渓埜胡保の戯言

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【感想】2023秋アニメ纏め

 

前期同様に配信で追っているアニメが次の回が更新させるまで溜め込んでしまう悪癖を起こして、やっぱり自分にとってアニメというものは放送でリアルタイムで見るに限るなと改めて感じたところである。そんな配信でアニメを追う難しさを感じながら、今回も身勝手に振り返っていきます。
あとまだ幾つか最終話まで見られてない作品がありますが、全話見終わり次第追記します。まぁこのまま途中で放置してしまう可能性は十分有り得ますが…。

※年内に放送が完結しなかった『豚のレバーは加熱しろ』は最終話が放送され次第追記します

 

※2/06:『豚のレバーは加熱しろ』の感想を追記

 

⇩過去のアニメ記事⇩

w811b8y198stx8.hatenablog.com

 

 

 

各作品感想

SHY

初回から「ヒーローとは何なのか」というものを突き付けてきたのは意外だなと感じたが、その後の展開もヒーローとして、それ以前にひとりの人間としてどのように世界や人との繋がりに向き合っていくのか、というのが全体を通してのテーマだったのかなと感じる。後半は敵勢力との長期戦になってもう少し広くキャラの掘り下げを見たかったかなと感じたところであるが、そこは続編の展開に期待だろうか。戦いの方も似て非なる両勢力の目的がぶつかりはじめたところだし、戦闘描写やそれぞれの成長にも期待したいところである。

 

とあるおっさんのVRMMO活動記

自分のプレイスタイルで楽しむという点では多分根は防振り[*1]と似てはいるんだろうと思うのだが、防振りがなんか知らんけど獲れちゃうチートスキルでの無双と仲間内での共闘が軸であるのに対して、こっちは何を軸にしたいのかがいまいち定まらず、誰がこの作品のメインヒロインなのかもよく分からず、自分としてはいろんな要素が最後まで中途半端なまま終わってしまった印象である。作画は元請けがMAHO FILMだしまぁこんなもんだろうが、一番酷かったのは手抜きもいいところなブルーレイ宣伝告知であろう。

 

でこぼこ魔女の親子事情

終始カオスなノリで話が展開された印象であるが、根は異種族もので広義の百合ものであって、所謂世間一般では普通で無くてもそれぞれの関係の中でどう普通をつくっていくのかというのか、カオスさで隠され気味だったように思うけれどもそんないろんな関係と事情を描いた一作だったのかなと感じる。

 

ブルバスター

目指したい理想に対してどこまでも容赦なく襲い掛かってくる現実、そしてそれはひとりで抱える理想だけでなくそんじょそこら程度な中小企業にまで押し寄せてきて、如何にしてこの容赦ない現実をそれぞれの理想で対抗していくかを軸に描いてきたのかなとは思う。まぁ終盤は強さを増した大手企業の身勝手なクソ対応にどう歯向かうかが焦点だったけれども。
ひとまずは目標であった帰島に近付いた一方で大手と中小の全面戦争は第二ラウンドへと突入して、この先も容赦ないに現実に理想で歯向かう戦いは続いていきそうである。

 

陰の実力者になりたくて! 2nd season

2期でもひとりだけ全く違う話を繰り広げるシドの自由さは変わらないどころか更に悪化の一途を辿っていって、本当コイツは陰の実力者を目指すという点では全くブレやしないなって思う。だからといって何食わぬ顔でスリをしまくるのは余りにも異常過ぎるが。
一方周りはそれぞれの想いや目的や正義を果たそうと激戦を繰り広げていたが、最終話は明かされる世界の事実や激変した影野亡き後の世界、そしてスタイリッシュ暴漢スレイヤーの帰還などの怒涛の展開で、なんだかさっぱりよく分からないけれども謎の感動が生まれた。いやだってあの展開と引きでHIGHEST[*2]を流すのは卑怯過ぎるでしょどう考えても。更に劇場版まで制作決定となり、一体コイツの暴走は何処まで続く事になるだろうか…。

 

