渓埜胡保の戯言

語彙力のない主観と偏見に満ちた自己満足なブログなので期待しないでください…

【感想】まんがタイムきららMAX 2023年4月号

 

きららMAXの一時代を築いた作品がまたひとつ終わりを迎えた…。8年間の連載を終えて完結した『こみっくがーるず』だが次の時代をつくる次期中堅候補に一体どの作品が名乗りをあげる事となるのか、既存連載作品の動向も気になるがこれから出てくる新規作品にも注目していきたいところである。

という事で今月もいろいろ語ります。今月号から新たに連載がはじまったのに続き次号次々号と新連載が決まったので流石に休刊危機は脱したと断言してもいいだろうか…。

 

過去の感想記事↓↓↓↓↓

w811b8y198stx8.hatenablog.com

 

 

 

今月号情報

◎最終回・表紙・巻頭カラー

はんざわかおりこみっくがーるず

はまじあき 『ぼっち・ざ・ろっく!』
行町咄 『ハコイリクリエイト』 ※次号休載
相馬一 メイドさんハジメテの友達』
双葉陽 『ばーがー・ふぉー・ゆー!』
しぴー 『ラスボスは逃げ出した▽』
はも 『マグロちゃんは食べられたい!』
なじみ 『コンビニ夜勤のあくまちゃん』

◎新連載・センターカラー

つみきつき 『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

宇崎うそ 『ななどなどなど』 ※次号より当面の間休載
カコベン 『ギャルとネクラの吸血関係』
有馬『ニブンノハチジュウハチ』

◎センターカラー

Koiご注文はうさぎですか?

相崎うたう 『瑠東さんには敵いません!』
スーパーまさら・よしだひでゆき 『私、異世界で奴隷にされちゃいました(泣)しかもご主人様は性格の悪いエルフの女王様!(でも超美人←ここ大事)無能すぎて罵られまくるけど同僚のオークが癒やし系だし里のエルフは可愛いし結構楽しんでる私です。』
バニライタチ白魔導士はゾンビの夢を見るか?』

◎センターカラー

うるし『ももいろ*てぃーぱーてぃ』

どべぽぽん『ハードコア★マジック』
さいにゃん『てくてくっ!秘密リサーチ』
メイス 『リリカお嬢様に振り回される!』

◎センターカラー

*sow* 『わからせろ!ナマイキツネ様

なまず六波羅探題におまかせだいっ!』
こかむも 『ぬるめた』

◎休載

ムクロメSAN値直葬!闇バイト』

きららMAXは他の誌と比べると休載率が低いのではと思う。とはいえ作者の体調等もあるから決して一概に評価を下せるものでは無いが、それでもキャラットの休載率はちょっと異常な気がする。

『ななどなどなど』は宇崎先生が産休に入られる為次号より当面の間休載となります。

 

連載作品感想

【最終回】こみっくがーるず
はんざわかおり

無職を回避して漫画家としてまだまだ拙くもしっかりと前進していて、本当にかおす先生は成長したなと思う。そんな忙しくもいつもと変わらず、でもゆっくりと確かに変化していく当たり前だと思っていたこれまでの日々。この一番最後で最序盤[*1]にやった4人纏まっての原稿作業を持ってきたのもそういう意味からなのかなって感じた。
この先かおす先生達が寮に住み続けるのか新しく寮を建てる翼の案を実行するかそれとも4人それぞれの道を進むのか、そんな先の事など自分には到底分からないが変化していく日々の中でもこの4人や寮との繋がりは変わらない、きっとそうやって日々日常は過ぎていくもの。そんな4人のこれまでとこれからの話だったなと感じた。

自分はアニメの放送から作品に入ってそこから原作を手に取ったり連載を追い出すまでに間が空いた[*2]のでしっかりと作品を追えたのは短期間であったが、最後までかおす先生や周りの進んできた道を見届けられて良かった。きららMAXのひとつの時代をつくった作品が終わるのは寂しくあるがこの先もどんな事があろうとかおす先生達は更に先へと進んでいけると信じたいしそうあって欲しい。
そして8年間の連載お疲れさまでした、はんざわ先生の次回作も期待して待ってます。

完結の第9巻と画集は3/27発売!

