渓埜胡保の戯言

語彙力のない主観と偏見に満ちた自己満足なブログなので期待しないでください…

【感想】まんがタイムきららフォワード 2023年8月号

 

順調に巻数を増やして何度も表紙を取ってはいるがなかなか更に先に向けての大きな動きが出てこない。そんな圧倒的百合でお馴染み『アネモネは熱を帯びる』であるが先日のセールで既刊分を買ったので、来月に出る最新5巻も併せて読んで次号から連載に合流したいところである。

という事でいろいろ語っていきます。

 

過去の感想記事↓↓↓↓↓

w811b8y198stx8.hatenablog.com

 

 

 

今月号情報

2023年6月23日発売
価格:650円(税込)

◎巻頭カラー

師走ほりお『高瀬さんはドル活に夢中です』

◎表紙

木蓮アネモネは熱を帯びる』

うちのまいこ『スローループ』
マウンテンプクイチ『球詠』
Magica Quartet・富士フジノ『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』

◎最終回

牛木義隆『追風のジン』
蒼山サグきんつば『すぱいしーでいず!』

まめ猫『ももいろモンタージュ
白野アキヒロ『しゅがー・みーつ・がーる!』
一ノ瀬けい『花唄メモワール』
おみなえし『魔法使いロゼの佐渡ライフ』
はづき異世界サウナへようこそ!~ルナちゃんはととのいたい~』
橘まなりサキュバスイッチ』
くずもちまつり・誰がし薪窯のパンドラ』
betock『色んな女の子とキスをしていたら、百合キスに目覚めてしまいました…。』
そめちめ『ほうかご再テンセイ!』
久左衛門『マンハッタンのしらべ』
あらたまい『え? 結婚って3次元でもできるんですか?』※次回10月号掲載

◎休載

津留崎優『SA07』※暫くの間

先月号の『百合キス』や今月号の『異世界サウナへようこそ!』に続き次号は『花唄メモワール』と番外編や特別編を挟む作品が増えているような気がするが、諸々の事情やタイミングが偶然に被さっただけなのだろうか…。

 

連載作品感想

高瀬さんはドル活に夢中です
《師走ほりお》

江田、高瀬、みくの3人でいろいろ買ったり用意したりしてドール撮影を行う回であったが、この間のオフ会の後にいろいろあったとはいえ意図せず江田とみくの距離感が近くなる状態に。ひとまず撮影自体は何事も無く終わったものの、あんな何度もふたりの距離の近さを嫌でも見てしまえば高瀬さんが妬くのも無理はない。こうなってしまうと素性を明かすのをこれ以上先延ばしできそうに無さそうだが、一体どうこの責任を取るつもりなのだろうか江田は。

第1巻は7/12発売!

comic-fuz.com

 

スローループ
《うちのまいこ》

修学旅行を控え水着を買いに来た一行。それぞれどんなものを選んだり相手をどんな風に見てるかという点からよりキャラを掘り下げたよう風にも感じたが、兎にも角にも何なんだ恋その誘ってるようなポージングは!っとつい言いたくなるような臀部と太股だったが[*1]、こんな水着を選んだひより、もというちの先生は本当に良い仕事をしたと思う。
一方小春は妙にひよりを弄るような事をしたり甘えさせたいような事をした結果思わずひよりから妹離れをするよう通告されたが、単に小春面倒臭いなと思いつつもピエロで打算的な性格だから必要以上に人との距離感を気にしてしまう繊細さもあるのでは、とも思う。まぁひよりも決して本意で言った訳では無さそうだが、度を越えて近くなり過ぎた姉妹の距離をどうにか測っていけるだろうか。

第8巻は8/09発売!

 

しゅがー・みーつ・がーる!
《白野アキヒロ》

カンナと美都の互いの秘密を握り合い好きなものを食べ合う関係は連絡先を交換して一気に深くなったような気がするが、新たな関係とこれまでの関係を上手くバランスを取りながら両立していくのは難しそうである。それこそすっかり定着している人間像や理想像を大きく覆すような事を隠してるふたりにとっては尚の事だし、それが明かされてこれまで通りの関係でいられるかどうか、いつかは向き合わないといけないし避けては通れぬ道だけども、そんな事より目の前のメシ食おうぜ!ってなるのは[*2]本当ふたりらしいなって思う。
それにしてもずっと隠し通せないと思うカンナであるが、運の悪さもあって余計に秘密を切り出しにくくなってしまっているのはなんか同情したい。美都もいろいろしがらみが多そうだし本当それぞれの関係が今度どう動いていく事になるだろうか。

 

花唄メモワール
《一ノ瀬けい》

前回なんか凄くいい感じで別れたと思ったらすっかり和奏が花瀧屋に馴染んでいるし椿とはすっかりズブズブな関係になってるしで、なんか何だかなぁと思いながらも桐喜としての関係もしっかり築けているのかなとは思う。
一方で梅は藤野と街歩き、もといデートに出掛けたが、少しは知っている気になって本当は全然知らない藤野にとっての大切なものを積み重ねていく、ひとまず猶予の半年をかけて梅がやっていく事が見えてきただろうか。そうやって日々を積み重ねていけばいずれ本当の藤野を知る日もそう遠くは無いと思いたい。
名と過去を捨てはしたもののエスな関係に憧れていそうな辺りに藤野を救えそう鍵や何かがありそうな気もするが、そんな憧れを梅がひとつ叶えてこれからどこまで真に互いの事を知っていけるだろうか。

