昨年は2本アニメ案件があったキャラットだったが今年はどうなるか、年内の放送は難しいだろうが決定報は来るのか否か。他の誌でもそうだけれども次の時代をつくる作品がもっともっと出てきて欲しいなと願うところである。
最近ここの見出し文で何を語るか困っているし今回はこれ以上語る事は無いので、掲載作品をいろいろと語っていきます。
過去の感想記事↓↓↓↓↓
今月号情報
◎表紙・巻頭カラー
Quro「恋する
◎センターカラー
卯花つかさ「ごきげんよう、一局いかが?」
こめつぶ「ササエルの中には誰もいない」
山本アヒル「うさパン焼いて悪いかよ!」
カヅホ「キルミーベイベー」
◎その他掲載作品
浜弓場 双「おちこぼれフルーツタルト」
肉丸「ばっどがーる」 ※次号休載
幌田「またぞろ。」
ゆとりーぬ「ひよ&びびっと!」
猫にゃん「ニチアサ以外はやってます!」 ※次号最終回
こだまり「メールブルーの
険持ちよ「RPG不動産」
むぐら「escape into the light」
空くれない「しんこうのすゝめ!」
りんかりんね「コンビ名、考え中。」
ちうね「紡ぐ乙女と大正の月」
春春春「勇者は仕事中です!」
滝本翠「ワンダーメイツユートピア」
ちぇの「現実逃避さりげなく」
伊奈利「ゆびとつち」
◎休載
椎野せら「異世界アイドル、推参です!」
あfろ「mono」
蒼樹うめ「ひだまりスケッチ」
桜Qり「ポンポコタヌキとへっぽこ王子」
伊藤いづも「まちカドまぞく」
今月号は休載作品が多い分ゲスト作品が7本と多くなっている。それぞれ作者の事情があるとはいえどうにか掲載率をあげられないものなのか、だからと言って作者に執筆を無理強いしてはいけないが…。
2月末に発売を予定していた「ポンポコタヌキとへっぽこ王子」第2巻は4月末に発売日が変更になっていますのでご注意ください。 記事更新時点で発売日は未定です。[*1]また一部通販サイトでは注文が停止されているのでご注意ください。
連載作品感想
恋する小惑星
《Quro》
桜先輩の部屋を訪問しに来たみらとあお、それに同行するイノ先輩、そして自分の部屋同然に入り浸るモンローという何時ぞや以来な地学部1年目メンバー回。発足初期にも5人で天体観測をやっていたし、みらとあおの目標である小惑星発見に向けてもこれから動いていきそうな予感もするし、3年目を迎えた地学部で初期の頃の懐かしさと同時にこれからの展開が気になる回だったなと思う。
にしても桜とモンローがすっかり夫婦みたいな会話をしていて、そういう話ももっともっと見てみたいなと個人的に思ったところ。あと桜先輩が塾講師のバイトをしていると知ったときの後輩3人の反応が失礼過ぎる、てか前にもこんな事があったような…。[*2]
最新第5巻は発売中!
おちこぼれフルーツタルト
《浜弓場 双》
いろんな事が起きた夏休みもいよいよ最終日、そんな時にでも余りにも平常運転(平常運転とは…)過ぎるイノとニナ、そういう事をしているからドン引かれるという自覚は勿論こんな奴らにある訳なんか無かった。結局ロコも普通では無かったし今回そんなに描写は無かったけれどもはゆとへもも普通では無い事は確か。本当普通って何なんだろうか…。
そんなこんなで夏休みが明けてはじまった2学期、果たしてヒガコのアイドル共はどんな暴走をしでかしてくれる事か、いや新学期早々から職務質問されてるとかもう勘弁してくれよこんな汚い話は…。
ばっどがーる
《肉丸》
優の中で勝手にはじまった
個人的に今回一番狂っていたのは久々の登場だったまりあが活版印刷で亜鳥の同人誌を作成していたところだろうか。印刷所に頼むでもプリンターを使うでもなく何故に活版印刷なんていう超アナログな手法を使ったのか、そもそも工作で活版印刷機なんてつくれるものなのか、天球と亜鳥の関係性とは一体何なのか、本当この娘なんか怖い。てかその話を聞いて「コペルニクスもびっくり」と返す優も優でどうなってるんだ。
まぁ結果として神羅万象は亜鳥に収束していくのでまりあの主張もあながち間違っていないのかも知れないが、本当どこまで罪な女なのだろうか水鳥亜鳥は…。