 

ぼっち・ざ・ろっく!
《はまじあき》

後藤ひとりと大槻ヨヨコの頑張りもとい犠牲でなんとかなって迎えたライブ当日。クリスマスイブというムードにあてられたって訳でも無く、いや喜多はそうだったけれども割と平常運転な結束バンド一同だったり謎に舞い上がって恥ずか死な星夏さんだったりと、いつも通りというよりはちょっと変なノリになってたのかなって感じる。
リョウはリョウでいつも通り過ぎて何なんだお前はという状態、普通に教えるのは上手いんだから変な事なんてしなくてもちゃんと上達させられる事はできるのに、そうやってすぐにカネを巻き上げようとするから良くない。こんなリョウのぼったくり商法に乗せられたふたりの将来が不安で仕方ない、とはいえ確かに腕はあがってるから一方的にリョウを断罪するのも違うような気がする…。
そんなこんなではじまった企画ライブだが果たして結束バンドの出番まで既に危うい星夏さんが無事でいられるのか否か。あと今回出番はひとコマだけだったけれども、こんなクソしょうもない事で自惚れている大槻ヨヨコも将来が不安でしかない…。

 

ハコイリクリエイト
《行町咄》

無事チラシカンプを納品してから2ヶ月、真逆過ぎるテンションではあるけれども凛々もハイルもいつも通りな休日だったなと思う。これまでも軽く触れられていた凛々の昔の事はいまも根深そうな事になっていそうだし、一方でハイルも実家や親絡みでひと悶着起きそうな予感である。それぞれ先に進むべくどうこれまでの事と向き合っていくのか気になるところではあるが、単行本作業で次号休載なのは軽く拷問な気がする…。
恐らく次回はハイルの父とのバトル回となりそうだろうか。毒親頻出地帯と言われたり無かったりしているきららMAXではあるがどんな人物なのか、本当一体どうなる事なのか、凛々の昔の事といいなんかさらっと闇を出してくるところにこの作品の怖さがあるなと感じる。

seiga.nicovideo.jp

 

ばーがー・ふぉー・ゆー!
《双葉陽》

後藤ひとりレベルまではいかないまでも春原こむぎも同じ生物種としか思えない、陰キャ気質なところは勿論だけれどもマイナスな妄想でヒトの形が崩れるのところ[*3]とかは特にそう感じる。
という事で今回は居酒屋でこむぎの新歓会を行う事に。兄一筋な零が「こむぎが行くなら」と兄が来ない場に行く辺り、前回の研修試験で大分こむぎへの想いが強くなったのかなって思う。そんな新歓会で、というより酒の席でのもいさんの問題点が発覚するなど、やっぱりこの店はいろいろと問題を抱えているのではないだろうか。それでも職場仲を深められたのかなとは思うが、こむぎの恥ずい傷に塩を塗らないであげて零よ…。

houbunsha.actibookone.com

 

ラスボスは逃げ出した▽
《しぴー》

某有名番組[*4]に触発されて城の改装に乗り出そうとする魔王、そんな即逃走するような企画を通すまいと配下に場内設備を案内されるも何故にこんなものがというものばかり。それが城関係者が使えたり不届き物だけを仕留められる罠ならまだしも使えない装置に城主も死にかける罠とか、特に後者は全面撤去されても文句は言えないし命が幾つあろうと危ない代物である。
そんな当代魔王の逃走癖、もとい非暴力平和主義な気質が段々と浸透しつつある状況だが、それによる軍の組織力や戦闘力の低下の懸念。仮に次代の魔王が抗争主義な気質でも緩んだ組織の強化に時間はかかるし、いくら当代魔王が平和で平穏な日常を切望しても人類と世界は決してそんな事は許さない。そんな願いを側近配下が守っていけるかというのも今後の鍵となっていくだろうか、そういう点ではこの作品も日常とは何かを問いかけているのかなって思う。

houbunsha.actibookone.com

 