第1巻は8/09発売!

comic-fuz.com

 

魔法使いロゼの佐渡ライフ
《おみなえし》

イベントに向けてなかなかこれという策が浮かばないロゼであったが紗菜の提案で閃いてからは早かった辺り、やはり只者では無いのかなという気はする。そういう部分ももしかしたら向こうであらぬ噂が流布した一因だったり無かったりする、のだろうか…。
そんなロゼが構築したイベントのシステムについて一体どうなってるんだ的なツッコミや指摘は特にされなかったが、そういう事は特に気にしない人が多かったのか盛り上がれさえずればいいという人が多かったのか。まぁそんな事はどうでも良くて、ロゼの今回の成果もときこと月渚の大バズりも、決して順調ではない長き日々で積み重ねを経たこの結果はこれまでやってきた事が無駄でも何でもなかったという証明だと思う。

今回は「いい最終回だった」と言いたくなるくらいの、ロゼのこれまで耐え抜き積み重ねてきた日々が金山イベントの大盛況という形で結実した回であったが、まだ紗菜の借金返済は続いてるし紗菜とときこの距離もまだ遠いし東京に行くというロゼの目標も未だだし…。そんなこんなで未だ未だ佐渡ライフが続いていくが、これからどんな日々になっていく事になるのか、この先も期待したい。

comic-fuz.com

 

異世界サウナへようこそ!~ルナちゃんはととのいたい~
《はづき》

なんか職人気質が強いのは決して悪い事では無いけれどもそれはそれで面倒な性格してるな、って感じる地図作家であったが、籠って働き詰めな日々から解放されて何気ない事を語り合うここはとても大切な場所であり、そういう人の為にも是が非でも経営再建をしていかないといけないなと感じた。

ところで若そうな見た目に対して地図作りをしてきて何十年との事だが[*3]、一体実年齢は…。

第1巻は7//12発売!

comic-fuz.com

 

サキュバスイッチ
《橘まなり》

前回タケノコを立派に成長させてあんずの危機を救った、もといあんずとセッションをしたメル子であったが、今回の冒頭でのそのときのあんずの心理描写で、あんずに向かって集まってくる何かがどう見ても種にしか見えない[*4]、というか編集部のツイートからして明らかに種である[*5]
そんな事が起きた前回であったが、一夜経ってもメル子のモノは収まるどころか逆にエリンギからマツタケへと進化[*6]、ナニをしても一向に退化する気配が無い。いやそもそも比喩表現とはいえ〇茎を描写したり、マツタケが限界になったところで黒線規制が入ったり、直接的な描写は無いものの進化したマツタケを処理をしたりと[*7]、いくらきららの核実験場とも称されるフォワードの連載とはいえ明らかに連載している雑誌を間違えているし、こんなものの連載を許したきらら編集部はどうかしている(誉め言葉)。
結局メル子のマツタケが全然退化しない一方であんずは意図せず催淫を発したりと[*8]、ふたりの身体に明らかな変化が生じている。気になったあんずの問いに「なんでもない」と返したメル子であるが、倒れている間に入れ替わり先のメル子の身体のはじめてを、そして元のあんず自身の身体のはじめても喪失してしまった事実はあんずからしたらなんでもないで済む問題では無いであろう。何せこれまで一度も行為をした事が無いのに自分が知らぬうちに行為をしていたなど、自分はそんな事実は耐えられそうに無い。その頃魔界の方も何やら動き出して、この先ふたりの関係もどう動いていく事になるのか、未だ未だいろんな意味で目が離せない展開になりそうである。

ところでこんな回が載ってしまった今月号と近い時期に放送した『ゴールデンカムイ』は4期最終話直前で〇子探偵だの自〇バトルだの余りにも酷い内容が公共の電波で垂れ流されていて、直接的な関係は全然無いけれどもなんとなく縁を感じなくもない、気がする…。
あと個人的は話であるが、一応書いても問題は無いと思うが作品の内容が内容だから自主規制で直接的な表現を避けたり伏字を使ったりと、本当サキュバスイッチの感想を書くのは毎月苦労している…。

 

