渓埜胡保の戯言

語彙力のない主観と偏見に満ちた自己満足なブログなので期待しないでください…

【感想】まんがタイムきらら -2025年1月号-

 

2024年は新規作品も完結作品も余り無かった穏やかな年という印象であったが、それまで穏やかさとは一転して先月号からは一気に連載作品の入れ替わりが起きる慌ただしい状況へと変化している。果たして創刊22年目と突入しているきらら無印がどのような作品で盛り上げていく事になるのか、もう暫く事を静観する状況は続きような気がする。

て事で今回もいろいろと語っていきます。

 

⇩過去の感想記事⇩

w811b8y198stx8.hatenablog.com

 

 

 

 

今月号情報

発売日:2024年12月9日
第23巻第1号 通巻254号
定価:470円(税込)

 

◎表紙・巻頭カラー

ルッチーフ 「ほうかごバスケット」

篤見唯子「スロウスタート」
ひさまくまこ「一畳間まんきつ暮らし!」※次号休載
むつをむつ・蒼井ゆん「異世界魔王ごっこ ~魔王は姫を倒したくない!~」

◎センターカラ

三上小又「ゆゆ式」

大熊らすこ「星屑テレパス」※次号休載
千種みのり「好都合セミフレンド」

◎センターカラー

おにぎりパクパク「運命のヤマダダダダダダダダダダ」

海老川ケイ「魔女まじょS-WITCH」
花宮みぃ「海のみちるごはん」

◎最終回・センターカラー

檜山ユキ 「妄想アカデミズム」

Tam-U「ふたへん!! 〜双子漫画家とひよっこ編集〜」
若鶏にこみ「かみねぐしまい」
わらびもちきなこ「しあわせ鳥見んぐ」

◎最終回・センターカラー

あきらんぬ「キミはあくまでも。」

出町やなぎ・冬風まり「東京なでしこラプソディ」
八代涼「異常探偵灰谷まふる」
陽彩 芽るエる 「にーとぐるーヴ」
かつらふみ「制御不能なカリスマ」
みつばつゆ「厨二病のエチュード」
漁利漁利ス「オカルトマニア」

◎リレーエッセイ My Private D☆V

蒼井ゆん

◎休載

さのださだ「ばくちぬぎ!」
西畑けい「きもちわるいから君がすき」
北斗すい「ちみどろアイスクリーム」
異識「あっちこっち」
かきふらい「けいおん!Shuffle」

 

★読者プレゼント★

A:表紙イラスト図書カード(10名)
B:「ほうかごバスケット」タペストリー(3名)
C:「キミはあくまでも。」アクリルフォトスタンド(3名)
D:「妄想アカデミズム」アクリルお守り(5名)
E:直筆サイン入りコミックス「ほうかごバスケット」第1巻(3名)
F:直筆サイン入りコミックス「キミはあくまでも。」第2巻(3名)
G:直筆サイン入りコミックス「ほぐして、癒衣さん。」第3巻(3名)

 

 

連載作品感想

ほうかごバスケット [#14]
《ルッチーフ》

同好会としても個々人それぞれとしても今後の方針が決まってそれぞれ燃えるところではあるけれども、それでも初心者のけいとるりがより腕と技をあげていくには未だ未だ時間がかかりそうである。まぁシュート技術がからっきしなあかりも同様ではあるだろうが。にしても初心者ふたりのボールへの恐怖心に対抗するやり方がこんな荒療治というかSMプレイじみてるって[*1]、なんか腕と技をあげる前に違う意味で扉を開いたり覚醒めたりしそうな気もするが、ホントこんなで大丈夫だろうか。てか隣で練習してるバレー部もなに冷静に事を見てるんだよオイ。
一方で生徒会長と試合出場に向けて相談をしたつばさ、ひとまず会長の伝で顧問と出場に必須な頭数5人はどうにかなりそうではあるが、なんか会長もつばさもボケ側の人間って感じで書記の苦労は耐えなさそうかなって感じがする。

 

第1巻は12月25日発売!

manga.nicovideo.jp

 

