2作品のアニメ化が決まった一方でどこか誌面全体としての力強さに欠ける印象、というのが自分の中での2024年号のきららキャラットであった。勿論載っている作品全てが良くないという訳ではないし面白く魅力的な作品もあるが、果たして2025年号ではどこまで力強さを戻せる事となるだろうか。
という事で今回も身勝手に語っていきます。
⇩過去の感想記事⇩
- 今月号情報
- 連載作品感想
- ごきげんよう、一局いかが? [#25]《卯花つかさ》
- mono [#72]《あfろ》
- フルボイス! [#3]《科戸コウ》
- ばっどがーる [#49]《肉丸》
- キルミーベイベー [#202]《カヅホ》
- たくあかっ! [#18]《深見真・藤真拓哉》
- はらぺこ少女と探偵と [#20]《りの》
- 魔法少女は羞恥心で強くなる [#11]《海星なび》
- Vドライブ! [#15]《猫にゃん》
- はるか咲きそふ、刻どきの [#7]《ぴらそん》
- 【最終回】のけもののまち [#22]《はちべもつ》
- 押しかけ女房、コドモ付き! [#12]《とめきち》
- 保健室の鍵閉めてっ [#5]《蕗屋文字》
- escape into the light [#22]《むぐら》
- おちこぼれフルーツタルト [#109]《浜弓場 双》
- ゲスト作品感想
- 次号予告
- 終わりに
今月号情報
発売:2024年11月28日
第21巻第1号 通巻231号
定価:470円(税込)
◎表紙・巻頭カラー
卯花つかさ「ごきげんよう、一局いかが?」
あfろ「mono」
科戸コウ「フルボイス!」
◎センターカラー
肉丸「ばっどがーる」
カヅホ「キルミーベイベー」
深見真・藤真拓哉「たくあかっ!」
りの「はらぺこ少女と探偵と」
◎センターカラー
海星なび「魔法少女は羞恥心で強くなる」
ずんずんPJ・卯匡「ずんだもんTV!」
猫にゃん「Vドライブ!」
◎センターカラー
ぴらそん「はるか咲きそふ、刻どきの」
織日ちひろ・虫原「十字トンボは空を飛ばない」
月島マコト「ラナナさんは厄介エルフ!」
豪烈・弥太郎「アイドルノブナ☆ガール」
◎最終回・センターカラー
はちべもつ「のけもののまち」
とめきち「押しかけ女房、コドモ付き!」
蕗屋文字「保健室の鍵閉めてっ」
むぐら「escape into the light」
菜上チヒロ「格ゲー乙女の極み!」
浜弓場 双「おちこぼれフルーツタルト」
◎休載
優しい内臓「このままモブじゃ終われない!」
蒼樹うめ「ひだまりスケッチ」
桜Qり「ポンポコタヌキとへっぽこ王子」
伊藤いづも「まちカドまぞく」
★読者アンケート★
A:表紙イラスト図書カード(10名)
B:「ごきげんよう、一局いかが?」オーロラアクリクキーホルダー(8名)
C:「escape into the light」マグネットステッカー(3名)
D:「のけもののまち」片面クリアケース(3名)
E:「ごきげんよう、一局いかが?」第3巻サイン本(3名)
連載作品感想
ごきげんよう、一局いかが? [#25]
《卯花つかさ》
23話で受けたインタビュー記事が載った新聞がいよいよ発行される事に。思い切って麻雀の事を打ち明けはしたものの果たして他の生徒がどうそれを受け取るか彼是と想いや考えを巡らせる冴であったが、結局のところはすべて冴の杞憂に終わるのであった。
という事で高校に入って凡そ9ヶ月が経ってようやく高校生活がはじまったなという感じもする今回の話であったが、自分の好きな事が周りからどのように見られているかという不安は誰しも少なからず抱えているものだろうから、そういうものから抜け出した冴はひと皮剥けたのかなと感じる。そんな訳でこれまで以上に学内での関係が広がっていきそうな予感ではあるが、千星との関係もどのように動いてく事になるかはひとつの注目点になっていくかもしれない。
それにしても冴に麻雀とは何ぞやと質問してきた、いや冴にとっては自身と千星との関係を尋問してきた生徒会長の真白は一体どんな麻雀作品を読んだんだろうか[*1]、もしかして現在アニメが放送してるレートが青天井の賭博麻雀漫画だったりするのだろうか。まぁここ最近では酒も煙草も賭博とも一切無縁な作品も増えてきているし、アプリゲームの人気などもあって麻雀そのものへの印象は変わりつつあるが、それでも未だ未だおじさん趣味という印象は根強いのであろう。
第3巻は発売中!