マグロちゃんは食べられたい!
《はも》

みさきの元に海外出張中の親から届いた荷物、友人と同居中と聞いて贈ってきたのはなんだかいろいろと認識を間違えているものばかり。そんな贈り物の中で夫婦マグカップはみさきの心にささったがこんな時でもブレないまぐろ、「みさきに食べられるから自分のものがあっても意味無い」とさも当然且つ真顔でそんな事を言う[*5]のはなんか怖さを感じる。
そんなみさきと衣食住を共にして今回ペアものが贈られてよりみさきと同じになっていると感じるまぐろであったが、如何にも恋する乙女の如くな表情で「みさきに食べられたらどんなに幸せか」と思うまぐろ[*6]は多くの人間からしたら狂気でしかない。まぁ人間視点でのまぐろの狂気なんて今更な話だが、よりその要素が強くなったのかなって思う。
先月号の記事でも触れたが本当にこれがまぐろの運命であていいのだろうか、少なくともみさきはそれを良しとしていないがこの先その運命に抗うのかどうかも気になるところである。互いを知れば知る程に仲より溝が深まり平行線が交わるどころか離れていくこの関係だが、本当に人外モノとして真っ直ぐ向き合っていると感じてるのでこの先もこの危うい日常がどう変化していくのかに注目したい。

 

コンビニ夜勤のあくまちゃん
《なじみ》

ハロウィンと言えば何年か前に渋谷での乱痴気騒ぎが問題になっていたけれども、それはここDeep town大阪ミナミでも変わりは無かった様だ[*7]。そんな街の盛り上がりに出勤するまでとんだ目に遭ったアルールだが、この乱痴気さを潜り抜けて遅刻欠勤を避けたかったのは単に契約規律に縛られる種族性なのかそれともアルールの自己満足や義務感からなのか。どっちにしても職場でも街中でもそれなりに人付き合いができてそうだったり人気がある辺り上手く馴染めているのかミナミの空気に染まっているのか。そんなこんなで出勤から退勤までDeep townミナミに振り回されたのはなんだか不憫だなと感じるところであった。

 

【新連載】性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。
《つみきつき》

1月号と2月号のゲスト掲載を経て今月号から連載開始。失職中のつくしと中性的で裏稼業をするユーリとの危ない同棲生活、が今回から本格的にはじまったなというところだろうか。恐らく今後も出てきそうなユーリを襲う追手刺客だけでなくそのユーリの地雷を踏み抜かないようにしないといけないから、つくしにとっては精神的苦労が耐えない事になりそうではあるが、一応共に利害は一致しているしどうにか同棲が上手くいって欲しいところではある。
ところで今回出てきた追手はあのあと一体どうなった事なのか、捨ててくるとは言っていたが単に言葉通りの放置プレイ的な意味なのかそれとも息の根的な意味なのか、果たして…。

 

ななどなどなど
《宇崎うそ》

髪型を褒められたるるとそんな彼女に即堕ちした萌、この偶然の出逢いがいまのふたりをつくりあげた。庇護欲から来ている萌のるるへの想いであるが、本人に気付かれなくてもいいと思っているのにこれまでの犯罪ギリギリな所業は一体何なのだろうかとは思う。一方るるは褒めた相手が萌だと知ったら、なんとか一歩踏み出す切っ掛け与えた人だったと分かったら、萌がひとり信じ続けてきた運命にも変化が訪れるのだろうか。

そんなこんなで無事揃って2年に進級した訳だが[*8]、3年にあがるまでクラス替えが無いからわざわざ進学先をここにしたのに唐突且つ無慈悲に2年もクラス替え実施を通告されてしまうるる。同じ組になった萌と小町はまだしもいいがるるのこの先1年間はどうなってしまう事か、嶺さんともこのみとも同じ組じゃなかったらとても耐えられるとは思えない。本当にどうすんだコレという波瀾の幕開けとなった高校2年目であるが、この引きで次号から当面休載なのは拷問以外の何物でもない。本当この状況をどうするのか連載再開までやきもきし続ける事にはなるが、いまは無事に家族が増える事を願いたいところである。