スロウスタート [#149]
《篤見唯子》

やっぱり花名の妄想が極端で酷いのはホント何なんだろうか、なのに変に自信過剰なところもあるからなんかよく分からん女だなって感じがする。ひとりでホールケーキを食べきれないのを分かっていながら残った分を綴に押し付ける気満々とか創お前ホントそういうとこやぞマジで[*2]、そんなの押し付けられる綴からしたら笑って済まされる事じゃ無いからな!?
まぁそれはそれとして前回に続き買い出しに行ってる御三家一行であるが、今回も変に意気投合や思考一致を起こしててやっぱりコイツラだけで買い出しなんて行かせたらいけない、ただでさえツッコミ不在だというのに輪にかけてカオスな事になってしまうのは間違いないであろう。
そんな中で長く親が転勤族だった果実のこれまでも語られたが、ここぞというイベントを前にして住んでいたところを離れて各地を転々としてきた果実にとっては、そういう事を気にせず誰かとイベントで盛り上がったり楽しさを共有できるというのはこれまで無かった事で、だからこそ人一倍に楽しみも強いのかなと感じる。いやホント各地を渡り歩いてきた先でいいところに流れ着いたなって思うよ。
その一方で千石邸と百地家ではとんだシンクロが起きる事となったが[*3]、いや百地家はともかく冠はホント大丈夫なんかよこれ、てかよくこんな不安定なとこに登りやがったな猫も。

 

comic-fuz.com

 

異世界魔王ごっこ ~魔王は姫を倒したくない!~ [#13]
《むつをむつ・蒼井ゆん》

ホントこれまでどこで職務怠慢をしていたのか、4人目の幹部であるリュグは色欲の悪魔だけあってその魅了効果はなかなかに絶大で厄介そうである。てか同族にも魅了が効く当たりしっかりと乃々が魔王としてリュグの手綱を引いたり軍全体の統制を図らないとどんなやべぇ事をやらかすか分かったもんじゃない、とはいえ一応乃々には魅了が効かないようだから最悪は避けられそうだが、しれっと魔王を魅了しようとするとか普通に謀反なのでは?いやそんな意図が無いとしてもなかなかに恐ろしく感じる能力だし、効果範囲や影響の持続性にもよるだろうが人間相手に使えば即終戦も有り得るであろう。
そんなリュグの魅了をシエル攻略という私利私欲の為に利用しようと画策する乃々であるが、そんな他力本願で推しを振り向かせられてもそれは乃々が本当に望んでいる理想なのだろうか、こういうのは自力で相手を振り向かせて攻略してこそだと自分は思うのだがそこんとこどう考えてるのだろうか。まぁ仮に魅了を使ったところで結局上手くいかないというのがオチになりそうな気はするが。

ところで今月号のMy Private D☆Vは蒼井先生の担当だったが、乃々もいつかこんな風にシエルを振り向かせられる日は来るのだろうか。

 

第1巻は発売中!

manga.nicovideo.jp

 

そして現在Twitter [X] では感想投稿キャンペーンを開催中!

 

ゆゆ式 [#208]
《三上小又》

ゆずこ・縁・唯側と千穂・佳・ふみ側で交互に話が展開されていくという構成はあまり見ないような印象であるが、一応は両サイドで同じ話題をしていながらこうも違うような方向に盛り上がっていくところに、それぞれの性格というか関係性が出ているかなと思うところである。まぁ会話の内容はどっちもカオスだった気がするけれども。
にしても唯と共通の不得手で嬉しさを感じる千穂はなんかそんなんでいいんだろうか、そんなぬるま湯に浸かったような生き方で本当にいいんだろうか。縁は相変わらずの体力の無さだけどもそれにちゃんと付き合うふみもなかなかだなって感じる。佳はどんな心境で仁王立ちしながらゆずこを見てたんだろうか。

 

comic-fuz.com

 

星屑テレパス [#55]
《大熊らすこ》

先ずは選手権の機体を無事に打ち上げたロケ研一同は今回の本命である空撮用機体の打ち上げへ移る。本当にここまで至るまでに様々な出来事を経験してきて自分自身やいろんな人の想いに触れてきたが、そんないまの4人は不測の事態が起きようがその場で立ち止まるという事は無く、本当に笑原先生が出る幕が無いくらいに選手権からの約3ヶ月程の間で強く頼もしくなったと感じる。

