渓埜胡保の戯言

語彙力のない主観と偏見に満ちた自己満足なブログなので期待しないでください…

【感想】まんがタイムきららMAX -2024年7月号-

 

どんな事にも過度に期待しない事で精神的な平穏を保ちたい、それで勝手にかけていた期待に反した事が起きた時の衝撃を緩和したい。というのが自分なりのコンテンツや人物などいろんな事への接し方であり自衛策だが、とはいえどうしても盛り上がっているものや推したいものに期待をかけたくなるから、本当にこういう接し方でいいのかなって日々思うところではある。

て事で今回も主観塗れでいろいろ語っていきます。

 

 

⇩過去の感想記事⇩

w811b8y198stx8.hatenablog.com

 

 

 

 

今月号情報

発売:2024年5月17日
第21巻第7号 通巻237号
定価:470円(税込)

 

◎巻頭カラー

さいにゃん 『てくてくっ!秘密リサーチ』

◎表紙

はまじあき 『ぼっち・ざ・ろっく!』

かぜぱな 『涼井さんの推しメシ』
笠間裕之・宮月もそこ 『さうのあっ!』
こかむも 『ぬるめた』
有野金吾 『神絵師のおしごと』
市川ヒロ・土管 『スポチャン!』
工藤える『江口さんちの純情サキュバス』

◎センターカラー

Koi 『ご注文はうさぎですか?』

なじみ 『コンビニ夜勤のあくまちゃん』
行町咄 『ハコイリクリエイト』
2222楠『げっとあうと!!』

◎センターカラー

つみきつき 『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

うるし 『追放令嬢は技能実習生になりました。 ~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』
*sow* 『わからせろ!ナマイキツネ様』
しぴー 『ラスボスは逃げ出した▽』

◎センターカラー

有馬 『エイティエイトを2でわって』

カコベン 『ギャルとネクラの吸血関係』
なまず『進捗ダメなのでどっかで一泊してきます』
双葉陽 『ばーがー・ふぉー・ゆー!』

◎センターカラー

O仮名だモ 『へるしーへありーすけありー』

◎最終回

バニライタチ 『白魔導士はゾンビの夢を見るか?』

ムクロメ 『SAN値直葬!闇バイト』

◎休載

宇崎うそ『ななどなどなど』
はんざわかおり『アイドルビーバック!』

 

★読者プレゼント★

A:表紙イラスト図書カード(10名)
B:『てくてくっ!秘密リサーチ』特製スライダーポーチ(10名)
C:直筆サイン入りコミックス『てくてくっ!秘密リサーチ』1巻(3名)
D:『SAN値直葬!闇バイト』特製マグネット付きクリップセット(5名)
E:直筆サイン入りコミックス『SAN値直葬!闇バイト』2巻(3名)

 

特記事項

はんざわ先生が産休に入る為、『アイドルビーバック!』は次号と次々号は短編を掲載するとの事である。

自分としては今後の執筆活動に影響が出ないのであればそれで問題無いと思っているが、事前に産休で休載すると告知しながらその期間中毎号短編を掲載し続け、いざ連載再開と思ったら育休による長期休載に入った『ななどなどなど』の先例があるから、そこの先の見通しがはんざわ先生と編集部でしっかりできているのかは気になるところである。
不測の事態や当初の見通しとは異なる事象が起きて長期休載せざるを得ない事情はあるとしても、とはいえ先の『ななどなどなど』の一件は編集部と宇崎先生の見通しの甘さが起こした失態ではないのか、とどうしても思ってしまうが、同様の事態をはんざわ先生でも起こさないようして貰いたいものである。

その23年10月号から休載が続いていた『ななどなどなど』は次号から連載再開となる。

 

以下編集部Twitter [X] の投稿(折り畳みます)
▼▼CLICK▼▼

 

 

連載作品感想

てくてくっ!秘密リサーチ [#13]
《さいにゃん》

テレビ番組に影響され大自然で踊りたいというすかいと共に等々力渓谷に来たひぐれ。全然リズム感が無かったひぐれとは対照的にレベルの高さをみせたすかいであるが、ただ踊りたいというだけならともかく多くの人に見てもらいたいと思ったのは、少なからずひぐれの動画投稿に影響された部分も大きいのではないだろうかと感じる。同様にひぐれも誰かと何かを楽しむ事を段々を掴みつつあるみたいだし、11話[*1]の浅草でのやらかした以前だったら恐らく意地でも踊ろうとはしなかっただろうし、互いに影響し合って変わりつつあるのかなって感じる。そんな誰かにもっとこの楽しさを知って欲しいというひぐれのどこまで広がっていくのか、その前に踊ってみた動画の方が拡散されてホントこの先どうなっていく事になるのか。
にしても今回はすかいのスケベカットが多かった印象だが、すかい同様に先生も解き放ちたくなったのだろうか。

 

第1巻は5/27発売!

