渓埜胡保の戯言

語彙力のない主観と偏見に満ちた自己満足なブログなので期待しないでください…

令四 大相撲名古屋場所

 

先場所の纏め記事で名古屋場所は観戦皆勤すると言ったものの、先場所後から大相撲に対する諸々の期待と意欲が落ちたまま戻らず今場所はリアルタイムでの観戦は全休、打出し後にNHKの動画配信で結果を確認するというスタイルになった。

今場所序盤は上位の低迷、中盤からは感染症への猛威に苦しむ異常事態続発の名古屋場所となったが、とりあえずは(全然無事ではないが)十五日間の日程を終えられて良かったというところだろうか。そこも含めて今回も好き勝手語ります。

 

 

 

感染拡大と相次いだ休場

場所前の7月2日に田子ノ浦部屋で感染者が出た事で髙安ら所属力士が場所を全休する事が発表された中で開催された名古屋場所。序盤は(上位が大荒れだった以外)何事もなく進行してたものの、中盤以降は出羽海部屋で感染者が確認され御嶽海らが七日目から休場したのを皮切りに翌日には欧勝馬鳴戸部屋の力士も休場と連日感染確認と力士の休場が相次ぎ、最終的には43部屋中13部屋、全力士約620人中約170人、関取70人中23人が休場するという異常事態となった。

感染が広がり休場が相次ぐ中でも名古屋場所は続いた。場所の全日程が終わった今では結果論でしかないが、七日目に出羽海部屋で出た時点で、若しくは翌日の鳴戸部屋や九日目の放駒部屋に広がったところで打ち切っていればこんなにも角界で蔓延拡大する事は無かったのではと思う。ただ興業や収入の問題や、ここまでやって今更打ち切れないという思いはあったかもしれないが、結局開催を続行した判断が正しかったのかは分からない。協会や各部屋も全く対策を講じて無い訳では無いから、それをすり抜けるだけ現在流行してる株の感染力が強かったという事なのだろうか。

ただでさえこの猛威で大惨事状態の角界であるが、このまま夏巡業が開催できるか正直疑問に思うし、何よりも秋場所の番付編成をどうするのかという問題が立ちはだかる。白星先行で休場になった力士はまだともかくとしても、特に黒星先行の力士を成績通り下げるのか据え置くのか、多くの人が許容できる編成を組めるか不公平感を減らせるような編成を組めるのか、審判部が頭を大いに抱える編成会議となったのは間違いない。

今のところ政府からは特段の行動制限の要請は無く、この対応が続き且つ角界内での感染が落ち着けば予定通り秋場所は開催するんだろうとは思う。ただ今場所がこのような異常事態且つ大惨事と化した以上、より対策を厳にして、大胆な対策や決断をしていかないと来場所も同じような事態になりかねない。協会にはより責任と自覚を持ってもらわないといけない、兎に角無事秋場所が開催され日程を終えられる事を願う。

 

各力士彼是

照ノ富士

初日につまずき序盤で2敗も中盤以降は連勝を重ねていたが最終盤に連敗で名古屋での初優勝を逃した、やはり膝次第なのかもだがそれでも暫く強さは揺るがなさそうか。

貴景勝

前半で3敗と不甲斐無さは感じたものの照ノ富士逸ノ城を追いかけ続け11勝、優勝争いにも絡んで大関の面子も責務も一応は果たせたか。

正代

序盤1勝4敗と今度こそ駄目かと思っていたがその後復調して終わってみれば二桁に星をのせてなんとか面子は守った、だだやはり序盤からこういう相撲を取って欲しかった、来場所もこんな為体な出だしをしてもらっては困る。

御嶽海

右肩の状態が回復してないのからしさを出せない取組が続いた。七日目に部屋で感染者が出て休場となり自身もその後感染が確認、状況が状況だからいまはしっかりじっくり養生に努めて欲しいが、それはそれとして今場所こんな相撲を取ってしまった事については大いに恥じねばいけない。