私の推しは悪役令嬢。

終わってみれば揃いも揃って自分の想いを拗らせたクソ面倒な奴等の話だったなって気がしなくも無いけれども、普通だったらどうやったって成立するなんて事は無いこの関係であるけれども、何だかんだでゲームの知識と想い人への愛でどうにかした辺りは流石というか、面倒を起こしながらもそこの軸は曲げずに貫けたのかなとは思う。個々の人間性もそれぞれの関係性も普通じゃない事が多い中で、自分達の普通をやっとこれからつくりはじめていけるところまでには土台を固められたのかなと感じる。

 

暴食のベルセルク

前半がテンプレ的なゴミクソ自称聖騎士(笑)共の横暴さが強かったからか可もなく不可も無くな印象はしたけれども、想い人を追いかけ出したところからいろいろと出逢いがあったり繋がりができたりで多少展開としては踏ん張れたのかなという気はする。

 

婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む

CV.杉田な所為もあって凄く変な意味に聞こえなくはなかったけれども、それはそれとしてイケナイこと=人らしく欲と思うまま生きて欲しいという想いは伝わったのかなとは思う。まぁ恋仲としては全然進展はしなかったけれども、したらしたでそれもなんかつまらないし。国を逃げてからいろんな繋がりができて、そんな中でどう思うままにこの先を進む事か、それも気になるところだけどもとりあえず早いとこ末永く爆発して欲しいところでもある。

 

冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた 

終わってみて振り返るとそれぞれが抱える想いや過去の事とどう向き合い、守るものの為にどう軸を貫いていけるかというのがテーマだったのかなと思う。そんな過去の事や守るもので父娘揃って若干面倒を起こしたりもしたけれども、このふたりだけでなくいろんな人が先に向けて進み出してこれからどう諸々と向き合っていく事になるか。アニメで描写された範囲としてはそれぞれ再起に向けて前に進むまでの話だったのかなて感じる。

 

盾の勇者の成り上がり Season 3

ぶっちゃけ微妙だと感じた2期よりは持ち直した印象。己が正義の為にそれぞれがどう守るものを守っていくのか、そして主題歌『SIN』の通りどうこれまでの罪と向き合うかがテーマだったのかなと思う。まぁそれにしても迫る世界の危機よりも内部や国家間のゴタゴタは続いていて、本当こんなクソッタレに感じる世界の中で何を守る為にその正義を貫き振るうのか、なかなかに難しい問題だなと思う。あと結果論にはなってしまうが、やっぱりヴィッチは1期の時に処刑した方が絶対に良かった、最終的に四聖全員に手をかけるとかとんだクソ女である。

 

ゴブリンスレイヤーⅡ

ひとたび襲われたら碌な目に遭わないのはこれまで通りであったけれども、いろんな事が変わりゆく中で何を変えて何を変えず貫いていくかがテーマだったのかなと感じる。いままでもこれからも徹底的に殲滅絶滅していく事に変わりはないだろうが、様々な出逢いと戦いを経て何か心境に変化があるなら、それが更に強さを生む変化であるなら、そういう変化だったらいいのかなとは思う。まぁでも大小の程度はあれどそれぞれ確かに変わっているとは感じる。

 

はめつのおうこく

呪術廻戦と同じくらいに大量の血が流れる作品だなと思うところではあるけれども、ちょっと前半と後半で展開の温度差があったのが少し気になるところ。ずっと復讐一辺倒で行くかと思ったら旅の中でその心情に変化があるのはいいとして、ちょっとどういうノリで話を展開していきたいのかに迷いがあったのかなと感じてしまう。そこがなんだか勿体無かったかなというところだけども、それはそれとして人間も魔女も世界そのものもどこまでもクソッタレ過ぎるなと感じる。

 

カノジョも彼女

1期同様に恋と想いに狂わされたやべーやつらの話であったが、2期は特に1期ラストで発覚した紫乃が抱え続けてきた想いの決着が全体の軸になっていたのかなと感じる。本当2期全体を通して終始この想いに振り回され面倒を起こしな感じであったが、最終的に吹っ切れてなんだかとんでもないものを産み落としたのではという感じがしなくもない。そんなこんなでいろんな事に狂い狂わされた普通じゃない関係は未だ未だ続きそうだが、やっぱり揃いも揃ってどうかしてるのしかいねぇなって改めて強く思う。

