも関わらず『ちょっといっぱい!』のこの扱いは一体何なのか、次号最終回だというのに何故にその次号で表紙をとらせず今月号でとらせたのか、現行フォワードの中では息の長い部類の作品なのにこの扱いは余りにも酷くは無いのか。作品を追っても触れても無いけれどもそういう想いと不満に駆られてしまう…。
まぁアニメ化作品でも同じく10巻で完結した『ハナヤマタ』『あんハピ♪』『はるかなレシーブ』も最終回の号で表紙をとれてないのでメディア化してないからといって冷遇されている訳では無さそうではあるが…。
とりあえずこの件についてはここまでにして、今月号もいろいろと語ります。
※3/01:脚注を追記
過去の感想記事↓↓↓↓↓
今月号情報
◎巻頭カラー
betock『色んな女の子とキスをしていたら、百合キスに目覚めてしまいました…。』
◎表紙
火曜『ちょっといっぱい!』
うちのまいこ『スローループ』
マウンテンプクイチ『球詠』
桜木蓮『アネモネは熱を帯びる』
まめ猫『ももいろモンタージュ』
Magica Quartet・富士フジノ『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』
橘まなり『サキュバスイッチ』
そめちめ『ほうかご再テンセイ!』
くずもちまつり・誰がし『薪窯のパンドラ』
一ノ瀬けい『花唄メモワール』
おみなえし『魔法使いロゼの佐渡ライフ』 ※次号休載
牛木義隆『追風のジン』
ちなみうら『機械少女と吸血鬼』
蒼山サグ・きんつば『すぱいしーでいず!』
あおちゅ『雨ちゃんは泣き虫』
くりーむ『コートネームをあなたに』
あらたまい『え?結婚って3次元でもできるんですか?』 ※次回6月号掲載
◎休載
津留崎優 『SA07』
はづき『異世界サウナへようこそ!~ルナちゃんはととのいたい~』
師走ほりお『高瀬さんはドル活に夢中です』
『異世界サウナへようこそ!』は未だ連載がはじまって間もないがやや休載がちに感じるのが気になるところ[*1]、『高瀬さんはドル活に夢中です』は単行本作業につき休載との事[*2]。
連載作品感想
色んな女の子とキスをしていたら、百合キスに目覚めてしまいました…。
《betock》
前回の特訓を経て再び鬼塚先生にキスで戦い段々と百合キスに目覚めつつある楓音、そして接触してきた黒幕ルシフェル。やってる事はいつも通りキスを前面に出した展開であったけれども、黒幕が出てきて話も大きく動く事となるだろうかという状況に。間違いなくいまの楓音やリリエル達では太刀打ちできそうにではないが、律儀に挨拶と菓子折りを持ってくる辺り意外と真面目キャラなのでは、という気がする。あと無事解呪した事で百合キスしまくってた人達があのあとどんな恥ずい思いになっているのかは気になるところである。
ところでこれまでキスによる解呪で楓音がつけているペンダントのセフィロトの樹で光ったセフィロトは4話でコクマー、7話でマルクトだったが、今回第10話[*3]で光ったのは
ネツァク(勝利) 第7セフィラ
色:橙 金属:銀 惑星:月
全裸の女性で表される
神名:アドナイ・ツァバオト 守護天使:ハニエル
確かにほぼ全裸に近い格好になってたからそういう意味ではちゃんと光ったセフィロトと対応してるという事でいいのだろうか。前に書いた記事では言及してなかったけれども、華恋のときのマルクトも王座と若い女性で対応しているから、呪いにかかったあとの恰好や異空間は各セフィロの象徴通りの姿になるという事で良さそうだろうか。ただそうなると雪奈のときのコクマー(至高の父、男性原理の象徴)は何故に虫怪人が出てきたのかは謎だが…。
前回書いたセフロトのを纏めた感想記事も置いておきます、多分クソの役にも立たないですが一応参考までに…。
あとルシフェルが言っていた
という事で楓音の百合キスへの目覚めも気になるところであるが、ルシフェルが接触してきて今後どう話が動いていく事か。どうやらルシフェルは楓音と面識があるみたいだし嘗て起きた大惨事にも関与していそうだろうか。
第1巻は3/10発売!
スローループ
《うちのまいこ》
リレー釣りを終えて福元邸を訪れる一行。出逢いから1年が経って自分の気持ちに素直になってきた一方でそうさせてくれたひよりに対しては変化を望まない想いを抱えていた二葉だったけれども、まぁそういう抜けたところをみせるひよりに介抱欲を抱いてしまうのは本能的に抗えないものなのかもしれない。要するにそんな欲を掻き立てるひよりがずるい女であるという事だろうか。一花さんの場合は普段がだらしないから多分そういうのではないと思う、普段しっかりしてそうなのに抜けてる一面をみせるのがズルイ女というものだと自分は感じた。
サキュバスイッチ
《橘まなり》
お〇ん〇ん発言だの口腔を使った行為(未遂)だの年明け早々からとんでもない問題作がはじまってしまったこのサキュバスイッチであるが、そんな中で迎えた第2話は…
やっぱりこのマンガ絶対にきららに載せちゃダメなやつだよ!!!