多分語り出したら止まらなくなりそうだからここでは簡潔に纏めるが、全く一切の穢れが無く清々しいくらいに機体も読んでいた自分も遥か高く発射して打ち上がっていったような、そんな風に感じる今回の第55話であった。第2巻が発売された後からだから自分が連載を追いはじめてからはざっと3年が経つが、本当ここまで作品を追いかけ続けてきて本当に良かったと思うし、ロケ研4人にとってもこうやってこれまでの成果が結実して感無量であろう。いやホントアニメでもドラマでもいいので映像化してくれないですかね今回の話、そこんとこどうにかならないですかね…。
にしても52話[*4]では他にあてがあるから使わないと言ってた海果父が昔使ってたカメラを搭載した予備機体で空撮したというのは、どのような事でも必ずどこかで活かせるというか無駄にはならないという事を表してるのかなと感じる。ハッキリ言うなら悲惨な事になった選手権からも得られたものはあったと第3巻で遥乃は言っていたが、きっと今回の成果を出せたのもそれと同様の事なのだろうと思う。

…と結局やや語り過ぎてしまったが、前回に続きロケ研としても個々人としても成長をみせた打ち上げ会編であったが、とはいえ未だ未だそれぞれ目指す夢と目標の途上。竜岡との再戦もあるし明内ユウとは何者なのかという一番の謎もあるが、そんな中で更にどのように変化していく事になるのかこの先も期待したいところである。
それにしても本当に回を追う毎に表情に表れるくらいに海果は強くなっているなと実感する。同様にこの先どう瞬が弄られるかも気になるところではあるが。

 

第5巻は来年2月28日発売!

manga.nicovideo.jp

comic-fuz.com

 

 

好都合セミフレンド [#23]
《千種みのり》

すうなへの想いを自覚してからより一段とルカの攻めが強くなっているなと感じるが、そんな想いがやや暴発たのか抱き合う時間が長くなって限界になったから他の触れ合いをしたいというすうなの要望を受けて、ルカが上手くすうなを言いくるめて今回は膝枕をする事に。結局思ってたような膝枕とはいかなかったルカであったが、段々とすうなに向ける特別な想いは歯止めが効かなくなりつつあり、そして今回ルカが犯したキス未遂はハッキリとすうなにも認知されていて[*5]、特別になりそうでなかなかなりきれないふたりの想いと関係はどのように変化してくのか未だ未だ分からない事になっていきそうである。まぁあとはすうなが想いを自覚できるかどうか次第な気もするが、他の外的要因も絡まってそんな単純に進むようなものでも無いだろうし、いやホントどう転がっていくのだろうかこの関係は。

 

manga.nicovideo.jp

comic-fuz.com

 

魔女まじょS-WITCH [#7]
《海老川ケイ》

まなに誘われて地域の百貨店に行く事になった小夜だったが、制服で百貨店に行くのってどうなんだろうか、平日なら未だしも百貨店に限らず休日に制服はなんだかんぁって自分は思ってしまうところであるが。まぁそれで本人にはきっと勿体ないくらいの服を着れたから結果ヨシかもしれないが[*6]
そんな訳で未だ未だ慣れないながらも憧れていた街での生活と日常をまなと楽しむ小夜であったが、今回はそんな平穏無事な終わるような日常とはいかず、5話[*7]で起きた騒動に割って入ってきた玲がふたりに接触を図ってくる。あやめの捜索網を潜り抜けいるし何を画策してるのかも掴めてないから油断ならない相手ではあるが、小夜とは因縁ありげにも感じるこの対立軸はどう動く事となっていくだろうか。
それにしても確かに魔女と魔法少女との差異とは何なのだろうか、単に年齢によって区別されるようなものだろうか、某有名作品では魔法少女の成れの果てが魔女という設定であったが。そんな86頁でのまなと小夜の会話とその後の展開から察して玲は自身を魔女というよりは魔法少女だと自認していそうではあるが、そんな似て非なるものがどのように交わり合うのかも今後の注目点となっていきそうだろうか。
まぁそれはそれとして回を追う毎に小夜の表情変化が増えてきてるように感じるが、それだけまなと出逢った影響は大きいという事だろうか。あと扉絵[*8]の小夜がなかなかにエッチ過ぎる!