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ぼっち・ざ・ろっく! [#76]
《はまじあき》

後藤と喜多が無事に進級が決まった一方で、虹夏は当然としてリョウ田もなんとか高校を卒業。基本的に結束バントとしての話はStarryが舞台で、後藤と喜多の方は文化祭ライブをはじめ校内での絡みも度々描かれているが、できる回想が何もないくらいに[*2]虹夏とリョウの中での青春で高校の比重は思っていた以上に少なかったようである。それでも全く高校生活の思い出が無いという訳でも無く碌でも無い事ばかりだけじゃない3年間で、過ぎてみて振り返ってみたら何だかんだ良くも悪くも思い出になっていく、ふたりにとってそんな3年間だったのかなと感じる。それはそれとして無事にリョウがみっちりと借金を清算されたから本当良かった[*3]、にしてもよくここまで逃げ延びられたなお前…。
あと佐々木って後藤に対してなんかドライというか辛辣過ぎやないだろうか。

 

アンソロ第3巻は5/27発売!

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涼井さんの推しメシ [#5]
《かぜぱな》

前回大分バイトを詰め込んでて大丈夫かと思っていたが、無事に目当てのライブに参戦した京香。その帰りに立ち寄った横浜中華街で小籠包を堪能し、いろんな意味でいろんな汁が大量に出た回となった。にしても押し売りの圧にあっさり折れたり占いの結果を真に受けたりと[*4]、こんなチョロくて将来社会に出て生きて行けるのかちょっと不安になってくる、いろいろと推し活でそんなに余裕が無いのにこんなんでどれだけ懐を温かく出来るのか、なかなかに綱渡りな事をしてるなって感じる。

 

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さうのあっ! [#15]
《笠間裕之・宮月もそこ》

怪談話に振り回されまくる芹香であったが、全然隙が無さそうに見えてこの手の話に対してここまで重症だったとは。そこに付け入っていろいろ弄るこかげはなかなかにクズいけれども、とはいえ怪談話愛好家を異常者と言ったり[*5]夜中寝付けない責任を取ろうとするのは[*6]ちょっとあんまりな気がする、それだけに芹香の怪談話に対する恐れは底が深いという事なのだろうが。ともかくサウナも怪談も程々適切にというところだろうか。
あと何故に人は怪談話を求めるかというのは、自分としては祟ってくる神に触ってみたい恐怖的な好奇心や、「押すなよ?絶対に押すなよ!?」的な背徳感から求めてしまうのでは、と思う。

 

第1巻は発売中!

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神絵師のおしごと [#4]
《有野金吾》

境内の掃除をする中でこれまで知らなかった伝承や未だ未だ落ちぶれる前のツバキの事を知るもみじだったが、神としての伝承や神社の風習、同様に作品やコンテンツを後世までに語り継いでいくというのはなかなかに難しいのかなって感じる。
完結したりサ終しても尚話題になったりファンアートが投稿される作品がある一方で、そんな事も無く殆どの人からその存在を忘却されるものは数多い。それが神であれば伝承が途絶えその存在すら維持できなくなり、地域に根付いていた伝統風習も断絶していく。それでも自分が信仰してくれた人達の事を覚えていればそれでいいという感じのツバキだが、そうやって忘却されていく中で万物は朽ちていくのかなって。
言うなれば全盛期の面影など全く無いオワコンをどうすれば再び盛り上げられるか、再び地域に信仰を根付かせ伝統を継承するにはどうすればいいか。人々が求める流行が日々変化するように、信仰の在り方もきっと時代ごとに変化していく。だからもみじの再興案は決して的外れでは無いだろうし[*7]、謙って接せられるのを好まないツバキにとってはいい方向に作用していく可能性はありそうである。

