渓埜胡保の戯言

語彙力のない主観と偏見に満ちた自己満足なブログなので期待しないでください…

【感想】まんがタイムきらら -2024年7月号-

 

『星屑テレパス』のドラマ放送が迫ってきた。自分としては不肖原作読者としていろんな意味でどう仕上がるのか気になるところであるが、欲を言うのであれば原作漫画の魅力をより引き出して視聴者を惹き付けられる作品になってくれたらなと思うところである。

という事でいろいろ好き勝手に語っていきます。

 

 

⇩過去の感想記事⇩

w811b8y198stx8.hatenablog.com

 

 

 

 

今月号情報

発売:2024年6月7日
第22号第7号 通巻248号
定価:470円(税込)

 

◎巻頭カラー

若鶏にこみ「かみねぐしまい」

わらびもちきなこ「しあわせ鳥見んぐ」
北斗すい「ちみどろアイスクリーム」
篤見唯子「スロウスタート」

◎表紙・センターカラー

大熊らすこ「星屑テレパス」

かきふらい「けいおん!Shuffle」
あきらんぬ「キミはあくまでも。」
むつをむつ・蒼井ゆん「異世界魔王ごっこ ~魔王は姫を倒したくない!~」

◎センターカラー

千種みのり「好都合セミフレンド」

三上小又「ゆゆ式」
夕凪ショウ「こもれびシュトラーセ」

◎センターカラー

檜山ユキ「妄想アカデミズム」

ルッチーフ 「ほうかごバスケット」
meitoro「Healingスペース」
空くれない「かっさい!」

◎センターカラー

さのださだ「ばくちぬぎ!」

杉谷エコ「そよかぜアニマート」
海老川ケイ「魔女まじょS-WITCH」
アスナキハル「スミレとリリィ」
牛乳瓶の底「カザリドリップ」
おにぎりパクパク「ふるえるアイドル」

◎リレーエッセイ My Private D☆V

さくたつ。

◎休載

ミナミト「ほぐして、癒衣さん。」
西畑けい「きもちわるいから君がすき」
異識「あっちこっち」
ひさまくまこ「一畳間まんきつ暮らし!」

 

★読者プレゼント★

A:表紙イラスト図書カード(10名)
B:「星屑テレパス」ハンドル付バックパック(10名)
C:「ばくちぬぎ!」アンブレラマーカー(5名)
D:「かみねぐしまい」フェイスタオル(5名)
E:サイン入りコミックス「かみねぐしまい」1巻(3名)

 

 

きらら展続報

という事で上記の通りまんがタイムきらら展FINALの会期会場の情報が解禁された。
6年前の東京開催と同様に会期は9日間であるが、その後開催された大阪、新潟、名古屋と比べると会期は短いので、会期最序盤と最終盤の両週末は相当に混雑しそうである。まぁいろいろと価格が高い東京で9日間も確保するのは相当に大変な事なのだろうが。

とりあえずは自分も参戦しようとは思っているが、また追加情報が出てから諸々検討しようと思う。

 

 

連載作品感想

かみねぐしまい [#15]
《若鶏にこみ》

ツギノの足裏を拝みたいという思いも本物ではあるものの、それ以上にほこが知りたいのは周りに優しく振る舞う裏で不平不満をぶちまける、ストレスを隠しながら頑張るツギノの事を表も裏も何もかも全部知りたい、それがツギノに向ける想いとほこの願いである[*1]
まぁそんな本音のから自分のフェチズムのところだけ切り取って叶えたいなんて言われたらそりゃ神も納得いかないってものだろうが、もっといろいろ知ろうと動くのはいいもののこう考え無しな感じで神通力を行使するのはどうなんだろうか[*2]。なんだか母の懸念が的中しそうな気もするし、あとでツギノに滅茶苦茶〆られる気がしなくもないが、いろんな事を知って考えようとするのは本当に難しい事なんだろうなとも思う。
それはそれとして完全に放置プレイを喰らう事になったまえなはなんだか災難だなって感じる…。

 

第1巻は6月27日発売!