 

manga.nicovideo.jp

 

【最終回】妄想アカデミズム [#27]
《檜山ユキ》

無事に3人揃って合格はしたものの、それ以来なかなか莉子との妄想が浮かばない事を気にする未春。まぁここまでの2年ずっと勉強漬けだったし志望動機が莉子が目指してるからだっし、未春にとってはそれに区切りがついて余計それ以外の日常というのが分からないというものだっただろうが、新しい場所で様々な事に挑めるいまなら全てを妄想に頼る事は無いし莉子との関係ももっと太く深くしていける。その一歩目が未春にとっては遂に果たした大胆な告白だった訳だが[*9]、それでもこれから起こるかもしれない新たな環境と生活への妄想は未だ未だ止まらなさそうだなと感じるところである。まぁ先ずは一歩目を踏み出せたのなら未春も莉子ももっともっといろんな意味でいろんな事が出来そうな気はするし、個人的願望としてそうなって欲しいなと願うところである。そんなふたり同様にゆうと一葉もやっと収まるところに収まったが、なんというか次の段階へと関係が進んでもこれまで通りゆうが手綱を引いて一葉が偶に翻弄する事になっていきそうだなとは思う。

 

完結の第2巻は来年1月27日発売!

manga.nicovideo.jp

 

かみねぐしまい [#21]
《若鶏にこみ》

ツギノと休日デートに出たほことそれをストーキングしてくるまえなと神。そりゃ純粋にツギノとデートしたいほこにとってはただでさえ面倒そうで喧しそうなのにふたりにストーキングされるなんて堪ったもんじゃないし、そのうえ神力の読心で全部想いが筒抜けるなど気分がいいもので無いのは言うまでもない。それでもほこ的には微妙な心境かも分からないが、誰よりもツギノを知る[*10]まえなの助言を参考にツギノといい感じな雰囲気をつくれたのはほこの意志と行動故であるし、相変わらず望んだ形では無いとしてもそれでも少しは自身の手で望む形の願いは掴めたのかなという気がする。
結局人間が抱える願いも想いもなかなかに複雑でそのどれも一筋縄ではいかないものだが、だからこそ相手の事をより広く深く知っていくというのは面白くもあり難しくもあり怖くもありというものなのであろう。そういう様々な願いや想いを知っていけば自ずと人間というものへの理解もより深まっていくだろうが、その為にも神はもうちょっと頑張った方がいいのではないだろうか。勿論頑張り過ぎも良くは無いけども。

 

manga.nicovideo.jp

 

しあわせ鳥見んぐ [番外編3]
《わらびもちきなこ》

24年9月号以来の掲載となった今回はすずと翼が博物館の剥製展示を見に行く事に。自然環境で鳥見活動をするのもこういうところで剥製展示を見るのも一概にどっちが良いかというものでは無いだろうけども、結局それをどう受け取るか感じるかは人それぞれだろうし、どっちもその良さが分かるようになればより鳥への理解度も増していくのかな、なんて思ったりする。そういういろんな良さが分かって理解が増すというのは他の分野でも言える事だろうが。
それにしてもすずも翼もなかなかにロマンチストよな、ていうか岬がいないからこのままふたりきりにしてたら恥ずかしいセリフがより飛び出してたかもしれないなんて勝手に感じたところである。

 

manga.nicovideo.jp

comic-fuz.com

 

【最終回】キミはあくまでも。 [#24]
《あきらんぬ》

ヴェネルとエクールカの契約から4年。ふたりの決断を見て自分もそんな風に決断できるのかと自問するサラロット、エクールカがそうだったようにいつか自身も現実と向き合う時が来ると思いながらもいまはマーシャとの平穏を維持したいと思うのは別に間違った事では無いだろうが、それでもその決断がもう手が付けられない状況になってからにならない事を、そう願いたいところである。それにしても4年経っても相変わらずなマーシャであるが、ホントこんなんで大丈夫なんだろうか…。
一方でヴェネルとエクールカ。4年が経って少しは男らしくなったようにも見えるヴェネルだが、それでもエクールカから過度に接触されるのは相変わらずで、でもそうされる事への感情は4年前とはまた違うものも生まれていて。そんな様々な積み重ねで形成された絶対に離さないという想いと覚悟もよりヴェネルを男にした要因なのかなとも感じる。ともかく無事に想いが報われて良かったと思うところであるが、この先終わりのないこの関係が更にどう太く深くなっていく事となっていくだろうか。まぁ互いにこれだけ想いが強ければ契約抜きしてにもそう容易く揺らぐものでも無いだろうが。