ところでツバキの昔の男の話[*8]が出てきて「きららだったら大変なこと」などと主張していたもみじだったが[*9]、先日発売した無印で掲載した『きもちわるいから君がすき』で芦屋々々の脳が盛大に破壊されてたし、余り数は多くないとはいえ男性キャラが出てくる作品もあるから、言いたい事は分からなくはないがもみじのきらら概念ってちょっと歪んでないかなって自分は思わなくもない。

 

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スポチャン! [#8]
《市川ヒロ・土管》

中間試験を控えアメリア邸で勉強会をする事になった部員一同。なんだかももはいろいろと才が決して高いとは言え無さそうであるが、それでもこうやってしっかり向き合って励めば結果を残せる娘でもあるから、そうやって大会に向けてスポチャンの方にもより一層励んで欲しいものである。アメリアは日本語の読解さえどうにかなればだろうが、未だ未だ先は長そうだろうか。
それにしてもレイは如何にも文武両道みたいな面をしてるのに蓋を開けたら全方位残念塗れとは、ホント何故にこんなで好成績を残せてしまってるのだろうかこの残念姫は、高い才と引き換えに何か大事なものを捨ててしまったとしか思えない…。それとあかりはイマイチももとアメリアからの信頼が低そうなんだが、一体何がいけないというのか。

 

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ご注文はうさぎですか? [#164]
《Koi》

『うさぎになったバリスタ』の展覧会でのイラスト展示に向けて何故か漫画を描きはじめた青山さん、そんな〆切まで全く猶予が無い中でアシスタントとして呼び出されたチマメ隊。原稿作業はなんか相変わらずのカオスさであったが、そんな中でチノに任された兎から戻った爺さんの描写、「最後にどんな顔をしていたのか」というのは[*10]11巻ラストでの出来事ですぐ傍にいながらその場にいられなかった、そんな想いから漏れ出た言葉だったのかなって感じる。そんなしんみりした雰囲気からの3人で服を絵具塗れにする場面は[*11]、そんな過ぎた寂しさから楽しさで上書きしていくような、その後青山さんが言ってたように[*12]いろんな人と関わり合ってひとりじゃないという事実の象徴なのかなと、そんな風に自分は思う。
それにしても10年以上連載が続いても尚謎の多い青山さんであるが、そんな彼女の定住地とは一体何処なのか…。そんな疑惑が更に深まる中でいい感じに纏めるチノというオチは[*13]、どんなにカオスな展開になっても上手い事話を〆るこの作品らしさを表しているように感じる。

 

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コンビニ夜勤のあくまちゃん [#33]
《なじみ》

ミナミとは対照的なキタエリアの店舗に昼勤務でヘルプに入ったアルールだったが、闇属性のアルールの瘴気にあてたれて店員も客も陰エナジーを放出する事態に。なんとかコンビニ業務と並行しつつ陰エナジーを吸収して事態を収束させたものの、アルールにとってはとんだとばっちりを受ける羽目となった。そしてアルールの瘴気にあてられても何も影響が出ない人ばかりの大阪ミナミは異常者の集まりであるという事もハッキリとした[*14]。にしても明るい笑顔のホワイト労働よりも翳りがちな笑顔のブラック労働が性に合うとは、なんだか難儀だなって感じである。
そんなアルールにとっては酷い目を見たキタエリアだが、一応本来の目的である陰エナジーの収集をするなら案外効率のいいスポットではないだろうか、まぁ全部収集しきる前にアルールのメンタルがやられそうであるが。

 

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ハコイリクリエイト [#23]
《行町咄》

誰も物を言えない現状を打破すべく、そして阿弓自身が変わるべく、一丸となって新たな案の制作を進める一同、それは間違いなくハイルの小さな行動が起こした大きな波であろう。一方で療養中の渡の元を訪れた凛々であるが、抑えきれないくらいに何かをつくりたくてたまらない想いと共に仕事をしたいという思い、凛々にとっては未だ未だ払いきれていないとしても過去の事を清算するには十分な前向きさだと感じる。
そうして迎えた会議での奇襲、それはこれまで散々周囲を乱す事となった阿弓の身勝手さとは違う、周りを支え周りに支えられ何かをつくりたいという思いからの身勝手。新案の採用は阿弓だけでもハイルだけでも凛々だけでも、そしてこの3人だけでも成し得られなかった、周囲が一丸となってこそ成し得た結果であろう。

 

次号、最終回!