開始早々から勃〇とか言い出したりセッ〇スしようとか言い出したり実の母に母乳攻めし実質的にヤクキメ洗脳状態にしたりだの、前回に続き今回も表現の自由やコンプライアンスに喧嘩を売っていくスタイルだった。メル子が世間的なイメージに反して初心だったり突如覚醒して右往左往みたいなタイプでは無く、普通に性に貪欲なタイプのサキュバスだから余計ヤバさに拍車がかかっているのかなって感じるし、童貞だからか体の方に引っ張られてるのかあんずも割と理性が危なさそうだし、本当に遅かれ早かれきららの一線を踏み越えてしまいそうな気がする。
とりあえずは母公認の仲になって堂々と同棲できる事になったが、果たしてこのきららの問題作はこの先どこへと向かうのか、そもそも無事に完結する事ができるのか、引き続き目が離せない事になっていきそうである。あと個人的な願望だがもっと妹の出番を増やして欲しい…。
そういえば無印22年11月号に読切掲載した『超能力者の暇つぶし』は”き〇たま”と伏字で載ってたのに、何故にこの漫画は伏字無しでお〇ん〇んと載るのが許されてしまったのだろうか…。
ほうかご再テンセイ!
《そめちめ》
理空さんに接触したえるるはいまのこの日常を守るよう説得にかかる、全面的協力とはいかなかったが情報を得られただけでも十分な成果だろうか。多数派に押し切られどうにか先延ばす以外に家族で居続けたいという願いを自身の想いを守れなかった理空さんに対してただこの日々を守りたいと簡潔真っ直ぐに想うえるる、共にどちらの種族としても大人な齢だが、そういう子供じみた夢見がちな願いや想いは歳の差が軽く数百倍離れていようが、まだ子供なメルアや詩星と変わりないのかなと感じた。12話のラストで誰にも心を開かせようとしない風に見えた理空さんだったが、えるるはそれを僅かながらも開く事が出来たと、そう思いたい。
その一方でメルアは所長と共にオルタナで事の真相に迫ろうとしていたが、所長が素直に全部話すとは思えないし問答無用で計画を実行に移しそうな気もする。その実行までに詩星、セトニコ、べあが間に合うかというところであるが、なんだかここだけ変な絵面に見えたのは自分の気の所為だろうか。とはいえ形から他人の事をもっと知ろうとする詩星の努力も垣間見えるシーンもあるのだが[*6] 。
第2巻は発売中!
薪窯のパンドラ
《くずもちまつり・誰がし》
そういえば他にも従業員いたんだという驚きとパン屋なんだしあのふたりだけなのは不自然だという考えがふと廻ったが、それはそれとして何だかんだで麦と日菜乃はうまくやれているのではないかと感じた。まぁ麦が全く自覚無しに地雷を踏み抜いたりはしたけれどもそのあとは多少は距離は詰められたのように思う。麦の形成したベーグルは普通に売れそうな気がするけれども狙ってつくれないのが問題点だから、まずは普通に形成できるようになるのが先決な気がする。
フォワード連載で可愛さに特化したような作品は珍しいような気もするけれども、日菜乃も出てきてよりそういう要素が増した回だった。そして出てくる情報からしてダメ人間な予感しかしないころね、一体どんな女なのか…。
花唄メモワール
《一ノ瀬けい》
前回再び大正へととびこの先起こり得る藤野の危機を回避しようと決心した梅。少なくとも半年の猶予はあるからそれまでにいろいろと手は打てそうであるが、梅が戻った直後に起きた事では無いなら梅絡みで起きた事では無い?梅への想いが半年かけて募り募った可能性もあるだろうが、そうでないならどんな目に遭って記事に載るような事態となったのか。藤野の人生観からして自ら、という事をするような人には見えないが、そこは藤野の本心に迫っていく他無さそうだろうか。あとは幼女時代の曾祖母が何かしらの鍵になったりするのだろうか、というかやはり当時の事をハッキリと覚えていたから1話で梅にどうしても手伝いに来させたり送り出すような事を梅に言ったのではないだろうか。
なんだかいろいろと考えを書き出していつも以上に纏まりのない文章となってしまったが、藤野の人となりや抱えている想いにどこまで寄り添い踏み込めるかが重要になりそうだろうか。あと完全な個人的願望だがまだまだずっとアイリスには花瀧屋に居てもらいたい。
魔法使いロゼの佐渡ライフ
《おみなえし》
前回あのあとは特に何も無かったようだが、ときこサイドの話はまた追々じっくりと進める事になるのだろうか。とりあえずは今後の展開と進展に期待したいところである。