 

完結の第2巻は12月25日発売!

manga.nicovideo.jp

 

 

ゲスト作品感想

運命のヤマダダダダダダダダダダ 
《おにぎりパクパク》

街中で呼び止められた占い師から山田という名の運命の人と出逢うと予言された千鶴。だが進学先の高校で出逢ったのは、どういう訳か渡鳥姓の千鶴以外が全員山田姓のクラスメイトと担任教師。斯くして36人の山田の中から運命の山田を探し当てる千鶴の高校生活がはじまる事となった。

…いや実際プレイした事は無いがいくらギャルゲーでもこんなにも攻略対象候補は多くないだろとツッコみたくなってしまうこの展開だが、まぁ36人どころか運命の人が100人もいる作品とかもあるから余計ツッコむのは野暮だろうが、いやでも流石に山田だらけはそうはならんやろ(なってるやろがい!)。ともかく運命の人云々の前に先ずは誰がどの山田なのかを知るところからだからなかなかに骨が折れそうであるが、早々に前途多難な船出となった千鶴の高校生活と運命の人探しだが、36人の山田にどう千鶴の乙女心が揺さぶられる事となっていくだろうか。

 

海のみちるごはん 
《花宮みぃ》

まぁ徹夜ハイのグロッキーな状態で海の果ての方を呆然と見てたら誰であっても止めようとするだろうが、大丈夫なんだろうかみちるの勤務先はちょっと不安になってきた。そんなみちるを止めに入った茉莉香はみちるやこずえ以上に大人びてるという感じであるが、その分大人として少しはしっかりして欲しいなとふたりに思うところではある。
そんな今回はいろんな形で海に戯れるという海沿いを舞台とする作品らしい回であったが、海にいろんな一面と楽しみ方があると茉莉香が言ったように[*11]、やりたい事とは異なるいまの仕事に思い悩むみちるの事を暗に指していたりするのかなって、今後そういう事にも向き合う事になっていくのだろうかと勝手に思ったりするところである。それにしてもいい感じでみちるが〆ようとしたのにさぁ、どうなってるのこずえのネーミングセンスって…。

 

3月号から連載開始!

…という事でみちるのやりたい事やこずえの海の家経営の再建がこれからどうなっていくか気になるところであるが、そんな理想と現実の間でそれぞれどんなものを目指していく事になるのか引き続き期待していきたい。

 

ふたへん!! 〜双子漫画家とひよっこ編集〜 
《Tam-U》

次の話のネームを仕上げて自信満々意気揚々だったものの、かりんから展開がしんどいとダメ出しを受けて意気消沈となったきら。という事で如何に作風に合った展開に寄せられるかいろいろ実践しながら探る事となったが、いろんな作品を触れてきてるだけあってか、ふとしたところから新たな案が出てくるのは流石かなと感じるところである。まぁでも編集として未だ未だ新人のかりんの指摘通りだった事にはやや納得いかないようだったけれども、ゆらが言ってたように案外編集としての素質はあるのかなとも思う。とはいえきらが恋愛経験が無いという事実を更に抉りおりやがったかりんはやや鬼畜にも感じたが[*12]。でもきらもかりんも揃って初心な辺り意外と似てるところは多そうなのではとも感じるところである[*13]

 

4月号から連載開始!