実家を飛び出して入社してからずっと傍で見続けてきた凛々にとって、今回のハイルの成長と起こした大きな波はとても感慨深いものだろうが、そんな様々なものを繋いたハイルを見た凛々の想いは、次に新たにつくるものは。これまでいろんなものをつくってきた先へとそれぞれどう進む事になるだろうか。

 

完結の第2巻は7/25発売!

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性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。 [#18]
《つみきつき》

体育祭回の前編。なんかすっかりつくしとサツキがユーリと倫への親馬鹿が過ぎていて、そんな親面するくらいにふたりって幼稚に見えるんだろうかってどこか思ってしまう。まぁ純粋に出逢った頃からの変化に喜んでいるだけだろうけれども。
つくしが絡むと面倒を起こしがちなこごみであるが、そんな素と校内での外面の差は素を知っているとなんか異様に感じなくもない。そんな隠し通してきた素は倫にあっさりバレそうな気がしなくもないがどうだろうか、アイツの謎に高い気配隠蔽は侮れないし。
そんなただでさえカオスな状態なのにたぁ子参戦ではじまったつくし争奪戦、続く後編はまたどんな事になるのだか…。

 

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追放令嬢は技能実習生になりました。 ~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~ [#7]
《うるし》

野菜だけでなく仏花も栽培している宮前家の農場だが、未だ未だ日本の文化や伝統に慣れていないアーシャとクロエにとっては理解するのにもう暫く時間がかかりそうである。
そして異世界の貴族らしく魔術が使えるふたりであるが、…まぁアーシャは能力差し押さえ中だが、それに目をつけて上手い事栽培できないかと思う辺りはそだちらしいなって感じる[*15]。でもアーシャが危惧した通り仏花が発光する突然変異を起こしたのはどうするつもりか[*16]、これはこれで何か商機になりそうな気がしなくも無いけれども、どうであれこれをそだちが知ったら良くも悪くも考えが止まら無さそうである。
それと一輪だけなら仏花なんてその辺のガラスコップで十分、無駄に高い花瓶など不要というのは確かだと思う。

 

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わからせろ!ナマイキツネ様 [#21]
《*sow*》

偶々出くわしたともよが母の日に何か料理をつくりたいというのを聞いて自宅で練習に誘う桜子だったが、居合わせた一同が絶句するレベルでともよの料理の腕は異常なものであった。まぁ食べられなくはないだけまだマシなのだろうが、それにしたってどうしたらこんな事になってしまうのか。まさか厨二設定が本当に覚醒したなんて事は…、いや魑魅魍魎が跋扈する世界だからその可能性も有り得なくはない、のかも?それはそれとして壱与とマカロンはどこまでもブレなさ過ぎる、ただでさえヤバそうな料理に劇物異物まで混入させようとするんじゃないよ!

 

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ラスボスは逃げ出した▽ [#19]
《しぴー》

前回光魔法を出した後勇者が適当に言った事を真に受けて[*17]それらしく振舞おうとする魔王であったが、普段があんな逃げ出すような性格言動なのにそんな事をすれば配下達が不安になったり弄りたくなってしまうというものである。確かに歴代魔王と比べたら威厳も何もあったもんじゃないだろうし、配下からは大分舐められてるような気がするが、それでもこうやって配下がついてくる辺りそれなりに惹きつけるものは持っているようである。まぁ相変わらず変な信用のされ方をされてるけれども。そんな自分らしくていいとい話であったが、にしても今回の妖狐は余りにもドクズ過ぎた。

 

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エイティエイトを2でわって [#18]
《有馬》

夏休みが明けて文化祭の参加に向けて動き出す一同であったが、美弦と奏の新曲はなかなかに難易度が高そうである。一応は美弦ももっと腕をあげないとと思ってはいるが、同時に如何にズンドコを抑えられるかが事故無くやりきる鍵であろう。そんなふたりとは対照的な雰囲気の来夢とゆずだったが、結局のところ美弦は飴と鞭どっちが性に合う指導法なのだろうか、これまでの楽しむだけの演奏から腕をあげようとしていくなら飴だけではいけないだろうけれども。
にしても美弦の咲雪へのメッセージが本当スパムもいいところ過ぎて、そのうち咲雪からブロックされるどころか垢BANされてもおかしくなさそうである。そんな美弦に多分反撃のつもりで送ったであろう咲雪のメッセージ内容もあんま人の事は言えないものではあったが。まぁ美弦はこういうところからズンドコさを抑えていかないと駄目であろう。