 

新しい上司はど天然

ホモ要素が全く無いって訳じゃ無いけれどもガッツリとホモという訳でも無く、そんな中で軽いノリながらもそれぞれが抱えている問題にどう向き合って進んでいくのか、そういう事をそれぞれ様々な関わりから見つけていく作品だったかなと思う。そんなそれぞれの内に秘めた事に終始向き合い続けてきた印象であった。

 

帰還者の魔法は特別です

ひとまずは序章完、という感じの1期目であっただろうか。悪くはなかったけれども決して良いともいえず、なんか引き締まりに欠けたかなという印象がしてしまうが、そこら辺をどれだけ2期で盛り返せる事か…。

 

ティアムーン帝国物語
 ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~

やってる事や思ってる事が周りとズレているという点は『陰の実力者になりたくて!』と共通して無くない気もするけれども、あっちがシドひとりだけが全く違う話をしている一方で、こっちは様々な分野での改革という点では共通してる分そこまで乖離は酷くなかったかなと思う。
結局姫は大した能なんて無かったけれども、保身と処刑回避という点での行動力は結構秀でていたなと感じなくもない。そんな姫の能の無さがおかしいのか、女神やら叡知やらとなんか知らんが持て囃し祀り上げる周りがおかしいのか、或いはその両方か。そういう部分で割と変な事になったりもしたけれども、でもこういう繋がりとか行動の積み重ねというものは良くも悪くも結果として跳ね返ってくるという道徳的な意味合いも強い一作なのかな、…と思うのは過言だろうか。

 

ポーション頼みで生き延びます!

『私、能力は平均値でって言ったよね!』『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』のFUNA先生が生み出した女だから、まぁ普通じゃない女だろうというのは分かってたつもりではいたが、こんなにも我が道を往ったり後半は「こんなポーション容器があってたまるか!」と突っ込みたくなる連続だったり、何だかんだでやっぱりFUNA先生の女だったなと感じたところである。ただ自分は既にアニメ化された2作と比較するとやや半端気味な印象だったのた少し残念に感じるところである。

 

星屑テレパス

元々が原作読者である分やや過大評価気味に見ていたところはあるけれども、それを抜きにしてもそれぞれの目指すものや内に抱えるものをしっかりとアニメでも描いていたのではないかなと感じる。所謂世間一般が抱いているであろうきららのイメージとは異なる方向性という部分がどう映ったのかは気になるところであるが、それでも前年放送の『ぼっち・ざ・ろっく!』とは違う路線でそれぞれの目指すものへ進む姿を見せられたとは思うところである。

 

Helck

回を追う毎に人間のクソッタレさが浮き彫りになっていって、序盤の頃に満面の笑みで「人間滅ぼそう」と言っていたのも実は大分無理をしていたんだろうなと思うところである。結局のところなんにも解決しちゃいないし状況も好転したとはいえないけれども、それでも様々で出逢いの中で滅ぼすだけではない救いの可能性は見いだせたのではないだろうか、そうあって欲しいものである…。

 

16bitセンセーション ANOTHER LAYER

インターネット老人会と称された序盤中盤、現代以上に発達したAI社会の問題を描いた終盤と、様々な時代の文化に触れていく中で人の想いと熱は何なのかというテーマに向き合い続けたのではと感じる。「こまけぇことはいいんだよ!」的なノリな部分もあったけれども[*3]、一世一代の世界を変えるよう大作で無くても、ありふれた普遍的な想いと熱でも人の想いや熱は惹かれ揺さぶられて、それこそが何かを生み出し生きて行く万物の根源なのかな、というのがひとつの解だろうか。序盤から予想できない展開が続いたけれども、つくりたいものをつくれて、改変前後両方の可能性も残って、無事丸く収まったかなとは思う。

 