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しあわせ鳥見んぐ [#40]
《わらびもちきなこ》

バイトとトリさん活動で貯めた資金で買ったフィールドスコープを使いに仙台の干潟まで来た翼、そしてそんな連絡を受けたすずの発案で開催されるいつもの4人でのオンライン探鳥会。多分翼が本来やろうとしてた事から外れてはいるんだろうけれども、それでもこうやって遠隔地でも繋がって共通の事で盛り上がって楽しむっていうのは本当に現代文明様々ってところだし、いろんな形での繋がり合いというのも感じさせるのかなって、そんな風に自分は思う。
そんな探鳥会の最中に岬に元に現れた来訪者は一体何をもたらす事か。1巻では自身の絵に悩むすず、2巻では地元の飛島を離れた事を気にする翼、そして3巻では家と自身の目標に悩むひなを軸にこれまで描かれてきたが、やはり4巻範囲は岬の事に迫っていく展開となっていきそうである。以前の話でも岬の事について触れられてはいたが、恐らくこれから思い悩むであろう中で岬はどんな解を出して進む事となるだろうか。

 

第3巻は発売中!

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ちみどろアイスクリーム [#15]
《北斗すい》

体調不良の絵麻を見舞いに来た寧々であったが、絵麻にもその妹の麻衣にもなんだか振り回されるような恰好になったなって感じがする。麻衣はいろいろと努力の跡は認めるけれども、姉への想いが強くなってるのもあって大分空回ったってところだろうか、それくらいに絵麻を慕っているのだろうけれども。そんな良い関係そうな橘姉妹であったが、どこかの機会で佐々木家の事情とかもより詳しく描かれたりしないだろうか。最後は何かまるで3Pみたいになっていたが[*3]、なんか今回は絵麻のひとり勝ちに終わったように思う。

 

第1巻は発売中!

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スロウスタート [#144]
《篤見唯子》

前回大会の一件に区切りがついて、四天王の短編集となった今回。
なんだか全体通してたまてが変だったなって感じがしなくもないが、まぁでもいろんな意味でたまては普段通りが過ぎてるっていうところだっただろうか。だからつってレースゲームでそうはならんやろとは思うけども[*4]。ヒッチハイクもハイジャックも若気の至りでやりたくなるものかのかも分からんけども、でもどう考えたって若気が至ってもやっちゃダメでしょハイジャックは、にしても何故にまたヒッチハイクと言おうとしてハイジャックと言ったのか、余りに謎過ぎる…。
冠はなんか想像力が豊かそうだなんって感じたのと、ちょっとたまてに対して辛辣じゃないかなって感じる。栄依子の笑いのツボは何なんだろ、冠と花名が冷めた反応だったのにこの笑いようは[*5]、そういうところはちょっと謎かも。
花名はもっと志温にべったりくっついても良いと思うが、てかもっとくっついてくれ(個人的な願望)!同じようにもっと栄依子に甘えてもいいんだぞ光希は。

 