 

ギャルとネクラの吸血関係
《カコベン》

前回から続きクソ面倒且つ危険な状況に直面したいよね、どうにか疑惑を逸らそうと四苦八苦も当のまくる本人が入ってきて更にクソ面倒な事に。それでも最後はいよねが強引に大胆な事をしてこの場は乗り切れたが、こんな自分から見せつけて間違いなくまくるを惚れさせたこの責任をいよねはしっかりと取らなければならない。傍から見たら赤の他人を目の前にして交際宣言どころか行為に及んでいるのも同然、そこまでしたのだから今後一生をかける覚悟で眷属関係の維持やこの先のいろんな問題に立ち向かわなければいけない。今回の一件でまくるのいよねへの想いに変化があるのかも気になるところだが、いよねの覚悟も問われる事になっていく事になりそうである。

seiga.nicovideo.jp

 

ご注文はうさぎですか?
《Koi》

狩手結良が出てくる度に何か行動を起こす度にこの作品の異物としか思えないしそういう認識が自分の中でより強くなってしまってるのは、正直余り宜しくないのかなとは感じている…。

それはそれとして今回はチノの腹話術スランプの助けになろうとリゼがフユに腹話術の指導を乞う事に。腹話術は上手くても誰かに教えるのはそうでもないフユに対して拙い腹話術で励まそうとするリゼのやりとりは、以前にココアがチノにした[*9]のに似てるようにも思えた。その場面を直接リゼは見ていた訳では無いだろうが、これもひとつの想いの継承の形なのかなって感じた。
一方チノはチノで未完ながらも新キャラを開拓していたがそれはティッピーとの、おじいちゃんとの別れをキャラ変という形でチノなりに咀嚼できたようにも思えて、1月号と2月号での話からチノなりに歩みを進められてはいるのかなと感じた。そしておじいちゃんが望んでいたチノの姿もこいうものだったのかなって思うし、きっと孫の成長と前進を喜んでこの新キャラも気に入っているに違いない。

そんな腹話術を通しての緩やかながら確かに変化をしていく日常を描いた回だったなと自分は感じたけれども、本当に狩手結良の異物感は何なんだ本当に…。

最新第11巻は2/22に発売!

そして東京に凱旋する展覧会は翌23日から開催!

 

瑠東さんには敵いません!
《相崎うたう》

唐突なクラス替えに乱された『ななどなどなど』に対してこっちはやりもしない席替えの噂に一喜一憂する話となった。瑠東も和村も両想いでしょとは前の記事でも言ってはいるけれども、和村が瑠東が思っていた事以上の返しを思いついて本家超えを果たすとは[*10]。恐らく物真似な意味で「私瑠東さん上手いんだから」と言った和村だったが、瑠東を超えてしまうくらいに思いの理解も上手かったとは…。瑠東も和村も変化していくこれまでの日常に想いを馳せたり良からぬ策を練ったりしていたけれども、結局もう暫くはこれまで通りの日常が続く事となったし、禿げになる人が出なかったのも良かったと思う。
回を追う毎にふたり互いの気持ちや想いが強くなっていく回が続いているように思うが、ひとまず変わらなかった教室内での日常に対して想いや関係性はこの先どう変化していく事となるのだろうか…。

 

白魔導士はゾンビの夢を見るか?
《バニライタチ》

一路道央から道南へ目指すことにした一行、前回の記事で「そんなチャリで大丈夫か?」と書いたがそこはフジオがひと肌脱いでくれていたので思っていたよりハードな道程とはならなさそうだろうか。今回は現代文明の技術力で舌鼓しつつ大学での変異体との戦闘についての反省会、そしてそこでみせたアヤの怪力と尻の違和感。やはりあの痣が今後何かしらの鍵となってくるのかどうか、アヤがレサナでヘヴン状態になるのもそこに起因していたり…?いろいろと気になるところは多いが、アヤが感染するのが先か末期のヤク中となるのが先かも大きな問題になりそう、かも…。