番外編はこちらから↓↓↓↓↓
またぞろ。
《幌田》
結局のところここに至るまで語られていない、と言うよりも本人が語りたがらない巴の留年について。1年経っても全然納得のいかない貴子は巴本人から聞き出そうと登山へ…、いや何故に登山なのだろうか。
想いが重い幼馴染という点では貴子も堤麻里矢も同類な気がするし、何か間違えていたら貴子も堤麻里矢が及んだような事をしていたのではないだろうかって思う。余り過度に干渉はしない充希とは対照的な貴子だけれども、そういう接し方が巴にとってどう映っていたのかは気になるところ。
そして二條先生への問いただしで発覚した補講制度とそれをすっぽかした巴。補講対象になっていたという事は明らかに留年という事は無くギリギリ進級できるかもしれないという状況だったのだろうけれども、特段の事情が無ければ意図して留年を決めたという事か、10年以上も留年を続けたどこぞの誰か[*3]みたく何か明確な目的で留年したという事なのか。「ギリギリで留年するのが得意では」という殊の返答に間があった巴だが、無自覚に核心を突いたのだろうか…。
ともかく次回登山回で貴子は巴にどこまで迫れる事か、或いは平行線を辿り続けるのか。でも殊と堤麻里矢がどうにかなったのだから巴と貴子もどうにかなると願うところである。
ごきげんよう、一局いかが?
《卯花つかさ》
決して当たらずとも遠からずな噂が流布して大分気苦労した冴であったが、ひとまずやっと普通の女子高生になれたのではないだろうか。どんな場所にいようが共通の話題で盛り上がれる、そういう繋がりをずっと求め続けていまようやく彼女達の日常が成り立ったなと感じた。
そんな日常の中に入った来た新手の女、なんとなく程々に重い想いを拗らせて欲しいなと勝手に思っているが更にどう変化するのかこの日常は…。
ひよ&びびっと!
《ゆとりーぬ》
彩が入部するという緊張、とは関係なくいつも通りに奇行に走っていた気がするひよ。そんなひよの発案で撮った応援系ASMRはなんだか某元有名テニスプレイヤーみたいな熱さが滲み出ていて本来の意図とは違っていたが、盛り上がったから結果ヨシ!だろうか。
しかしASMRと聞いてやってみたメスガキキャラに反応して大挙してきた校内の野郎共に対して「へんたいども」と追い返す久留宮ひよ、お前も人の事は言えないからな?まぁ野郎共と違い疾しい気持ちはそこまで無いだろうけれども…。[*4]そんなこんなで今回も彩の言動に撃沈を喰らうひよであった。
メールブルーの旅人
《こだまり》
今回訪れたのはエンジンの世界、人間社会に上手く溶け込めるようにその場に適した人格に切り替えられるエンジンを搭載して不要な人格は捨てるという、人為的且つ強制的に精神面の成長を行うという行為であり全員が同じような振舞いしかしないし気遣いする必要も無い、それは個人として死んでいるのではないだろうか。そういう人間らしさを捨てるというのは以前にユウおばさんがAI化した話と似通っているのかなと感じる。[*5]
そんな世界で出逢った子、元の人格を捨てて残った変な癖、いろんな場面で切り替える人格の中に本当の自分は存在するのか。それをハカセはどんなに変な癖でもそれは自分自身であり個人が個人であるものは何処かにあると、人間らしさを全て捨てた訳じゃ無いし捨てようとしても残ってしまうものでありそれは決して悪ではない。だとしたらこの世界の住人は何処かに個人や人間らしさを持っているのでは無いだろうか、そうだと思いたい。
確かにいろんなものを取捨選択をしていく中で人間は成長していくのだろうけれども、こういう人為的且つ強制するやり方はハカセに同じく「良くも悪くも」だと思う、それこそ現実でそんな事をしたら倫理面で大問題になりかねないかもしれない。AI化の回でも言ったが不要なものを捨てたユウおばさんや今回の世界の住人に対して、いろんなものを得て増やしていこうとしているクマノミはそれらと対極的な存在だなと改めて感じた。
第1巻は2/27発売!
