渓埜胡保の戯言

語彙力のない主観と偏見に満ちた自己満足なブログなので期待しないでください…

大相撲秋場所

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今回も緊急事態下、そして宮城野部屋力士が全休という状況下で行われた秋場所であったが、新横綱照ノ富士が優勝して無事終了。そして場所後に横綱白鵬の現役引退と年寄間垣の襲名が発表された。

今回も前回同様にアレコレ語っていきます。例によって拙い知識且つ独断と偏見でしか語れないのでそこは御了承を…。

 

 

 

 

 

横綱 照ノ富士

怪我と疾病で大きく番付を下げながらも去年七月場所の幕内復帰以降は毎場所安定した結果を残し、今年春場所を制して大関に復帰。夏場所も制し名古屋場所は千秋楽まで優勝争いを繰り広げ、場所後に横綱に昇進し今場所を迎えた。

前半全勝を守り中日折り返し、その後九日目に大栄翔、十二日目に明生に不覚をとったものの終始優勝争いを引っ張り、新横綱で迎えた秋場所を自身五度目の優勝で終えた。

一年前の幕内復帰の場所で優勝を決めたときは奇跡とも言われたが、それ以降はほぼ安定して二桁白星を挙げ続け一気に横綱まで駆け上がっていったその姿も内容も、決して奇跡ではなく必然だったんだと思う。

常に不安材料が付き纏う状態ではあるものの、いまの諦めず信じる姿勢ならばこれからも角界を引っ張っていける。照ノ富士のこれからの快進撃に引き続き期待したい。

 

 

 

大関の為体

そんな照ノ富士とまるで対照的に感じたのが大関正代と貴景勝。序盤早々からつまずき、特に角番だった貴景勝は三連敗発進という不安な出だしだったが、中盤は復調して無事に角番を脱出、正代も勝ち越しは決めた。だがそれ以降は共に連敗、結局共に二桁どころかクンロクにすら届かず勝ち越し一点。横綱と共に角界を引っ張る看板力士の地位にいながらこの有様とは一体どういう事なのか…。

まぁ全体的に為体気味なのは大関だけに限った話ではないが、看板力士、そして更に上の横綱を目指す立場というのに。毎場所安定して二桁を守る難しさはあるのだがろうが、二桁安定しないわ賜盃戦線に絡めないわが続くと角界の行く先に不安を感じてしまう。もっと今以上に奮起してくれないと、もっと責任自覚危機感を持ってくれないと、これ以上大関の看板を穢す事は赦されないぞ。

 

 

 

その他今場所

一本背負いという決まり手を出して沸かせた豊昇龍だが、扁桃炎で途中休場する事になったのが余りにも悔やまれる。自己最高位で迎えた場所だけに余計そう思う。もっと磨いていけば更に強くなりそうだからこれからに期待したい。

 

賜盃争いは千秋楽まで妙義龍が照ノ富士に喰らいついてたが千秋楽直接対決は組まれず勝って結びの取組を待つ事ができなかった。千秋楽は割通り組まれたとはいえ、優勝の行方を盛り上げるには崩した方が良かったのではないかと思う。

そもそもが割を崩すのが遅かった。結果大関戦が組まれず御嶽海もその巻き添えを喰らう恰好になった。

賜盃争いがどんな状況でも割通り組んで欲しい、積極的に崩して欲しい、どっちの意見も分からなくはない。ただ結果こんな半端に感じる崩したいかないか分からない事になるのはちょっと審判部割を組むのが下手ではと思ってしまう。万人が納得する割を組むのは難しいだろうが、もう少しまともに組んで欲しいと願う…。

 

十両の天空海が今場所何度も掛け投げで星を挙げた。終盤は頼り過ぎたのか過信したのか失速気味だったが、それでも西筆頭で九勝を挙げ来場所再入幕は確定的。今度こそ何事もなく幕内で十五日間終えて欲しい(部屋移転したしまた追突されるとかやめて…)。

 

 

 

今場所の御嶽海

やはり二桁を挙げる難しさがあるのか、何か切欠が掴めないのか、今場所も二桁への道は遥か遠くだった…。終盤は失速したものの千秋楽は勝って〆て(それ以上にハッキリ言うて貴景勝がゴミみたいな内容だったが)九勝六敗。過去二度賜盃を手にしてるし、何だかんだで未だ期待はされてるから、そろそろその期待に応えて欲しいし本人も(恐らくは)そう思ってるのは間違いない。

単に勝ち越すだけなら割と安定はしてるものの、二桁となると全然。ずっと指摘されてる稽古量なのか、コレという必殺技がないからなのか、何か大きくやる事を変えた方がいいのか、未だ未だファンも本人も苦悩は続きそうな気がする。

次はとことん相性が悪い九州場所(調べたら過去六年で二度勝ち越し)。もうただ単に勝ち越すだけじゃ満足できないし、自称大関候補(笑)などと言われぬよう、今以上に精進邁進奮起して貰いたい(それは御嶽海に限らず全力士にもだが)。

 

 

 

白鵬引退 間垣襲名

そんな秋場所が無事終わった翌朝、白鵬が現役引退の意向という報道が流れてきた。

確かに名古屋場所千秋楽、照ノ富士との優勝をかけた結びの一番。形振り構わず勝ちに貪欲に向かう姿勢、そして優勝を決め叫んだあの姿。確かにあれで力士人生を終えようとしてたようには映ったが、しかし長く満身創痍だったとはいえいまこのタイミングでなのかというのが率直に思ったとこであった。

優勝四十五回をはじめ数々の記録を更新した大横綱なのは確かだが、取り口や言動でもいろいろ騒がせてきた。だからといって相撲力士としての強さと親方としての指導力は決してイコールではないだろうし、まだなってもない年寄の事をいろいろ言われ、果たして無事襲名できるのか気が気でなかった。いくら多々問題を起こしたとはいえ協会のアレルギーが酷過ぎるとも思った。

 

結果無事に年寄間垣を襲名し、横綱白鵬は土俵に別れを告げる事となったが、襲名にあたり「新人の親方として、理事長をはじめ先輩親方の指揮命令・指導をよく聞き、与えられた業務を誠実に行うこと」という誓約を負う事になった

確かにいろいろ騒がせた力士、そう注文をつけたいのも分かる。ただいくらなんでもこんな基本常識というか道徳的な事に対して誓約書を書かせるとか、余りにも白鵬を舐め過ぎてはいないか。そこまでして協会に残したくないのか、一代年寄の件といいどうしてもそう思えてしまう。

兎にも角にも白鵬改め間垣親方も協会もどうかこれ以上荒波立てず共に角界発展に向けて尽力して欲しい。言いたい事を羅列したらキリがないが、どうか角界を穢すような事だけはやめてくれ…。

 

本当に二十一年の土俵人生御疲れ様でした。

 

 

 

 

白鵬引退の件で書くのが遅くなりましたが、まぁ大体思い感じたのはこんなとこです。

最後にもうひと言、特定の誰かじゃなく全力士もっと更に精進邁進奮起しないと角界に未来はないぞ!

 

て事で今回はここまで、次も期待しないでください。