若隆景

勝ち越し1点に留まり大関取りは仕切り直しに、より一層精進邁進して貰いたい。

豊昇龍

東小結で9勝を挙げ来場所は最高位を更新か、着々と力はついてきてるような気がする。

阿炎

幕内に戻ってきた頃の前への力強さが欲しい…

逸ノ城

悲願の初優勝。未完の大器がいよいよ完成するのか、来場所もこの姿勢を貫いてもらいたい。

遠藤

十二日目までに9敗を喫し翌十三日目に感染者が出て休場、仮に据え置くにしてもこうも大きく星の差がついてると不公平感があるようにも思うが、審判部はどう編成したのか…。

志摩ノ海

四日目に北勝富士に勝った他は星を挙げられず今場所14敗、地元東海でこの結果は只々残念過ぎる…。

照強

五日連続で足取りにいったのは流石に安直過ぎたというか考え過ぎというか…

一山本

前半中日を終え2敗で優勝争いに絡むも感染者が出て翌日から休場、出場し続けていればまた違った優勝争いになってたのではと思うと痛過ぎる休場に思う。

錦富士

新入幕で二桁を挙げ敢闘賞もそのうち三番が不戦勝というのはなんというか、勝てば受賞の千秋楽も北勝富士の休場で不戦勝で受賞が決まったのもなんか…。まぁ結果は結果だし勝ちは勝ちだしそこは決して揺るがない事実なのだが。

竜電

東筆頭で十両優勝を決めて来場所の幕内復帰はほぼ確実、より一層心を入れ換えて昇進邁進していかないといけないぞ。

炎鵬

勝った取組は動きの良い内容が多かった気がする、今場所はやや苦しんだ印象だったが千秋楽に勝ち越しを決めた。

石浦

先場所に続き今場所も全休、来場所幕下に下がるのは避けられない。兎に角まずはしっかり状態を良くしていく事に努めて貰いたい。

魁聖

東12枚目で10敗となり幕下に下がるのは確実、年齢的にも進退を決断しそうな気もするがどうなるだろうか…。

その他

金峰山が西幕下で6勝を挙げ来場所の新十両昇進が決まった、カザフスタン出身者ではじめての関取になる。

1年間の謹慎が明けた朝乃山は復帰の場所で三段目優勝を決めた、この1年でいろいろ思う事はあっただろうがより一層心新たに精進邁進して貰いたい。あんな奴等にいまの角界を任せてはいけない、早く元の地位まで戻って来い!

 

中日結びの取組

照ノ富士と若元春の結びの一番、若元春の廻しが緩くなった事で待ったをかけるも照ノ富士がそれに気付いて力を緩めたのにのに対し若元春が攻め続け照ノ富士を土俵の外へ。これに待ったがかかり協議の結果廻し待ったがかかった時点からの取組再開に、ビデオ室と姿勢や位置の確認を取りながら仕切り直した(多分意味合いは違うけどあえてこう表現する)取組は照ノ富士が制する結果となった。

そもそも若元春がしっかりと廻しを締めていれば待ったがかかる事もなく何事も起きず決着した可能性はあるが、自分はこんな事になったのは中途半端に待ったをかけた伊之助が責任だと思う。待ったをかけるならハッキリとかけて止めさせる、それができていなかった。当代の伊之助は土俵上での失態が多い、これではいつまで経っても庄之助の空位が続く事は明らか。

毎度全力士に対してより一層精進邁進奮起しろと言っているが、伊之助含め行司も日々精進邁進していかないと盛り上がる取組も醒めてしまう事になりかねない、いま一度行事としての責務を自覚して果たして貰いたい。

 

終わりに

今場所はリアルタイムでの観戦は全休となりましたが、来場所の出場は現時点では正直分からんです…。今場所動画配信で取組を追ってて、やっぱり普通に中継を見てもっと解説の親方や北の富士さんの話を聞きたいと思ったんで、とりあえず観戦意欲が戻れば来場所は出場したいとは思います。

そんな訳で異常事態と大惨事の中で終えた名古屋場所であったが、兎に角いまはしっかり養生してまた土俵に戻って来て、来場所こそは何事もなく無事に十五日間終えて欲しいと切に願う。

 

て事で今回はここまで、いい加減いまの角界に期待を持たせてくれ…。