RPG不動産
《険持ちよ》
戦乱が起こる前に止めるべくミモの神力で過去にとんで歴史を修正する事になった不動産御一行。やはりというかそんな壮大且つ無謀故に大分ハイリスクな策ではあるが、良くも悪くも普通の人間代表なルフリアも腹を括る事に。前回までのサトナ暴走編を経て少しは人間として普通じゃなくなってきているのだろうか…。
そんな過去へと遡る中で目の当たりにするいろんな時代のサトナ。15年前の大戦、サトナとラスティーレの最終決戦でのやりとりから2人の幼少期まで遡った一行に待ち受ける事実とは…。本当に連載期間でそろそろ2年近く不動産業をやれていないが、それでも誰かの望みの為に動くという根幹は揺らいでいないのではと思う。新たにはじまった過去改変編はどうなる事か、その結果現代にどんな影響が出るか、未だ未だ気が抜けない展開は続きそうである。
最新第5巻は2/27発売!
うさパン焼いて悪いかよ!
《山本アヒル》
店の売上アップと集客の為に体で働かされる羽目になったハチ、しかしこれにクマまで動員させる意味ってあったのだろうか。結局他の面子が真面目に集客しないわ店番してたのがクマ母だったのは余り宜しくなかったわまたハチがやらかしてしまうわで、結局とんだ徒労に終わったなという感じだろうか。それが決して無駄にはなってないとは思いたいが。
そんな宣伝チラシを見つけて次回はハチ兄との対決回、になりそうだがどう兄を説き伏せられる事か。というかこんな事態になるとかやっぱり根本的に集客のやり方が間違っていたのでは…。
キルミーベイベー
《カヅホ》
雪が積もった、だから水鉄砲を撃ち合おうというやすなの発想は随分ズレたものではあるが、あぎりさんが持ってきたまたも訳の分からないアイテムで本人やソーニャが取り憑かれたのを塩と聖水で祓ったという点では、なんか今回のやすなは意外とまともな事しかしてなかったのでは?と思える。あぎりさんが出てくる回は相対的にやすながまともに見える事に定評のある[*6]キルミーベイベーだけれども、ここまでやすながまともに見え過ぎる回はとても貴重では無いだろうか。先月今月とそんな感じの話なのでそろそろ只々頓知気でイカれたやすなも見てみたいところである。
紡ぐ乙女と大正の月
《ちうね》
昨年末にちうね先生の作業環境でトラブルが起きた影響[*7][*8]で先月に続き今月号も番外編です。
今回は旭の唯月への想いと紡のぷりぷりプリンの回から暫く経ったあと、丁度その同日が雪佳の誕生日だったと聞いた紡が頼まれてもいないのに祝おうとする話だったが、なんかそうやって場の空気や他人の気が解らずにごり押ししていく辺りが紡がコミュ障な所以なのでは、と感じる。単純に他人と関わるのが苦手な後藤ひとりや小ノ星海果とは真逆のタイプなコミュ障なのだと思う。
結果的にこのあと滅茶苦茶ボコられたらしい紡ではあるが、プリンに入れたラムレーズンで酔った雪佳の素面じゃ絶対に見られない表情が見られたので、そういう点では読者としては結果ヨシ!だと思う。勿論雪佳本人とっては黒歴史以外の何物でもないだろうが。そんなこんなで雪佳の恐らく素であろう一面と紡のズレた言動が妙に噛み合ったような無いような気がする回だった。
ゲスト作品感想
escape into the light
《むぐら》
陰キャなファンとその推しがどうにかこうにか逆襲を目指す事になった前回、みきの要求が割と無謀だったりそれに振り回れつつも何かズレてるような気もするつむぎ、そしてどっちも気が強いのか弱いのかというこの性格。なんだか全然違うようで根は意外と似ているのでは無いだろうか、どうだろうか。ひとまずどうにか音録りを終えて不安は山積しているけれども、この先もふたり上手いことやっていけるのだろうか。あとはクラス委員がどこまでふたりの間に入ってくるのかは気になるが、そこはアンケートの結果次第だろうか。
しんこうのすゝめ!
《空くれない》
1月号以来3話目の掲載。参拝客と賽銭奉納の増加、そして祠の情報収集に向けてひとまず始動したなという回。にしてもここまで祠に関するまともな話が出てきていないが、本当は自覚していないところで何かやらかしてたんじゃないだろうか、ともこっちも思いたくなってくる。仮にそれが根も葉もない事であればそれを払拭すべく布教勧誘の活動に専念していくに限るが、状況改善の兆しは見られているから今後も地道に続けて貰いたいところである。
コンビ名、考え中。
《りんかりんね》
『ぼっち・ざ・ろっく!』でもやっていたが、ひと山当てられない人にとっては金銭面で苦労するのは音楽活動も芸能活動も同様な厳しい世界である。そんな副業と並行して活動をするふたりと大学合格を目指す浪人生、一体どこで人生の選択を間違えたのかというような3人はそれぞれの目標に辿り着ける事か。そんな人生だけれども笑えさえすればそんな悩みもどうにかなる、と思いたい。
勇者は仕事中です!