 

わからせろ!ナマイキツネ様
《*sow*》

ほのかが持ち込んできたCMオーディション参加の巻き添えを喰らった壱与、そもそも乗り気ではなかったし出たのも副賞目当てだからとはいえ、そんなやる気の低さを差し引いても桜子にぶん投げられたり目当てだった副賞はストイック過ぎる味だったり、ハードワークを強要された前回といい壱与の扱いがいくらなんでもあんまり過ぎではないだろうか。まぁ十分にオーデイションの内容を確認してなかったほのかも結果的に酷い目に遭ったし、結局得をしたのはケモミミユニットの活動を一歩前進できた桜子だけな気がする…。

seiga.nicovideo.jp

 

ゲスト作品感想

ニブンノハチジュウハチ
《有馬》

流石に過去の事を指摘されてからのこの逃れ方は無理があるというか見苦しかった奏であるが、何はともあれピアノ仲が増えたし決して奏にとって悪くない関係になるのではないかなと思う。そんな奏の狼狽える表情もそうだが面倒見が良かったりひとり疎外感を覚えたり状況が呑み込めない来夢の表情も今回の見所だったかなとは思う。ラストで美弦に昔の事を追及されようとして
奏「この話はおしまいです」⇒「何で時計が先に寝てんのよ」
美弦「それもさっき自分でおしまいになってましたよ」[*11]
の流れはなんか上手いなって感じたし、作品全体としてももっと有馬先生のクセを楽しみたいところである。

次号から連載開始!連載タイトルは『エイティエイトを2でわって』!
ピアノの88鍵盤もそうだけれども、タイトルの七五調から1オクターブ7音や五線譜にも連想できるので上手い事改題してきたなって思う。という事で増々期待が高まるとことである。

 

ももいろ*てぃーぱーてぃ
《うるし》

憧れの先輩を追って令嬢校へと進学した三鈴が目にしたのは思いもよらぬ方向へと染まっていた先輩の姿であった…。
という展開であるが、なんかこういう手のものはキャラット連載の『おちこぼれフルーツタルト』で十分間に合ってると思うところはある。のだがここ最近はこういう手のもののゲスト連載が増えてきているような気もするし、今月無印ゲストの『好都合セミフレンド』や先月フォワードから連載を開始した『サキュバスイッチ』のように規制やコンプライアンスに戦いを挑むような作品も出てきているように思う。

まぁそれはそれとして秘密のお茶会(嘘は言ってない)をしているうちにそういう癖に目覚めたうらら先輩と実はムッツリスケベな一面が発覚した三鈴といまはこの状況を傍観している周先輩、生まれてしまった汚い繋がりは一体どうなる事か。とりあえずは三鈴の新たな境地の開拓に期待だろうか。

 

ハードコア★マジック
《どべぽぽん》

前後編連載の後編、諸々と事情を理解したうえで戦闘での被害をなるべく出さない手立てを考える一同。一応戦闘被害を出さないという点はどうにかなったものの今度は日照問題が起きるという、問題を解消する度に更に別の問題が起きて余計悪化していく典型例みたいな事に。そんな事になるなら最初から物理全力で殴った方がまだいいような気がしなくも無いがどうなんだろうか。そんな強大な力を盛ってしまったばっかりにいろいろと苦労が耐えない事になっているが、なんとか紛いなりにも平穏無事に日々を過ごせればなと願いたいところである。

 

てくてくっ!秘密リサーチ
《さいにゃん》

河川暗渠と地下化以前の遺構を巡った前回から、今回は建造物などに付属し実用性を喪失したまま芸術品同然に取り残された超芸術トマソンがテーマという、これまた凄くニッチなところを攻めた話に。どこか行きたい巡りたい旅先や作品の聖地巡礼は「行けるうちに行け」とはよく言われるけれども、トマソン巡りもそれは同じであり何も実用性が無いからこそ存在し続けられるか常に危ういものなのかな、と感じた。そんなこんなでこれまでひとりで巡り考察し想像を膨らませていたひぐれであったが、すかいと出逢いこれからの巡り考察し想像がどう変化していく事となるだろうか。