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星屑テレパス [#51]
《大熊らすこ》

空撮の改良点を探るべく竜岡を訪れるロケ研一同。そこで竜岡の試行錯誤の軌跡を知る事となったが、空撮やモデルロケットに限らずこういうものは兎に角回数を重ねていく事、そして何より機材損失や改良に必要な出費を恐れず突き進む覚悟、これが重要なのだと思う。覚悟を決めて恐れず突き進み幾度となく挑んだものが結果と成果を手にする、そうやって竜岡も様々な実績をあげてきたのだから、道は遥か遠くともロケ研だけでなく誰にも結果と成果を得る機会は平等にあるのだと思うが、それを掴めるか否かの差は試行回数と覚悟なのであろう。
ハッキリと口には出さないものの、瞬としては因縁の相手ともいえる竜岡に頼るのはやっぱり釈然としないという感じだったが、それと同じくらいに自分ひとりが空回る事への不安は、2巻の選手権での一件もあって相当気にしているようであるし、故に無意識に一歩引いてしまっていたのかなと思う。そんな瞬が抱える想いを、全てではなくても少しは払拭した慧のフォロー力や話術というのは相当高そうだし、性格は違えど慧も突っ走るタイプだから瞬の想いも分かってあげられたのかなって、そう感じる[*6]。まぁそんな話術とモデルロケット以外はてんでポンコツな慧だけども、そんな人を支えて補い合う存在というのはとても重要なのであろうし、それはロケ研も同様であろう。
そんなこんなでいろいろと知見を深めたロケ研一同であったが、更なる試行錯誤に上級のライセンス取得とどうしても資金は必要になる、勿論笑原先生の軍資金で足りる訳が無い。という事でバイトイベントのフラグが建ったようにも感じるが、果たしてこの先どんな道を進んで結果と成果を掴む事となるだろうか。てかロケ研のメンバーでバイトとか大丈夫なんか?遥乃はともかくとして海果以上にユウと瞬も安心できなさそうだが…。

 

そしてドラマ版はいよいよ6月25日からテレビ東京他にて放送開始!

TVerもあるよ

tver.jp

 

⇩その他放送配信情報は此方から⇩

www.tv-tokyo.co.jp

 

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キミはあくまでも。 [#19]
《あきらんぬ》

まるで嵐みたいだったマーシャが去ってすっかり静かになったノートン邸、そしてそんな状況に集中できず落ち着かないヴェネル。とりあえず理由をつけてエクールカを監視するものにしたものの、他の使用人と仲良さそうにしているのを見てなんとも形容し難い想いに駆られる辺り、やはりエクールカに対するヴェネルの想いは思っている以上に強そうである。まぁ押し強めで絡んでくるマーシャがいなくなって余計にひとりでいる事にどこか不安を感じてた故ではあるだろうが。
そしてエクールカにまるで告白みたいな事を口にするヴェネルだったが[*7]、そんな事をしてる自覚はあるのだろうか、まぁ多分無いのだろうがいまは。とはいえ前回のサラロットの忠告からしてヴェネルが想いを自覚して伝える事が悪魔にとって必ずとも良しとは言え無さそうだから、再びふたりきりの日々に戻って互いが抱える想いがどう変化していくだろうか。

 

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異世界魔王ごっこ ~魔王は姫を倒したくない!~ [#8]
《むつをむつ・蒼井ゆん》

シエル推しとやり込んでいるゲーム、その点と点が繋がり乃々が戦を仕掛けない理由を察したジェロ。勿論幹部としてこんな現状は看過できず、どうにか乃々に魔王らしく戦を仕掛けさせようとするジェロだったが、やる事成す事が乃々にも民衆にも都合よく解釈されて、ジェロにとってはとんだ災難に遭う羽目になった。
そんな乃々のシエル愛の大きさを認めつつも、どうにか戦をするように仕向けたいジェロであるが、思わず知る事となったシエルの重大情報。…まぁ結局はシエルとその情報は何も関係無いってオチになりそうな気がするが、そんな事が少しでも乃々の耳に入ったらどうなる事か見当もつかん。とはいえ乃々を動かすには強力な情報なのも確かだろうし、果たしてこの情報をジェロはどう活かすのか。点と点が繋がった事でジェロの苦労は今後更に加速していきそうである。

 

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好都合セミフレンド [#17]
《千種みのり》

金琥姉からルカは腰が弱い、ルカの性感帯は腰だと吹き込まれたすうなだったが、全く穢れていないすうはルカが腰痛持ちだと解釈、腰の悪いルカにマッサージをしようとあらぬ方向へ努力をはじめる。そんなこんなでその本番を迎えたが、結局またもルカはとんでもない目に遭わされる事となった、というかすうなはルカをマッサージできて満足そうだし、金琥姉も結果どう転んでも楽しめる感じに誘導した格好だし、ルカだけがなんか酷い目に遭ってどこか理不尽さを感じなくもない。
それにしてもルカの為にとちょっと変なことになっていたすうなだが、いやすうなが変なのはいつもの事なのだが、こんな風に変な行動に出るのはすうなが恋愛欲を自覚して無く、そのうえで無意識のうちに性欲だけが先走っているからでは、なんて思わなくもない。それがどうであれすうなの空回りとルカの災難は未だ未だ続いていきそうである。