mono [#72]
《あfろ》
春乃の話を聞いて自身の軽乗用車を車中泊仕様に改装したいと相談を持ちかけてきたスズコ。やはり座椅子同様に決して楽とは言え無さそうではあるし、座椅子の方がひと段落したと思っていたら今度は車中泊仕様の改装と華子も大変そうではあるが、果たしてどんな仕上がりとなる事か。にしても車中泊のベストシーズンって大分限られてるのか[*2]、まぁ冷房を持ち込んだりエンジンかけっ放しでも構わないってならまた違ってくるのあろうが。
という事で改装の為にスズコの住む志摩へ向かう事となった華子と春乃であるが、地元が伊勢の春乃にとっては久々の地元帰省という事になりそうである。まぁ知らんうちに親が富山に越してて地元に帰って来てもそこに帰る家は無いのだが…。
フルボイス! [#3]
《科戸コウ》
何だかんだできなりの策が奏功して最初の山場を乗り切った和奏であるが[*3]、結果ヨシとはなったもののきなりのこんなふざけたやり方で大胆過ぎる事を言ってしまった和奏にとってはとんだ黒歴史になったであろう。とはいえこういう思い切りの良さは大事にして行った方がいいとは思うが。
そんなこんなで一応は和奏を導けてはいるきなりだけどもそのやり方はまぁ…、こんな大胆な手に出るとはちょっと妹を相手にする感覚からもズレてきてやしないかなとも思うところであるが、あとゲーム脳というかギャルゲーをやるノリでマネージャーするのもどうなんだろうか。まぁズレてるとはいえ社会に出たばかりで右も左も分からないからそこは追々と仕事の中で社会一般の感覚をつけていく他無いだろうが。それに全部ひとりでどうにかできるというものでの無いだろうから、声優としての心構えとか技術的な面は同期の姫芽と十彩に任せた方がいいであろう。そんな姫芽と十彩もやはりというかなかなかに個性が強そうだなという感じであったが、そんな面々に周りを囲まれながら和奏はどう変化していく事となるだろうか。
ばっどがーる [#49]
《肉丸》
保健教師の凛々々と涼の姉で限界社畜の風、そんなふたりを育てた優谷家母で元教師のゆら、なんというか娘や妹がそうなら姉も母もなかなか大概だったなという印象である。てかメインキャラがやべーならその身内も同じくやべーっておちフルじゃないんだからさぁ…。
それはそれとして前回までの海編で描かれてなかった裏で亜鳥から地味に嫌過ぎる弄られ方を受けてた涼だったが[*4]、今回直接の出番は無いのに妙に存在感を放つ亜鳥お前は何なんだよ。そんな訳で涼のスティグマもとい日焼け跡をどうにかしようとする優であったが、全く無自覚に涼を大胆に攻めてくのはなかなかに悪いなぁと思うところである[*5]。結局涼の日焼け跡がどうなったかは分からないが、優にとっては風というイレギュラーでまたとんだ恥ずかしい目を受ける事になった。まぁ形は違えど結果的に涼からスティグマを移植できたからヨシなのかもしれないが。
余談
▼▼CLICK▼▼
こちら25歳の表記になっておりますが実際は27歳です
— 肉丸@ばっどがーるTVアニメ化@きらら&サンデー連載中 (@nikumarusuisann) 2024年11月29日
2歳サバを読んでしまい大変申し訳ありません🙇 https://t.co/qIgVQrUi9y
キルミーベイベー [#202]
《カヅホ》
近くで化石が発見されたと聞いて新種の発見に燃えるやすなとまたも付き合わされるソーニャ。だがいろいろと訳の分からん世界だけあって発掘されるのもまた訳の分からんものばかりであったが、ホント一体どうなってるんだろうかこの世界の生物史とか前史文明って、そんなものを立て続けて見てしまってはやすなで無くても感覚が麻痺してしまう事であろう。