薪窯のパンドラ
《くずもちまつり・誰がし》

結局なんかころねからしたらとんだ茶番を見せられたような気がしなくも無いが、とりあえずは恵理が勝負を制して麦を巡る争いは決着する事に。
そんな波乱が終わって昔の恵理の事を知っていそうな言動や、特に審査評を早く切り上げたい言動に引っ掛かったのか、1週間何でも言う事を聞かせられる権利を行使して何かを隠しているであろう麦を尋問にかける恵理であるが、いまこれから恵理が暴こうとする麦のが隠す事は果たしてパンドラの箱なのかそれとも…。麦にとっては一難去ってまた一難な事態になったが、メロンパンの為にも大人しく白状した方が楽な気がする。
それはそれとして恵理ところねの勝負事といい今回の麦への尋問もすぐに喰い付いてきたり、一番この状況を楽しんでいるのは日菜乃では無いだろうか。本人からすれば当事者では無いしなんか騒がしくなっているのを眺める傍観側の人間だから他人事みたく楽しんでいるのではとも思うが、そうやって弄り楽しんだツケが我が身に降りかかる日は来たりするのだろうか、って展開にちょっと密かに期待してたりしてる。

 

色んな女の子とキスをしていたら、百合キスに目覚めてしまいました…。
《betock》

迎えた対バン当日、どっちがよりエモいかというのが評価基準であるが、そんな事より演奏の完璧さを重視する元メンバー組はなんか根本から趣旨を間違えてるんじゃって気がしなくもない。まぁ完璧さや全体的な盛り上がりも含め如何に観客の心を掴めるかという意味でのエモさかも知れないが、そもそもルシフェルが絡んでいる以上当人達にその気が無くても端からまともに勝負する気など無さそうである。
そうやってルシフェルが呪いで不正じみた事をするならこっちも手段は選ばないという構えの楓音だが、ひとまず葵生をその気にさせたのは良いもののなんか後々影響が残らないかが不安である。

第2巻は発売中!

comic-fuz.com

 

ほうかご再テンセイ!
《そめちめ》

流れ込む嘗ての記憶、普通というものができず全てから隔絶され相対し続けた最後に側にいたいと言ってくれたもの、どれだけ望んでも叶わないこんな結末にならない可能性の世界、そう願った結果がふたつの世界が繋がり合うというそれこそ誰も見た事の無い世界の続きだったのだろうか。
そういう事で発見されて保護される前からメルアと詩星どっちも想いが重いなという感じであるが、故にこれまでの世界の日常を大きく変えてでもふたりで世界の続きを見たいという願いを実行してのける辺り、この出逢いの意味はとても大きかったと思う。
自分自身を知ってふたりの手で知らない未来を掴む意思はとても強くて、知らない未来と変化を恐れ過去に囚われた所長にはとても大きな精神攻撃となった。ベタな気はするけれども互いを想い合って先へと進む意志が最強というところだろうか。

次号、最終回!
ひとまずはふたつの世界が繋がり合う日常を守り抜いたが、ふたりが進み続ける見た事の無い世界はどう広がっていくのか、この先もこの日常を守り抜けるのかどうか、最後まで期待したい。

comic-fuz.com

 

ゲスト作品感想

マンハッタンのしらべ
《久左衛門》

人間関係がうまくいかない日々の中、酒を通じて偶然出会った人とここまで仲を深められたのは、決して酔っている勢いだけでなく真に心からそう思い感じたからだと思う。なかなか四方丸く人間関係が上手くいってる人なんてそうそういないだろうけれども、甘さも苦さもある人生のような味とは実際どんなものかは気になる。なんか単に味だけでなくそこからこんな風に連想したり例えたりする酒の楽しみ方も、なかなかに洒落ているのかなって感じる。

 

次号予告

次号のきららフォワードは、 単行本第8巻が8月9日に発売! 『スローループ』(うちのまいこ)が表紙を飾ります! さらに! 巻頭カラーには単行本第1巻が同じく8月9日に発売の 『花唄メモワール』(一ノ瀬けい)が登場! その他、新連載の『仮想世界のテミス』(河瀬季×さくたつ。)や最終回を迎える『ほうかご再テンセイ!(そめちめ)をはじめ、話題作品が目白押し!! フォワード9月号は7/24発売予定! 暑くなってきましたが、フォワード読んで涼みましょう(?) 次回もまんがタイムきららフォワードをよろしくお願い致します!

引用:まんがタイムきららWeb

次号は『スローループ』が22年12月号以来に表紙で登場。修学旅行が近付き次回以降姉妹の距離感がどうなっていくか気になるところであるが、その先もどんな風に変化していく事になるか気になるところである。8月に最新8巻が発売となるが、フォワード作品のひとつの関門な気がする10巻以降の連載継続の行方についても見守りたい。

新連載は編集部のツイートからしてガッツリ法律ものとなりそうであるが[*9]、一体フォワードにどんな新風を吹き込む事となるだろうか。

8月号は7/24発売!

 

新刊情報

7/12発売

 

終わりに

今月号でも『アネモネは熱を帯びる』は先に向けた大きな動きは無かったが、時間が経てば経つ程にそこに向けての動きは不利になっていきそうだし、それと付随して今後の連載の可否にも影響するのではという気がする。5巻発売を控えて動きが無いとなると来月最終巻が発売となる『ちょっといっぱい!』と同じような事になりそうな気がしてならないが、とりあえずは年内~年明け辺りで何か動くか注視したい。

 

て事で今回はここまで、次も期待しないでください。

 


脚注