 

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ギャルとネクラの吸血関係 [#24]
《カコベン》

ブラッドに導かれて島へと潜り込んだいよねだったが、禁欲生活が限界に達してムラムラが抑えられないようなものなのか、島の若い衆の人間に対する求愛はかなり執念深そうなものであった。
そんな中で再びのまくるとの対峙、傍から見たらどっちも相手に自分の身勝手を強要するような恰好で、性格は両極端だけどもどっちもコミュ障が過ぎてるなという感じでではあったが、それくらいに我を貫き通さなければ本心を言えず周囲を動かす事もできなかったというところだろうか。本当いよねもまくるも面倒に性格を拗らせた印象ではあるが、故にますよを動かせたともいえるであろう。

 

次号、最終回!

そんなふたりの面倒さと我の強さが、ますよが願っても叶えられなかった関係を新たに切り開く切っ掛けとなりそうであるが、この先果たしていよねとまくる、人間と吸血鬼はどんな関係をつくっていけるだろうか。

 

完結の第2巻は7/25発売!

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ばーがー・ふぉー・ゆー! [#20]
《双葉陽》

はじめての遅番シフトに入ったこむぎだが、昼間の時間帯とは客層もそれに合わせた接客も異なり、尚且つ高校生にとってはいろいろと刺激が強めの勤務であるし、それこそ陰キャのこむぎにとってはなかなかに大変なものとなった。一方でもいは流石はバイト歴の差を感じさせたが、しっかりと歓迎会のときに負った重傷が尚も癒えきってない辺り、こむぎにとっては相当に刺激的な出来事だったんだなと感じる。
にしても普段のもいとあいすの関係って一体どんな事になってんだ、なんかなかなかにきららじゃ書きずらそうな事になってる気がするのだが…[*18]。あと酒場巡りの番組を見てるなんて意外と渋い趣味もってんだなこむぎって[*19]

 

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へるしーへありーすけありー [#9]
《O仮名だモ》

季節が春になり大学から近くの城まで散策する事になった七草とヨモギだったが、常人にはなんともない道も超が幾つもつく不健康体の七草には無謀でかなり過酷そうな道程であった。そんな普通の枠からはいろんな意味で余りにもズレている七草であるが、堂々と図太くしていればきっと何か変わっていったりするのかなって思う、その変化が悪い方向にいかなければいいのだが…。七草健康体への道は未だ未だ先が遥か長く遠そうである。

ところで今回は連載開始となった3話以来のカラーページだったが[*20]、色がつくと余計七草の不健康さが際立つなって感じる。種族体質として陽に当たれないエドよりも色白とかどう見ても七草の方がバケモノであろう、てかエドでも肌に血色はあるというのに七草お前は…。
それとかおる子は桜花賞に幾らつぎ込んだんだろうか。

 

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【最終回】白魔導士はゾンビの夢を見るか? [#25]
《バニライタチ》

決定打に欠けるメリュネとの最終決戦、そんな状況でも諦めず覚醒の兆しを見せたリルーが放つレサナ、それでも足りない魔力をサキが補いふたりで放った渾身の一撃。王道展開ではあるけれども、これまで繋がり合って積み重ねてきたものが最後に結実して、何よりいまいない人の為でなく眼前にいる人の為に魔力を使ったサキの行動と変化が起こした一撃であろう。
こうしてメリュネという最大の脅威は排除できたものの、パンデミックの終息に向けては未だこれから、治療薬の開発も文明復興もいまの段階では先が見通せない。それでもふたつの世界を跨いで起きた脅威は去って、それはリルーとアヤが出逢ったからこそであり、偶然か必然かそんな小さな出来事が起こした大きな変化であった。それにリルーにとっては道は遥か遠かれど偉大だった母に少しは近付けたであろう。メリュネを仕留め損ねた母の尻拭いを果たしたとも言うが。

 

完結の第2巻は6/27発売!