結局最後は盛大に爆発したものの死にオチにならなかったのはちょっと意外なような気もする、まぁ異常過ぎる耐久力や蘇生力からしたら爆発くらいどうって事も無いのだろうが。いやそれよりもあぎりが拾った人骨は一体何なんだ?むしろこれまで発掘してきた謎生物やオーパーツよりもこっちの方が純粋に怖いんだが…。
たくあかっ! [#18]
《深見真・藤真拓哉》
神保サンドの税務調査が終わって平穏な休日の事務所に吶喊してきた茶々。高級車を買いたいと相談を持ちかけるも燎子に冷たくあしらわれ購入を賭けた紗音とのゲーム対決も惨敗だったようであるが、それはそれとしてどれでもいいから車は普通に買いたいって、じゃあ何だったんだよこれまでの茶番は…(呆れ)。まぁ高級車云々は単に事務所に入り浸りたかった口実だったかも分からないが。いや一応免許は取ったらしいけどこんなゲーム脳でちゃんと公道運転できるのかが不安過ぎるんだが。
それにしても着々とこの作品のやべーやつの地位を固めつつある恵利と茶々であるが、ホント一体何処まで癖を拗らせれば気が済むんだろうかこの変態共は。
はらぺこ少女と探偵と [#20]
《りの》
前回調子に乗った響の所為で余計面倒な目に遭わされる羽目になった律歌であるが、そんな彼女に接触を図ってきた女。劇中では鈴と自称していたもののどう見てもアイツなのでここではその前提で話を進めるが、美術館で起こした事件を律歌達に阻止されて組織を追われたシトリンは思わぬ形で憎き相手ともいえる律歌と再び相まみえる事に。陽の当たるところでは自分の才の芽を出せず、陽の当たらぬところに光を見出したものの先の事件での失態でそれもまた届かぬものとなったが、それでも一度は見出されて芽を出した才はそう簡単に捨てられるものでも無く、それが世間一般からは外れた道であっても律歌との出逢いで再び陽の当たらぬところを進むと決意したようである。
今回は互いに素性に気付かず何だかんだで意気投合していたものの、それでも相反する立場にいる事には変わり無く、律歌が眩しい光の中で自分を見つけた一方で、その光に隠れながら正当防衛とはいえ手癖の悪い事をしたシトリンは、なんだか陰と陽の対極にいる事を表してるのかなと感じる[*6]。こんな状況でも自分らしさを持ち続けていた律歌はさぞ眩しく見えた事だろうが、だからこそ陽の当たらぬところでも輝いていけるというものでもあるかもしれない。
ともかくこれでようやく暗号とメッセージの解読が進む事になりそうだが、果たしてどうなるだろうかこの争いの行方は。
魔法少女は羞恥心で強くなる [#11]
《海星なび》
魔法少女に対抗するべく同じ魔法少女をぶつけるとばかりに、チラ太郎の魔法少女システムを模倣して変身用の金平糖をつくりあげたノクタン。とはいえ見るからに怪しいブツを不用心に口にする人間はいなく手駒にする人間探しは難航するかと思われたが、強い黒元素のオーラを纏う事から素質を見出し白羽の矢を立てたのは陽キャギャルならいむとはまるで対照的な妹のゆず。斯くしてチラ太郎とノクタンのそれぞれが仕立て上げた魔法少女同士の戦いとなったが、纏う黒元素が何か影響をしたのか、自己肯定感の低さがそうさせているのか、それとも金平糖の生成が未だ不完全なのか、理由はどうであれノクタンも想定外だった破壊神の如き暴れっぷりを起こすゆず。こんな自分から変わりたいという共通の想いを抱えながら、それぞれ相反する立場から素質を見出された魔法少女達の戦いと苦悩はより加速していく事になりそうである。