 

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ゆゆ式 
《三上小又》

連載がはじまって15年もの間ノーイベントグットライフな日常が描かれ続けているゆゆ式であるが、そんな日々を簡単に打ち破るようなイベントは起きやしないというのがひとつのゆゆ式らしさであろうか。結局想定内ないつも通りを打ち破れなかったゆずこであるが、想定したい想定外が余りに斜め上過ぎるだけな気がしなくもない、まぁでも3人のやりとりは結構読者の想定を超えてるようにも思うけれども。そんな訳で何も起きそうにない想定内の日々は未だ未だ続いていきそうである。

 

第14巻は7月25日発売!

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妄想アカデミズム [#22]
《檜山ユキ》

東大受験をするか迷う中で一葉に遊園地デートに誘われたゆう、何だかんだでデートを楽しみながらもそこで一葉からゆうへの東大受験への誘い。ゆうからしたら一葉のいいように言いくるめられて乗せられたような恰好であろうが、結局のところこれまで散々人の事を言っておきながら実際はゆう自身も人の事は全く言えないくらいに、一度走り出してしまった想いは止められない女だった。つまりは未春も莉子も一葉も、そしてゆうも揃いも揃って不純で不埒な女共という事である。
まぁゆうの学力なら3年の6月からでも多分東大を目指せなくはないだろうが、合格して一葉を見返したあとにその抱えた想いはどうなる事か、このふたりの関係性も気になる事になっていきそうである。
それにしてもホント一葉って抜け過ぎててなんか怖い、てか何故に館林まで行っちゃったんだよ[*8]、いやもっと早くに気付けよオイ。

 

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ほうかごバスケット [#8]
《ルッチーフ》

なんか変に料理に例えるのはどうなんだろうって気はするけれども、そんな残念さはありつつも周りの不安をよそになかなかにつばさの指導力は高そうである。だからといってそれだけで直ぐに技術が習得できるという訳でも無いけれども。
個人的にはバスケットで勢いが大事なところもある印象であるけれども、バスケットに限らず何事も勢いだけで突っ走る事が最善ではないっていうものだろうか、そういう点ではつばさもただ単に勢いだけの人という訳ではないみたいだが。という事で再び熱が再燃したあかりであるが、更にどこまで熱くなっていけるか、そしてどう伝播していくだろうか。

 

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ばくちぬぎ! [#8]
《さのださだ》

また一体どんな経緯でカジノディーラーから教職に就いたのか、そんな腹回りを気にする賭博部顧問の多田の話。とりあえず部長の署名を貰いに来ただけなのに脱衣ギャンブルをさせられて、そのうえ恥ずかしい恰好を晒してしまうとは[*9]、ディーラーとしての才もそうであるが不幸体質の才もなかなかに高そうである。そんな訳で奇跡とはまた違う意味で精神をすり減らす事となりそうな多田であるが、この先強く生きていけるだろうか。

 

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ゲスト作品感想

こもれびシュトラーセ 
《夕凪ショウ》

不幸にも蛇に噛まれた商人のモニカを拾ったニコルは解毒の為にニナと共に修道院へ向かう。前回も話には出ていたがこんなにも資金難になっているのはヒルデのポンコツさが原因な気がしなくもないが、そんな彼女をモモが支えられるのは未だ未だかかりそうだろうか。
そんなニコルが繋いだこの縁だが、いろんな本を手にしたいモニカと兎に角カネが要る修道院、互いにwin-winだしこの機を逃す訳にはいかないだろう。とはいえ前回やった水上販売は無事規制をかけられたが今度はどんな手に打って出る事か、いまこそ商人モニカの本領発揮だろうが果たしてうまく事を進められれるだろうか。