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ゲスト作品感想

江口さんちの純情サキュバス 
《工藤える》

前回もそうであったが、それ以上にとんだ卑猥な単語やパワーワードが連続したり、男性器とは何のかを大真面目に熱弁したりと、こんなのを世に出してしまって大丈夫なのか不安になってくる。フォワードで連載中のラブコメの皮を被ってぶっ飛んだ展開が起こる『サキュバスイッチ』とエロ方向でいい勝負なのではとも感じるが、本当何故にこんな原稿が通ってしまったのか…。
それはともかくとして、誑し込むとか知識云々以前に初心なんてもんじゃないミアのエロ耐性だったが、知識はあっても感性EDなヒビキと違って一般的にエロいと言われる事をされればエロパワーを吸えるのは流石サキュバスというところなのだろうか。ひとまず当面の危機は脱したものの、心身共に先が思いやられそうなミアのエロ耐性はどこまで強化できるのか、そして感性EDのヒビキはこの先感じられてイく事ができるのか。作品としても行けるところまでイって欲しいところである。

 

げっとあうと!! 
《2222楠》

有り得ないレベルで方向勘が無さ過ぎで山道で遭難した如月と山中の廃屋に住み憑くほのか、そんなふたりの一晩を描いた一作であるが、果たして如月はこのあと無事に寮まで辿り着けるのか、これでまた身に危機が及ぶような事になったらほのかにとっては幾世繰り返しても死にきれないというものであろう。
でも親の事だったり幾度も家を荒らされたりして目つきが悪くなりがちなほのかであるが、こんないろいろとおかしい如月が相手であってもひとりじゃないというのは大きいだろうし、保障が無くてもまた会いに来ると言われて少しは抱え続けていた想いから先へと進めはしたのかなって感じる。だからこそ如月には生きて貰わないと困る訳だが、こんな壊滅的な方向勘で生きて行けるのか…。

 

進捗ダメなのでどっかで一泊してきます 
《なまず》

構想が行き詰まるとすぐ一泊しに行くのは確かにそのうち散財で自滅しそうな気がするが、その分どれだけ印税で稼いで元を取る事ができるのかどうか。そんな短編の密室事件のアイデアに悩む止であったが、それでも何だかんだで作品として纏めてくる辺り小説家としての才はそれなりにあるようである。そんな悩みに悩んで宿泊先で恥を晒してなんとか書き上げた短編だったが、ホントなんて事をしてくれたのか編集は…。こんな大罪は到底赦されるものでは無いし、弁明の余地も情状酌量の余地も一切無いであろう。今回ばかりは頭痛の種である止の裁きを大人しく無抵抗に受け入れる他無い。

 

 

次号予告

次号のきららMAXの表紙&センターカラーは、待望の連載再開の宇崎うそ『ななどなどなど』!巻頭カラーは大人気連載のKoi『ご注文はうさぎですか?』、センターカラーはスペシャルゲストの御家かえる『プロジェクト・ユリフォーミング!』とまるえり『魔法柴犬★はなまる』、大人気連載の有野金吾『神絵師のおしごと』 です!きららMAX8月号は6月18日発売!

引用:まんがタイムきららWeb

次号は先述した通り『ななどなどなど』が連載再開、表紙での登場は22年9月号以来2度目となる。
今月号で『白魔導士はゾンビの夢を見るか?』が完結し、例によってまたもアナウンスはされていないが『ハコイリクリエイト』と『ギャルとネクラの吸血関係』も完結する中、次号はゲスト作品2作がセンターカラーで登場するが、完結作品が相次ぐ中で新たな連載作品となっていけるかにも注目したい。

 

 

新刊情報

5/27発売

 

 

終わりに

本当どうやって作品を推していけばいいか、どう精神的影響を抑えながらコンテンツに触れていけばいいか、なかなかに悩ましいしそんな答えが出る事なんて無いのかなって思う。ただ不肖読者としてできるのは、完結しても推したい作品は推していく事で少しでも作品の存在を広めていくという事だろうか。そこは今月号の『神絵師のおしごと』の話とも共通するが、そうやって作品を後世に繋いでいける機会を少しでも増やす事というのは重要なんだろうなと思うところである。

 

 

 

て事で今回はここまで、次も期待しないでください。

 


※脚注

*1:4月号掲載

*2:15頁

*3:20頁

*4:22・23頁

*5:32頁

*6:36頁

*7:52頁

*8:もみじの祖父の事

*9:49頁

*10:75頁

*11:76頁

*12:77頁

*13:78頁

*14:※実際の大阪ミナミとは異なる場合があります

*15:120頁

*16:122頁

*17:138頁

*18:172頁

*19:166頁

*20:2月号掲載