真侑もゆずも自分の生き恥を周りに見られたくないという想いと苦悩は同じであるが、ひとまず見られた目の前の相手だけぶっ飛ばすという正当防衛な真侑に対して、ゆずは周りにいた奴等全員纏めてぶちころがすという過剰防衛に出ているが、どっちの立場に入ったかの差もあるだろうが、実際直接言われもしてない被害妄想を拗らせているのもゆずがここまで破壊神と化した要因なのかもしれない。せめて自己肯定感を高められれば多少は大人しくできるかもわからないが、現実では有り得ない事に遭遇したゆずもこんな破壊神に白羽の矢を立てたノクタンも、そしてまさかの強敵出現にチラ太郎陣営も、それぞれより悩みは深くなっていきそうである。
Vドライブ! [#15]
《猫にゃん》
遂に切って落とされた決戦の火蓋。
ガオとドラゴンの戦いは互いに能力と肉体の限界を超える相打ち同然の様相となったが、大学研究室での戦闘同様に勝敗を決したのは視聴者から向けられる想いと声援の差であった。そんな弱者の声など理解できないと口では言うドラゴンであったが、もう肉体を保てないいまになってようやく理解したウサギから向けられていた想い[*7]、ここに至るまで自覚は無かったようであるがやはりドラゴンとウサギは相思相愛であったようである。そんな戦闘には長けていない弱者のウサギの声は強者のドラゴンからガオへと託され、最強ふたりの戦いは終局した。
一方でニノとヘビ。オシドリから模倣した双子の肉体でダメージを肩代わりし合う能力と白と雪が双子である事を利用して、最悪でも相打にされてでもニノを倒そうと画策するヘビだったが、ヘビ本来のアバターに変身して双子の繋がりを断ったのが運の尽き、結局は策士策に嵌る恰好で自滅する末路となった。口では自分は雪だとニノに精神攻撃を仕掛けたりしていたが、ニノの言うように雪も白も心底嫌いで仕方なかった、最後は元のアバターになってニノを仕留めようとした事からもそうだったのではという気がする。そんな因縁に決着をつけたニノの前に現れた雪は[*8]、単にニノの幻覚だったかもしれないが、肉体の利用と尊厳の蹂躙を断ち切ってくれた姉への感謝を本当に伝えに来た、のかもしれない。
そんなそれぞれの戦いに決着がつく中で、布川を始末しようと単身向かうナーコであったが、いやいやナーコなんだよそのデカパイ痴女フォームは!!!まぁともかく布川も全くの無策丸腰という訳では無いだろうし、常に侍らせているコウモリがなんか怪しそうな気もするが、果たして戦いの行方は何処へと行き着く事になるだろうか。
はるか咲きそふ、刻どきの [#7]
《ぴらそん》
かなり異様な程に猫共に群がられていたさくらであったが[*9]、そういう丁度いい温もりというものも兼ね備えているものなのだろうか最新型っていうのは。ともかく重役出勤してきた悠季と共に白毛で金目銀目の猫に何か導かれるように後をついていくふたりだったが、猫に語りかけられたような感じがしたさくらも何処かに迷ったような景色を見た悠季も[*10]、そこまでして伝えたかったものや見せたかったものは何だったのか。人間味の中に無機質なものが入り混じる尾道はふたりに知らない謎に溢れていそうな予感である。
今回の話を読んでいて、未来的な時代の中で昔ながらの繋がりや街並みがある場所を舞台にして偶にこういうファンタジックで不思議な事が起きるというのは、なんだか天野こずえ先生の『ARIA』っぽいなと自分は感じた。きらら作品で例えるなら未来な時代設定では無いがごちうさも近い感じではあるかもしれないが。そんな様々なものが重なり合っている劇中の尾道であるが[*11]、導かれた先のものが何か分かったり伝えたい事を受け取ったら、少しは自分というものが見えてきたりするのだろうか。そして悠季にとっては東京を離れて久しく見ていなかった夢の中の待ち人も分かったりするのだろうか。尾道での生活は未だ未だ知らない事分からない事の連続となっていきそうである。