《春春春》
余りにも世知辛過ぎる勇者の懐事情、本当にこんな待遇で世界がどうにかなると思っているのだろうか。終いにデリバリー業が天職になったからもう行く末は真っ暗なのかも知れない。とはいえ魔王もそんなに過激派ではなさそうだから案外この世界はうまくやっていけるのかも知れない。なんだかしっかりと雇用待遇を整えないと有能且つ素質ある人材は流れていくというある種の社会風刺みたいな話だった、っていうのは流石に過言だろうか。
ワンダーメイツユートピア
《滝本翠》
何気なかった日常に次々と起こる非日常な出来事と発覚していく非日常な素性。掴み重視かこれでもかというくらいにいろんなものを胃もたれを起こすくらいに詰め込んだかなという印象だったが、次回以降この非日常はどこへと向かう事か。実はユウキも非日常な素性があるのでは?と勘ぐっているが果たしてどうだろうか、でも普通に普通過ぎる一般人ポジションを貫くかもしれないが。あと地球を盾に変身を強要するの、時と場合によってはとんだ羞恥プレイになってしまうなって感じた。
現実逃避さりげなく
《ちぇの》
そんなに現実逃避に全力を注げるなら何故に現実で抱えている問題にはこんなにも全力で向き合えないのか、何故に人間とはそういう生物であるのか。[*9]結局余計に問題が悪化しただけで本末転倒もいいところである。まぁそうなったのはほたるに有無を言わせずバンジーさせたユキの責任が大きいのだが…。まぁどっちも適度にやらないとアカンよ、というところだろうか。
ゆびとつち
《伊奈利》
昨年「オモロとジュリエッタ」を掲載した伊奈利先生の最新作。陶芸が好き過ぎてなんか生きずらい性格になってしまった教室のバイト講師と興味を持て体験に来た生徒、程度の違いはあれど共に陶芸に惹かれたふたりは今度は高校でどんな関係になっていく事か。陶芸教室から引き続いて部活でも講師と生徒の関係であるのは変わりないだろうが、恐らく同じ陶芸好きが何人もいるであろうこの環境でどれだけ自分の好きを表に出していける事だろうか。
次号予告
表紙&巻頭カラーはコミックス第5巻2月27日発売の険持ちよ「RPG不動産」!センターカラーは、コミックス第1巻2月27日発売のこだまり「メールブルーの旅人」、最終回の猫にゃん「ニチアサ以外はやってます!」、新連載のはちべもつ「のけもののまち」、3号連続スペシャルゲスト第1話のりの「はらぺこ少女と探偵と」!次号もまんがタイムきららキャラットをよろしくお願いします!!
引用:まんがタイムきららWeb
次号は「RPG不動産」がアニメ放送直後の22年8月号以来に表紙で登場。前回は本編が全然揃わない状況で5人フルメンバーで表紙を飾ったが今度はどうなる事か、新たに始動した過去改変編の展開と合わせて気になるところである。
「のけもののまち」は先月号までのゲスト連載を経て次号から連載開始、互いが互いにバケモノに見えるこの関係と先入観がどう変わっていくかに期待したいところである。
先月号までに6話のゲスト掲載をした「魔法少女はやめさせない!」は特に動きは無いが果たして引き続きの掲載及び連載化となるか否か、仮にそれに至らなかった場合どんな判断で6話も載せてそのまま終わったのかを問い詰めたいところである。
終わりに
という事で今年は「紡ぐ乙女と大正の月」と「またぞろ。」の新たな動きに期待したところであるが、この2作に限らずまずは次巻以降も続くよう乗り越えて欲しい。他3誌以上にアニメ化作品の力が強い状況ではあるが、そんな中からどんな時期中堅候補が出てくることになるかにも期待したいところである。そういう点では次号最終回の「ニチアサ以外はやってます!」の後に何が入る事になるのか、今年もいろいろと注目していきたい。
て事で今回はここまで、次も期待しないでください。
脚注