 

Healingスペース 
《meitoro》

連絡をせずとも構造物建築を全て一任させるくらいにアンドロイドへの信頼度は高いようであるが、結果としてそれがARUTのアポ無し突撃というインシデントを起こした事については今後議論と改善が必要なんじゃないだろうか。それと役目とは関係の無い情報のインプットも。
そんな訳でタマの身元を調べに人工都市まで来たものの、タマが警戒したARUTが咄嗟にタマを庇ったりするくらいに、ふたりの関係は深くなっているようである。そんな様子を見た青木に「タマを愛しているか」と問われて分からないと答える一方で、片時も離れたくなく見守っていたいと思うくらいにARUTの中でタマへの愛は芽生えているようである[*10]、そしてそれはタマも同じであろう。
結局タマの身元は分からず引き続きARUTが面倒を見る事になったが、未だハッキリと分からないなりに抱く想いの答えは見つかったのではと思う。そして前回の記事でも書いたが、それが機械の発熱であってもぬくもりには抗えず、そんな互いのぬくもりがたりの帰る場所になっているのは言うまでも無さそうである。

 

かっさい! 
《空くれない》

結局何だかんだで先輩の南におんぶにだっこ状態で、顧問以前に教師として大丈夫なのか不安に感じてしまう雪であるが、それでも前向きにはなっているからなんとかいまの状態を維持して欲しいと思うところである。演劇に対する想いはそれぞれあるようであるが、より高みを目指してどこまで突き進んでいける事か、部員も顧問も未だ未だこれからここからである。

 

そよかぜアニマート 
《杉谷エコ》

グイーとララが立ち寄ったのは双子のナピスとフォージだけが住むだけになった村。そんなすっかり静かになった村がなんか喧しい事になったこの日一日だったが、いろんな意味でこの日の出来事は記憶に叩き込まれたのではないだろうか。そうやてグイーのリュートで繋いで紡いでいった関係や思い出が積み重なっていけば、その旅の先に目指すものへと近付いていけると、そうだったらいいなと思うところである。

 

魔女まじょS-WITCH 
《海老川ケイ》

昨晩会った時とはまるで人が違うみたいに大人しい日中の小夜、そんな彼女が気になって放っておけないまな。そして語られる小夜が町魔女をはじめた経緯[*11]、世間一般でいう普通の常識が何もない状態で街中に放り込まれたら誰でも萎縮してしまいそうだが、そんな小夜にとって外套は自身の魔女としての証と誇りであり、何も分からない世界の中での唯一の拠り所なのであろう。だから魔女の事を知らない人が多数のこの街中で普通の人間として振る舞い生きていくにはいまの小夜には酷というものであろう。
そんなまるで遠い存在だった魔女も普通の人間とそう大差無く、小夜の事情を聞いたまなは互いに不安から守り合おうと決めるが、何だかなかなかに前途多難な気がしなくもない。だが出逢った前夜からさらにふたりの距離が近付いたのは確かであろう。そんなふたりの日常と非日常がこれからどう繰り広げられていくのか、未だ未だこの先も見守り続けていきたい思いである。

 

スミレとリリィ 
《アスナキハル》

幼馴染のスミレに特別な想いを向けるリリィ、そんな日に日に強くなる想いを進展させようと校内で密かに行われているという告白をかけたゲームでリリィはスミレに挑む事に。しかし勝負は不成立で、スミレはリリィに対して特別な想いは抱いてなさそうな雰囲気。それでも勝ってスミレに告白したいと思うリリィであるが、だが友達以上の関係になりたいと願うくらいに好きなスミレを負かすなんて事が端からできる訳が無く、結局のところどう足掻こうがリリィがスミレに勝てる訳など無かったのである。
「恋愛は好きになった方が負け」と某ラブコメ作品でも言っていたが、ならば惨めな敗者に甘んじてスレミが勝って告白してくるのを待ち続けるのだろうか。多分何だかんだでリリィから告白しようと決心した時には何もかもが挽回不能な状態に陥ってそう、それこそ今月号は休載しているが『きもちわるいから君がすき』の芦屋々々と同じ末路を辿りそうである。しかしどうやっても諦められず日に日に強くなるこの想い、この先ふたりの想いはどう転んでいく事となるだろうか。