それにしても階段の街ともいわれる尾道の住宅街を涼しい顔で歩き回っていたさくらだったが[*12]、悠季じゃなくても並の人間にはなかなかキツイだろうなって感じる。自分も別作品の巡礼で先代駅舎と廃墟で有名だった尾道城があった時代に行った事があるけれども、まぁ体力ないとキツイよホント…。
【最終回】のけもののまち [#22]
《はちべもつ》
元いた所に戻る事を選んだものの本当にこれで良かったのか内心では迷うるい、そんなるいの様子を聞いて帰国してきた祖父から伝えれる事実と再び問われるるいの本心。
まぁ結局のところ全部ネルが悪かったような気がしなくもないが、あの大分抜けてるとこが多いネルならやらかしかねないなとも思うところである。そんなネルにるいも祖父もいろいろと振り回される事になったのだが。
ともかくいろいろとこれまで普通じゃない事を経験してきたるいが今更普通に戻れるなんて事は無く、普通じゃないからこそ本当の自分を包み隠さず曝け出してるい自身にとっての普通をつくっていきたい。やっぱりまた戻ると決断したるいにはそんな想いがあったのかもしれないし、だからこそヒトとして過ごしていこうと想ったのであろう。
そんな訳で多種族共生の道は未だ未だ続いていく事となりそうである。話としてはこれで完結であるが、果たしてこの先るい達はどんな普通と日常をつくっていく事になるだろうか。
完結の第2巻は12月25日発売!
押しかけ女房、コドモ付き! [#12]
《とめきち》
華子に誘われふたりきりでデートをする事になったミライ。常にノゾミが傍に居るというのが当然であり日常だったミライにとってこのデートは非日常なものであったが、遺伝子上の関係だけとはいえ華子とふたりきりで過ごす時間も楽しいもので、これまでひとりきりでノゾミを育ててきた分こういう時間を過ごしたり楽しむくらいでバチなんか当たりはしないであろう。一方で華子も段々とミライの夫らしくというか妻らしくというか、段々とその距離感は近付きつつあり徐々にふたりにとっての家族としての形ができつつあるのかなと感じる。
そういえば同居とか諸々の件って未だ親に話してなかったっけか華子は。ただでさえ説明するだけでも面倒そうなのにどう説き伏せる事となるだろうか。
保健室の鍵閉めてっ [#5]
《蕗屋文字》
2話[*13]で知り合った文香と保健室に向かう郁だったが、そこで遭遇する文香の運命の人である先輩。撫子と郁の手引きもあって無事に願いが成就した文香であったが、一方で郁の願いが成就するのは未だ未だ先になりそうな予感である。というか郁の想いに気付けよ撫子お前、郁をこんな痴女にしてしてまった責任も取らないといけない訳だし。まぁ秘めた願いを直接ぶつけない郁もそういうところは良くないような気はするが、ホントどうなる事だろうかこの不健全な繋がりは。
escape into the light [#22]
《むぐら》
前回完成した曲に続いて今回はMV制作。実写という事もあり割と大掛かりな制作となったが、これで少しは裏方の苦労というのも分かってくれただろうかみきは。まぁめあとさくらこはどこまでもマイペースであったけれども。そんなこんなでここまでいろいろ苦労を重ねながら遂に完成した勝負曲とMV、やれる事は全部やり切ったという想いではあるだろうが果たしてどのように受け止められる事となるのか、そしてあかねとの勝負はどう決着する事となるだろうか。
