渓埜胡保の戯言

語彙力のない主観と偏見に満ちた自己満足なブログなので期待しないでください…

令五 大相撲春場所

 

先場所貴景勝が3度目の優勝を決めて地元関西での綱取りが期待され、横綱照ノ富士は今場所も全休となりNHK専属解説の北の富士さんも療養で出演を全休するという、先場所よりも異常事態となった中で行われた春場所となった。まぁ簡潔に結論を言うと取組の一番一番は面白いものもあったが、上位スッカスカなうえに毎場所の如く番が狂うような大相撲はゴミクソつまらないと改めて感じる場所となった。

という事で自分としては昨年春場所以来の十五日間観戦皆勤となった今場所について好き放題に語ったり貶したりしていきます。

 

 

 

今場所を振り返る

幕内

地元関西での綱取りの期待がかかった貴景勝は初日に躓いたものの二日目三日目と連勝、ただ連勝した三日目の取組後に左膝を気にする素振りをみせ翌日2敗目、五日目は一気の攻めで3勝目も翌六日目の取組を落とし3敗目、七日目から左膝内側半月板損傷の診断で休場となり来場所は自身6度目の角番で迎える事となった。ただでさえ横綱大関がひとりずつで上位層がスッカスカなうえに横綱は全休、そのうえ貴景勝も途中休場というのは余りにも残念でありいまの大相撲がゴミクソつまらない要因のひとつとなってしまっていると感じるが、兎に角いまはしっかり療養に専念して欲しいところである。

そんな上位スッカスカの中で関脇小結は善戦した方ではと思う。若隆景が負傷休場で負け越しとなったのは残念だった一方、新関脇で初優勝を決めた霧馬山と千秋楽まで優勝を争った小結大栄翔は来場所大関取りへの期待がかかるし、豊昇龍と若元春も二桁を挙げ起点となる場所となった。今場所の関脇と小結は7人と決して強い力士がいない訳では無いのだが、単に勝ち越すだけならともかく更にその先、安定して好成績を残し大関横綱を目指すとなるといまの面々では弱いのかなと感じる。どうかより日々精進邁進奮起して未だ破りきれていない殻を破って欲しいところであるし、果たして本当にその器であるかが試される場所となりそうである。

平幕に下がった正代が復調の兆しを見せた。負傷していた箇所の状態が良くなってきたのか、それとも役力士の責務と重圧から解放されて伸び伸びと取れるようになったのか、西筆頭で二桁を挙げ来場所の三役復帰は確実と思われる。こういう相撲が取れるなら役にいたときにもとどうしても思ってしまうが、ここから正代再起の章となるのかどうかという来場所になりそうである。

翠富士は初日から10連勝と中盤まで好調だったがそれ以降は優勝争いを意識し過ぎてしまったのか、それとも連日組まれた上位力士には力が及ばなかったのか連敗が続き、勝てば敢闘賞の千秋楽も落として終盤5連敗という結果になった。中盤まで好調だったのに終盤連敗続きというのは悪印象であろうから条件付き三賞となったのは仕方ないと思う。ただ数字で見れば二桁白星を挙げたのは立派なのでこの先に期待してみたいところである。

新入幕の北青鵬は9勝を挙げ、金峰山は11勝で敢闘賞を受賞した。いずれも以前から期待がかかっていた力士であるが、平幕中位辺りまであがると思われる来場所もこの強さを維持できる事となるだろうか。

 

十両

規律違反で先場所謹慎となった逸ノ城が優勝、朝乃山も東筆頭で13勝と来場所は一気に番付をあげそうである。どちらも怪我で下げた訳では無いしここで燻るような力士では無いので当然なので、しっかり猛省して早期にもといたところまで戻らないといけない。どうかより気を引き締めて精進邁進奮起して貰いたいところである。

先場所幕下付出し入門で優勝して一気に十両にあがった落合は10勝を挙げた、怪物とも称されている彼の快進撃が来場所以降も続くのかに注目したい。

膝の負傷から十両に戻ってきた友風が8勝で勝ち越した一方、今場所十両に下がった栃ノ心がまともに相撲を取れてるように見えない取組が目立ち余りに不安過ぎる。来場所も十両に残れる成績ではあるが、ここから奮起して立て直して欲しいという思う一方で暫く休場してでもしっかり療養して欲しいとも思い複雑なところである。

炎鵬は新入幕の頃のような強さが戻ってきたような取組が何番かあった印象だった。今場所9勝でここ最近地方場所での勝ち越しが続いているものの、一方で東京場所では勝ち越せていない。来場所も連続勝ち越しを決めて少しでも十両復帰に近付く事はできるだろうか。

 

各段優勝・三賞

幕内 東関脇 霧馬山 鐵雄 モンゴル・陸奥 初優勝
十両 東3 逸ノ城 駿 モンゴル・湊  
幕下 東26 龍王 良太 秋田・二所ノ関  
三段目 西24 東俊隆 勝介 東京・玉ノ井  
序二段 西60 勝呂 歩紀 埼玉・藤島  
序ノ口 西11 朝白龍 太郎 モンゴル・高砂  
殊勲賞   該当なし    
敢闘賞 東前14 金峰山 晴樹 カザフスタン・木瀬 初受賞
技能賞 東関脇 霧馬山 鐵雄 モンゴル・陸奥 2回目
東小結 大栄翔 勇人 埼玉・追手風 2回目

 

終わりに

冒頭で述べた通り今場所は1年ぶりに十五日間観戦皆勤となった場所となった。一番一番の取組を見れば盛り上がった一番や熱戦の一番はそれなりにあったように感じるが、大相撲全体でみると相変わらずにスッカスカの上位層と狂い易い番というのは、いまの大相撲のゴミクソつまらなさをより加速させているのかなって感じる。特に番が狂うのはそう簡単に起きないからこそ面白いものであるというのが自分の考えなので、こうほぼ毎場所のように番が狂ってしまっては本来面白くなるものもゴミクソつまらなくなってしまう。そんな状況だから年6場所完全制覇した頃の白鵬とまでは言わないまでも、他よりも特に群を抜いて強い力士がひとりふたり出てきて他の下位力士の壁にならないとこのゴミクソつまらなさは止まらないのでは無いかと思う。そういう意味では来場所大関取りの期待がかかる霧馬山と大栄翔にはその群を抜いて強い力士になって欲しいと思うところである。

自分が推している力士は今場所も苦戦した、ただでさえ肩を痛めてるうえに下半身にも問題を抱えてたのか後半からはまともに相撲が取れていなかった、しっかりと療養したうえで再起を図って欲しいと願うところではある。それぞれ怪我を抱えていたりと事情はあるだろうが、彼だけに限らずこんな酷い取組をお見せしてしまった力士は本当に猛省しなければいけない。

とりあえず春場所はこんなところです、来場所も特段の事情が生じない限りは十五日観戦皆勤するつもりです。

 

て事で今回はここまで、引き続きいまの大相撲には期待したくもしようとも思ってないです…。