呪術廻戦
 懐玉・玉折/渋谷事変

半年かけて徹底的に落とすところまで落としきったなと思う。渋谷事変は全く碌な事にならないとは聞いてはいたものの、こうも解決するどころか状況を悪化させるだけ悪化させて終わるとは、どこまでも容赦が無くつくり手に人の心を感じない、横暴な事を言えばなんたるクソ展開だったんだと思わずにいられない。どうにか続編で再起を図って欲しいと願うところではあるが、それにしたってどーすんだよこの状況…。

 

ひきこまり吸血姫の悶々

ぶっちゃけて言うと制作元請がproject No.9という時点で然程作画は期待していなかったのだが、それにしても回を追う毎に段々と残念なクオリティになるわ、1週特番を挟んだ割に持ち直せていないやら、やや急ぎ気味な展開と合わせてなんか勿体無いなと感じるところである。まぁそれでも年内に放送が完結できただけ『豚のレバーは加熱しろ』よりはマシなのだろうけれども。
話としてはなんか女難に祟られてるのかってくらいにやべー女に集られまくる印象だったコマリであったが、相変わらずな性格ながらもそのどこまでも真っ直ぐ過ぎる信念をどこまで貫いていける事か。そういう信念の強さは人一倍なんだろうけれども、でも結局相変わらずなところも集られたり惹かれる要素だったり知るのかなと思わなくはない。

 

魔法使いの嫁 SEASON2

相変わらずいろんな人が酷い目に遭って、尚且つ特にフィロメラが酷い目に遭い続けた2期後編であったが、禁書を巡る争いは勿論の事だけども、クソBBAがいろいろやらかしまくった結果いろんなところに敵をつくって滅茶苦茶な事になった状況にどう始末をつけるか、というのが主な軸だっただろうか。ひとまずはやっとフィロメラが前に進み出したのは良かったけれども、結局根本的な問題は何も解決して無いし、未だ未だこの先も酷い目に遭い続けてる事になりそうである。

 

ダークギャザリング

それぞれの目的の為にバケモノハンティングと育成をする、闇に見入られ集ったやべーやつらの話であったが、数々の恐怖を浴びて幾多の死線を運よく潜り抜けて、それでも闇へと踏み入れてしまうのは誰かの為というのもあるだろうし、闇に触れてしまったばかりに見入らてたというのも大きいのだろうか。それ程に闇というものには計り知れないナニかがあるのだろうけれども。
まだまだそれぞれの目的を遂げる途上だし、その前にまたとんでもないものを相手にしなければいけなくなるけれども、本当この闇と闇の争いはどうなる事か。とりあえず2期が制作されたら被害地になりそうな京都にとっては、知らぬところでこんな訳分からん事をされるとかとんだとばっちりになりそうである。

 

デッドマウント・デスプレイ

前編以上に各勢力が入り乱れての争いが激化して、一体どこがどういう状況になってどこへ矢印が向いているのかを把握するのが大変であったが、それぞれの理想と目的の為にとはいえ新宿が更にとんでもない事の渦中になるのはまたとんだ災難だなと感じるところではある。引き続き物騒な事が続きそうではあるものの、それでもそれぞれ一区切りはついたから、また改めてこの先それぞれどう進んでいく事になるかは気になるところではある。

 

豚のレバーは加熱しろ

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再放送を挟んだり最終話の放送が年を跨いだりと、作画面でコケてしまったのは痛かったなという印象。それも戦闘回でひとつの見せ場であったであろう9話で、それも1週休止を挟んであのクオリティは[*4]、アニメ作品そのものの評価を下げてしまうものであったと自分は感じる。
まぁそれはそれとして、軽いノリに感じるタイトルからは想像がつかない厳しくクソッタレな世界の中で謎に迫ったりそれぞれの信念が描かれたりと、展開自体は決して悪くは無いものであった。それだけに本当作画が足を引っ張ってしまったのが痛いところである。

 

以上ここまで、次も期待しないでください。

 


※脚注

*1:『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』

*2:1期主題歌

*3:コノハにゲームソフトを渡した店主とかエコーの事とか

*4:過去には2週再放送を挟んでおきなが放送再開となった第9話で伝説級の作画崩壊を起こした『メルヘン・メドヘン』という前例もあるけれども