あと直接の展開には余り関係無いけど制服似合ってるなふねみは[*14]。
おちこぼれフルーツタルト [#109]
《浜弓場 双》
迎えたタルトのステージ。確かにラスト196頁の場面でロコに向けられた想いに下心は無かっただろうが、そこだけ切り取ってイイハナシダナーで終わらせるのはちょっと無理があるかなって気がしてしまう。結局どいつもこいつも下心でしか見てない奴等ばっかだけどもいいのかそれで、そんな目で羊から見られながらも許しちゃうロコも大概ではあるが[*15]。でも途中が物凄く汚く穢れていても最後は綺麗に纏まってしまうのがおちフルらしさであり謎でもあるけれども。
にしてもそろそろニナは夢オチじゃなくガチでお縄になりそうとしか思えないのだが、いまのニナはイノよりもやべぇ可能性は十分あると思う。まぁイノはイノで水漏れ疑惑が浮上してたが、やめてねマジで冗談でもダメだよ?
第8巻は12月25日発売!
ゲスト作品感想
十字トンボは空を飛ばない
《織日ちひろ・虫原》
どうにか無事に迎えた即売会当日。いくら界隈で干されてるとはいえ一般参加勢はそんな事気にして無いなど、コストを回収して美酒を飲むなどと言って建てたフラグを無事に回収した凪波であったが、ここまで現実を突きつけられないと人というのは尻に火が点かないのかなというか、もっと酷く言うならこんな目に遭わされないとクズは言動を改めようと思わないものか。どうであれこれまで犯した罪に向き合って馨の絵に並び立てるような作品ををつくりたいと、そう改めて決意する凪波であった。
3月号から連載開始!
という事でここまでいろいろとクズの鱗片を見せてきた凪波の人間として同人作家としての更生がはじめっていく事となりそうであるが、まぁ馨が指摘するように[*16]先ずは酒癖が悪いところから変えていかないと難しそうな気はする。未だ未だ前途多難な事になりそうであるが、果たしてこれからの同人活動はどうなっていくこととなるだろうか。
ラナナさんは厄介エルフ!
《月島マコト》
自分は孤高のクール系だなどと供述してるラナナだが、ホント一体どの口がそんな事を言えたものか、そりゃあまねが呆れるのも無理はないであろう。まぁ確かに黙っていれば何もしなければ外見はそれで通るだろうが、ひとたび何か行動をするとあっさりボロが出てしまうから、なんというか人は見た目によらないとはこういう事を指すのであろう。
そういう意味では委員長の榊も孤高の姫騎士な外面をしていて中身は癖が拗れてるやべーやつという点で、方向性は違うもののララナと榊は同類であろう。そんな変人共に囲まれる事になったあまねがこれまでの普通に戻るのは難しいであろうが、普通じゃなくなった普通の中でどうこの面子と普通をつくっていくのか気になるところである。
アイドルノブナ☆ガール
《豪烈・弥太郎》
転生して間もなく衣食住が無いからりんの家に居候してるとはいえ、こんなにも若人相手に図々しく紐になる気満々とは信長もすっかり落ちぶれたというか、信長だからこんな図太くいられるというか、ホントよく分かんねぇ奴だなという感じではある。
それはともかく先のライブでの敦盛がバズった事で好機とばかりにマネージャーのみくから正式にグループでの活動を依頼された信長。そんな訳で信長とりん、そして信長同様に転生してきて伝承とは異なり実は女性だった元側近の弥助と共に、現代での天下統一の道がはじまる事となった。にしてもこんないろいろとアレな信長をみくは制御できるのだろうか、りんは大分甘やかしてるから既に不安だけども。
4月号から連載開始!