好評につき6月号より連載開始!正直ニッチものはなかなか大成できないイメージではあるが、今後どのようなニッチなところを攻めていくのか楽しみにしているし期待したいところである。

 

六波羅探題におまかせだいっ!
なまず

過去幾度も読切ゲスト連載をしてきたなまず先生が今回単独でゲスト連載[*12]。昨年から続く鎌倉時代の盛り上がりに乗っかって、かどうかは分からないが京の治安維持を務める六波羅探題の執権が亡霊騒ぎの解決に挑む。今回は騒動の導入編という事もあって「このふたり大丈夫なのかな…」という印象が強かったが、本当に優秀なのか疑わしい義宗と陰キャ引き籠りの時輔は京の治安を維持できる事か否か、とりあえずは次回以降にも期待したい。

 

次号予告

次号のきららMAXの表紙は、TVアニメ大ヒット御礼!大人気連載のはまじあき『ぼっち・ざ・ろっく!』!巻頭カラーは大人気連載のKoiご注文はうさぎですか?!センターカラーはタイトル改め新連載の有馬『エイティエイトを2でわって』スペシャルゲストの笠間裕之&宮月もそこ『さうのあっ!』、そして大人気連載のカコベン『ギャルとネクラの吸血関係』となじみ『コンビニ夜勤のあくまちゃん』です!きららMAX5月号は3月16日発売!

引用:まんがタイムきららWeb

次号は『ぼっち・ざ・ろっく!』が2月号以来に表紙で登場、アニメ放送が大分盛り上がり単行本の方もこの短期間で何度も重版がかかっているので今後への期待も高まるがどうだろうか。ただセンターカラーではないので表で動きがあるのはもう暫く先になりそうだろうか。
巻頭カラーには『ご注文はうさぎですか?』が登場、単行本11巻の発売や展覧会開催とこちらも何かしらの動きに期待したいところではある。特に11巻の発売日が定例の毎月27日から5日前倒している事、その翌日から展覧会が開催する事から期待は高いと思いたいが、逆にこっちは表紙じゃない事からどうなる事となるのだろうか。
ゲスト連載には『妖こそ怪異戸籍課へ』原作の笠間先生が宮月先生と共に登場する。

 

終わりに

こみっくがーるず』完結でまたひとつきららMAXのいち時代をつくった作品が減った訳だが、果たして次の時代をつくる時期中堅候補に名乗りをあげるのはどれになる事か。4凸がかかる『ななどなどなど』『ぬるめた』や3凸のかかる『瑠東さんには敵いません!』がどうなるか、個人的には『マグロちゃんは食べられたい!』に期待をしたいところである。
今月号から『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』の連載がはじまり、次号からは『エイティエイトを2でわって』、次々号からは『てくてくっ!秘密リサーチ』の連載がはじまり新規作品にも期待をしたいところではあるが、その次なる中堅候補を生み出す為に今後数多の作品が犠牲となりそうな気もしていて、決してその手法が間違いという事では無いとしてもどう編集部が動くのかは気にしていきたい。果たしてこれまでの積み重ねを守りつつこの先きららMAXはどう変化していく事となっていくのだろうか…。

 

て事で今回はここまで、次も期待しないでください

 


脚注

*1:1巻3話

*2:21年の春頃から

*3:40頁右コマ

*4:問題や欠陥を抱える住宅を匠がリフォームする番組

*5:58頁左4コマ

*6:61頁左2~3コマ

*7:この漫画はフィクションです、実在の大阪ミナミとは異なる場合があります。

*8:前回小町が進級できるかどうかで騒いでいたけど

*9:ラビットハウスに取材が来ないのをチノが気にする回

*10:117頁右3,4コマ目

*11:105頁左3,4コマ目

*12:過去の掲載で作画担当だったさくらうめ先生は別件で連載中につき今回は不参加との事