そんな訳で三人四脚での漫画執筆はどこか前途多難そうに感じながらも割とうまくやれているここまでの展開であるが、どのように関係が変化したり執筆に取り組む姿が描かれるかこの先も注目していきたい。

 

東京なでしこラプソディ 
《出町やなぎ・冬風まり》

思っていたのとは全然違う注目のされ方になってなかなか不服そうな佳華であるが、まぁでも普段の言動がお淑やかさとか華やかさからかけ離れてるようにも感じるから起こるべくして起きたとも思うところである。成り行きで参加する事になったバンド活動には引き続き取り組む事となったが、そこで触れるメンバーそれぞれが活動する動機や想いとその本気度、そして佳華に芽生えた想いと新たな目指す道。元々進んでいた道と場所は違えど舞台に立って輝きたいという同じ想いと目標、そして破門状.pdfを送りつけやがった鬼ババへの反抗心、そんな想いと目標はどう彼女を輝かせていく事となっていくだろうか。まぁその前に活動資金をどうにかしない事には何もはじまらないのだが…。

 

異常探偵灰谷まふる 
《八代涼》

単なるごっこ遊びとその役では終わらず、現実に自分は探偵だと本気で思い事件を求めて各地を巡り回ってきたまふる。そして遂に遭遇した事件現場で探偵としての真価を見せつけようとするも、所詮はごっこ遊びの延長でしかないからやる事はどれも空回る事に。そんな探偵役に憑りつかれたような異常性をみせるまふるだったが、だが異常だったのはまふるだけでは無く、助手として常に行動を共にしてきた幼馴染のひさのもまたごっこ遊びの犯人役に憑りつかれた異常者であった。
こうしてごっこ遊びは現実のものとなって、長く続いたふたりのごっこ遊びも終わる事となったが、現実で事件を起こし解決してしまったふたりが進むのはどんな道になる事か。凶悪事件を起こしたひさのも間接的にひさのの犯行に関わってしまったまふるも犯した罪の重さは同じだろうが、果たしてどうふたりでこの贖罪をしていく事となるのか。ひさのの出所を待つまふるが生命保険の資料を持っていた事から[*14]保険営業で誰かを救っていくのでは、と勝手に思ったりしているが、勿論その逆も有り得なくは無いだろうが、ごっこ遊びでは無い現実と犯した罪とどう向き合い共有してく事となるのだろうか。
結局シチュエーションに拘りはあれど事件に遭遇さえできればどこでも良かったまるふに対して、まふるの実績をつくれるなら相手は誰でも良かったひさの、ふたりはどこか根本の部分で似てるところがあるのかなとも感じるし、故にそれぞれの異常性を増大させてしまったのかなとも思うところである。まぁそんなふたりにのごっこ遊びに巻き込まれたスキーサークル一同からしたら堪ったもんじゃないのは言うまでも無いだろうが。

 

ちょっと余談
▼▼CLICK▼▼

24年11月号まで『ウチから何キロメートル?』をゲスト連載していた蚕二号先生は過去に『左利きと虫眼鏡』と『軽い気持ちで悪の花』というきらららしくない治安と倫理と命を溝に捨てたような作品をゲスト掲載していたが、そこから『ウチから何キロメートル?』で日常系にシフトした蚕先生に対して、八代先生が初登場掲載となった日常系の『おともだちドール』からきらららしくない今作にシフトしたのはなんだか真逆だなと感じるところである。まぁ先生が過去に投稿したオリジナル作品がサスペンス+ホラー系統だったから元々はこういう路線の人なのかもしれないが。

www.pixiv.net

 

にーとぐるーヴ 
《陽彩 芽るエる 》

眩し過ぎるくらいに高校でのバンド活動に全力を注いで燃え尽きたのか或いは全力を出し切った反動か、馴染めなかった大学を中退して次なる目標を見出せず暇な日々を過ごすユヅキ。そんな想いが巡る中で出くわしたのは、ユヅキ同様に他のグループでバンド活動をしていてその後ブラック企業から逃げ出してきたミア。特にやる事は無いもののその分何にも束縛されず自由なふたりは意気投合して列島縦断ライブ旅という新たな目標に向けて動き出したが、そんな旅の中で真にやりたい目標を見つけられる事は出来るのかどうか、この旅でふたりはどんなものに触れて得る事となるだろうか。まぁその前に先ずは活動資金をどうにかしないといけなさそうではあるが。なんというかカムバック眩しい青春という旅でもありそうな気はするけれども、そんな青春から一歩進んで大人になっていく旅にもなっていくのかななんて思ったりしている。

 