22年7月号で『魔法少女はやめさせない!』を掲載してきららデビューを果たし、その後『天死探偵モグモグ』『輝!!聖キラーラ女学院』とゲスト連載をしてきたが、4作目となる今回の『アイドルノブナ☆ガール』で連載作家となった豪烈先生。きららデビュー前から存在は知っていたから自分もいろいろ感慨深く思うところであるが、これまで胡乱でイカれながらも芯のあるキャラを描いてきた豪烈先生が果たしてこの作品でどのように暴れていくのか、今後の展開にも期待したい。
…ていうか過去にゲスト掲載した作品が丁度単行本1巻で収まるくらいのストックがあるから、是非作品集として出版してくれないですかね芳文社さんきらら編集部さん。
格ゲー乙女の極み!
《菜上チヒロ》
24年9月号以来3話目の掲載。
エアでは無かった音譜の友人、というよりは仕事仲間な関係の方が近そうな風路と会う花沢だったが、自分が音譜の一番だというマウント合戦が過熱した結果雌雄を格ゲーで着ける事に。言うて格ゲーをはじめて未だ未だ日が浅い花沢相手に余裕などと舐めてかかっていた風路だったが、そこで陽の目を見る事になる花沢の格ゲーの才。なんというか音譜はとんだ逸材を見つけたんだなという感じであるが、果たしてそんな音譜に肩を並べるまでに花沢は腕をあげられるのか、そして風路もふたりに追いつけるのか、より一層に賑やかに喧しくなっていきそうな予感である。
それにしても意図してかどうかは分からんけども煽るのは良くないぞ花沢[*17]、そんなじゃ遅かれ早かれ炎上しそうだからそういうところは改めた方がいいかも。
次号予告
表紙&巻頭カラーは、浜弓場 双「おちこぼれフルーツタルト」! センターカラーには、深見真&藤真拓哉「たくあかっ!」、科戸コウ「フルボイス!」、3号連続ゲスト第1話栗かのこ「揺蕩う波に鬼の華」、なず「メディアミックス*ガールズ」が登場! 次号もまんがタイムきららキャラットをよろしくお願いします!!
引用:まんがタイムきららWeb
次号は『おちこぼれフルーツタルト』が23年9月号以来に表紙と巻頭カラーで登場。大分間が空いた印象ではあるが、前回も最新刊発売直後の表紙巻頭だったから妥当といえば妥当だろうか。
ゲスト作品は2作品がセンターカラーで登場するが、果たして連載昇格に至る事はできるだろうか。カラーを取っているという点で期待度は一段上だとは思われるが。
2月号は12月26日発売!
終わりに
そういえば『ひだまりスケッチ』は5号連続で休載となった。蒼樹先生の体調もあるから執筆連載の無理強いはできるものではないものの、長く終わりが眼前に見えながらもなかなか近付かないのはどうしてももどかしさを感じてしまうところである。
『まちカドまぞく』が24年4月号に掲載されてから連載が続いているが、此方も伊藤先生の体調問題があるからなかなか難しいところである。前回掲載された話では様々な事が起きたり分かったりして、その後どうなるかがとても気になるだけに休載が続くのはやはりもどかしいところだが、兎にも角にも時間がかかろうとも無事に作品が完結してくれればなと願うところである。それまでに自分が無事でいられるかは分からないが。
一方で『ポンポコタヌキとへっぽこ王子』は22年12月号の掲載を最後に2年もの間休載が続いている。元々作者の体調が芳しくないという話であるが、作者のSNSも長期休載に入る前から更新が止まっている。執筆が可能な状況にあるかまたその意志意欲があるのかは不肖いち読者の自分が分かる事では無いが、本当に執筆継続が難しいのであるならば編集部としてしっかりと決断して欲しいと思うところではある。まぁ休載告知でアナウンスが続いてる事から一応は執筆する意思はあるとは思いたいところではあるが。
て事で今回はここまで、次も期待しないでください。
※脚注