という事で今回は金山観光の話。金の希少性に惹かれたのか単に物珍しいだけだったのか、終始ロゼのテンションが高かったように感じた。一方佐渡に来るまで決して良くはない生活や人間関係だったロゼだが、紗菜の事だけでなく何処の誰かも知らない昔の人に感情移入できる優しさや人間性はしっかりあるんだなと感じた。向こうでの人間関係からしてもっとやさぐれている可能性も有り得るからそんな事にならずに良かったなと、だからこそ火急の事態でも自己犠牲のような行動は自重して貰いたいところである。
次回はまた仕事回のようだが、借金の山は片付いてないしときこの件もあるしで、まずはどこから話を進める事となるだろうか。
ゲスト作品感想
機械少女と吸血鬼
《ちなみうら》
前回21年1月号からなんと2年ぶりの掲載、その間に『まもってください勇者さま!』を2話掲載していたとはいえこんな間が空いてのカムバックとは一体どんな事情何だろうかと思ってしまうが。
先生のpixivアカウントでこれまでに掲載した3話分が公開されているのでまだ読んだ事の無い方は是非…[*7] 。
という事で今回はふたりの仲が深まりつつある中で春をこんな体にした女助けた恩人、秋さんがローズを見定めに来る話であるが、それ以上に大分治安というか日常が危機に瀕しているクソ物騒な世界観で軽く驚いてはいる。そんな普通じゃないふたりに普通じゃない世界だけれども、ローズやいまの街に逃げ込む前の春もともて自分では想像し難い事を経てきたのだろうが、そんな表面上の事なんか気にしていないローズとそれをとても気にする春とのこの廻り合わせは結果として良かったのかなって。そうでなかったら春はどうなっていた事か、それが杞憂だったから秋さんも託そうと思えたのかなと。
そんな物騒世界で決して普通ではないふたりの日常が平穏無事でいられるかは気になるところだがどうだろうか、近いうちでもいいしまた忘れた頃に戻ってきたりしないだろうか…。
雨ちゃんは泣き虫
《あおちゅ》
のっけからのクソ愛の重い告白からはじまり顔だけから互いに内面も含め好きになっていくまでを描いた作品、というところだろうか。方向性や形は違えどそれぞれ夢を見続けた理想は結果として愛の重い告白が理想の先、互いに抱えているものを知る切っ掛けになったのだと思う。とはいえ付き合えるか死かという極端過ぎなところはあるが、そういう素直さは大事にして欲しいところである。
コートネームをあなたに
《くりーむ》
割と動機不純な入部動機な気もするけれども、居場所とか役割とか身長を伸ばす以外にここでやる事がしっかり定まったのかなと思う。いろんなところで差のあるこのふたりだが、最後想いもパスも繋げられたので、この先もっと互いの仲を深めていってもらいたいところである。
次号予告
次号のきららフォワードは、 単行本第13巻が4月12日に発売! 『球詠』(マウンテンプクイチ)が表紙を飾ります! さらに! 巻頭カラーは大好評連載! 『高瀬さんはドル活に夢中です』(師走ほりお)が登場! その他、ついに最終回を迎える『ちょっといっぱい!』(火曜)や単行本第7巻が3月10日に発売する『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』(Magica Quartet×富士フジノ)をはじめ、話題作品が目白押し!! フォワード5月号は3/24発売予定! 冬もそろそろおしまい…。きららフォワードを読んで、春の準備をしましょう! よろしくお願い致します!
引用:まんがタイムきららWeb
冒頭でも述べた通り、次号完結を迎える『ちょっといっぱい!』を差し置いて表紙は4月に最新13巻が発売する『球詠』、巻頭カラーには『高瀬さんはドル活に夢中です』が登場。それ以上については語らないがハッキリしてるのは球詠にもドル活にも、ましてやちょっといっぱいにも一切何も罪は無いという事である。
終わりに
ここ1年で連載がはじまった作品がどれも気になるものばかりでいずれも単行本の購入意欲を掻き立てられるものだが、ハッキリ言って全てのきらら単行本を買える財力は無いのでこの中からどれを選りすぐって買うかいまから悩ましいところである。
『百合キス』と『花唄メモワール』は編集部も力を入れてそうな気がするがどうだろうか、どちらも気になる展開になってきてるのでまだまだ続いて欲しいところではあるがどうだろうか。
あとは惜しまれつつ完結となる『ちょっといっぱい!』の後に入る作品が何になるかは気になるところではある。
て事で今回はここまで、次も期待しないでください。
脚注