制御不能なカリスマ 
《かつらふみ》

完璧超人で校内での支持も高い生徒会長の楓は結構なド天然。そんな事実を本人にも周りにもバレさせまいと幼馴染で副会長のはるかは楓の尊厳と日常を守るべく日々奔走しているが、そんな過酷なワンオペを続けて身心無事という事は無かったが、それでもド天然でクソ不器用ながらも自分の為に全力で向き合う楓の事を放ってはおけなく、そうはるかに思わせてしまう辺りなかなかに罪な女じゃないかなと感じる。まぁはるかも素で割と楓への想いが重いところはありそうだけども。ともかくこの先も未だ未だ過酷を極めるワンオペは続く事となりそうである。

 

厨二病のエチュード 
《みつばつゆ》

校内で人目を避けて妄想の中でキャラになりきる事でつらい現実から逃げる厨二病真っ只中の七瀬に接触してきたのは、まるで自分とは正反対にように感じる演劇部の円華。曰く偶々妄想しているところを聞いて部に引き抜きたいという事だが、そんな秘めた才を見出されて一歩踏み出した七瀬は何も無い現実で何者かになっていけるだろうか。
自分には何も無いと思いながらもこうやって円華の想いを突き動かした辺り七瀬に何も無いって事は無さそうな気はするが、とはいえいろいろと前途多難なこの状況でどう現実が変化していくかに次回以降も注目したい。

 

オカルトマニア 
《漁利漁利ス》

オカルト部に襲い掛かる様々な怪奇現象。結局浮遊現象だのSAN値を削られそうな人型実体が何だったのか、そして何故に遊園地スタッフはあんな職務怠慢を堂々としていたのか、いろいろと謎なままの事は山積しているがまぁ単発読切だからそこら辺を詮索するのは野暮というものかもしれない。最後は一切の後腐れを残さず爆破オチで終わったが、まぁ全然何も分からんまま爆破されるのは確かにサイテーであろう。

 

 

次号予告

次号は、コミックス第12巻好評発売中の「スロウスタート」(篤見唯子)が表紙&巻頭カラーを飾ります♪ センターカラーは新連載「ラブかライクか分からない!」(sasa熊)「好都合セミフレンド」(千種みのり)、3話連続ゲスト第1話「おやすみモラトリアム」(ひのまる)、最終回「きもちわるいから君がすき」(西畑けい)です! 来月そして来年の「まんがタイムきらら」もお楽しみに!

 

引用:まんがタイムきららWeb

次号は『スロウスタート』が24年10月号以来に表紙で登場。劇中では冬真っ只中へと進んでいるが、そんな中でどのような表紙になるのか注目したい。
『ラブかライクか分からない!』は次号から連載開始。『きもちわるいから君がすき』は最終回となるが、果たしてこのきもちわるい想いは何処に着地する事となるだろうか。
『好都合セミフレンド』はこの1年で6度カラーページを担当しているが、他社での連載も抱えながらこれだけの仕事を熟せるのは流石だと感じる。それが後々になってしわ寄せが来ない事を願いたいところではあるが。

 

2月号は来年1月9日発売!

 

 

新刊情報

12月25日発売

 

2025年1月27日発売

 

 

終わりに

今月号は掲載された21作品のうち約4割にあたる9作品がゲスト読切作品だった。元々そこまで正規連載の作品が多い訳では無かったから必然的にゲスト読切が多くなりがちな状況ではあったが、それに加えて今月号は5作品が休載というも重なってこの多さとなった。とはいえ2024年号はゲスト読切が7作8作掲載される事もあったがそれを越える今月号の9作品は多過ぎると自分は感じるところである。ただ24年号から25年号へと移っていく年の瀬になって完結と新連載の作品が相次いでいるから、それに伴って正規連載の作品が少なめという状況も変化していく事になるかは暫くの注目点になっていくかもしれない。

 

 

 

て事で今回はここまで、次も期待しないでください。

 


※脚注

*1:11・12頁

*2:16頁

*3:20頁

*4:24年8月号掲載

*5:67~70頁

*6:84頁

*7:24年11月号掲載

*8:83頁

*9:104・105頁

*10:でもデスメタル趣味は知らないが

*11:96頁

*12:114頁

*13:116頁

*14:160頁