 

カザリドリップ 
《牛乳瓶の底》

新たに開店する喫茶店の孫娘のかざりと、その祖父の紹介でバイト面接に来たかさね。コーヒーへの思い入れと技能は高いものの他の事はてんでダメそうなかざりであるが、その穴をかさねがどこまで埋めていけるか、いまここからふたりの挑戦がはじまったともいえる話だっただろうか。それにしても祖父はどこでこんな逸材を見つけてきたんだろうか、そこの経緯はちょっと気になるところであるが。

 

ふるえるアイドル 
《おにぎりパクパク》

埼玉から京都の高校へ進学した超がつく程にあがり症なサチカだったが、志望動機で入部しとうとしていたミュージカル部は既にあえなく廃部。そんな行く宛ても無いサチカに声をかけてきた同級生のカリンにアイドルへの道を勧められたが、どっちも宛ても無く切羽詰まっているこの状況、乗りかかるのは大舟なのか泥舟なのか。
あがり症とはいえここまで周りが見えなくなるくらいに短絡的そうなのはちょっと重症そうだが、まぁでも都合よくうまそうな話を持ち掛けられたらサチカでなくとも警戒するであろう。とはいえカリンも強く押しに出るくらい状況は芳しくないようだが、こんなふたりでこの先本当にやっていけるのだろうか、そこはプロデューサーの腕次第かもだけども。

 

 

次号予告

次号は、TVドラマ6/25から放送開始の「星屑テレパス」(大熊らすこ)が表紙を飾ります♪ 巻頭カラーは、コミックス第2巻好評発売中の「きもちわるいから君がすき」(西畑けい)です!センターカラーは「ちみどろアイスクリーム」(北斗すい)、「ほぐして、癒衣さん。」(ミナミト)、「ほうかごバスケット」(ルッチーフ)、「異世界魔王ごっこ ~魔王は姫を倒したくない!~」(むつをむつ&蒼井ゆん)です! 来月の「まんがタイムきらら」もお楽しみに!

 

引用:まんがタイムきららWeb

次号は今月号に続きドラマ放送がはじまる『星屑テレパス』が表紙で登場、恐らくドラマ放送中は表紙を飾る事となりそうだろうか。
巻頭カラーには『きもちわるいから君がすき』が初登場、芦屋編も佳境との事らしいが、自分としては芦屋編が終わったらそれぞれの関係に決着をつける展開に入るのか、それと更に話を広げていくのか、ちょっと想像がつかないと思うところである。

 

8月号は7月9日発売!

 

 

終わりに

今月号は既存の連載作品に留まらず、『魔女まじょS-WITCH』や『スミレとリリィ』といったゲスト作品も含めて、全体的に百合百合しい作品が多かったなという印象である。まぁきらら作品=百合系というイメージは多少なりあるだろうが、程度や方向性の違いはあれど百合が強めの作品が出てきて、その流れが今後も続いていく事となるのかどうか。正規連載の枠は未だ空いている状況だから、そこに何が入ってくるか次第で今後の誌面展開の方向性も決まっていくのかもしれない。

 

 

 

て事で今回はここまで、次も期待しないでください。

 

※脚注

*1:7・8頁

*2:9・11頁

*3:28頁

*4:33頁

*5:32頁

*6:44・45頁

*7:61頁

*8:102・103頁

*9:148頁

*10:127・128頁

*11:164・165頁